2007年05月30日

誰を信じる?

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歌う人はみな自分の声への評価を知りたいと思っています。
歌わない人も自分の出す声について意見を聞きたいと思っていることでしょう。

昨日の生徒さんはとても歌うことに熱心で、シャンソンを歌われますが、
定期的に生伴奏をしてくれるお店で練習を兼ねて歌われるのだそうです。
(もちろんお客さんとしてですよ。)
そこで出会った初めてのお客さんに、あなたの声は高いところにムラがある。
全部音域を下げて歌ったらどうかと。

それで私と一緒に調を決めるのに一悶着した曲についての調の高低について
再びの議論を掛けられました。
この人は高音域がとても張りがあって素晴らしいので、それを生かして
歌えば良いですよと少し高い目の調を提示しました。
(それでも原曲より低いのですが。)
この人も歌いやすいし、シャンソンは誰でも低くしか歌わないのは絶対におかしいと
この人もそれに賛成してその調が決まって、私がオリジナルのピアノ伴奏もつけて
レッスンをしていたのです。
それがひとたびそんな風に評価されると気持ちは揺らぐのですね。

結局、つまり音が高いから聞きにくいのでなく、感情表現として
声が弱くなるというか少し密度の低い発声をしたところが、
聞いた相手によっては好みでないということもあり得る。
ということに納得してもらいましたけれど。

どんな完ぺきな歌手であってもそれが百万人の聞き手全ての好みに合うかというと
それはあり得ない訳です。
表現に好き嫌いがあるのは当たり前。
ましてアマチュアというのも適当でないほどのいわば「歌好き」が
どんな評価をもらうか推して知るべしでしょう。

いちいち言われたからとがらりと替えたとして、また次に評価する人が
全く逆のことを言えば、またこの人は揺らぐのは目に見えています。

でもこの気持ちよくわかりますね。
私も歌う人の一人として、人に聞いてもらって何を言われるかが知りたくて知りたくて!

こうなったら誰を信じたら良いのでしょうね?



posted by キミコ at 07:56| Comment(5) | TrackBack(0) | レッスン風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月28日

私はお節介焼きでしょうか

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土曜日の夜11時過ぎからNHK教育で「トップランナー」を見ています。
但しオンタイムではありません。いつも録画をしてまとめて見ています。

ここで具体的に歌手の名をあげるとこの前の人のように
ここの検索でいつまでも名前を引きずりますので書きません。
興味のある方は新聞などでお探し下さいね。

まだ若いこの歌手は初めてのロングインタビューだそうで、
それでもかなり楽しそうにおしゃべりをしていました。
私は夕食を作りながらテレビを聞きますので顔は殆ど見ていません。
でもその声はひどくかすれて、風邪?ひょっとしたら声帯ポリープ?と
かなり気になったので思わずこの人の顔を見てしまいました。
話し声の段階から私にそう思わせるのはかなり気がかりです。

歌になってから特にこれは怪しいと思いましたよ。
声帯同士がきちんと接触していないから息が漏れて、特有の
さび付いた声が10代のそれとも思えない痛々しさでした。
さび付いた声は声帯に炎症が起きているので乾燥しているからです。
この歌手は気が付いているのかいないのか、将来の夢を語るばかりで
何もそんな事には触れもしませんでした。
風邪の症状でそうなら良いのですが・・・

ポリープは発声を変えない限りいくら手術をしたとしても再発して、しまいに声帯結節に変化する事があるので軽く見てはいけません。
声帯結節というのは「タコ」の事でこれが出来たらもう治すすべはありません。
以前にも書きましたが、日本人ほど声に無頓着な国民も居ません。
無頓着で済めばいいですが、病変さえそれと気が付かないというのは
余りに怖いことです。
はっきり言いますがこれは病気ですから!

若い歌手がこれによって声をなくすのは見るのもしのびがたいですね。
メジャーデビューしたって聞いていますから、具合が悪いから
といって多分休ませてはくれません。
お金がかかっていますので会社だって必死でしょうから。
これで声をなくして再起不能とかになったら見向きもされなく
なるかもしれません。
音楽業界もビジネスですから世知辛いのはどこも同じです。

シンガーソングライターは詩とメロディさえ良ければ、歌い方も
ましてや発声も全く関係のないことだと思われているかも知れませんね。
でもこのブログの初めにも言いましたが、声の健康を守ることは
ボイストレーナーの存在が必要であることの理由の筆頭なのです。

健康ブームで栄養面ではまるでどこかの大学の講義に紛れたか
と思うほど知識が氾濫している中、声の健康や喉が痛くなるような
歌い方はしてはならないことなど初歩の初歩でしょう。
声がなくなれば外界との伝達手段は失われたも同然なのですから、
もっと関心を持って頂けるような配慮をされるべきでしょうね。

とにかく最低限、声の健康を損ねない歌い方をして頂きたいと思います。

ラベル:声帯ポリープ
posted by キミコ at 22:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月27日

背筋1

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ボイストレーニングというと腹筋が頭に浮かぶ人はかなり居られると思います。
しかし思いの外歌では背筋を使うことが多く、腹筋は良くできても背筋は全くだめ
という人が意外に多くて驚きます。
腹筋だけ鍛えてもバランスが取れませんから、同じ位背筋にも
熱心になって頂きたいと思います。

A 床にうつぶせに寝ます。手は自然に腰の横に手のひらを
上に向ける形で置いておきます。
腹筋を使って床から30度位の角度で上半身を持ち上げます。
足が上がらないように必ず注意してください。

B 床に四つんばいになります。足は腰幅に広げます。
どちらかの手を身体に水平に前に伸ばします。手と反対側の足を
身体と水平に持ち上げます。
きちんと手足が身体と水平になるというのが大事なところです。
これも腹筋と臀筋を使っているか意識します。
そのまま最低でも20秒はキープしてください。
足元がふらつく人は床に着いている側の足の指を立てて、
丁度つま先立ちしているようにすると安定するでしょう。

C Bの発展系ですが、その体勢から膝と肘をゆっくりとくっつける
ように内側に手足を動かします。
ゆっくりとする動作ほど筋肉を使います。
かなり疲れる運動ですがバランス感覚も養えて良いトレーニングでしょう。


関連記事 
背筋2
ラベル:背筋 筋トレ
posted by キミコ at 21:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

声に責任を持とう

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今日は二週間前にレッスンされた生徒さんの日でした。
やっぱり!相変わらずの硬い表情で声を出されます。

今日は発声の方法に触れずに言い方を変えてみることにしました。
2つだけの音での練習にして2音目に
自分でこんな声を出したいなと思ういわば理想の声を思い描いてそれを出してください
とお願いしました。

初心者の方はあれこれと発声のための条件をクリアすることしか考えないから
まるでコントロールの効かない暴れ玉を投げつけるようにしか声を出しません。
皆さんも経験がおありでしょうが、ちょうど下手なカラオケを聴かされた
時と同じ状態な訳ですね。

当然初めは全くうまく行かなかったのですが、段々落ちついて考える余裕が出来てきました。
考えてコントロールされた声は実に丸みが出て、人間くさい声というか
温かい声というかそういう感じがします。
それを考える余裕が出たということで、表情も考える余裕が出てきたのでしょう。
前回には出せなかった声を引き出すことが出来ました。
 
その方はレッスンの最後にこういわれました。
「ただ頑張って声を出すのでなく声や身体をコントロールする事が大事だと思いました。」
つまり身体を緩めるという考え方を初めて持たれたと思うのです。
頭の中では私が何度も繰り返して言うので、認識は持っておられたと思うのですが、
それを初めて体得された訳ですね。

ボイストレーニングではいくら頭で理解出来ても何にもならないのです。
それを身体を通して外に出すことが出来なければ出来ないのと同じ事なのです。
この方もこれで自分の声を知るということに一歩近づいたと言えるでしょう。

ラベル:発声
posted by キミコ at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 内的感覚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月25日

腹筋 6 腹斜筋

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A 床に寝転びます。両足を三角に立てて、腰幅に開きます。
頭は起こしておへそを覗き込む体勢を常に続けます。
左手を耳の後ろにおいて右手をうんと伸ばして、体を右に旋回させながら
右の足首を掴みます。
次に左側も同じことをします。

できるだけ一定の速度でゆっくりと遠回りをするほどに効果があります。


B 床に寝転びます。両手を耳の後ろに持っていって、足は床から離してひざを曲げて肩幅に開きます。
右ひじと左ひざを突き合わせるようにします。
ちょうど虫が仰向きになって暴れているようです。
それを高速に、またゆっくりも行います。

いつものことですが、行為に集中するのでなく体のどこを使っているかを
常に考えつつしっかり息を吐きながら動いてください。

posted by キミコ at 18:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

腹筋5 腹横筋

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A 床に仰向けに寝ます。両手は身体の横、腰の側に自然に置きます。
胴体部はそのまま床に着けたまま足だけをまっすぐに天井に持ち上げます。
足同士を絡ませるようにしても可です。
そのまま赤ん坊のおしめを替えるような感じでお尻を持ち上げます。
お尻を床に戻す時も足はまっすぐにしたままです。
床に着地しても足はまっすぐに天井に向けて 決して足を曲げたり
床に下ろさないようにしてください。
もちろんお尻を上げる時には息を吐きます。

大変なつらさですが丹田はとても鍛えられるでしょう。
ちなみに私は一番初め全く出来なくてこんな筋トレの存在自体
信じられませんでした。
1回ずつ増やして行くことを目指してください。

B 床に腰を下ろして足を投げ出します。
斜め後ろ、腰の側に両手を置きます。
足をまっすぐにして斜め上に足を持ち上げます。
自分の足を筆に見立ててそのまま1〜10まで足で数字を書いたり、自分の名前をひらがなで書いたりします。
くれぐれも腕に体重をかけないようにしてしっかり丹田を使います。

関連記事
バランスボールで呼吸法の練習を
ラベル:腹筋 筋トレ
posted by キミコ at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月22日

言葉を伝える難しさ

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以前から何度も書いていることですが、言葉がうまく伝わらないと
とんでもない回り道をさせてしまう事になる時があります。

レッスンの形としてはパーツを積み重ねるのは当然としても、仕上がりに
早い遅いが出るのはこれは個人差ですし、魔法のようにある日突然
出来るようになるのがボイストレーニングの面白いところです。
つまり言葉が相手に届けば奇跡が起こったように突然出来るし、
届かなければ事態は膠着状態が続いてしまうという難しい仕事なのです。

今日の生徒さんはロックボーカルをして居られる方です。
どうしても電気楽器が伴奏というか合奏になるので
否応なく周りと張り合う形になってしまうジャンルです。

たとえ声の通る人でも周りと張り合う結果、つい喉に頼ってしまい
胸に落ちた声になりやすく、まるで吠えるような歌い方に陥りがちです。
籠もったような声は自分にはとても良い声に聞こえてしまいます。
この方はその歌い方からなかなか抜け出せず、困惑の渦中に居るのです。

高音部に来ると声を出そうとする余りに、身体を固めてしまい、
広げなければならない胸郭を縮めて、ひどい時にはあごさえ固めて
最後には喉に頼らざるを得ないという、悲惨な結果に陥っている場合が
初心者には誰でもありがちです。

しかも困ったことには胸郭を広げるのがどういう事かわからなくなる
ということが往々にして起きるのです。
この人はちゃんと初めのパーツ練習では問題なく出来ていたのですが、
ご多分に漏れず出来なくなってしまっていたのでした。

もちろん私はそれを救う立場にいる訳ですから色々な手段を講じます。
初めにしたことは正坐をして骨盤の位置を建て直してその上に
上半身を置くという動作の復習をしました。
声無しでは出来るのですが声を伴うと相変わらず胸が落ちてしまいます。

これは上半身に力が籠もっているのだと読んで、立った姿勢で
でんでん太鼓のように腕を上半身に巻き付けるように腰を振ります。
これで少し胸の力は取れましたが、声を出すには実際的ではありません。

最後に仰向けに二人で寝ころんで肋骨の一番高いところに触ってもらいます。
案の定声を出した時にそれが持ち上がりません。
正解は声を高く押し上げる時点で肋骨が左右に高くなりながら広がるのです。

これの練習をして立って頂いて同じ事をします。
今度は成功しました!高音に上がった時点で両脇の部分も盛り上がり
胸のラインも高くなりました。
声も中身の充実した楽な声が出ています。
もちろん条件があって、あごが下りている事、舌の力が抜けている事
喉が空いている事が前提ではありますが。

無事問題をクリアして帰りの時点で言われたことは
「ウェストからあんこがはみ出るような感じ」だと。
また「鳩尾とおへその距離を開けることに拘りすぎて居た」のだそうです。
だからその人にとっては両脇を持ち上げるという感覚ではなく
横に広げる感覚の方が優先されるとか・・・

同じ言葉を並べてもこれほどに人それぞれに受け取り方が違うのです。
私は必ずある動作をするたびにどんな感じがする?と問うのですが
全員が違う答えをされるのです。
私が生徒さんに乗り移って、体内から指摘出来れば良いのですが・・・・
本当に言葉を伝えるのは難しいです。
posted by キミコ at 23:18| Comment(5) | TrackBack(0) | レッスン風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月21日

気が付いたこと・・・

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生徒さんのレッスンの度に必ず新しい気づきがあります。
そしてそれは生徒さんご本人の肥やしにはもちろん、
私もおこぼれ頂戴が出来るのですからこんなうまい話はありません。

今日の生徒さんはもう「歌う」ということにかなり慣れています。
その割には歌詞がもう一つ定着していません。
もちろん発音練習も相当積んでいるのですから、余り人には
そういう状態とはわからないかも知れません。

歌詞の初め、息継ぎの初めの発音は当然本人も十分気をつけて
あごを下ろしているから、音としても響きとしても申し分がありません。
でも声を出す、発音する、という行為にばかり集中してしまって
言葉自体が上滑りになってしまうのですね。

つまり言葉の表現として問題を感じるということで
文全体の意味からするとそんな歌い方、発音はないだろうと
聞く側からすると思ってしまうのです。

例えば国会演説でも単に文章を間違えず、でもなんの抑揚もなく
読み上げられればそれは心を打つ名演説と言えるでしょうか?
もちろん文章の中身や考えは素晴らしいにしても、それがきちんと
相手に伝わるかどうかが
「演説」という場ではすごく重要な意味をなすはずです。

そういうことはボイストレーニングを積んでいれば政治家として
自分をチャームアップする事にまで気が付いている日本の政治家は居ませんね。


歌もつまりはそういうことです。
詩を聞く人に伝える、時には自分が詩から受けたものを心として
伝えることさえ出来るはずです。

ボイストレーニングという観点から段々外れてしまいました!

戻します・・・

言葉を伝えたいならきちんとあごを下ろすことです。
上滑りの音の羅列はなんの感情もそこに呼ぶことは出来ません。
1音目だけ良くても次の音についてあごが下りていなければ
段々そこから言葉として滑っていくのです。

つまりあごを下ろすという行為から1音1音に責任を持てる
という事でしょうか。

丁寧に心をこめてあごを下ろせたら、あごの上げ下ろしに要する時間が
通常よりかかる訳ですから、そこに思いをこめることも慣れれば可能になる
という訳ですね。

それが出来るようになれば、その言葉から意外な力を自分がもらえたり
することも出来る事があります。
目で読む詩と口から出る詩には同じであるはずなのに、力の現れ方が違ってくるのです。

歌う前に歌詞を読むのでなく声を出してみて下さい。
言葉の力があなたの歌をきっと後押ししてくれる事に気が付くでしょう。


ラベル:発音
posted by キミコ at 19:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 発音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月19日

「歌声喫茶」の事

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今日は新しい場所での「歌声喫茶」の初日でした。
新しく歌詞集も作り替えたりして準備怠りなく当日を迎えました。
クラフトカフェイーハ(現在はもうお店はありません)
お店の表には大きな字で私の経歴が張り出されていてちょっとくらっとしました。
まあ仕方ないといえば仕方ないのでしょうが 汗

開始時間5分前だというのにどなたもお見えではありません。
店内は丁度イーハに関係する方達の作られた展示物や販売品で
ピアノの上にも作品が置かれています。
それを見に来られたお客様も来ておられてかなり賑やかではありましたが、
私にすれば気が気ではありません。

それでも続々と時間前に駆け込みのようにお客様が来られて
店内に置かれている大きな机の周りにお客様が鈴なり状態で
楽しい時間を過ごすことが出来ました。
飛び入りでオカリナで伴奏をして下さる方も居られて
嬉しいことでした。
前のお店で絶対見ることもなかった20〜30代のお嬢様方も
輪に加わって下さって「歌声喫茶」の楽しさを満喫しておられました。

今の日本は違う世代間で共通の歌がないという
世界でも珍しいお国柄です。
そんな中でもちゃんと「歌声喫茶」の楽しさを共有出来たことが
今日は何よりの収穫でした。
これからの開催日が私にも益々楽しみとなります。
ラベル:「歌声喫茶」
posted by キミコ at 23:53| Comment(4) | TrackBack(0) | 「歌声喫茶」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月17日

筋トレ 腹筋4 腹横筋

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4 ボート漕ぎ

下腹部の筋トレはとてもつらいものが多いですね。
熟年の生徒さんが殆どなので、余りムリもさせられないから、
出来るだけ疲れがすくないものをしています。

A 床に足を投げ出して座ります。上半身は歌う時のように骨盤の位置を
正しくします。
お祈りするように指を組んで腕をまっすぐに肩の高さに伸ばします。
その腕を足先まで伸ばし、ボートを漕ぐように思い切り胸の方に引きつけます。
太ももと丹田がプルプルするところまでゆっくりと腕を曲げて、
そのまま後ろに徐々に倒れていきますが、足先が上がらないように注意します。

じわっと汗を掻く運動ですが、その時の下腹の感覚や丹田を確かめておきます。
周辺の筋肉の状況も頭に入れておきましょう。
便秘の人にもとてもよい運動となります。

B 今度はまっすぐでなく右足に向ける、左足に向けるというように斜めに動きます。
腹斜筋の練習にもなりますね。
くれぐれもゆっくりと使っている筋肉を意識しながらやらないと意味がありません。
下腹の出た人にも即効性のある運動です。

これも単に回数ではなく、ギブアップした後の2回が効くのです。

この運動をしながら発声練習をすると声がみっちり詰まった
という感じが掴めます。
但し喉を開けるという感覚が身に付いてない人には「鬱積」にしかなりません。
胸にも力が入っていないということをちゃんと確かめての発声練習をしてくださいね。

参照記事

バランスボールで呼吸法の練習を

今日はおへそです







posted by キミコ at 22:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月15日

筋トレ 腹筋3 腹斜筋

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3 腹斜筋の筋トレ

A 前回の「いわゆる筋トレ」の斜め横版です。

前回のように床に横になって足を立てて、頭の後ろで手を組んで
右の肘が左の膝を訪問するというイメージで身体を曲げます。
その時に横の筋肉が意識されると思います。
これもなかなか苦しいトレーニングですが、頑張って下さいね。
ちなみにウェストが細くなることは請け負います。
コツとしては前回同様一番苦しいポイントまで上半身を上げて
ゆるゆるとトレーニングします。
他のコツも普通の腹筋と同じです。参考になさって下さい。

B 床に横向きになって足を軽く曲げて、丁度片肘を立てて寝ころんで
テレビを見るような状態になります。
両手は指を組んでおきます。
そのままむっくりと起きあがるように上半身だけを持ち上げます。
Aの方法より強度は上がります。
肩こりの人にはしんどいかもしれませんね。

ところでAB共息を詰めがちですが、はっきりと息を吐いて下さい。
血圧の高い人には何かあっては大変ですから。

ところで
回数は?と聞かれそうですが、回数はそれぞれ異なるでしょう。
「つらくてつらくてこれ以上やったらおかしくなる」を感じたら
そこから2回足して下さい。
実は最後のその2回が本当の意味での筋トレになります。
つらくなる前に留めておいたらいつまでも筋肉はつきません。
つらい思いをするからこそ欲も湧くのです。

筋トレをすると翌日とても痛いと思います。
なぜ痛みがあるかというと、実は筋繊維がぼろぼろになっているから
なのだそうです。
何度も筋トレをする事によって、次々と筋繊維を再生しては壊していって
太い筋繊維に作り替えるのだそうです。

筋肉を鍛えると筋繊維が作り替えられるのは若い人だけではありません。
90才になっても十分そんな働きが残されるのだそうです。
機能がどんどん失われていくのでなく、作り替えられるのだとしたら
年を取ったからと卑下することはない訳ですね。
寝たきりにならないためにも努力は怠ってはいけないわけですね。



posted by キミコ at 00:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月13日

やっぱり!

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今日の生徒さんは民謡を歌っている方です。
元々が非常によく通る声をお持ちなので、歌うにはとても有利なのです。
それは良いとして、まだトレーニングを始めて半年だから
喉に頼るのはごく自然なことでしょうが、口の中を操作することが出来ないので、
高音になってくると途端に声を振り絞ろうとするのです。

私たち日本人はあごの関節の使い方がとても下手です。
日本語は口を開ける必要のない言語だからでしょうね。ここ

高音部が出せないという方はとても多いですね。
この方も頑張りやさんですから声を出せば高い音は出るだろうと思うらしく
いくら側から「上下の奥歯を離して!」と声をかけても出来ません。
仕方がないので言い方を変更することにしました。

以前の記事でも触れましたが、ほお骨を上げてもらうことにしました。
ほお骨の一番高いところから下に辿るとくぼみに触れることが出来ます。
それを指で持ち上げてもらうことにしました。
何度か試しているうちにうまく表情が出ましたので、「その時の
上の歯の状態を教えて下さい」とお願いしました。

レッスンで何が大切かというと、
自分のやっていることに気づくこと
これに尽きるでしょう。
気づいて頂いて私が声をかけなくても一人で解決出来るようになれる・・・
楽器の自己管理を一日も早く自分の物にして頂きたいものです。

関連記事ちくわの喉?


ラベル:あごの位置
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2007年05月12日

筋トレ 腹筋2 いわゆる腹筋 (追記)

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2 いわゆる「腹筋」
一番皆さんのイメージに浮かぶあれです。
床に仰向けに寝て膝を立てて腰幅に足を開けます。
床に寝た恰好のままする人が居ますが、腰を痛めますから止めた方がよろしいでしょう。

頭の後ろに手を回すのも良いですし、動きに従って自分の腿を撫でるような
動作をされても構いません。
余りに肩こりのひどい人にはつらい筋トレかも知れません。
そんな時には頭の後ろで手を組む代わりにタオルを両手に持って
頭の後ろで引っ張り合うようにするとやりやすいかも知れません。

要領としては肩胛骨が少し床から離れる程度、起きあがった時に
自分のおへそをのぞき込む程度で十分です。
余りに起きあがろうとしても腰が痛いだけですから。

まず床から頭を持ち上げるようにしてから、みぞおちとおへその間を縮めます。
その時に必ず下腹を凹ませましょう。
次に下腹を凹ませたままでみぞおちとおへその間を伸ばして、
頭を床すれすれに下ろします。

つらいからと息を止めたままで行うと血圧の上昇を招き、危険です。
回数を声を出して言うことで息を吐く事になるのでお勧めです。

起きあがった後に床に頭をしっかり着けないこと、また勢いを付けて
するのでなく、胃の部分につらさを感じ続けるようにじわじわと
緩いテンポでする方が腹筋に効きます。
一番つらいポイントの辺りを殆ど動かなくても良いから持続させて下さい。

何よりも大事なのは丹田を使っているという自覚があるかないかです。
筋トレを漫然としているのは単につらさを増幅させるだけでしょう。

筋トレの初めの時期はとてもきついでしょうが、筋肉がついてくる頃には
案外平気になっていると思います。
毎日1つずつでも増やしていくようにされれば良いでしょう。

ラベル:筋トレ 腹筋
posted by キミコ at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月11日

筋トレ 腹筋1 腹横筋

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生徒さんたちと色々な筋トレをしています。
少しずつご紹介していこうと思います。

1、お尻歩き
床に足を投げ出して座り、骨盤の位置を前に傾けて、そへを突き出すようにします。
骨盤の上に上半身を載せるようにして、背中をしゃんとさせて、
肩甲骨の位置が常に下がっているのを確かめるようにします。
よーいどんのように握りこぶしを作って、ひざを曲げないようにして、
腰の付け根から前に進みます。 もちろん後ろにも下がってくださいね。

単に運動をするのでなく、おなかのどこを使っているかに常に留意します。
自分の体の中で何が起こって、どんな感じがするのか体に聴くようにしましょう。

丹田に直接効く運動です。歌うときに常にこの場所が意識できるとよいでしょう。

10年8月付記 この運動は大腰筋、腹横筋、臀筋を強化します。

関連記事
バランスボールで呼吸練習を

ラベル:筋トレ
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2007年05月10日

ボイストレーニングに於ける筋トレ

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おとついですが、毎日見ている「はなまるマーケット」に河村 隆一さんがご出演でした。
ハートフルでパワフルで、真摯に歌に向かう姿は好感を覚えています。

話を聞いているとかなりの筋トレの様子でした。
腕立て伏せを本番前に5百回されたそうで、さすがに歌いづらかったと。
まあやりすぎだとわかって幸いでした。

でもこの位最近は筋トレの占める位置が上がってきているなと思いました。
私が若い頃には誰もそんな話をしなかったのですもの。

歌は身体が楽器なのですからきちんと日常的に楽器の手入れや
品質管理や向上をしなければなりません。
かといって闇雲にやったところで、身体が疲れては何もなりません。
いかに身体と相談して筋力をつけるかがポイントとなるでしょう。
身体が悲鳴を上げるほどやったところで、身体はあなたの意志に協力してくれません。

年齢や体調やあなたの「品質」によっても同じ筋トレをしたとしても変わるのです。
トレーナーとしては如何に早くあなたの楽器としての身体を作れるかを
正確に見極める事が仕事なのです。

10年8月付記 運動の筋肉疲労で喉周りの筋肉を起こすからです。
        疲れすぎるほどやると逆効果を招きます。
        声を出して疲れを感じない程とは、自分にとって
        どの程度がそうなのかを憶える必要があります。
ラベル:筋トレ
posted by キミコ at 23:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月08日

あーら不思議!

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ご無沙汰しておりました。
良いお休みの日をお過ごしでしたか?
新しい週になって心機一転頑張っておられることと思います。

さて、私も生徒さんとのレッスンを昨日から始めています。
昨日はもうかなり何年も通って頂いている方のレッスンでした。
以前からの課題でしたが、どうしても息のムラがあって
歌を聴いていると不安な感じがするのです。

つまり吐く息が出す声以上に出てしまうから音程が初めの一瞬は
正確なのに、0・何秒後には違う音にスライドしてしまう訳です。
吐く息がコントロール出来ないのはつまりは、丹田が鍛えられていない、
または整備不全というところでしょうか・・・

10年8月 付記 声門の閉じ方が不足しているのが直接の原因です。

この方は学生時代から器械体操をしたりして、筋肉は申し分ないのです。
ただ使用するには他の問題が先行しすぎて、そこまで頭が回っていないという
ちょっと勿体ないタイプの方なのです。

発声というのは筋肉、呼吸、吐く息の量、姿勢など全てが合致した時に
初めて満足いく声が出るものなのです。
だから以前にも書いていますが、まずはどのパーツもきちんと
訓練されていないと、どんなに努力をしてもうまくいくものではありません。
まことに厄介なものですが、それがやがて荒馬を乗りこなすように出来ると
その気持ちよさは計り知れないものがあります。

この人は常にそれを求めて、本当に研究熱心に通ってこられています。


話は飛びますが、私は生徒さんたちと筋トレをしています。
腹筋、背筋、インナーマッスル(丹田)、内転筋、臀筋、
ふくらはぎの筋肉などですが、とにかく下半身がどっしりとしていないと
上半身にかかる圧力に耐えられるものではないのです。
まず骨盤の位置を覚えて姿勢を確立出来たら、その位置を崩さずに
腰幅に足を開けてそのまま膝を曲げます。
膝を曲げたままでかかとを上げたり下げたりという運動をします。
これはふくらはぎの筋トレなのですが、地味なのですが威力は計り知れません。

ふくらはぎを意識して一度動作をされるとおわかりでしょうが、
丹田をものすごく感じることが出来るはずです。

この生徒さんにはこれを指示して再び歌って頂くことにしました。
するとあーら不思議!
あれだけムラのある声が整うのです!
ちょっと指示した私も内心びっくりどきどきしました。

人前で余りあからさまにかかとを上げた状態、つま先立ちとも言える
この動作は格好の良いものではありません。
そこでこの声を覚え、この丹田にかかる圧力を覚えなければならないのです。
済ました顔をして歌ってる歌手の人たちはみな見る人の
思いも寄らぬ身体の動きをしている訳です。

ここを読んで下さっている方たちも大分目利きになられたことと思います。
口の開け方、あごの下ろし方、喉の開き方、骨盤の位置、etc.

テレビやDVDをぼーっと眺めていませんか?

人の歌う様は自分の鏡なのです。
しっかり観察させて頂きましょう!




posted by キミコ at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | レッスン風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月02日

再び大きな声についての考察

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以前に書きましたが声量の増大についてを再び考察してみたいと思います。

これも前回に絡めてお悩みとして聞かれたことなのですが、
「今はとにかく大きな声で、ということを意識してしまいます
大きな声と響く声は違う、腹から出す声も、ただ大きな声という訳では
ないのでしょうけど。それでただただ大きければいい、
という感じになっています。」

丁度タイムリーな質問となりました。
この2ヶ月ほどずっと発音について長々と述べたのは
実はこのことだったのですもの。

私はこの方にこう言いました。

「詩っていうのは大事な言葉ばかり並んでいる訳ではないですね?
大事な言葉を印象づけるために振られた言葉もあるわけで、
そういう言葉は少し声を落とせば良いんです。
大きな声で歌うばかりでは何が大事な言葉なのか伝わりません。
どれが大事なのかを伝えるための歌うという行為なのですもの。

後『大きな声』じゃないんですよ。ブログにあれだけ長々と
子音について解説したのははっきり発音して下さいという事です。
『はっきり』と『大きく』は違うことはおわかりだと思いますし、
浅く大きな声でなく深く丁寧に歌うんです、または語るのです。」

子音を発音する時にかなりの息の量が必要なことは良く読んで下されば
あちこちに嫌と言うほど書いてある訳です。
母音の前にある子音をはっきり出そうとすると、続く母音は大きくではなく、深くなるのです。

私はレッスンの時に生徒さんによっては、いきなり発音練習を
始める時があります。
喉を開けるということがわからない人には絶対にしませんが、
ある程度声が整い、でも声量がもうちょっとという人には実施するのです。

強烈な母音練習から子音練習に入る頃には、すっかり息が整って
インナーマッスルを使うなんていちいち説明の必要もなく、
はっきり発音することに気を取られている隙に、勝手に声量も上がり、
ロックやジャズの人たちに必要なシャウトの練習をしている
ということになっています。

一番避けなければならないことは喉声になりやすいことと、声が胸に落ちて
くぐもってしまうのがくせになる
ことです。
それがどんな声なのかわからない人が、勝手に実施しても責任は取れません。
自分の身体と対話してその声がしんどいかどうか聞ける人でないとだめなのです。
気持ちの良い声は発音し終わってすかっとする、または
肩の荷が下りたような爽やかさと表現されるでしょうか。

歌は自分との対話でもある訳で、常に自分の声と身体への当たりを考えていなければならないのです。

これはナレーションや朗読をする人にも言える事ですね。







posted by キミコ at 17:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 歌 関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

歌に感情を乗せる

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最近ある方に聞かれたことがあります。
その方は路上ライブをしておられるのですが。
表現力ということを考えるとわざとらしくなってしまわないか、
また声を実際どうすることなのかわからないです。」
と言われるのです。

情景や匂いなど想像して歌ってみて下さい。
とはよく言われることですね。
その言葉一つで「はいそうですか」と歌える人には不幸にして
出会ったことがありません。笑

もちろん詩の読みが足りないからなのですが、
あなたがある単語の中に何を籠めたいか
ということに最終的にはなるでしょう。
国語の時間に「この文章中で一番大事なところはどこでしょう」と
聞かれませんでしたか?
その大事なところが目立つように歌えばよい訳です。
でも怒鳴る訳でも無いのです。周りの言葉よりくっきりと目立てば良いのであって、
案外そこだけ小さく歌うということも有りでしょう。
耳をそばだたせるのも「目立つ」という行為なのですもの。

言葉を生かすということでもう少し突っ込んでみましょうか。
例えば「哀しい」という言葉を言う時の息づかいはどうでしょうか。
大声で叫んで「哀しい」場合もあるし 
うんと控えて涙混じりに「哀しい」事もあります。
つまり息の使い方ということになる訳ですね。

哀しい」でどういう時に使うかという設定を自分で考えるのです。
何種類も何十種類も思いつくままに言葉を使う可能性を探ります。

歌はお芝居でもあるし、落語のように声を使い分けることもしなければなりません。
歌うだけではだめなのです。
読んで演じてみることです。クサい方が歌に似合うこともあるし、
自然に歌った方が良いこともあります。
それはすべてあなたのセンスに任されるものであって、
最終的にどれを選ぶかが「あなたの歌」なのですね。

だから歌の先生に自分が考えた何種類も聞いてもらって、
どれが素敵かを教えてもらうのが良いでしょう。
先生の趣味を押しつけられるのは余りお薦め出来ませんね。
いえ、先生でなくても良いんですよ。
耳の肥えた人に聞いてもらえばいいんです。

決して「教えて」もらうものじゃないのですよ。
聞いてもらってどれが素敵なのかという意見を聞くのです。
自分の耳ではわからないことを言い当ててくれる人でないとだめです。
自分の意見を持たずにレッスンに臨むべきではありません。
忽ち先生色に染められてしまいますからね。

但しクラシックの場合はこの限りではありません。
様式美の追究とか時代性も加味されるので、一筋縄ではないでしょう。


posted by キミコ at 17:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌 関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする