2008年08月27日

舌骨筋についてもう少し・・・

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マッサージやストレッチのことについて
4回連続で書いてきました。

体を緩ませることなくがんがんやっているだけでは、所詮生身の体ですから
疲れてしまうのは当たり前ですね。
体を休ませることも最大の練習になり得るのがおわかり頂けたでしょうか。

それにしても生徒さん達の発声の状態を見ていると、何年もやってきていても
つい頑張って体を硬くしてしまうのですね。
特に高音部となると余計にひどくなるのです。
性格的に拘りが強い人となると収拾がつかなくなってしまう時もあります。

舌を出して
この場合舌骨を緩めることが一番効率的であると話をしました。
そこから更に良い方法を知りました。

その舌骨筋付近の皮膚を下前へ引っ張り、引っ張ったまま
会話や歌唱をするのです。


というものです。

確かにそれを試みてもらいますと、喉が開く感覚と共に容積が広がる感覚を
得ることが出来ると生徒さんから言われました。

こうすることで気流の流れが確保され、また舌奥が下がって
口腔内の共鳴腔が拡大し舌の動きが滑らかになるのです。


高音部を歌うためについ気負って喉に筋を立てる人になかなか効果的でした。
また、私はレッスン中に子音練習を必ずするのですが、そのスピードは
終わってへとへとになるほどのハイスピードなのです。
うっかり集中出来ないとたちまち言葉を噛んでしまうものです。

うっかり言葉を噛むことで益々気が焦ってぼろぼろになる人にも
試してもらいました。結果は上々でしたよ。

原因として舌の動きの悪さと共に口の筋肉の使い方のまずさが上げられるでしょう。

発声だけでなく・・・ 3
でお話しした舌骨上筋群は
開口効率を高めるのでしたね。

ところが悲しいかな・・・
動物は摂食しないと生き延びることが出来ません。
その為にも動物は開口する力よりも咬む力の方が強いのです。
あごが降りないと嘆いてるあなた! つまりそういうことなのですよ。
舌の動きが悪いことの原因も舌骨上筋群が関与しているのです。
(つまり舌は舌骨上筋群に属していますからね。)

改善運動として

耳の横のあごの関節のすぐ下に咬筋(こうきん)があります。
何しろ食物を噛む筋肉なので疲れも半端でないのは当たり前ですね。
咬筋をほぐしましょう。(3分程度)
人差し指と中指で円を描くように優しく顎関節前方から頬にかけて
マッサージします。
この周辺を十分に弛緩させることにより開口が楽になります。

その後に
その舌骨筋付近の皮膚を下前へ引っ張ります。(ゆっくり10回)
引っ張ったまま会話や歌唱をします。(3分程)

私は勿論十分に緩んでいるので生徒さんと一緒にする必要は無いのですが
つい一緒にやってしまいます。するとレッスン後あごがひりひりと・・・

くれぐれも引っ張りすぎることのないように気をつけてくださいね。

これらの運動は口腔内の容積を広げるために、声に響きのない方や
大きく音色の豊かな声で歌いたい人にも最適でしょう。

posted by キミコ at 21:31| Comment(3) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月26日

発声だけでなく・・・・4

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菱形筋はインナーマッスルと言われる筋肉に属します。
大菱形筋と小菱形筋(肩甲挙筋)に分かれます。


大菱形筋は、第2、3、4、5胸椎の棘突起から肩甲骨の内縁に付いて、
肩甲骨の内転と回旋の機能を果たします。
小菱形筋は、第7頚椎と第1胸椎の棘突起から肩甲棘までで、
大菱形筋と同様に機能しています。


発声時や歌唱時には、じっと立ってるだけという筈がありません。
つまり、ハードに動きながら発声したり、座った状態で歌ったり
する事もありますね。
いかに普段のレッスンの時のあの立位を活かそうとしても、正しい姿勢が
わからなくなっても当然でしょう。
そんなときに普段から背中を意識出来ていると話が早くなります。
つまり菱形筋という存在を覚えておけばよいのです。

体の前面に対しては意識するのは容易いし、散々気にしておられるでしょう。
でも背中を意識出来ていますか

実はこう書いている私も「菱形筋」(りょうけいきん)という
言葉自体は知りませんでした。
だから過去に書いてきたブログの中でこれに触れては居ません。

しかし、レッスン中は生徒さんに対しても、勿論自分に対しても
背中への意識を怠ったことは無いのです。

寝ころんだ姿勢の時には肩胛骨の頂上2点とお尻の隆起の頂点の2点
それらを結ぶと4点の長方形が出来る訳ですが、常にこの長方形を
意識して下さいとうるさく注意してきました。

ここの位置の保持と意識を持つことが発声の決め手にもなるのです。
(保持と言っても固定させる訳ではないです)

確かに大小菱形筋を意識的に収縮すれば、反対側の胸郭を広げる事に繋がりますね
そしてそれが横隔膜の動きを促進するはずなのです。

したがって、菱形筋の動きがスムーズになるようなメンテナンスが
必要ですね。
この部位は常に大胸筋の緊張を受けていて上背部の痛みの主な原因でもあるのです。
そのためには日頃の筋トレやストレッチも欠かせないでしょう。

筋トレの方法としては後ろ手にタオルを持ってタオルの間をぴんと張って
肩胛骨の間にしわを寄せたまま、肘を持ち上げたり曲げたりして下ろします。
肩こりの人には拷問のような筋トレですが、効果は絶大で
私自身も整体に行く回数が大幅に減りましたよ。

大小菱形筋のマッサージとストレッチング

マッサージはうつ伏せに寝て、肩甲骨の内縁を親指で深く押します。
次に、指が肩甲骨の下に入り込むように揉みます。
肩関節を内転させて肩甲骨が滑って移動するようにストレッチします。
つまり後ろ手に組んで肩胛骨の間にしわを寄せてその手を左右に揺らせて
ぐりぐりさせます。
posted by キミコ at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体のメンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月24日

発声だけでなく・・・ 3

コピー 〜 Fig2-3.gif

舌骨について

舌骨は一風変わった骨で、人間の骨の中で唯一中空に浮いています。
舌を支える機能を持っていますが、多くの筋肉(外喉頭筋群)が付着しているのです。
外喉頭筋は舌骨下筋群と舌骨上筋群に分けられます。
写真を見ておわかりのように、この上下の筋群が舌骨を境に引っ張り合うのです。
(写真でご覧のように矢印がついていますよね)

上筋群が下筋群の力に勝てば、舌骨が上昇し、
舌根が上がってしまい共鳴腔が狭まってしまいます。
下筋群が上筋群の力に勝れば、舌骨が下降し、
舌根が下りて共鳴空間が作られます。

殆どの人はこの周辺を堅くして歌いづらくなります。


でもどちらか一方の力が強すぎる場合
喉そのものが上がりすぎて平らな声になったり、
下がりすぎて息の流れが阻害され発声が困難になったりするので
やはりバランスが大切です。
いつも活発で自在にコントロールできるようメンテナンスすることが
大事でしょう。

でもこの部位近辺は、甲状腺はもちろん耳下腺や顎下腺、
さらには頚動脈、リンパ節、神経叢が存在するデリケートな部分
ですから、痛みを感じるまで触らないで下さいね。


方法

写真を見ながら唾を飲み込む動作で確認して、喉仏のやや上に
硬い骨を探してみましょう。

親指と人差し指でつまんだり揺らしたり、この舌骨の上下の部位を
ゆっくりそっとマッサージします。

上に移動して、舌筋周囲のマッサージもすれば舌運動の反応性が
向上します。
posted by キミコ at 18:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体のメンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月21日

発声だけでなく・・・・2

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今日は顎関節のマッサージとストレッチングについてお話しします。

昨日胸鎖乳突筋の筋膨張の結果顎関節症が発症することを書きました。
実際あごが硬いと口の開きが悪いために高音部が出しづらい、
あごが下に落ちないので声の質が硬くなるなどの影響があります。

参照記事
口やその周辺について

口の開け方 その他

あごの柔軟性再考

マッサージにより関節および関節円板の動きを滑らかにし、
発声時に共鳴腔を増大させて輝く伸びやかな声を可能にしましょう。

耳の穴の当たりに両手を持っていきます。そこを触ったまま
奥歯は離して口は閉じたまま鼻の下を伸ばします。
丁度口の中に何かを含んだように軟口蓋が持ち上がりますね。
指の下に変化がありましたか?関節が持ち上がりましたね?
その持ち上がった所を押さえてみて痛くありませんか?

両手の2、3、4指で顎関節の周囲を優しく揉みほぐします。

顎が垂直に降りるように押し下げながらゆっくりストレッチします。
これらを3〜5分続けると、顎関節がかなり柔らかくなりますよ。
posted by キミコ at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体のメンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月20日

発声だけでなく・・・1

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発声の練習や歌うトレーニングだけでなく、喉頭筋周辺の
簡単マッサージやストレッチングにより、効率の良い発声を
目指しましょう。
歌や声を披露する本番前や準備に役立ちます。

以下ネット検索の結果知ったことです。

一般的には喉に関連しないと思われていた胸鎖乳突筋の筋能力と
柔軟性が、歌唱に大変有効である事がわかったそうです。

胸鎖乳突筋が傷むと、何となく声が出しにくかったり、
すぐに喉が疲れてしまうなどの、声に対する不定愁訴的な症状が
出るのだそうで、

おそらく胸鎖乳突筋の筋膨張によって、この筋肉の下を走る血管が
圧迫され、血流量が減り、酸素や栄養素の供給も減少するらしく、
マッサージやストレッチを行った結果、
発声が楽になり、長時間歌っても疲れなくなったのだそうです。

位置参照胸鎖乳突筋について

顎関節症についてもこの筋肉が硬くなることが、上あごをずらせて
しまう事が原因で発症しているらしいそうです。
他にも迷走神経が通っていることで、うんと下方にある
胃腸にも関係して、調子を狂わせることもあるのだとか。
また神経的に緊張することでここが硬くなって、本人が気づかず
ストレスを蓄積させて思わぬ病気を発症させるとか・・・
(だから悩むと胃がおかしくなるのですねえ)


マッサージとストレッチの方法はとても簡単です。

1 骨から身を離すようなつもりでこの筋肉を軽くつまむように、
筋肉の全体をマッサージします。
(自分で気持ちよいと思う程度で良いのです。)

2 45度くらい首を横にひねり、下顎の角を上に向けることによって
ストレッチします。

posted by キミコ at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体のメンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月17日

ポジションについての留意点

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一応これで6種類のポジションについて話を終えました。

例えば昨日に話をした首の付け根についてですが、
高音部で音を捉えやすいからそこからアプローチした
というだけの事なのです。
そのポジションが高音部にしか適用できないのではありません。

首の付け根に使われた筋肉を低音部にまで広げて、使える領域を
どんどん開拓しましょう。
自らの可能性を閉じる必要などどこにもないのです。
声帯付近の筋肉は自在に動きます。それを使いこなす事はまさに
小さな「スポーツ」なのですから。

全ての音に「チェンジ」出来る筋肉群の運動の可動性をもつ事によって、
聞く人に不自然さを感じさせないで同一の音で歌う事が可能になるのです。
混ざり合う音域を広げていくとそれぞれが自然に共働するようになるし、
声区の境界のポイントを抵抗無く通過出来るようになるのです。
色々の筋肉に十分に神経支配が行き届いてそれが当たり前になるまで
練習する事です。

1つの練習の中で色々なポジションを混ぜて発声練習するのは
とても良い事です。
なぜなら実際の歌では一つのポジションだけでは歌いこなせないからです。



ラベル:声区
posted by キミコ at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月16日

ポジション6 頸の付け根その2

カントリーリビング.jpg
さて、実際の習得法を書いてみましょう。

1 まず息を吐ききります。椅子に腰掛けてうなだれて
頸の付け根を天井に向けておきましょう。
そして次に吸う時に口から頸の付け根を経由して
腰まで到達するように息を吸い上げます。
息は腰に溜まりましたか?

2 1に慣れてきたら吸う息の時に声を出します。
Uでオクターブ高いドかレの音で。
吸う息で声を出せない時は、泣いてしゃくり上げた時のマネをします。
吸い込む感じがわかったらその声を段々延ばしていきましょう。

3 2で溜まった息を腰に感じたら胃より少し下の中央部を触ります。
触った感覚とその付近の緊張感を覚えておいて、今度は呼気で
同じ音を出します。
何度も吸う吐くを繰り返してその時の音が同じになるように
お腹のピストンの力で息を通します。

4頸の付け根の骨の飛び出した場所を手で探して当てます。
3の状態を続けて「Z」の発音に切り替えて、手に振動が当たるか
どうか確かめます。

この時にうつむいたままで耳の奥に振動が当たるのがわかったら
幸いです!
耳管という管で喉と耳が繋がっているのをご存じですか?
耳管とは咽頭と鼓室(鼓膜の向こうの部屋)を連絡する
長さ3・5センチの管ですが通常は閉鎖されているのですが、
この耳管についている小さな筋肉の収縮のよってものをのみこんだり、
唾液を飲み込むとき開かれ、空気(咽頭の)は鼓室にこの管を通って
出入りして、鼓室と外耳道の気圧を平衡に保つ管です。


トンネルに入ると耳がボーンとするあの感覚を思い出して下さい。
決して故意にボーンとさせてはいけませんが、発声しながら観察すると
耳管に声が当たっているのを感じることが出来るはずです。
この感覚は他のポジションでは絶対に感じることはないのです。
首に声を当てると思うより、耳に当たっている感覚を意識した方が
私自身はやりやすいのです。

この感覚をここで得られることを全く知らなかった頃は、経験的に
感じて生徒さんに教えていました。
今考えると高音部が苦手な人にこれを教えていたことを思い出します。
何がどうなっているかわかる今はなーんだと思いますが、
やはりきちんと勉強してみると違うものですね。

ラベル:首の付け根 耳管
posted by キミコ at 23:50| Comment(5) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月15日

ポジション6 頸の付け根

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頭を前に傾けた時に脊椎が飛び出す部分を想定します。


これにより声帯は輪状咽頭筋の働きで最大に伸展し強力な張力を生みます。
きっと出してみると「きらきらした声」だと思われるでしょう。

素晴らしい艶と豊かな音色に自分でもうっとりされますよ。
そのためにこればかり使いたくなるでしょうが、他のポイントの
練習を怠るとのどっぽい声になりやすいです。

70歳を回る生徒さんで高音部と言うほどでもない音で
声がれを起こす方が何人も居られます。
鼻のポジションの練習を始めると特にそうなりやすいのです。

最近はお年を召されても元気な方が多くて、私のレッスンを
受ける方が増えてきています。
熟年以上の方が歌うなんて昔は余り考えたこともなかったのですが、
こうも増えてくるとは・・・
だから私は声帯の筋肉が衰えるなんて考えたこともなかったのです。

加齢と共に声帯周辺の筋肉は体の他の部位同様硬くなってきます。
そうなると声帯を伸展させることが困難になってくるのです。
ぴったりと声帯が閉じなくなるので、隙間が出来てしわがれ声に
なったり息漏れが起こったりします。

このポジションを練習するためにはまず高音部からアプローチ
するのがやりやすくてそうしていたのですが、その高音部が
しわがれるとなるとちょっと練習しづらくなります。
しかし物は試しとしわがれて声が出なくなるすれすれ周辺の音で
練習をして頂きました。

結果は驚くべき物でした!
あれほど大変だった練習がいつも出せなくなる音の
3〜4音上がってもびくともしない声が出たのです!

本人も驚きましたが私も大変驚きました!
他のポジションでは張力が不足していたのかもしれません。

これは私の仮説ですが、このポジションを使って高音部に
耳を慣れさせると案外他のポジションでも使えるのではないか

まだ試した訳ではないのですが、かなり楽しみです。



ラベル:輪状咽頭筋
posted by キミコ at 23:19| Comment(11) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月13日

ポジション5 額 その2

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今日は実際に額に音を集めてみましょう。
舌骨筋に親指を押し込み あごを掴むようにして舌の力を抜き
リラックスしておいてからハミングします。喉を開けよう
もちろん吸った時に軟口蓋を上げるのが前提です。

まず目と目の間、つまり眉間に意識を持っていきます。
同時に頭頂筋を意識して眉を上げ、目を大きく開きます。目とその周辺
眉間の周辺には複雑に骨の間に隙間があります。
その中のどこかに響きが当たる訳ですが、すべての人の顔立ちは違い、
同様に骨も全員同じ形をしている訳ではありません。
だから正確に読んで下さっている方達の「あるポイント」を
書ける訳ではないので、多分初めからきちんと当たるはずはありませんが。
響く場所探しをするのはまさに体の中の探検でしょう。

下腹部から送り出された呼気に乗って、音は額の1点の小さい穴から
息が細く出るような感じでハミングをします。
(中央のドの1オクターブ上のドかレで)
命中すると音は薄く細くか弱い音になります。
額にアンテナのようなつもりで手を当てて響くのを確かめましょう。

呼気は確かに鼻を通過しますが、鼻の付け根のポジションとは
明らかに当たる感覚が違うことを確かめましょう。


薄く振動している状態と額の共振感覚をなくさないで
声門を閉じたところから弾いてAを歌います。
高音ではさらに後ろ上に引っ張り上げる力と前に出て行く
空気の方向との緊張をより強く感じるように声を出します。

ラベル:頭頂筋  眉間
posted by キミコ at 22:26| Comment(6) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月12日

ポジション5 額

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いわゆる「頭声」は額を意識することで
発声することが出来ます。
最近のJP(邦楽)で色んな歌手が頻繁に使っていますね。
うまく使いこなせるとぞくぞくするほどの恍惚感を
聴く人に与えることが出来ます。

声は高いだけ、バカでかいだけが売りではありません。
そんな中でさっと引いた声ほど効果的なものはないのです。
同じポジションだけで発声するのでは声のトーンも画一的で
聴いている方からすると何もおもしろみがないのです。

声帯はを狙うことで最大に引き延ばされます。
いわゆる「裏声」(ファルセット)で力のないか細い発声となりますが、
ディミヌエンド(段々音量を小さくする)を掛ける時には必須のテクニックです。

「胸骨甲状筋と口蓋喉頭筋との働きによって前は鎖骨から
後ろは上咽頭に向かって適度な緊張状態となり 
また輪状甲状筋がこれを増強するので声帯はもっと伸びて薄くなる」


ここで初めて出てくる「輪状甲状筋」という筋肉は声帯を細長くして
ピッチ(音程)を上げる役割を担っているのです。
もちろん低い音では太く短くなります。

検索を掛けてみました。 良い図がありません。
ユーチューブで解剖されたものについて説明された動画がヒットしました。

http://jp.youtube.com/watch?v=rKWR5dZ20SY

肉の塊が映っていますので、見る勇気のない方はどうされますか?笑
でも自分の体の中に当然あるものを見られるのはさすが21世紀ですね。
このページの中に他にも声帯が実際に動いている画像などもありますので
是非見て頂きたいと思います。


・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜

今日もバランスボールのスタジオに出ました。
色んな動作を勉強させて頂けて有り難い限りです。
さすがに私も毎日のように生徒さんと一緒にバランスボールに座る甲斐があって、
すっかりボールがお尻になじんでいます。
その時間中を横隔膜を下ろしたままでずっと過ごすことも出来るようになりました。

今日感じたことは骨盤とボールを同化させるのがコツなんだと。
骨盤の上に上半身を乗せている感覚が自分の中でありありと感じることが出来ました。
歌う時にも絶対に必要なこの感覚を皆さんにも掴んで頂きたいと思いました。


参照記事 目とその周辺

posted by キミコ at 01:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ポジション4 頭頂と軟口蓋

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声の響きを当てるポイントについて何ヶ月か前に書きかけていました。

検索を掛けて頂くと容易にわかることですが、私は他のブログを
読ませて頂いてこのことについて何も私が書くこともないかという、ちょっとした虚無感に襲われました。笑
だって、私が書くより余程的確に書かれているんですから。
自分の不勉強や力不足を感じてしまいました。

でもこれは解剖しない限りわかることではないし、感覚の世界でもあるのです。
他の人の感じた事と私が感じたことは自ずと違っていて当たり前なのです。
色んな方の書くことから感じ取って頂くのも意義があると思い直しました。



今日からまたその続きを書きます。

まず高音を出す為の一番目の条件は軟口蓋を上げることです。
ここを自由に操作出来ないと詰まった音色しか出すことが出来ません。
頭頂と軟口蓋のポジションは声楽発声には必須の物です。

詩にマッチした音色を選ぶためには色々な筋肉が使えなければなりません。
丁度絵を描くのに沢山の色が必要なのと同じ事なのです。
色んなポジションを使うことで自分の声の可能性を広げて下さいね。

発声と直接関係はありませんが、軟口蓋の働きを
よくわかって頂ける図だと思います。


http://www.swallow-web.com/engesyougaitowa.htm


軟口蓋を上げてみましょう。


1両足を肩幅位に開きます。手のひらをたき火にかざす時のように
胸の前に構えます。
その手をひっくり返しながら徐々にうなだれて、首の後ろを
左右にめくるような恰好をして息を吸います。

胸に力が入る人は座って動作をしても良いのです。
これによって軟口蓋があがります。

軟口蓋が上がり、首の後ろが左右に広がり開き、次に背筋が広がり
そして腰に息がたまるようにイメージをします。

2広がった形を崩さないようにして下腹部を引いて息を送り出し
その呼気から生まれる音の練習をします。

次に声を頭頂に送りましょう。

1ストローで物を飲む時のように頭頂に向かって、20秒位
細く長く息を吸います。
丁度軟口蓋と硬口蓋の境目の所に向かって、冷たい空気が当たるのを感じるようにイメージをします。

2次に吸いながら中央のドのオクターブ上のド位の高さで
音を出します。
十分音が出せるようになったら、吸ったときと同じ道を通って
呼気で声を出します。
これにより声帯は薄く引き伸ばされるのです。

この時に頭頂を意識して眉毛を持ち上げてみましょう。
目の奥も眉毛を上げることにより意識が向きます。


この記事を参照して下さると理解が深まると思います。目とその周辺

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2008年08月01日

「I」行の発音を応用して

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舌を出してに書いているこの文章について話を進めます。

舌と硬口蓋に息が当たる
この感覚が母音の決め手になるのです。
特に「I」の母音はこの2点が条件なのです。


「I」行は母音を練習し始めた人にとって大変厄介なものであることを
何度もここに書きました。
しかし一旦この母音の響きを覚えてしまうと、これがポジション3の
鼻の付け根に当てるという事についての大きなヒントになるのです。

どの発声の方法についてもなのですが、鼻の響きも実際解剖して
「ここよ!」と見せる訳にはいかないので
教える側にとっても大変な苦労と時間のロスが必要なのです。

私はポジション3 鼻の付け根
に書いてあることを生徒さん全員に同じ言い方、教え方を
する訳ではありません。
なぜならいつも各生徒さんを見ながらアプローチしているからです。

しかしつい先日どうやらどなたにも効果的であろう伝え方を覚えました。

それは「I」の発音で当てる場所と同じ所を狙うと鼻が響くという事なのです。
硬口蓋を奥に辿っていくと軟口蓋で、すなわちそこは喉の突き当たり
なのです。
そしてそこを上に行くと鼻の裏になるのです。

軟口蓋を上げるのが鼻のポジションを掴む大きな条件でしたね。
硬口蓋に「I」を当てる時に軟口蓋を意識して持ち上げて、
鼻の方に呼気を送ります。

口からも呼気が出ますがとにかく鼻に呼気を当てます。

正しく当たると今まで経験したことのない声が出ますので
きっと驚かれるのではないでしょうか。

posted by キミコ at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする