2007年09月26日

声区を広げる練習の続き

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9/23の記事の続きです。

「う〜あ〜あ〜」を注意深く練習するとどうしてもゆっくりとしか
出来ないはずです。
そりゃああれだけ私が色々な注意を書いていたら仕方がないですね。
でも練習している側にとっては呼吸がつらいことと思います。
その速度で大体出来るようになったらスピードを上げて練習して下さい。
ゆっくりな曲ばかりとは限らないので、色々な早さで出来るようにします。

大体に於いて年齢が高くなるに従ってせっかちになるようで、
速い速度で練習したがる傾向があります。
もちろん脳は初めてのことでとまどっているのに、本人は
知らん顔で一人前!に実行したがります。
ところがどっこい!不慣れなことがうまく出来る訳はありません。
それで落ち込んだりする人がとても多いのです。
何より大事なのは身体で何が起こっているかを確かめるべきなのに
これでは練習しない方がましでしょう。

練習の方法を工夫出来る出来ないで成功に至るスピードが変わります。
いつまでも出来ない場合は今やってる方法がマズイのです。
初めに立ち返って何が成功を阻んでいるか考え直す必要があるでしょう。

またそれが出来ないでイライラが募るなら一旦練習を止めましょう。
完全に頭をそこから遠ざけて練習を新鮮に感じられる時間を空けます。
つまり冷却期間を設ける訳です。
私は意外とそれでうまく行くことが多かったですよ。
練習は新鮮で喜びが持てる事が一番です。

ラベル:声区を広げる
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2007年09月25日

大腰筋使用法の応用として

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今日はもう何年も教えているピアノの生徒さんに、この大腰筋を使う
レッスンをして頂きました。
予想通りにきちんと出来て嬉しかったです。

この人はシルバー世代で、ゆっくりとしたペースでしか進めませんが、
音色もちゃんと考えられる良い生徒さんです。
毎日きちんと練習をしておられていかにも勤勉実直なお人柄
そのものなのです。
でもそれならもうちょっと進歩があっても良いのになと
かねがね考えていました。

ピアノ教師としては私はもう38年の実績があります。
一律な教え方はしません。その人のペースに合わせてその時間内に
何か確実に掴むものを持って帰って頂きます。
奏法を一日にして変えられるいわばビッグプレゼントを
今日は差し上げることが出来て嬉しいです。

自分から押しつけてもプレゼントがプレゼントでなくなります。
常にチャンスをうかがってここぞという日にどんと差し出します。
丁度今日がその日でした。

弾き方もある程度マスターし、何が本に書いてあるかもわかる今です!
椅子に座っていますから大腰筋の使い方を覚えるのも楽です。
意外とすんなりと腰を引くことが出来たから、さっそくそれを
弾きながら実践して頂きます。
彼女がずっと悩んでいた長3度の連続を弾く練習曲があっさりと弾けて
びっくりしていました。
以前は1音ずつ途切れて繋がらなかったのです。

手の動きだけは教えてありましたが、一遍に何もかもする事の
出来ない人ですから詰めのチャンスをうかがっていたのです。

丹田を使うことだけは他の生徒さん達にも教えていましたが
大腰筋からのアプローチは私も初めてでした。
やはり予想通りに事が運んでとても私にも勉強になったことでした。

大事なのはスポーツだろうがダンスだろうが楽器だろうが
とにかく腰なんです!


何かがうまく出来ないあなた!

一度やっていることから離れて大腰筋からアプローチしてみて下さい!

posted by キミコ at 17:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月23日

もう一度補足と次の練習を

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「う〜」についてもう少し具体的にわかりやすく言うと
犬の遠吠えの声をマネしたような声と言えるでしょうか。
「うお〜〜ん」と鳴く「お〜」のあの高くなった方の感じです。
あの声を「う〜」で発音します。

初歩の生徒さん達にこの練習をしてもらっていますが、
初めはなかなか2音のスライドがうまくできません。
しかし大腰筋を意識しつつしっかり大腰筋が引き終わった時点で
「あ〜」に入ることが身体で理解出来ると、大抵の人が成功します。
とにかく喉だけで声を出しても身体の操作が出来ないと
やる意味はありません。

次の段階の練習について触れておきましょう。

1 「う〜あ〜」の長3度下がる練習

2 「う〜あ〜あ〜」で1の形の後初めの音に戻る練習

それが前回までの練習でした。

次は
3 「う〜あ〜あ〜」で1の形の後そこから完全5度上がります

音程さえしっかり取れれば2の応用ですから身体の中の感覚は
似たようなものです。
但し音程が広がるほどに丹田も使うし、肋骨の間隔も広げなければなりません

音を順次上げていくと今まで発したことのない音の高さに行き着きます。
誰でも初めてのことをするのはとても不安だし、脳は当然とまどうでしょう。
必要なのはあなたの勇気!としっかり奥歯の間を開ける事です。
力を使ってあごを下げることが出来たとしてもそれは
あなたの身体にはとても不快だし、ひどい声しか出ないでしょう。

如何に喉頭の自由を確保してやれるか、その為に脱力出来るかが
ポイントです。
きっと何日も何ヶ月もかかるでしょうが、正しい方法で出来れば
確実に突然出来ます。
出来なかった人を私は知りません。あきらめずに続けることです。

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ラベル:声区を広げる
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2007年09月16日

補足を・・・・

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「う〜あ〜」の発声についてですが、なぜ1音目が「う〜」である
必要があるかはこういうことなのです。

つまり息の混じった裏声のような頼りない声で構わないから、
とにかく喉さえ開いていれば良いのです。
軽くロウソクを吹く程度の息の量で、喉が開いているかどうかだけを
気にしてください。
他の母音では奥歯やあごの確保がしづらいのです。
きっと「あ〜」はしっかりとした声で発声が出来ているはずです。

音が低い間は何の問題もないでしょうが、段々音が上がるにつれて
「う〜」も出しにくくなっていると思います。
やりにくいと感じたらその直前の音の高さに戻って、喉が開いている状態を
再現してみましょう


音が高くなるにつれて奥歯を噛みしめていませんか

「う〜」の発音から遠ざかるような感じがしても思い切って
奥歯の間を開けましょう。
何とも不思議な表情になっていて何の発音をしているかわからないでしょうが
2音目の「あ〜」さえ確保出来ていたら良いのです。

そして必ずゆっくりと練習することです。
自分がどういう状態であるかを確認する作業なのですから、脳を使わず
音も聞かずやっているならやらない方が良い位です。
いわば自分との戦いと思って喉頭の自由を確保する作業をしましょう
それを補助するのに奥歯を開ける、大腰筋を使うという行為をするのです。

喉を開ける状態さえ覚えて奥歯の操作が出来るようになったら
元の音に戻るという前回の練習が出来る訳です。
元の音に戻すにはいよいよ力を抜く、奥歯を開ける=あごを下げる
という事を確実にすることです。

言っておきますが、これほど退屈でいらいらしてうんざりする練習もありません。
これを反復出来ないようでは声を自分のものにするのは
あきらめた方が良いかもです。

自分との戦いです!成果を勝ち取ってくださいね!

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ラベル:発声練習 声区
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2007年09月14日

「う〜あ〜」の展開

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3度、5度、8度(オクターブ)での「う〜あ〜」が
確実に出来ましたか?

もうそれだけでもかなり音域が広がっていると思いますが如何でしょう?
でも上の音はかなり頼りないと思います。

今日はその対策です。
これも感覚を掴むのが大変だと思いますが、まあ読んでみて下さい。

まずは3度の音程でミードと下げることは出来ますね。
ではその2音の後に初めのミに戻って ミードーミと声を出して下さい。
発音は「う〜あ〜あ〜」にして下さい。

3音目は初めと同じ音にも拘わらず多分引っ込んだ声になると思います。
音を上げる為にはそれなりのエネルギーが必要ですね。

まずは3音目は1音目と同じ高さではなく1音目より音が高い
と思うようにしましょう。

エネルギーが必要な分「大腰筋を後ろに引いて上半身をまっすぐ上に引き上げる」
あの動作がもう一度必要になります。
多分喉も絞めたくなると思いますから意識して喉周りの力を抜いて、
奥歯を開けることを考えましょう。

2音目よりあごを引き下ろすことが出来るようになると確実に成功しますよ。

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ラベル:発声練習
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完全5度で

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前回の方法は理解して頂けましたか?
今日は長3度を拡大して完全5度での「う〜あ〜」に話を広げます。

長3度というのは鍵盤5本分でした。
完全5度は鍵盤8本分となります。
つまりドから始めると上にならソ、下がるならファになります。
前回同様ある音から下げる練習をします。
上げるのは難しいですが下げるのは楽なことは言わずもがなですね。

大事なことは緩やかに音を下ろすことです。直線的に真っ逆さまではなく、
緩やかに弧を描くように自分でも高低差を感じないようにです。


これは余程練習しないと脳内でのイメージが湧かないのか、
すぐに出来る初心者を私は知りません。
毎回確実に練習することで得られるようです。

でもこれは身体の操作を覚えると脳のイメージを作る
手助けをしてくれるようです。
やはり観察は大事ですを参照してください。

大腰筋を後ろに引いて上半身をまっすぐ上に引き上げるというあの動作を
慎重に緩やかにすると成功の確率は高くなります。
着地点に着いたときにしっかり脚を踏みしめるようにするのが秘訣です。

くれぐれもあごの振り下ろしで音を探らないようにしてくださいね。
もしそのクセが取れないようであれば、壁際に立って後頭部の
一番出ているところが軽く壁に触れているのを意識しながら練習します。
あごと首との距離が音が変わっても変わらないようにします。
後背筋が固定されて窮屈な感じがするので。身体が固まりやすいです。
どうか首周辺のこわばりには気をつけてください。

これが出来るようになったら次はオクターブもやってみてください。

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2007年09月11日

う〜あ〜の展開

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先日発声練習についての記事を書きました。

声区を広げよう参照して下さい。ここに「う〜あ〜」という発声練習がありましたね。

今日はこの話です。
「う〜」の部分を声に出してどう思いましたか?
何だか頼りない声だと思いませんでしたか?


こんな風にお訊ねすると皆さんは多分「あれ?」と言うような
顔をされるのでは無いでしょうか?
そうです・・・
皆さんは少しも自分の声について注意を払っていないのです
自分の出している声なのに多分無造作に出しているのではありませんか?
即座に自分の出した声に対して答えを言えた人はもうそれだけで
かなり上達されているはずです。
常に自分の声について関心を持つことが上達への唯一の道です。

同時にそれを出している時の自分の身体のクセをご存じですか?

これは多分わかっている方は殆どいらっしゃらないでしょうね。
わかっていたらもう私の存在は必要ないでしょうから。笑

とにかく答えを書いておきましょう。
いわゆる「裏声」の状態になっているはずです。
「う〜」と「あ〜」を比べたらきっと「あ〜」の方が出しやすいと思いますね。

その時に声を出すと同時に自分の姿を必ず鏡で見て頂きたいのです。

1 「あ〜」と下がった音の時に首を振り下ろしていませんか?
喉頭に余計な負担を掛けたら出しにくくなることは既にご存じですね。
もっと悪い事をしている人は居ませんか?
亀が首を突き出すように斜め上をにらみつけて「う〜」と声を出し、それをもっと突き出すように「あ〜」と言っていませんか?
首に余計な負担を掛けるのだけはお願いですからすぐに止めて下さいね!

2「う〜」の時に奥歯をきっと食いしばっていると思います。
口角を下げて「う〜」と声を出すあなた!ロウソクを吹き消すような
口元にして奥歯を軽く開けて下さいな!

3 「う〜」の時に2をきちんとしてあごに軽く両手を添えて下さい。
そのまま「あ〜」の発音に音をスライドさせてあごと首が仲良く
なる
ような下げ方をして下さい。
いえ、ゆっくりで良いんですよ。いきなりあごが外れるような下げ方でなく
ゆっくり音をスライドさせて頂きたいんです。

間違っても手があごにつられて斜め前に飛び出るようなことになるのは困ります。
しかも縦にあくびをするようにではなく、口は横開きになるように
開けて頂きたいんです。
耳の横のあごの関節はちゃんと動きましたか?

難しいですか?ええ・・・大変だと思いますよ。

4 「う〜」の時には沢山の息が出ていますね?
でも「あ〜」に移るときにはナイショの暖かい息になっていますか?
ここが大事なのですが、息の量をコントロールすることで丹田に注意が向く筈です。
こうすることで「あ〜」が「う〜」に比べてしっかりとして力強い
「実音」または「表の声」になったと感じるはずです。

これを実行しながら次第に高い音に移行して行って下さいね。

関連記事ちくわの喉?



ラベル:発声
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2007年09月08日

閑話休題・・・・

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昨日の日記のコメント欄に、はなさんからお礼を頂戴しました。

見もしない、声も知らないという間柄でもお役に立ったということが
心底嬉しいコメントでした。

手探りで自分のやってきたことや、勉強してきたことを書きつづっている
ただそれだけのブログでもお役に立てて幸いでした!
またしっかり精進したいなと思っています。
一生たゆみ無く歌い続けていって頂きたいですわ。
どうぞこれからも頑張って下さいね!

そして、これまで20年近くボイストレーナーをやってきて
覚え書きを書き留めておこうとしたことは正解だったようです。
雲を掴むような、自分が習ったことや思いついたことをミックスしたような
そんな漠然とした物から、形が段々現れて来たように思います。

先生から習ったものが実はそれ以上にこんな意味を持っていた
ということもひしひしと感じていますし、単に他の人が書いた物を
読んでの受け売りではなく(初期はそんな感じでした)自分の身体を通しての確信や、教えてきたことが確実にその生徒さんのステップアップに
繋がっているのを見るにつけ、書いて良かったという喜びがあるのです。

また生徒さん達からレッスンを通しての生の感想を聞かせて頂いたり、
年上の生徒さん達からサジェッションを頂けたりと、私は常に
発展途上にあるのだと、そう思えることも嬉しいことです。

多分ボイストレーニングが完成されることは無いと思うのです。
それほどに唯一無二の人間が集まってこの世界が形作られているということなのでしょう。

話があちこちに飛んで読んで頂くのも申し訳ないのですが、
無駄と思えることも実は後で考え合わせたら大きな意味を持っていた
ということが人生にはありがちなことなのです。
どうぞ辛抱強く前後に飛ぶ話から大きな何かを一緒に
くみ取って頂きたいと思っています。

皆様へ 感謝と共に・・・


posted by キミコ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月07日

声区を広げよう

180774929_108.jpgさて!色々な事に触れてきましたが、とにかく喉を自由にさせることが
一番の解決法だということでしたね。

初めての生徒さん達の多くは話し声の高さ以上の声を出すことに
異常にこわさを持つ人が多いようです。
でもそれも喉を自由にする事を覚えたとして話を進めますね。
いわゆる発声練習に入りますが、個々に抱えている問題が違うので
全く一概に言えません。
これがブログの限界を感じるところなのですが・・・

あなたはこんな事が出来ますか?

遙か彼方の上空に飛行機が飛んでいます。そこから荷物が落ちてきました。


ヒュウうぅぅうぅぅゥゥ


という表現が出来ますか?

きっとあなたはとても高い声から徐々に低い音へと声を
スライドさせていると思います。
滑らかに滑り落ちるように表現出来ていますか?
出来るだけ高く、また出来るだけ低いところまで声を出して下さい。
滑らかに音をスライドさせる感覚が掴めたでしょうか。

ピンポンという玄関のチャイムの音をマネ出来ますか?

音程という言葉をもうご存じでしたね?
ある音から音への隔たりのことでしたね。
つまりピンからポンへの2つの音の
隔たりのことですが。
これは鍵盤に置き換えると鍵盤5つ分の隔たりがあるのです。
これを長3度といいます。

これならキーボードが無くても練習が出来ますね。
自分の出しやすい高さのピンポンをマネして言ってみて下さい。
そして自分が出している音の高さを覚えておきます。
これは音が2つあるという感覚が確かにありますね。

ではこれを「う〜あ〜」に置き換えてみて下さい。
それも音が2つで上から下に降りていると思わずに、さっきの飛行機のように
音をスライドさせて言ってみて下さい。
わかりにくければ「自分の横を高速で走る車が通る前と後では音が違う」
という音マネのようにやってみて下さい。
2音ではなく滑らかに音がスライドしている感じ、わかりますか?

少しずつ長3度を高く上げて行っての練習をしてみて下さい。




ラベル:発声練習
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2007年09月05日

喉頭に任せよう

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レッスンの時に生徒さん達を見ているといつも感じるのは
色んな問題が複合的に絡み合っていて、一体どこからどう手をつけたら良いのかと
内心びくびくな時があります。
まあ私はポーカーフェイスなので、誰もそんな事を私が思っているとは
わからないでしょうけれど。

今書いていることにしたって元々「声区」について書こうとしているのに
これだけあちこちに飛ばないと話が進まないんですよねえ。
どれもお互いが密接に絡み合って書かずには居られないということは
読んで下さればおわかりだと思います。
どうぞ本筋を見失わず、あちこち行きつ戻りつで読んで頂ければ嬉しいです。

そろそろ話を戻すことが出来そうですが、喉頭の役割を納得して頂いたら
それを阻む姿勢について私が再度触れたこともご理解頂けたと思います。
姿勢も正せたとして元に戻りましょうか。

喉頭と喉を阻む物がなくなるとあっさりと声区という問題を乗り越えられますね。
どちらか一方が堅かったらある声区の守備範囲を超えてしまって、
どうしようもなくなってからようやく切り替えると声はひっくり返ってしまいます。

喉頭が全ての器官にどうするべきかを命令出来ないといけないのです。
意識してのどの筋肉と腹筋をコントロールしようとすれば、喉頭の持つ
反射能力を捨てることになってしまいます。
まずは喉頭を自由に動きやすくさせるためにあなたがする事はただ一つ!
邪魔をしないことだけでしょう。

高音を出すために筋肉を緊張させると声帯は伸びなくなり音は外れます。
声量を上げるために空気を強く押すと喉は反応し、緊張して音を吸収します。
とにかくオカシイと思ったら身体が自然に機能するように
あなた自身が調整しなくてはならないのです。
ラベル:声区 喉頭
posted by キミコ at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 内的感覚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月04日

悪い姿勢は肺活量を抑制してしまう

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呼吸に関することで肺の邪魔をしないということを以前に私は何度も触れています。
覚えておられるでしょうか。 胸筋についてを参照。

何しろ肺は自力では動けません
肋骨と腹腔の周辺筋肉の運動量が大きいほど
息を多く吸い込める訳でしたね。
つまり歌うためには空気量が多くないと歌いにくい訳です。

こうなると姿勢の悪さが肺活量を抑えることはすぐにご理解頂けるはずです。
余計な筋肉を使って姿勢を保つと、身体の拡張に必要な弛緩が無理になるという訳です。

話自体は簡単ですけれど、長年悪い姿勢を保ってきたとするなら
身体は緊張していないと気が済まなくなるし、良い姿勢を獲得するのには
大変な努力が必要でしょう。
身体の機能を混乱させてきた年月を取り戻すのにはそれなりの時間が必要です。
ゆっくりと気持ちよさを覚えながら戻していって頂きたいと思います。

骨盤の位置参照して下さい。

姿勢を正すことが出来ましたか?

緊張や抑制を感じる筋肉はありませんか?
もし筋肉が体重を支えているように感じたならば、その感じが無くなるまで調整します。
良い姿勢はまるで「浮いている」ような感じさえするものです

試しにぴしっと軍人のような姿勢と老人のように胸を落とし込んだ姿勢を
取ってみて下さい。
猛烈に直したい欲求に駆られませんか?
良い姿勢と悪い姿勢を交互に取ってみて自分にとって心地よい姿勢を
作り上げていきましょう。

ラベル:姿勢
posted by キミコ at 22:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月03日

だから姿勢は正しくないと!

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喉頭は重い物を持ち上げたり押すときに、圧力バルブとして働くことは
この前述べました。喉頭の役割を参照して下さい。


また異物が肺に入るのを防ぐ防御ドアの役目もするし、
発声器官としての役目は後回しになることも述べましたね。

体内での圧力調整法は空気の抑制で、これは上体を硬直させます。
筋肉を収縮させると、喉頭内の襞(ひだ)は閉じ、安定させるために圧力を生み、
力を加えるほどに安定性が必要になるのです。
上体は堅くなると、重い物を持ち上げたり押す力が備わるのです。

このようにして、喉頭は筋肉の動きを監視して、余分なサポート、
つまり呼吸の抑制が必要かどうかを決定するのです。
しかしあなたが歌っていようとどうだろうと喉頭にとっての
最優先事項は圧力バルブとしての役目
なのです。

これがどれほど歌うときに迷惑行為になるか!

あなたは声帯の振動に適した空気圧を維持するために
大変な努力を要しなければならないという時に、
あなたが極度に緊張した悪い姿勢だと、喉頭はピッチを作ることより
周囲の環境の方に気が行ってしまうわけですね。


その為には姿勢を直さなくてはいけないことがこれでおわかりでしょう。

参照 姿勢について


財産を作ろう 足底筋

 足の裏から体を建てる

足の裏のこと

ラベル:姿勢  喉頭
posted by キミコ at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

姿勢について

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また話があっちこっちに飛ぶことになってきました。 汗
前回の圧力バルブの役目をすることについて書いて気がつきました!
初心に帰れと言いますでしょ?
まさしくここに帰結するのです。・・・・

あなたの声を邪魔をする物は案外姿勢から来ることが多いと書いて
おかないと話は進みませんから、寄り道をしますね。

姿勢とは身体が重心に対してバランスを保てるポジションの事なのです。
骨格はほぼ自力でこれが出来るようにデザインされているのです。
筋肉が適所で骨を支えて、運動出来るようにテコの働きをしています。

両者が互いに反撥しあって機能するので、あなたは動くことが可能なのです。
姿勢が悪いと筋肉が緊張し、筋力、呼吸量、柔軟性が低下するのは
既にあなたも体験しておられることでしょう。

支えることを目的とする筋肉もあれば、運動に使われる筋肉もあります。
適切な筋肉を使えばその筋肉は楽に仕事をこなします。
筋肉が緊張するという事は、その筋肉が弱くなっているか、
行っている仕事に適していないということになりますね。

たとえば、腹筋は背骨のバランスを保つために一日中働いています。
前屈みになると緩み、後ろに反ると緊張しますね。
腹筋運動でもしない限り普段の生活で腹筋を意識しないというのは
その仕事に適した筋肉だからですね。

でもこれに対して物を持ち上げようとして脚を伸ばしたまま
前にかがむと背中の下部が腹筋の代役をすることになってしまいます。
つまり背筋はこの仕事には適していないということになりますね。
このお陰であなたは身体を痛めてしまうことになります。
正しくは脚を曲げなければこの場合はいけないのですもの。

骨格がバランスを崩すと、運動用にデザインされた筋肉が
姿勢を直すために使われます

ある筋肉が仕事をこなすのに無理が生じると、他の筋肉が助けに回ります。
余分な力が必要になると、喉頭は肺から上がってくる空気を抑制し、
ここでトラブルが始まる
のです。

参照財産を作ろう 足底筋

 足の裏から体を建てる

足の裏のこと

だから姿勢は正しくないと!
posted by キミコ at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月02日

喉頭の役割

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少し喉頭の役割について書きましょう。
とにかく声の源は喉頭なのです。
この場所で空気は抵抗を受けて振動が起きます。
つまり音が生まれる訳ですね。その振動は様々な場所に波及して
二次振動を起こします。これが共鳴ですね。
その共鳴が起きるために声はどこか余所で出来ているような気さえするのです。

喉頭の中の細かい筋肉がピッチ、声量、声区や声の質を調整します。
喉頭の図を参照してください。

なぜ喉頭が存在する必要があるのでしょうか?

1 圧力バルブとしての機能
山登りをしたり、重い物を持ち上げたり押したりするときに
身体を安定させます。
なぜかというと、力を入れると声帯が気管を閉じ、肺の中の空気は圧縮され、
身体は堅くなってテコとして動く
からです。

空気と共に入ってきた異物から肺を保護する
つまりフィルターの役目を果たしているのです。

話すためにある
喉頭内の筋肉は随意にも不随意にも働くことが出来ますが、
1,2は不随意なので、歌うために大きな変化を求めてはいけないのは
理に適っている訳です。

声帯の端に繋がる末梢神経は、非常に精度が高くて一瞬にして
声帯の厚さと張りを変えます
。そして肺の中の空気圧を
一定に保たせるのです。

喉頭、横隔膜、腹筋、肋骨筋は全て互いに反射的に反応します。
どれか一つが作用すれば必ず他の筋肉が反応します。




ラベル:喉頭 共鳴
posted by キミコ at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コントロールと言っても

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今までずっと「コントロール」という言葉を使って書いてきています。
でも実際は自分が意図的に出来るものではないのです。
目でも見えないし、触れないものだからです。
ピアノを教えるように手を添えることも、ましてやまさか喉に手を突っ込んで
こうよ!とは行きません。

ではどうすればよいのでしょう・・・・

つまりその働きをしているものに任せれば良いのです。
コントロールしようとして力むのが一番方法としてマズイのです。
その為に力を緩めるということを書いてきました。
頑張らないでを参照してください。

力で制することが出来ると思ってしまいがちなのですが、その働きを
しているものの邪魔をしないこと、周辺環境を整えてやること
この方が近道なのです。

書いたらとても簡単でしょう?
歌うこと=反射運動 なんですもの・・・

あなたはいつも喉頭、横隔膜、舌、唇を意識せずに使っているのですから・・・
余計な筋肉を関わらせないようにさえしてやればよいのです。
posted by キミコ at 15:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする