2007年01月29日

胸を上げるという事

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27日のレッスンでまたしても自分にとって当たり前の事が
相手には当たり前でないという事を確認させられました。

そして今日のレッスンでもそれをまたしても思い知らされました。
生徒さんの鎖骨の動きをじっと見ていたのですが
やはり大した動きにはなっていません。
それを指摘して確かめてもらうとやはり声に膨らみが出ます。
本人も楽だと感想を漏らしてくれました。

ちゃんと年末にこれに関しては生徒さんに話をしていたのですが
きちんと伝わっていなかったようです。
私には「胸部」全体を持ち上げるように言えばよいのだと
思っていたのですが、生徒さんには鳩尾を上げたらそれで解決だと
思っていたようなのです。

乳首同士を結ぶラインを持ち上げて鎖骨周辺を膨らませるなんて
日常では考えられない不思議な動作ですからね。
私にはごく普通の事ですが言葉が足りなかったと思いました。

この頃の私は大胸筋について確実に言える知識がありませんでした。

この動作には腋を持ち上げる戻りましょうみぞおち
という事が頭に入っていれば、後は鎖骨を前面に盛り上げるようにすると
そんなに困らずに実行できるでしょう。
声を出しながらここをゆっくり広げると、声を増大させる事が可能です。
歌のクライマックスに必要なワザでしょうね。
その時にはちゃんと背中も膨らませて下さい。

もちろん生徒さんが大喜びだったのは言うまでもありません。
次回は素敵な歌が聴ける事を楽しみにしています。

ラベル:発声
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2007年01月28日

再びのメールから

ハークネス社のサマリタン.jpg

25日づけで書いた「冷えは怖い」のメールを寄せて頂いたお友達に
再びメールをもらいました。
体質改善をしたいのでそれについての私の方法を教えて欲しい
という事とインナーマッスルを鍛えたいとの事でした。

インナーマッスルについてはここでも割に触れているので
つま先立ち運動と腸腰筋(ちょうようきん)の運動について書きました。
体質改善には身体を温める食べ物やサプリも有効である事、ゲルマ温浴も
良い事などを伝えました。
しかし、体質改善というのは一朝一夕に出来るものではないし
ストレス性のものも含まれる事もあるでしょうと答えました。

そして何より性急に効果を求めすぎない事も大事で、 気がついたら
1年前より元気に暮らせていた・・・位の感じで良いと思いますよとも
伝えました。
ある日突然元気になったって言うのは聞いた事がないですし
薄紙を剥がすように少しずつ変わっていくものだと。

私自身は体質改善をしたとは思っていません。以前よりましになれば
よいとしか考えていません。
現在週3日ジムに通って居ますが、入り立ての頃は周囲の人が
激しく汗をかいていても私一人涼しい顔をしていましたし
トレーニングウェアも洗濯など必要ないほどでした。
しかし通うほどにまず足が冷たくならなくなっていました。
それまでの私はこたつに2時間入っていても足は氷のままでした。
どんなに着込んでも寒くて仕方がなく夫から呆れられていました。

今の私はジムのスタジオに何度か入る度に発汗して何度も着替えています。
足は夫より温かくこたつなしで寝付けるようになりました。
しかしそんな私でも先週美容院で座っている間に足が異常に冷たくなって
家に帰っても震えていました。もちろん冷えたら嫌だと普段より
足元を温かくしていったのです。珍しい事ですがやはりこういう事も
あるので、これでは体質改善に成功したとも思えませんでしょう?

私のこのお友達はお話をしていくと、とても体質的に似ているようなのです。
私は子供の時から親が口うるさくて、その為神経に来て月の内
10日くらいはずっとおかゆ生活という位胃が弱かったです。
食も細くて食べ過ぎると忽ち吐き下しをしていました。
それはずっと続いて試験中には殆ど勉強もしないくせにストレスで
食べられなくなって医者通いをして、試験が終わった途端に食欲が戻る
というような娘でした。それが声楽を始めた途端に改善されました。

多分歌う事で胃の周辺を動かす事と声を出すのがストレス発散になったのでしょう。
抑圧されていたものが解放されたのかも知れませんね。
でもそう言いつつも発表会前になると相変わらず食欲が無くなっていましたが・・・
でも声楽との出会いは私を心身とも換えてくれたのは間違いありません。
posted by キミコ at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体のメンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月27日

気づきのレッスン

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教えるという行為は実は習っているという事と同義語なんですね。
これは毎回生徒さんと顔を合わせるたびに感じている事です。
いつもアンテナを張り巡らせていると、生徒さん達から
吸収させてもらっているとしか思えないのです。

自分がやってきて困った事と同じ事に直面している生徒さん達を見ると
なんとか脱出して欲しいと思わずには居られません。
先生によっては淡々と突き放す人も居ます。
自分で解決するのが一番だし、そうする事でよりよく覚える
という配慮からだと思います。

でも私はつい助け船を出してしまう教師のようです。
困っている生徒さんと同じ身体の動きをする事で問題点を探り出し
一緒に考えるという形を取ります。

それが相手の生徒さんにフィットする言葉がけが出来れば
スムーズに問題解決となりますが、身体の中の事ですから
なかなかフィットしない事も多くて却って困らせる
という事もあります。
それを伝えるために遠回りになって、そこから又新たな問題が
発展して収拾がつかなくなる事もあります。
もうそうなると最悪の形になって泣きそうな気分になる事もあります。

堂々めぐりをしながらも案外それがお互いの勉強になったりする時も
あったりで、
一概にそれが悪い結果になる事ばかりとはとは言えない事があります。

何しろ一人一人違っていて同じ道のりを辿って行くものではないからです。
大まかなマニュアルは存在しますが、常に行き当たりばったり!
ある本に書いてあった言葉ですが、トレーナーは山師だと。

山師というのは「宝堀り」をする人の事で、あちこち山を駆けめぐっては
鉱脈を発見しようとする人のことです。
かなり胡散臭い人物と取られる事もあるわけで、一生かかっても
それを見つけられるとは限りませんもの。

マニュアルも存在せず、ためつすがめつ相手を見ては、今日はこの辺から
アプローチしようと鼻を利かせているのが現実です。
鉱脈の当たりが来そうになるとまさしく「ここ掘れわんわん」
とばかりに相手の発掘を始めるのです。

そうなるとその日のうちに解決できそうなら時間を延長して
やってみるのです。ダメ元ですしうまくいけば儲けものです。

今日のレッスンはまさしくそんな日でした。
当たりをつけて掘り返し始めました。案の定生徒さんは硬い声で
苦しそうな様子です。
色んなポーズを試しながら私も相手の身体の動きをマネしてみます。
服のしわのつき具合からこんな風なのかとやってみます。

すると鎖骨から鳩尾までの周辺が硬くなって苦しいのです。
出した声をマネすると同じ声質が出ました。
そこで硬くなっている場所をもっと硬くしてと注文を出します。
それで生徒さんはそこが硬い事に気がついて解決の糸口が出てきました。

そろそろ時間はオーバーする気配があるのですが
みすみすこれを逃す手はありません。そのまま続行です。
生徒さんは声を出す前に身体を膨らませるという準備を
していなかったのです。
しかも問題箇所を緩めるという概念がなくって硬くなっていたのです。

それを指摘して試してみて成功!
後は定着する事だけですから、家でやるために何度か自力で
出来るようにやってもらいます。

その感覚を覚えてもらって一応解決しました。
そしてその応用としてタオル投げもやってもらいました。

これは手を上げる事で横隔膜が下がって気持ちよく発声が出来るのです。
投げる動作でどの筋肉をどう動かしてどの辺の力を抜けばよいか
がわかって外せない動作なのです。
投げるタイミングと投げた後の心地よさを家で定着させてもらいます。

今日もうまくいって満足でした。
ラベル:歌 レッスン
posted by キミコ at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | レッスン風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

心と体の関係

ビレッジ・メイド.jpg

また戻って今日はまた昔来ておられた生徒さんのお話をします。

もうかなり以前の事で概要はかなり忘れては居るのですが・・・
60代の奥様でしたが、息子さん一家とご一緒にお暮らしでした。
彼女はとても細い人で身体も硬く、従って硬い金属的な声でした。
どうしても喉を開ける事が出来なかったからです。
かなりの肩こりでレッスンに来られるたび彼女に毎回マッサージを
していた覚えがあります。

私はレッスンのためにたまに肩胛骨周辺のマッサージをする事が
あるのです。ここは声のツボだという事は触れておきましたね。

人間は身体に触れられると不思議なもので段々うち解けて
来るようになります。
初めの頃は取っつきの悪い人でレッスンに関する話ばかりで
過ぎていったのですが、気持ちがほぐれて家の中の事に関して
色々な話を聞かせてくれるようになりました。

彼女はとてもきれい好きできちんと掃除が行き届いていないと
嫌な性格なのだそうです。
ところがお嫁さんはその正反対で掃除が大嫌い!
その事でよく言い争いをするとかで私にもお嫁さんの愚痴を
吐露していました。

話を聞かせてもらってるうちにすごいストレスがある様子なのが
わかったのです。
その事を彼女に告げて、もしお嫁さんの掃除が気に入らないなら
貴女がちゃんとなさったらいいじゃないですかと言いました。

なぜそう言ったかのいきさつはすっかり忘れましたが、とにかく
それがストレスになっているなら原因を取り除けば良いという
流れではなかったかと思います。
それが年末の事でいつもの事ですが年末年始はお休みで
レッスンが途切れました。

これはよく覚えているのですが、新年明けのレッスンでの事です。
声を出してもらったら何と!
あれだけ喉を絞めるクセが直らなかったのがすっきりと
声が出ているんです!

本当にびっくりしましたよ!
使用前使用後くらいに違いがあるのですから。
もちろん訳を尋ねました。

すると
「先生に言われて嫁を言うのを止めたんです。
気持ち悪いと思ったら自分がさっさとやった方が
よっぽど早いと思ったんですよ。
そうしたら気がすーっとしました。」
と顔も晴れ晴れとしているのです。

気持ちが暗いと声が出ないのは私自身も経験があるので
よく理解していたつもりでしたが、こんな風にまるでお手本のように
くっきりと聞かせてもらったのは初めてでした。

身体を硬くしている原因は心にもあるのだと
まざまざと見せつけられた例でした。
posted by キミコ at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | レッスン風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月26日

頑張らないで!

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日本人って私も含めて「頑張る」のが好きな民族ですね。

確かにずっと頑張ってやってきたから今のような「豊かな生活」
を持てたと言えますが。
但し物質的に豊かであって、他の面でどうなのかはここでは
言及不要な事です。

歌う場合での「頑張り」についてお話しする事にします。

レッスン室に生徒さんが入ってこられて少し世間話をしたり
しますとその時は皆さんとてもにこやかなのですが、
いざ声を出すという場面になると途端に真顔に戻って
戦闘態勢という雰囲気を醸し出してくる人が殆どなのです。

これは一番してはいけない事なのです。

薄ら笑いというか不敵で人をバカにしたくらいの余裕ある表情で
声を出して頂きたいのです。
このブログを読んで下さっている皆様なら理由は自明の事ですね。
とにかく緊張は一番困る事なのです。

頑張るとは歯を食いしばる事とほぼ同義語ですからね。
肩を上げてあごを張ってしまう体勢になってしまうのです。

一番肩の力が抜けている人たちは「おばさま」達です。
少々音が外れようがおかしな声になろうが
そんな自分を笑い飛ばす!
この余裕がないとレッスンにはなりません。


ボイストレーニング未経験の人ならば初めはもちろんゼロです。
言ってもわからない、頑張ってやろうにも何も出来ません。

やがて芽が出て葉が出て時間が経つにつれて「言えばわかる」
状態になります。
頑張ったら出来る状態ですね。

声を出す事に経験を積んできた頃は言わなくてもわかる、
つまり頑張らなくても出来る。

と このように成長していくわけです。


頑張らなくても声が出る頃になるとすっかり立ち方もサマに
なっていますので、生活面でも他の習い事でも余裕でこなす
ようになっています。
いわばレッスンの受け方もサマになってくると言えるでしょうか。
そしてボイストレーニングをやっている意味も咀嚼出来るようになって
生き方に張りが出ている様子が見て取れて嬉しい限りです。

posted by キミコ at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月25日

冷えは怖い!

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昨日のコメントへの答えの前に、もう一つメールでコメントを頂いていましたので、
今日はそのお話を交えてみたいと思います。
その方とはよく気が合ってメールでのお話が弾むのですが、
こんな事を言われました。

♪。:・*♪。:・*♪。:・*♪。:・*♪。:・*♪。:・*♪。:・*♪。:・*♪。:・*♪

体にたくさんたまった冷えで体調を壊して2年ちょっとになって、
毎日 体質改善、体の温め、冷え追い出し作戦に奮闘しています。
「どうして声がでずらくなってくるのかな」と原因を探していたときに
キミコさんのブログで答えをもらいました。
声がでること=健康ってほんとうですね、
自分の体で実感しているので身にしみて感じています。
だから声に興味があります。それに歌うことが一番いい呼吸法だそうですね。
歌えることってすばらしいって 思います。
ブログの内容がヨガでしていることに通じることがたくさんあって
とても興味深いです。

♪。:・*♪。:・*♪。:・*♪。:・*♪。:・*♪。:・*♪。:・*♪。:・*♪。:・*♪



声はその人の存在そのものですから体調に関しては声を聞かせて頂くと
すぐに言い当てられます。
私自身結婚した後非常に冷えて湿度の高い所で15年間暮らしました。
元々丈夫とは言えない私は忽ち6月から8月まで咳き込んで止まらなくなり、
ひどい時には声も出ない状態に追い込まれました。全く話も出来ないのです。

お陰でその時に勤めていた学校でも授業に差し障って大変でした。
ずっと医者に通って薬を服用して、お医者様に言われたとおりに
喉が腫れてる間はお風呂は控えていたりもしていました。
その土地では住民の多くが喘息やそれに近い症状を持っていて
近くの大学病院でも評判になっていましたし、
娘達も小学生になる以前は喘息のようにひどい咳をしていたのです。

それが親の介護で同居する事になって元の住所に戻った途端に、
ものの見事にぴたりと症状は治まりました!
どれほどにひどい環境だったかと思い知らされたのです。

気づけば案外多くの知人が咳に悩まされていて、殆ど1年中それが続く人も居ます。
声を聞くと喉が腫れていて赤くなってるなとか、熱を持っていて喉が乾燥してるとか
自分が同じ声を出していたのでそれを思い出すと相手の喉の状態の察しが付くのです。
全く変な才能に恵まれてしまったものです・・・・


冬の時期は鼻から冷たい乾燥した空気を吸い込み、気道が冷えてしまうのです。
乾燥を防ぐために鼻水が分泌されます。その為に鼻に流れるべき鼻水が
喉に流れてしまい、それが刺激となって咳になるのです。
苦しいかも知れませんがマスクをして寝る、喉元にスカーフを巻いて寝る。
そんな事をされるとかなりマシになるとは思います。

江戸時代には長唄のお師匠さんは冬でも蚊帳を吊って寝たという事も聞きます。
冷たい空気を遮断するには本当に良いアイディアだと思いました。

それと寝る前に熱いお風呂に浸かってすぐに寝間にはいる事です。
私はずっと寝る前にしかお風呂に入らないようにしています。
何より良いのは最近流行の岩盤浴やゲルマ温浴です。
デトックス効果もあって抜群に効きます!

また疲労が蓄積されると咳が出ます。
咳をするのは注意信号と受け止めて出来るだけ横になった方がよいのです。
私はこの20年ほど有り難い事に内科にかかった事がありません。
身体の信号を鋭くキャッチして、ひどい事になるかなり前に休むように
しているからでしょう。
古い生徒さん達に言われる事は「先生は丈夫ですね」です。
有り難い事ですわ。


また冷えが蓄積されるとこの人のように筋肉を堅くさせます。
鼻から入った冷えが喉周辺を通って背中まで、やがて全身に冷えが広がって
筋肉を強ばらせるというとおわかりだと思います。

最近の流行の服装は身体を冷やすのに十分です。
開いた胸や背中、そして腰!夏に一度背中を触ってください!
汗をかいてるはずなのに冷たくなっていませんか?
触ったら温かいのが気持ちよかったりしていると思いますよ。

どうか身体から発せられる注意を聞き漏らす事のないように自分を観察
してください。

posted by キミコ at 01:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体のメンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月24日

私だって!part2

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具体的にコメントを頂けると有り難いものです。
読者の皆様にとって興味津々な事が私にとっては
当たり前でやり過ごしている事が多いのですから。

猫背だというお悩みを寄せて頂きました。
それについて少しお話をさせて頂こうと思います。

実は私もかつてはそうでした。
両肩の先端が胸の方に寄っていました。
多分猫背の方は実感がないと思いますが、立った姿勢で両手を
何も作為せず下ろしてください。
多分太ももの所に指が当たると思います。

本来なら指先はきちんと身体の側面、つまり衣服の横の縫い目に
ぴったりと添うものです。

そのままの位置で鳩尾とおへその距離を開けてみてください。
多分脇の下にヘンな痛さか違和感や圧迫感を感じるはずです。

では指先をちゃんと本来の位置に置いて同じように
距離を開けてください。
きっと酸素が胸一杯に飛び込んで爽やかな気分が押し寄せてくるはずです。

その感覚の違いをまず味わって頂きたいのです。
気持ちが良いか悪いかを脳に刻みましょう。
日常に紛れさせることなく常に自分に聞いてやるのです。
「今どう?気持ちいいかな?」とか「指先は側面に付いてる?」とか
絶えず自分を見張ってください。

私は今思えば猫背の頃には何かにつけて自信が無く迷っていたと思います。
仕事にも人生にも自分にも・・・
考えている事は姿勢に現れて来るものです。

あなたの身近にも姿勢の悪い人は居ませんか?
その人について思い当たる事はないでしょうか?
大体内気な人が大半を占めているようですが・・・・

「まず形ありき」という言葉がありますが、私の場合は生徒さんに
姿勢についてお話ししたり、人の振りを見て我が身を直して見たり
しているうちに気が付いたら直っていました。
多分実践する事で気持ちの良さを優先して行ったのだと思います。

正しい事だけをするのでなく、間違った事を実践してみるのも
自分を見直す事になります。
私は人が悪いのか勉強熱心なのか、道を歩いている人でその姿勢が
気になった人があるとひそかにマネをする事にしています。

そうするとその人について私が気になった箇所がとても不快だ
という事をその人と共に実感出来るのです。
不快な事を実践してそれを体験すると、それを避けるように動けるようです。

この方法は私の教えるための練習でもあるのです。
実感してそれをどう直すように言葉に出すのかの練習です。
自分に関する情報にについて無意識ではなく意識に上げる事です。
そして常にそれについて観察し、見張る事!

これ以外に直す道はないでしょう。

ラベル:自己観察
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2007年01月23日

ボイストレーニングは究極の美容法!

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また昨日の話を引きずりますね。
ボイストレーニングを他の面でも大いに利用して欲しいと書きましたが
お教えしていて思う事は、美しくなる要素がたっぷりだという事です。
姿勢については口うるさく言いますから驚くほど姿勢が変わります。

また観察して頂きたいのですが、
今皆さんはパソコンの前に座っておられますでしょう?

そのままでいいですからおへそと鳩尾の間を開けてくださいますか?
如何です?嫌でも背中が伸びませんでしたか?
それと空気の量がまさに腹腔一杯になっていませんか?

つまり酸素が血液に入って脳に運ばれやすくなるという事ですね。
それと同時にちょっと気持ちが前向きというか、
少なくとも気分が悪くなったとか言いたい人は絶対に
いらっしゃらないはずですね。

血の巡りが良くなって悪い事は何一つ無いはずです。
健康面では言うに及ばず!
あなたの肌も輝いてくるし、見た目も生き生きとしてきます。
そこに良い声が載っかればいかがでしょう?
それで感じ悪い人になれるはずがありませんね。


骨盤の位置を習得すれば運動だってうまくできるようになれるし
歩く姿も本当にさまになります。
立ち居振る舞いも否応なく洗練されてきます。

何よりも内的感覚も磨かれているので、自分の健康に
無関心ではいられないし、前向きな気持ちが
よりよい自分を作ろうとさせる事でしょう。

何一つあなたを損させる要素はありません。

強いて言えばかなりナルシストにはなりますが・・・・


さて

普通の美容法ならこの程度はなれるでしょうが
他の美容法では絶対に出来ない事!

聞いていて気持ちの良い声は自分では作りにくいものです。
美しい人がカエルが潰れたような声では台無しです。
他が美しいだけにその他の要素を全て潰してしまうでしょう。

マイフェアレディのヒギンズ教授ではありませんが
声は美人を決める大きな要素なのです。
もちろん男性にも言える事ですよね。

あなた自身をぴかぴかに磨きませんか?



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2007年01月22日

私だって

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昨日の話から今日は自分の中で思い出す事が色々ありました。

実は私自身すごく引っ込み思案で人前は苦手なのです。
それは今も少しは続いていてかなり人見知りなのです。
と言うと誰からも驚かれるのですけれど本当です。
人前で歌っていて、歌ってナンボって書いておいてオカシイですよね。汗

私はもちろん子供時代からピアノを習っていました。
とても良い先生との出会いがあって中三の時から本格的に勉強をしたいと
思うようになりました。
高一のある日突然先生が「コンコーネ」という声楽の教本を私に渡して
さあ来週からこれもやるから!と言われたのです。
まさかこれが歌との出会いになるとは!

最近の高校生くらいなら人前で口を開ける事など別に気にもしないのかも知れませんが、
私の年代の頃には人前で口を開けるなんて、まして声を出すなんて!
という風潮でしたし まして引っ込み思案の私にはかなり苦行な事でした。
恥ずかしくてまず声が出ないんです。
先生だって声楽の専門家ではないし、私に指示を出されるのですが
どうも伝わりません。
単に恥ずかしいだけという日が過ぎていきました。

そんな私が今こうしているなんて、先生が亡くなられたので報告も出来ませんが、
音キチの先生でしたからきっと喜んで居られる事でしょう。



昨日の話に少し足して書きますが、ボイストレーニングには単に声を鍛える
という面だけでなく
身体を改造してそれを生活や生き方に活かすという面もある
と、昨日書いたことに足して朝思い出して居たのです。

まず生徒さんが私に求められる事はきちんと立てる事です。
きちんと立てて腰の位置を決められる事、それを生活の中にも生かす事です。
レッスン室で歌う時だけがボイストレーニングではないのです。
声は日常においてその人の存在の一部でもあるから切り離す事は出来ません。

これを自分に浸透させて段々姿勢が日常の中に生かされていきます。
生徒さんがレッスン室に顔を出した途端に存在感が感じられるようになると本物です。
そうなるとどこへ行っても好む好まざるに関わらずかなり人から注目をされるのです。

昨日も書いたように私も自分の先生の発表会でそれを気づかされて愕然としました。
その日から私は実は人に注目されていた事を悟りました。
遅すぎますよね。だって師事してから30年以上経って悟ったんですもの。

ボイストレーニングを受けて声を鍛えるという面だけでなく、
素敵な自分を見つけて磨いていくという面でも利用して頂きたいと思います。


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歌う事で変わった人生

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また以前の生徒さんの話をします。

50代になるかならないか位の奥様で、全く歌とは無縁だったけれど、
丁度その頃全盛だったカラオケをものにしたいとレッスン室に来られました。
彼女も非常にハスキーな声で初めは全く声になりませんでしたが
随分頑張りやさんでしっかり腹筋も鍛えて忠実に練習をこなした結果
半年ほどで徐々に声が出るようになってきました。

彼女は専業主婦で、積極的に外を出歩く事がない方でしたが、
声が出だすと自信がついて来るというお決まりコースで、
カラオケ愛好会に入会され忽ち幹部にのし上がり、朝から晩まで
テープを聴いては練習に明け暮れてはカラオケコンクールや
しまいにはテレビのカラオケ番組にまで出演されるようになったのでした。
もちろん持ち前の頑張り精神で全て入賞でしたが。

その結果以前は余りぱっとした服装やお化粧でもなかったのが、
徐々に洗練されて行くのも見ていて面白かったものです。
ちょっとした「自前マイフェアレディ」といったところでしょうか。

私でもそうなのですが、歌うという行為は正面きってお客に顔を向けるので
初めはブルブル震えるほど自信がないものが、最後には楽しまねば損!
とばかりに「見られてナンボ」状態になっていくのです。
そうでもないと怖くて人前では歌えませんからね。

私の親たちの介護で演奏から遠のいていた時に、師事していた先生の発表会で
客席から仲間達の演奏を他人の目で見た時に、歌う人ってやっぱり
ハデに見えるのだなとはっきりと悟った事でした。

つまり人目を意識するので、普段でも服装には気を遣うようになります。
それに音楽の演奏分野の中でもダントツに姿勢の良さを問われるでしょうね。
というわけで歌うという行為はかなり人目に立つという事になるのです。

引っ込み思案の人には最高の治療となる事でしょうね。


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2007年01月20日

今年初めての「歌声喫茶」

リウヤルローズ.jpg

先ほど帰ってきてほっとしているところです。
今年も今日から「歌声喫茶」もスタートです。
新しいお客様もお見えになって楽しく歌いました。

カラオケとの違いは何と言っても声を合わせて歌うところでしょう。
一緒に歌う事で心が一つになって親近感も湧くのです。
もう一つ違うのは声を競わないところでしょうか。
変な競争心もそこにはないので、和気藹々とした雰囲気が流れるのです。

合唱ならばハーモニーがつきものですが、そうなると作業が伴ってしまって
単純に歌う楽しみが無くなってしまいます。
疲れたら声を出すのを休んでお茶を飲んでいれば良いし、気楽に楽しめます。
一切強制がないのが良いところでしょうね。

最近の曲はメロディラインがない曲が殆どです。
リズムを追求する余りに歌詞もおざなりにされ、言葉の響きも美しいとは言えません。
「歌声喫茶」では美しいメロディまずありき!というコンセプトで曲を選んでいます。
一応叙情歌と言うジャンルの市販の本を用意していますが、私の選んだ曲を
歌詞だけ集めた歌詞集もあります。

今日も懐メロ、グループサウンズ、歌曲、唱歌、童謡、演歌がリクエストに上がりました。
今日は何と言っても「千の風に乗って」の2度のリクエストでしょうか。
随分今年になって力の入ってる曲のようですね。

カラオケを使わないので私がピアノ伴奏をしながら一緒に歌います。
300曲以上曲が用意されていてもちろん弾いた事のない曲も混じっているので、
私としてはかなりのスリルです。今日も何曲か初見で弾きましたが、
それもなかなか楽しい事です。

コードネームが記載されていれば伴奏を勝手に付けて弾けますが、
中にはお客様との音域を考えて移調して弾く事も必要になります。
それがさっと出来ればよいのですが、かなり慣れたとはいえ
一番困っているのがこれです。

今年の課題はまずこれを確実にものにする事でしょうか。


posted by キミコ at 17:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 「歌声喫茶」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月19日

ぞっとする話

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10年近く前の話ですが・・・

年に何度か出す生徒募集の広告での応募の電話がかかってきました。
それがものすごく聞きづらい声なのです。
もう絞り出すような声でようやく話をしているような声でした。
「こんな声ですから少し発声法を習ってマシにしたいのです。」

というわけでその方のお話を伺う事になりました。
やってこられたのはワンピースを素敵に着こなしたとてもキュートな
40代の女性でした。
本当に美人で、美人好きの私が一目惚れするほどの人でした。
(私にはおかしなシュミはありません。念のため!)

ところがその声たるや!

こんな事書いたらまたYAHOOの検索に載るだろうと思ったら
気が重いのですが・・・・

ああ!そうだ・・・ヒント一杯に書いて絶対わかる書き方で行きます!

中○玉○さんって60代の女優さんでさんまさんがそのキャラを買って
バラエティでも有名になった和服の似合う女性です。

中○さんは「いい女」だけれど声はちょっと・・・でしょう?
その声をもっとハスキーにした声だったのです。
ぱっと見には風邪を引いて喉がオカシイという感じですが
年中それが続いて良くなった事がないと・・・

一応熱心な様子なので来ていただくことにしました。
それで何度かレッスンをしたのですが、はかばかしくないのです。
胸全体を使って絞り出すように声を出すのです。
それがもうクセになってしまっているようでした。
それを直そうと色々思いつく限りの方法をやってみましたが、
普通の人になんなく出来る事が全く出来ません。
例えば温かい息から声・・・というあれが全くだめなのです。
息だけが辛うじて出るだけという具合でレッスンが難航しました。

私もさすがに異常な事に気が付いて本を調べました。
その結果病的な事なんだという結論に達して彼女に耳鼻科を
受診する事を勧めました。

その後ぱったりと連絡が途絶えて、ああいつものように行儀の悪い人だったのかと
がっかりしていました。
レッスンを止めるなら最低限電話でも連絡をするのは常識だと思うのですが
それさえしない人が多かったからです。

ところが1月ほどして彼女から連絡が!
話はこうでした。
受診した結果医者に即入院を言い渡されたのだそうです。
声をせき止めていたのは声帯の両端が異常な腫れ方をしていて、
気道全体をほぼ塞いでいたとか!
このまま放置して後半年もしたら多分呼吸が出来ずに死に至る所だったと!
それで大急ぎで腫れた所を切除したという事でした。

まあ私の所に来なかったら・・・私が早めに気が付いて良かったです!

でもこの位声に関しては日本人全体が無知なのです。
声が出にくいというのはやはり病的だという事が殆どなのですから。

さて、その彼女ですが。
切除した後だからレッスンはもちろん半年ほどだめだという事でした。
さすがに彼女の声は出やすくなって聞き取りやすくなっていましたよ。
でも絞り出すように胸を使うのは同じでした。
つまり胸が凝って、それで肩や首の筋肉を引っ張って声帯に
負担がかかるのです。
それを努力して克服しない限り、同じ事になるのは分かり切った事なのです。

半年以上して再び来られましたが、発声が悪いのでそれを直さない限り
同じだとわかるとあっさりレッスンを止めました。

今は大丈夫なのかなあと心配ですが。







ラベル:声帯ポリープ
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2007年01月18日

ちょっと一息

890_1.jpg

ずっと実践について話をしていますが、ちょっとアップテンポなので
いささか息切れしてきました。
どうも真面目すぎるようで余裕がないんだなと自分でも嫌になります。
読んで下さってる方達も息苦しさを覚えておられるかも知れませんね。

ちょっと気分転換をしましょう。

私のレッスン室も新年から大分経って、生徒さん達が顔を出して下さっています。

ナレーターをしている生徒さんはもう5年以上のおつきあいになりますが、
この2年ほど歌も平行して練習を始めています。
殆どカラオケにはいかないのにこの年末にはおつきあいで歌ったのだそうです。

自分でもこんなにうまくなっていたとは驚いたと報告してくれました。
今までは私はどんな風に歌ってたのかと思うくらい・・・だったそうです。

そりゃあきちんとレッスンを受けて、しかも自分の身体に起こったことを
積極的に私に言葉で教えてくれて、一緒に考えようとしてくれるのです。
うまくならないわけがないではありませんか!

年末に書いたお年を召した生徒さんは、丁度今日来られたのですが
「この頃毎日ダンベルをしています。先生の言われるように
筋肉を鍛えないといけないって本当だなと最近実感しています。」
と前向き発言をされていました。

彼女は今年は全国大会に出るべく年始早々燃えています。
この前の大会はシニアばかりだったけれど、今度は年齢別ではなくて
本当の意味での全国大会なのだとか。

やはり若い人は声という点では有利でしょうが、人生経験を積んだ
シニアならではのメリットを生かしてしっかり練習して頂きたいなと思いました。

わかばマークの生徒さんも地道に、そして見事に成果を上げています。
ひたむきにやっていくことは必ず成功するものです。

詩吟をやっているやはりシニアの男性も、鼻高々だそうです。
来られた当時はテノールなのに音域が伸びないで、自信を失いかけて居ました。
来るたびに音域が広がるのが面白かったらしくて、持ち前の負けず嫌いで
レッスンをテープに吹き込んで帰って、やはり地道にやった成果が上がったわけです。

しかし、頑張りすぎると肩に力が入るのでそれに早く気が付くように
なって頂ければ良いのですが・・・
歌は頑張りすぎない、むしろ薄ら笑いを浮かべるくらいでないと
自分の身体に起こってることに気を付くことが出来ません。

高校生の頃から25年来の生徒である声楽の生徒さんも、昨年から
もう一度声の立て直しをしています。
半分楽しみで来ておられるので私もそのつもりで付き合っていましたが
段々声の揺れが激しくなってきて余りに気になるので
徹底的な母音練習からやり直しました。

自分で何が問題なのかを気が付かない限り何も解決しません。
それにどうやら気が付いたらしく、声楽のレッスンも熱が入ってきて
嬉しい限りです。

とまあ・・・
目立つ感じはそんなところでしょうか

今年もそれぞれの段階で一層躍進して欲しいと思っています。

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2007年01月16日

「チューリップ」の歌

102_1.jpg

最近この記事に添えてチューリップの写真を出していますが、皆さんはもちろん「チューリップ」の歌は歌えますね?

咲いた 咲いた チューリップの花が・・・・

というあの歌です。

その冒頭の「咲いた」の部分だけを歌ってみて下さい。

音の高さを感じることは出来ますか?
楽譜が読めるなら間違いなく音が音階の順番に上がっていくのがおわかりですね。
すなわち「さ」より「い」が高く、「い」より「た」が高くなっています。
つまり「さ」と「い」は音の距離すなわち「音程」といいますが
『「さ」より「い」は2度高い』と言い表します。
「さ」と「た」は3度音程になるのです。

少し低い目と感じる辺りから歌ってみて下さい。
少しずつ高く「咲いた」 「咲いた」と上げていって下さい。

               
                    
                        咲いた                

                  咲いた
            咲いた
      咲いた

咲いた 


とこんな感じで高くしていきます。



上げていくに従って「た」の部分が歌いづらくなっていませんか?

私は車の運転免許を持っていないのですが、それでもギアチェンジという
概念を持っています。

丁度こんな風に「咲いた」を繰り返すとどこかで「ギアチェンジ」しなければ
やっていけないでしょう。

これをご存じないと「私は高い音は歌えない!」と悩むことになるのです。
実はどうということもないんですね。 
つまりやり方を覚えれば悩みは即解消!というわけです。

でも文章でどれだけ理解して頂けるか自信がありません。
何度も読み直して試して頂けるでしょうか?
わかりづらいと言われるならご一報を頂けたら嬉しいのですが。


「咲いた」と順に高くしていって歌いづらいと思った高さが来ると
その音を歌う前に一旦息を止めないで、声だけ出すのを止めて
「ナイショの暖かい息」を出し、暖かい息から「た」の発音に移ります。

おわかり頂けましたか?


例えば最後の「た」が歌いづらいとするなら「さい●た」と歌います
黒丸は「ナイショの暖かい息」です。

少し難しいかも知れませんがしっかり「い」と「た」を開けて
「た」と言うつもりで暖かい息を出して息の果てに「た」があるようにします。
くれぐれも「い」と「た」は息を出し続けて切りません。


「さーいー・・・t・・・ たぁぁぁ」という感じでしょうか。


前日の「喉を開ける」感覚がおわかりなら出来ると思います。
くれぐれも力で押さないで息の流れの続きに出てくるという感覚があるのです。

それでも順に上げていくと再び歌いづらくなるはずです。
またギアチェンジの必要があるのです。
でも今度はあごを下げることを思い出して下さい。
段々あごを下げていかないと高音を歌うのに上あごが高くないと
声が出しづらいからです。

今度は●の時に同時に下あごを下げます。(1/7を参照して下さい)
如何です?ちゃんと乗り越えられましたか?

こんな風に歌っていくわけですが、何よりも大事なことは自己観察です。
少しでも苦しいと思えば間違いです。
もう一度低い音から試してみましょう。おかしいと思う時は大抵やり方が
間違っているのです。
歌い終わって気持ちが良いと思った時はそれが正解です。

歌う人には正確な自己観察が必要なのです



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暖かい息

309792469_180.jpg 

昨日はものすごく話が横に逸れてしまいました。
今日は本来に戻しますね。

でも喉を詰めたら歌えないし、喉にも何一つ良いことは無いということは
ご理解頂けたと思います。

喉を開けるということはではどうすることなのでしょうか。

まずは片手手のひらを横に開いた状態で喉に当ててみます。
丁度のど仏のある場所に親指と人差し指の間、つまり「手の又」
といわれる場所が当たるようにして下さい。

窓ガラスを拭く時にガラスを曇らせるように「ハァ〜」という
暖かい息を吐いてみて下さい。
注意点は「ハァ〜」という音が聞こえないように「ナイショの暖かい息」にする事です。



さて観察タイムです!

息を詰めた時の喉の手触りとこの暖かい息では手触りが
変化したでしょうか?
くれぐれもナイショの息ですよ。
音がするくらい出すと手触りが変わってしまいますからね。

如何ですか?
柔らかい手触りと喉が若干膨れていることに気が付きましたか?

この状態が喉を開けたという状態なのです。



他にどんな言い方が出来ますか?

あなたなりの言葉は思いつきますか?

私は出来るだけ相手にわかってもらえるように言葉を選びますが、
それが確実に万人に向くとは限りませんね。
だからよく生徒さんにどんな感じですかと説明を求めるようにしています。
自分の身体で起きていることを説明するのはよく理解出来ていないと
出来ることではありませんし、
起こっている事について考えることは有益だとかねがね思っているのです。

他には「ちくわを喉に通した感じ」というのもありますね。

まあとにかく口の中は温かく喉の力が抜けたことは理解して頂けたでしょう。


喉の方に意識を持っていきながら、ナイショの暖かい息からゆっくりと
声が出るまでの段階を踏みながら「あ〜」と声を出してみて下さい。
喉に力が入っていませんか?
柔らかい手触りも残されたままで喉も膨れたままになっていますか?

歌う時も話をする時もこの状態を常に保って頂きたいのです。

これが健康な声の出し方で、しかも一番効率の良い出し方なのです。


慣れたら色々な音の高さで出してみて下さい。

でも余り大きな声ではまた喉が塞がるかも知れないので、ごく小さな声で
良いのです。

この段階では身体を保持する事はまだ出来ないでしょうから、
まずはこの喉の感覚をよく脳に刻んで下さいね。

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2007年01月14日

喉を詰めない事

20060315123617.jpg

何も考えずに一度「うっ」と息を詰めてみて下さい。
身体が膨らむことは今までにお話してきたから今更言うまでもありません。

他の箇所ではどうなっているでしょう?
喉の奥ではどんな状態になっていますか?
喉が苦しくはないですか?

さあここで「観察」の始まりですよ!

喉元を触ってみて下さい。
普段の状態の時と手触りはどう変わっていますか?
閉じた口の中では何がどう変わっているでしょうか?

触れてみると首は触っている手を押し返すように堅いですね。
あごの下は押してみると喉より堅くなっていませんか?
口の中の状態は舌を堅く上あごに押しつけているか、
喉の奥に巻き込んだりしていませんか?

この状態から仮に歌い出すとすると声は破裂するように出てしまいますね。
最悪なのはがなり声から喉に痛みさえ起きてしまうことでしょう。

声帯筋は開いたり閉じたりします。
開いている時は空気の流通路ですし、閉じられれば肺に食べ物の流入を
防ぐし、声を出すことも出来るのです。
つまり声を出す一瞬前には既に閉じられているわけで、
そこに力を入れた状態から発声をすると肺からの空気が声帯に当たって
ダメージを受けます。

それがずっと続くと成人男性で2センチ、女性なら1センチしかない声帯は
忽ち壊れてしまいますし、二度と戻ることはありません。
ポリープなんて出来るというのは自分の発声の悪さを証明しているようなもので、
歌手と仮にも呼ばれる人が公表なんてするものではありません。

ポリープなんて手術したら治るだろうって思っていませんか?
仮にもデリケートな箇所にメスなんて入れたら元の声に戻る確証なんて
どこにもありません。
もっと悪いことには同じ発声で同じ箇所にまたポリープが出来て
もっと堅くなってタコになる声帯結節なんてものになるのです。

およそ先進国と言われる国の中で日本人ほど自分の声の健康に
気を払わない国民は居ません。
テレビでも汚い声を出して平気だし、子供にも汚い声をたしなめることもしません。
国語教育だって書くことが中心で読むことはとてもおろそかにされています。
義務教育なのに読み方や日本語の発音についてなんて授業を受けた人は
どれくらい居ますか?

話が逸れました・・・

その子供なんですが、赤ん坊のうちに余り泣かせすぎるとその柔らかい声帯には
かなりなダメージがあるのです。
嗄声(させい)つまり「しわがれ声」ですね。
 
声変わりの男子のあの声もそうですが、聞いていてハラハラしますね。
声変わりの時期に無理な声を出させないのも喉がデリケートな状態に
なっているからです。
赤ん坊を余りに泣かせすぎるとしわがれてしまいます。
時々そんな子供さんを見たことがありませんか?
そんな子は一生その状態が続きます。
それが思春期に思わぬコンプレックスの元を作ったりもしますので、
親は注意しなければなりません。

少し書くのが長引きました。

続きは後述します。

関連記事ちくわの喉?

ラベル:声の健康
posted by キミコ at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

まん丸お月さん

309792469_127.jpg

呼吸の保持のことをお話ししましたが、各パーツ毎に
強化する必要があることは12月中に色々とお話をしてあります。

レッスンではそれぞれのパーツについての会得をするのですが、
いくら筆を尽くして書いたところで結局は徒労に終わることでしょう。
自ずと限界があるので詳しくは触れません。
でもそれではこれを読んで練習しようかと思っている人たちには
申し訳ないので、総合的なある練習をお教えしておきます。

立ち方(12/8)に従って立ってみます。
そのまま両手を横に広げてまん丸お月さんを頭上に作ってみます。
いわゆる「マル!」のあのポーズですね。

さて、このポーズを決めたあなたはもうこれだけで十分に
肺に空気が入っているのに気がつかれたでしょうか。
この動作で実は横隔膜がしっかり下がっているのです。

ではその証拠を確かめましょうか。

鳩尾がしっかり張っているのに気づかれたでしょうが、
その鳩尾の横線を意識したまま、胸の線が下がらないように
そーっと手を下ろしていきましょう。
手が段々下りていって真横から下がるに連れ、
きっと驚かれたのではありませんか?

胸がしっかり張れて丹田を最大限に使ってる自分が居ませんか?
その上半身を支えるために、臀筋も内転筋もしっかり
緊張させなければならないのではありませんか?
そしてもちろん息を吐くのを忘れずに!
息を止めていては何にもなりませんからね。

つまり手を下ろした状態でもこの各パーツに起きた緊張をさせればよいわけです。
それが正しいかどうかは自分で作った身体の緊張をほどかずに
再びお月さんになれば良いのです。
手が下りて行くに従って正解かどうかは自ずとわかる仕組みになっています。

もう一つのやり方はいつも通りに立ってみて片足の膝を曲げてみます。
これでも同様に横隔膜が下がっているのです。
曲げた片足を地面に下ろすに従ってお月様と同様の身体の緊張感を
得ることが出来ているのにきっと気が付くことでしょう。

この二つを繰り返して身体の内的感覚を覚えるだけでも
あなたは保持ということを会得したことになるのです。
まん丸お月さんで片足を上げた姿勢をして歌ってみて下さい。
どんなに歌いやすいか!
きっとこのままの姿で舞台に立ちたいとさえ思われるのではないでしょうか。

バランスボールによってそれがもっとはっきり確かめられますね

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レッスン前の儀式

腹式呼吸の話

バランスボールで呼吸法の練習を

横隔膜を下げる

新たにわかったことを補足しました。
行動の意味を知る 2



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2007年01月12日

息を保持しよう

アブラハムダービー3.jpg

さて これで息を肺に入れるところまで来ました。

次に吐くということをしますが普通は膨らんだ肺の容積を
何も考えずに減らす事でしょう。

でもそれでは胸式呼吸をしたって良いわけで、素早い呼吸が求められることと同時に
音楽が求めている長さの保持もしなくてはならないことを忘れています。

昨日も書きましたがもう一度書きましょう。

肺の容積を広げる為に横隔膜を下げるのです


これを保持出来るかどうかが、求められている息の長さを満たせるかどうかの分かれ道なのです。
その為に筋肉を鍛える話を延々としたわけなのです。
せっかく広がった胸郭を狭めないようにぐっとフレーズの最後まで
筋肉で横隔膜が上がるまでの時間を保持するのです。

これは筋肉を鍛えておかないと意外と重労働な事がわかるはずです。
広がった胸郭を胸と背中で支えて、それをお腹とお尻と内ももで補助します。
その為に腰の位置がきちんと決まっていること、足も鍛えていないとその上半身の重みに耐えられません。

レッスンが進んでこの段階になると、生徒さん達は必ず足ががくがくだと言って帰ります。

保持をするからといって力が身体全体に入ったら、喉周辺の筋肉は堅くなって歌声にはなりません。
自分がどこに力を入れているか抜いているかを正確に判断出来る頭脳がここでは何より必要なのです。

意外に重労働だとわかって、またここでも生徒が減ります。

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バランスボールで呼吸法の練習を
ラベル:息の保持
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2007年01月10日

吸わないで!

ミス・アリス.jpg

昨日の話の最後を理解して頂けましたか?
肺の容積を広げる為に横隔膜を下げるのです

その方法は12月から延々と述べてきましたので、もう一度ご覧下さい。

さて

息は吸わないともちろん死に至ります。当然ですけれど・・・
でも、レッスン中に私が生徒さん達に言うことは「吸わないで!」なのです。

もう一度書きますが

肺の容積を広げる為に横隔膜を下げるのです

つまり肋骨を広げ、周辺の筋肉を使って自分を土管のように膨らませたら
吸う必要はないのです。

胸式呼吸ならそうはいきませんが、腹式呼吸ならそれが可能なのです。

ということは

素早い呼吸が可能=音楽の妨げにならない

ということに繋がってくるわけです。
胸式呼吸なら吸う為に1秒は必要ですから、その間に伴奏は遙か彼方に飛んで行っています。

これで頭では理解して頂けたでしょうか?

ところが悲しいかな・・・・
これを脳を迂回して実践するのではなく身体に染みつかせてやろうとすると
本当に大変なのです。
忽ち私に「ほら!吸ったらだめ!」って何十回も言われるのです。

初めの何ヶ月かはこれで落ち込むでしょうね・・・
何しろ普段の呼吸は胸式呼吸をしているから、脳が覚えてくれません。
これだけで反復練習が嫌いな人は脱落します・・・

練習方法はとにかく昨日書いたように驚いた時の身体の膨らみを
何度もやって動きとどこが動いているかを叩き込むことです。
この動作がつまり肺を広げている事と同じなわけですから。

それと同時にまずは吐ききることをしてみることです。
限界まで息を吐いて、予備呼吸の分(普段の吐く動作の限界まで)に達するくらいに吐きます。
そうなると息は自然に肺に入ってくるでしょう。
そりゃあ爽やかな酸素が入ってくるのが新鮮な驚きではないかと思います。

頭に入れるべきは

吐いたら吸える

です

普通は吸ったら吐くでしょう?
今日から認識を新たにしてみてくださいね。

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2007年01月09日

腹式呼吸の話

トラディスカント1.jpg

いよいよ出てきました!腹式呼吸という言葉!
多分散々あちこちで聞いて居られることと思いますが、
一応一通りの説明はしましょう。

今皆さんは呼吸をしておられますが胴体のどの部分が動いていますか?
肩と胸ではありませんか?
つまり肋骨を広げてそれによって肺の容積を伸び縮みさせておられることでしょう。
いわば「カジュアルな呼吸」これを胸式呼吸といいます。

この方法では生きるために最小限の呼吸を確保は出来ますが、
意図的に息の長さを変える歌唱には向きません。
まして管楽器の演奏などはまさに不可能です。
この呼吸方法のままで仮に演奏すると、喉の疲労は激しくなるし、
何より鎖骨の下が凝って喉の奥に熱っぽささえ感じて、
大変な苦痛を味わうことになります。

最小限の呼吸では足りないので横隔膜の助けを借りることにします。
横隔膜って何?
牛の内臓の一部に「ハラミ」があるのですが食べたことがおありでしょうか?
あれが横隔膜なんです。 つまり肺と他の臓器を遮る膜なわけです。
これを使って一層肺を動かすわけです。

とここまで来て・・・
私は若い頃この説明ではわかりませんでした。
だって通り一遍だし、自分の身体の中を見る事なんて出来ないんですもの。

もっと実際的に感じて頂きましょうね。
例えば驚いた時のお腹の動きはどうでしょう?
あ!と言って驚いたフリをしてみて下さい。
胸の周辺も背中もお腹も膨らんでいませんか?

さて!この時ですがこれで横隔膜が下がっているのです。
でもこう言われて体中を押さえて不思議そうな顔をしている皆様・・・
ごもっともですよ。
だって私もまるで逆さまだろうと言いたいくらいでしたもの。
身体は膨れているのに横隔膜も上がって居るだろうと言いたいでしょう?

でもよく考えて下さい。
横隔膜が下がらないと遮断するという役目は果たせません。

なぜなら肺の容積を広げたいなら下げない限り肺は広がりませんから・・・

つまり横隔膜が下がるから肺が広がり、今のあなたの身体の膨らみを
得ることが出来るのです。
これをよく理解しておいて脳に叩き込んでおいて下さい。


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2007年01月08日

目とその周辺について

ホワイトクリスマス.jpg

顔の筋肉を使うことについてですが、今日は目の周辺についてお話しします。

昨日の最後に観察に尽きるということを書きました。
歌手の人たちが高音を出す時にどんな顔をしているかご存じですか?
目を見開き、眉を上げているのです。一度気になったら観察してみて下さい。

例えば跳躍する時のことを考えてみて下さい。
高く飛び上がるには体中の筋肉を伸ばします。丁度それと同じで
声帯の筋肉を伸ばすために他の箇所の筋肉も同じように使います。
跳躍するからと足だけ使って他の身体の部位を縮める人が居るでしょうか?

眉を上げて目を見開いて高い声を出してみて下さい。
どんなに出しやすいかに驚かれると思います。
その時に頭頂部の少し後ろに手を置いてみて下さい。
眉毛を上げるとぴくぴくと動きませんか?(頭頂筋
このように色んな筋肉が声を出すことを支えるのです。

また眉毛を上げることはブレーキの役割も果たします。
大きな声から急に声をひそめるのに欠かせない部位なのです。
欧米の映画を見ているとシーっという動作に眉毛を上げる行為がつきものです。
この顔をして大きな声を出すのは大変なエネルギーを使うのですが
まだ声をひそめる方がどれほど楽に出来ることか。

以上のことと同時に口の開け方を伴って声を出せることが出来れば
あなたの声は驚くほどの音域を獲得したことになります。

つまり普段の生活でどういうシチュエーションでこんな顔をしているでしょうか?
例えば街中で歩いていてすれ違った人を見たら何十年も会っていない人で、
しかもあなたが好意を持っている相手だったとしたら?

きっとあなたはその人を捕まえて「やぁ!!久しぶりですねえ!」って
満面の笑みを浮かべて目は開かれ、口も大きく開いているでしょう。

顔といえどもこの位筋肉を使うのです。
最近フェイササイズという言葉が時々聞かれますが、そこで役立つのがこれです。
大きく分けると
目を開く。ぎゅっとつむる。
口を開く。唇を突き出す。
舌を突き出す 引っ込める。口の中で回すetc.

皆様もパソコンを活用して調べてみて下さい。
色々な方法があるかとは思いますが、めまぐるしく変わる音高や
強弱には欠かせない筋トレです。

私もこの年になっても同年代の人に比べてしわやたるみが気になりません。
激しい顔の筋トレのお陰なのです。

筋肉はどこの部位でもどんなに年を取っても発達するのです。
それで血行も良くなり若々しくなるなら一石二鳥でしょう。
フェイササイズも是非お試し下さい。

参照記事
ポジション5 額


ラベル:頭頂筋 顔の筋肉
posted by キミコ at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月07日

口の開け方その他

モダン・タイムス.jpg

昨日の続きですが
口の開け方についてもう少し書いてみます。
案外口の周辺は力を入れる人が多いようで、同じ事を何人に言っても
出来ない人が割に居るのです。

中には3番目の口の開け方についてやってもらったら
獅子舞の獅子のように歯をむき出しにする人もいるのです。
唇にヘンに力を入れて口角を余りに持ち上げすぎると
獅子になるのでご注意を!

必要な筋肉は動かしますが余計な力を入れないのがとにかく
何についても難しいところです。
バランスと力加減が左右するのはどんな分野に於いても
大事なところでしょうね。

上の歯が見えないように口を開けることが出来ますか?
そうすると一番唇に力が入りません。
歯を出さないで声を出してみて下さい。次に歯をむき出しにして
声を出してみて下さい。
どれだけ声が変わるかちょっとびっくりされるのではないでしょうか。

追記 軟口蓋の位置の違いがおわかりでしょうか?

再追記 高音部を出すために、唇に力は入れませんが、口角挙筋は使うように指示しています。
ちらりと犬歯が見える程度の開け方になります。


色んなジャンルの歌が有るわけですが、これが一番効率的ではあっても
その歌の求める声、歌詞に良く合ってる発声法を考え合わせなくてはなりません。
それと声の健康と保全、このバランスが大事なのではないでしょうか。


例えば演歌の声を求めたいなら下あごの位置を変えることです。
下あごを少し上あごより突き出させます。

ロックなどの声が欲しければそのあごの位置で息を沢山混ぜながら
歌うとそれっぽくなるでしょう。
但し首から下の力を余り必要としなくなるので消耗は激しいこと、
喉の損傷も多いことをロックを歌う人たちは覚悟して頂きたいです。
大音量のバックの音に対抗したければやはり身体を使うことを
覚えねばなりません。

舌の位置も大事なところです。

口を開けた時に下の歯の裏に舌の先が当たっていますか?

舌の先が奥に引っ込んでいると言うことは舌の中央が盛り上がって
喉の入り口を塞ぎます。
つまり声は出にくくなるし、舌の筋肉が固まってまともな声にはなりません。
発声だけでなく・・・3参照

私は学生時代にこれを取るのに本当に苦労しました。
口を開ける事はうら若い乙女にはとても恥ずかしくて、益々萎縮して声が出なかったのです。
舌に関してはまた後述する事になるでしょうが気を付けて頂きたいです。


とにかく歌手達の身体の動きや顔の動きを歌声よりじっくり観察する事です。
ボイストレーニングには何より観察が重要なのです。


関連記事ちくわの喉?
ラベル:口の開け方
posted by キミコ at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

口やその周辺について

P1010119.JPG

日本語は殆ど口を開けなくても良い言語で、その為日本人は
口を開けるのを恥ずかしがる人が大半を占めます。
私がレッスンを始める時にいきなり声を出させないのも
こういう理由からです。

まあそれはさておき

口を開けなくて良いということはあごも動かす必要もない
ということになります。
かなり歌えるようになってきても、それでもうるさいほどにあごを下ろせ
と注意するのは普段日本語を話す所為と言えるでしょう。
見ているとあごを動かせないのは使わないために、存在感がないのでしょうね。

実験として3種類の開け方をしてみましょうか

耳の付け根に手をやって口を開けるとあごの関節が動きます

まっすぐ下に下ろした時の関節の動き
と、
口を開けながら横に広げる動作をすると
関節の動きが少し違うのに気が付くでしょうか?

それと
ほお骨を高くする事が即座に出来るでしょうか?
つまり笑顔になるとほお骨が上がるのですが・・・

多分上の「口を開ける」という行為に、「ほお骨を上げる」という行為を
伴わなかったでしょう?

先にほお骨を上げてみましょうか。
出来ない人は頬を触って唇の両端から少し上で少し外側に
頬の一番くぼんだ場所が当たるはずです。
そこに両人差し指を当てて持ち上げてみましょう。
メガネなどかけていたらメガネが一緒に持ち上がると思います。

そのままにして口を開けてみて下さい。
その表情を保ってあごの関節に再び手を当ててみます。
先ほどの2つの開け方とまた違う開け方になってるのが
よくわかると思います。

つまり下あごだけが動かず、上あごも動いたから開け方が変わったのです。
その時の口の中を観察してみて下さい。

どうです?

上下の奥歯の位置が初めの2つの開け方と3つ目の開け方では
変わっていませんか?
つまり喉は最大限に開いたわけです。

それにほお骨を上げた時の口の両端はどうなっていましたか?
口角(こうかく)は上がっていませんでしたか
ほお骨を持ち上げるのに必須条件なのです。

もう一つ!
後頭部それも首の上の「ぼんのくぼ」といわれる場所に手を当てて
3つの動きをしてみて下さい。
多分そこが動くこと自体に驚かれるんではないでしょうか。
そして3つの動きがどれも微妙に違い、3つ目ともなると
ぼんのくぼが持ち上がってるのに気づかれたと思います。

人間の身体ってすごくデリケートに動くのが面白いですねえ。



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やってみるとわかる



ラベル:口を開ける
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2007年01月03日

NHKのオペラコンサートを見ました

ベビーロマンチカ.jpg

毎年見続けているオペラコンサートですが、今年ももちろん見ました。
私が若い頃と違ってどの出演者も驚くほど達者で自分の声をよく知ってるなと思います。
最近は留学することが当たり前だから水準も高くて安心して聞くことが出来ます。
その所為なのか毎年同じ人が出演するという事が当たり前でなくなったのはいささか残念です。
毎年同じ人の歌を聴くことで、その人の力量や成長の跡が見られるのに・・・

まあこんな場所に出ている人たちですから多分一生歌い続けられると思いますが、
私の年代の人たちで地道に勉強を続けている人のまあ少ないこと!
多少稚拙な技術でも人生を経るに従って経験や軌跡が付いて、素敵な歌になるのに勿体ないことです。
若い出演者の歌を聴かせてもらうに付け、とにかく地道にこつこつと続けていって欲しいなと思いました。

コッソットさんが出演されておられましたが、さすがに70才を回って声が揺れるのは致し方ないとして
圧倒的な存在感と戦慄が走る歌には口を開けるばかりでした。
表現力にうまいヘタは確かにあるとしても、長く歌っていくとそんな風に表現も出来るのだなと
「継続は力なり」という言葉は伊達ではないと思い知らされるものでした。

私も現在は一人で歌う場所はないのですが、しがみついてでも歌いたい人間ですから
きっと口が開けられなくなるまで、死ぬまで続けているのではないかと思います。
そしてそれより何より、歌いたい、声を出したいという人のお役に立ちたいと・・・
それが今年も私の一番の生き甲斐なのです。
posted by キミコ at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする