2008年09月30日

行動の意味を知る

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相変わらずバランスボールのスタジオに出ています。
そこから何気なく言われた言葉がヒントになって
思わぬ拾い物を出来たりするからです。

昨日はとても地味なトレーニングでした。
ボールの上に腹這いになって、両足の指は床に着けて
足の間は少し開きます。
まっすぐ前を見たまま親指を上にした体勢で目線より
上に片手を揚げていきます。
僧帽筋下部のトレーニングになります。

参照 ここ

顔の若返りも期待出来るんでしたっけ!
そういえばテレビの健康番組でもいわれていましたね。


「ここを意識することによりしゃんとした姿勢を保てます。」
と説明をされました。
もちろん食いつきましたよ。

丁度「そへ」の上の部分が意識されるのです。
そうすることによって横隔膜はしっかり下げられます。
胸の筋肉も開いて、しっかり持ち上げられます。
つまり肺の邪魔をするものが無くなって、呼吸が楽になります。

早速生徒さんに直輸入した物を「直輸出」です。
目論んだ通りにいつもなら息を吸うたびに口を開けていたのが
ぴったり無くなりました。
胸もしっかり上がって歌いやすくなりました。

質問が出ましたが
「お腹は突きだしていいのでしょうか。」
もちろんここの読者さんならおわかりですね?

お腹を突き出した状態でもお尻は確かに締まります。
でも大腰筋と腹横筋が使われていないから単に苦しいだけに
なってしまいますね。

もし私が生徒さんに手を挙げることの意味を説明せずに
この動作をさせたとしてなんの目的があるでしょうか?
しっかり意味を理解して行動出来なければやれたことには
なりませんね。

鵜呑みにせずにこの動作の必然性は何かということを
よく理解して練習されたらきっと格段の進歩が得られるはずですよ。

posted by キミコ at 13:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体・筋肉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月22日

何事もバランス

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バランスボールに乗ることにもすっかり慣れてきた生徒さん達。
段々バランスを取ることも考えてもらえるように難易度を上げています。
筋肉の動きだけにしか集中出来なかったのが、バランスを取る方に
気持ちを持っていくことで段々意識をあちこちに分散出来るようにします。
歌うこと、まあ話すことでもですが筋肉にしか集中しないででは
目的を達成出来ませんからね。

例えばボールに座って片足を床から離すという事も筋肉がついて
安定したら手を横に広げていたのを前に習えにしてみたり
両手を上げてみたり、そこから片手を下ろしたりと、
絶えず動かすことですっかり意識が抜ける下半身で倒れそうになります。
簡単そうで実はかなりこれが大変なのですね。
まあ一度お試し下さいな。

さて、生徒さん達の発声の間にじっくりと観察をしていますと、
これもバランスボールと同じで舌骨を挟んで引き上げる、引き下げる
というバランスを欠いて声が出にくい
 というケースに良く出くわします。
きちんとバランスが取れていないと実に出しにくくなってしまうのです。
出しにくいから気持ちが動揺して体を無意識に固める、
固めるから益々出ないという悪循環に陥るのですね。

日本語はあごの関節を動かさないでも会話が出来る言語です。
ある一定の音高をキープするならそれも良いでしょうが、歌では
そうは行きません。
たちまちひどい歌になってしまうのは皆さんも経験済みでしょう。

観察していると原因の90%が引き上げ筋肉、つまりそこにある
あごの関節を使うことをまるっきり忘れている
ようです。
参考記事 発声だけでなく 3

それと共に忘れてはいけないことは、声を出す前に
既にあごの関節を開いておくこと
です。
ひどい人になると声を出してから動かしますからね!大汗

高い声に憧れているという方が居られたら是非実行してみて下さい。
感覚がもう一つと思われるなら上の奥歯を持ち上げて
外側に広げるようにしてみて下さい。

頬の筋肉が上がって表情が変わったでしょう?
でも唇から歯をむき出しにしないで下さいね。
それは唇自体に力が入ってしまっているということなので。
唇を横に広げすぎるとあごの関節に余分な負担がかかりますよ。
そのまま軟口蓋を意識して持ち上げましょう。



posted by キミコ at 12:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月18日

フレーズの語尾

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ジムの帰りにいつも聞くラジオ番組があります。
別に積極的に聞いている訳でもないし題名も知りません。
決まった時間帯に帰るので聞いてしまうだけです。
NHKFMの17:15辺りから始まる音楽番組です。

1放送に1人分日本人歌手の歌を10曲ほど流します。
時代もジャンルも様々ですが興味深く聞いています。
ジャンルといってもJポップスとか演歌とかシャンソンとか
そんな類ですが。
顔が見えないからいやでも力量や歌い方がわかります。

昨日は加藤登紀子さんでした。
この人の歌は聞いていて気持ちが良いです。
一声出すだけでふわっと匂い立つような雰囲気があります。
恐ろしく自然体なのになぜか説得されてしまうのですよね。

と、失礼ながら別に推薦文を書いている訳ではないのです。
どうしてそう思わせられるのかをじっと聞いて考えてみました。

息を吸って吐き終わるまでの間の息の勢いがそう思わせることに
気が付きました。
柔らかく歌い出した息の勢いを最大量を10としたら、
彼女は6位でしょうか。まあ歌にも寄りますが・・・
その位から息で押すことなく吐き終わりは2か3でしょうか。
勿論フレーズの長さや歌詞にも寄りますよ。
押しつけることのない息が心地よさを誘うように思いました。
声も自然に揺らめくので漂うような感じもそう思わせるのでしょうね。

オペラのアリアなど元々マイクもないので、1曲の中でフレーズの
歌い出しも歌い納めもマックスのままという曲が多いのです。
つまり10から10といった所でしょうか。
きちんと声を届かせなければならない事もそうさせる原因ではあります。

歌の初心者はとにかく最大の声で押しまくります。
もしくは押しまくろうとします。(無理ですが)
大きな声で歌えば思いが届くとでも思っているような。

歌の様子が段々見えてきた人にはそういった事も考慮に入れて
歌ってみてはいかがでしょうか。
どのフレーズも同じ調子で歌い出して歌い収めていませんか?

posted by キミコ at 23:33| Comment(4) | TrackBack(0) | 歌 関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月14日

無知は怖い

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時々検索のページから見つけた発声に関する掲示板に入ることがあります。
かなり数が多いのですね。
色々なお悩みや質問を読むにつけ、健康知識がこれだけ盛んに
情報番組で取り上げられるのに、喉を大事にする事に関しては
殆ど知られることがないなあと思うのです。

過去に私が取り上げた喉周辺の筋肉についての記事を
読んで下さっている人はある程度気をつけて頂けるとは思いますが、
無理なことをして喉を潰す人が多いことに悲鳴を上げたくなる気分です。

バンドで地声を張り上げて2時間歌いっぱなして、1月経っても
声の調子がおかしいなんてのんきに掲示板に相談しないで
お医者に診てもらいなさいと思います。
声がおかしいのは健康に関わらないと思ってるんでしょうか。
あの繊細な喉に負担を掛けるなんて赤ん坊に百メートル走を
させるようなものでしょう。

また、高音を出すことに憧れる人も多いのですね。
今流行のファルセットを取り入れた楽曲が多いからでしょうか。
ある歌手に憧れて同じような声を出したいとか。
自分の声を知って書いているのではないですね。

笑ってしまうのはそこでの指導者?がきちんと知識を持っていない
という所です。
横隔膜を上げて歌いなさいとか。。。。
基本の事なのですが。感覚に頼らないで事実を把握して欲しいですね。

怖いのは質問者も気軽に書いて居ることで、生半可な知識を得てしまい
根拠のない事を掲示板のみんなで信じてしまう所でしょう。
私もここを書きつつもいつも考えてしまうのですが、
ここに書かれている文章から読んで下さっている方が一人で練習して
ひょっとして違うことを獲得してしまったりはしないかとか
それによって益々迷ってしまっているのではと危惧しています。

必ず人に聴いてもらって下さいね。
それと本当に各種条件が揃った上で出た声は呆れるほど楽に出ます。
喉だけに偏らないで下さいね。
必ず体の筋肉を使うという土台の上で成り立つ事を忘れないで下さい。

私もここに書くことで日々勉強しています。
過去に書いたことで間違っている所も出てくると思います。
ご指摘や質問をして下されば嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します。

posted by キミコ at 17:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月08日

うまくいかなくても

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気が付いたら随分間が空いてしまいました。大汗
もう9月に入りましたものね。

ずっと詰めて書いているとさすがに息切れがしてきます。
書いている間は私も熱中する方ですから、その事ばかりに頭が
行ってしまって気が付いたらぐったりと疲れているのです。
またゆったりペースで書いていこうと思っています。



ところで6つのポジションを懸命に生徒さん達に伝えようと
頑張っていますが、どうしても習得には波があります。
ものすごくうまく行く日とどのポジションについても
あっちで引っかかりこっちでひっかかりでお互いに気が滅入る
という日もあります。

特にボイトレをしようという人は頑張りやさんが多くって
出来ないとなればいよいよムキになって焦り出します。
私も私でもどかしいからやはりムキになってしまうんですね。
こうなると泥沼ですからさすがに最近はさっさと次の練習に
移るようにしていますが。

自分の中の見えない部分を駆使して音を出す訳ですから
その面白さとわくわく感は何物にも代え難いですね。
うまく行った日なんて飛び上がって喜びたい気分です。
ところが常にそれが出来ればいいのですが、そこは悲しい・・・
そんな風に日を積み重ねていってようやく物になるものなのでしょう。

その日の体の調子、伝える言葉のフィット、受け取るイメージ感
色々な要素が交錯します。
響く場所に当たる声のその日の感覚も、まだ脳がちゃんと処理出来ていません。
何度も試行錯誤して感覚をつかみ取り、私に良いと言われた声の
情報を積み重ねるのがレッスンなのです。

だめ出しするために何度も私自身も声を出します。
その声を出すために受けとる感覚を伝えようと全神経を集中しています。
首の後ろのポジションなどは背面にしか声を当ててはいけないとか
そんな言い方も自分自身も獲得していきます。
これでは生徒さん達より自分のためにレッスンしているのかも
知れません。大汗
私自身殆ど仕事とも思わずレッスンを楽しんでいますね。

posted by キミコ at 12:22| Comment(2) | TrackBack(0) | レッスン風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする