2009年05月29日

変声期の話 その2

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昨日の続きです。

「うまく指導すれば声変わりも早く、しかも軽く済むことが多い」
と引用しましたがその具体的な訓練法はどういうものなのか
再び続けます。

話す声の高さ(話声位)を男性らしく低くするためには
まず本人が出せる最低位の声を出させます。

身体や喉の緊張を解いて、出しうる最も低い声で単一母音
(どの母音でも良い)を出させます。

初めはうまくいきませんが、一瞬出る低音を目標として
何度も試します。

その内に連続して出せるようになるので、その母音以外の音も
同じように出す練習をします。

母音が全て出来るようになったらそれを全部連続して出す練習。

次にか行から同様に単一の子音、連続音、さ行、た行・・・と
全部の子音を単独で、連続で発音練習をします。

それが出来たら2音の単語、3音の単語、やがては文章の朗読
というように進めて行きます。

大変そうですが若い年代ですから順応は早いと思われます。

昨日も触れましたが、声変わりがスムーズに行かずに
悩んでいる人は意外に多いと思います。
この年代は精神的にもデリケートな時期でもあるので
内向的になったり、仲間からの「いじめ」の原因にもなるのです。

家庭や学校での上手な指導が必要であることに留意されて
すみやかに対応してあげてほしいと思います。
posted by キミコ at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体のメンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

変声期の話

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私は女子校出身者でしかも女姉妹しか居なくて
男性の声変わりというものに身近に遭遇したことがありません。
生徒さんとして声変わりの年頃の人に接したこともないので
私の中にはこういう感覚はすっかり欠落していました。

しかし前回に引き続き米山先生の本を読み進む内に
これは大変な思いをしている少年が存在するのだとわかりました。

余り人の文章を引用はしたくないのですが、ここは私の
防備録の意味合いも持つし、これを読む事で正しい認識を
持って頂ければ米山先生にも失礼ではないと思ったのです。
よろしくご理解下さいませ。


声変わりした少年はこの時期の特徴として
以下の自覚症状が挙げられます。

1 声がひっくり返る

2 地声と裏声が混じって話し声が安定しない

3 粘液が多くて痰が絡みやすい

4 声がかすれる

5 長く話をすると喉が痛い


これらは声帯が身体の成長と共に急に大きくなって
それまでの声帯の使い方では適応出来ないから起こることなのです。

また男性ホルモンが分泌され始め、自律神経の機能亢進によって
風邪の初期に似た症状が起こって3,4,5の症状が起きるのです。
体調が日々安定しない為に精神状態も良いはずがありません。
不安定でイライラするのもこのためなのです。


この時期は半年から1年ほど続きますから

日常の話し声をオクターブ低く誘導して早く慣れさせること

怒鳴り声や叫び声などの乱暴な使い方をさせないこと

長時間しゃべらせないこと


などに留意してやることが大事なことです。


『現在の学校教育では、この時期の生徒に対して的確に
指導出来る先生はごく一部で、殆どが自然現象だから
放置しても自然に変わると放置されているようです。
うまく指導すれば声変わりも早く、しかも軽く済むことが多いので、
家庭や学校での対応の仕方は大切です。
自身の精神的な不安感や、周囲の友人達のいじめの対象になることもあり、
私の臨床例でも患者さんが一人で悩んでいるケースが時々あります。』
タグ:変声期
posted by キミコ at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体のメンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月26日

自分の声に不満?

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図書館に行くとどうしても自分の勉強の為の棚に足が向いてしまいます。
たまには小説でも読めばいいのでしょうが・・・

今回は米山文明先生の「美しい声で日本語を話す」を借りました。

出版は平凡社新書です。

この先生は声に関する研究で有名な方で、お名前はよく
耳にされることと思います。
わかりやすい言葉で書かれているので読みやすいと思いますよ。
一度目を通されることをお勧めします。

このブログは自分の防備録でもありますので、気になったことを書きます。


自分の声はどうせこんな風で変えられやしない!
とあきらめている方は意外と多いのではないでしょうか。

この本にはこう書かれています・・・

遺伝的に継承された頭の形や顔の造りや喉頭の構造は変えられません。
でも共鳴腔操作で例えば声色の模倣とかで、音色は変えられます。
そして長期的に渡れば適切な機能訓練で、変えられる声の範囲は広いのです。


また後天的に声と言葉に最も影響を与えるのは母親やその他の保育者で、
彼らのしつけ方が大きくその後の子供を左右するのです。

でもそこでやっぱりな!とあきらめないで下さい!

年齢を重ねて成長する中でその人の身体の構造や、知能の発達に応じた
声の教育や訓練を終生続けることは可能です。


よく声帯ポリープを繰り返し起こす人が居ますね。
明らかに声の使い方、喉の使い方を間違っています。

私の教室にも以前それで克服しようと通い出した方も居られました。
でもやはり面倒なのでしょうね。
間もなく挫折されました。

声を変えることは気の遠くなるような面倒な事だと思います。
自分の性格や行動を矯正するのと同等だからです。
でもその為に何度も手術する事になったり、自分の話し声を
聞き取られずに生活に支障を来すのはいかがなものかと思うのです。


日本では声に関する教育もないし知識もありません。

声は自分の存在そのものなのに・・・・
posted by キミコ at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月24日

歌では使わない要素

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骨盤の位置や回転という観点から見たピアノ奏法を
ピアノ初心者の生徒さんと共に考えています。
ピアノ教師を40年もやってきてこんな観点から考えられる自分が
楽しくて仕方ありません。
物事はアプローチの方法を替えるとこうも新鮮な喜びが持てるのですね。

椅子に腰掛けて目の前に手を置くというポジションなら
骨盤の前傾後傾だけを考えていれば事足ります。
ところが鍵盤の端から端まで動くような音型になると
骨盤の位置を固定して弾くことが出来ない事に気づかされます。
固定すれば肘が身体の脇から外れてしまって指先の位置だって
思うようにならないからです。

肘を脇から外すことでフレーズの求めている物を満たす事もありますが
それでは表現出来ない事もあるので常に脇から肘を離す奏法は
とても弾きにくいものだと私は思っています。
全力疾走している時に肘を脇から離すと思うように走れないのは
経験されているのではないでしょうか。
第一肘を離すと骨盤底筋群を活かすことが難しくなりますからね。

こうなると骨盤を傾けながら左右に骨盤の位置を移動する必要があります。
つまり座骨を軸として骨盤を旋回する身体の動きをマスターすれば
良いと思いました。
特に左右に関しては必須の事柄ですね。
ここでやはりバランスボールで回転させることを覚えれば
かなり簡単にマスター出来るなあと考えました。

いつか検証しなくちゃ・・・笑
posted by キミコ at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月15日

筋肉が使えていないと

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前回書いたタオルを使って胸を広げるを発展させて実際の歌う場面に使ってみました。

高音部の場所は常に下がって注意を受ける生徒さんでもさすがに
胸が上がっているので注意をする必要が無くなりました。
それと声の響きが全く変わることは驚くばかりです。

観察していると長い音符で声をずっと伸ばす時に
タオルが使えると喉に負担無く声が伸びることがわかります。
胸が落ちるためにピッチが下がることもなくなります。

但し瞬間に肺に息を貯める事はやはり練習が必要なようです
フレーズの最後に口を閉じて、タオルを素早く閉じて
(つまり一番初めの位置に戻して)次に口を開ける前に
タオルを少し広げだしてから次のフレーズの初めを歌う
という作業が身に付いていないといくら胸を広げることが出来ても
歌えなくなってしまいます。

武器にはなりますが使用法に習熟していないと役に立たない
ということですね。
手っ取り早く歌がうまく歌えるようになるぞ!
と思われても困ります。
何よりも自分が楽器である事をお忘れ無く
身体が貧弱な造りだと武器を手に持つことさえ出来ないでしょう。

事実大して筋トレもしていない初心者に近い生徒さんに試すと
案の定殆ど声を伸ばすことも出来ませんでした。
何でも土台作りが大事だということです。

posted by キミコ at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月11日

タオルを使って胸を広げる

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肩こりから腕の痛みを訴え続けてられる70代の生徒さん達のために
この記事発声だけでなく・・・4 を書いてからずっと菱形筋の筋トレを続けています。

年齢的にも、また今まで筋トレなど未経験な訳ですから、
そうすんなりと身体の痛みが減少する訳はありませんが、
だからといってしないでいるとどんどん身体は縮んでいきますもの。
それでも継続によって何も身体を動かしていない30代の人よりは
かなり筋肉はついてきているようで私には嬉しいことです。

さすがに毎回のことなのでお二人ともこの筋トレに関しては
すいすいとこなすことが出来るようになっています。
ついでにせっかくタオルを手にしているので、ストレッチ代わりに
タオル体操も私なりに工夫してしてやっています。

昨日はその一環として新しいフォームをいくつか試みました。
その中の一つが発声をする上で役に立ったのでご紹介しましょう。

肩胛骨周辺にタオルを回して背中を洗うように
両脇に握りこぶしをつくってタオル両端を掴んで肘をくっつけます。
肘をそのままの状態で腕を広げます。
こうなると肩胛骨を寄せないとその姿勢は維持出来ませんね。
つまり胸の筋肉がいやほど開く体勢になります。
菱形筋がよほど発達していないとこれは苦痛でしょう。

筋トレが終わって発声練習の段階になって、様子を見ていると
どうも胸が落ちているのが気になります。
確かに年齢を考えたらそれも仕方がないのはわかりますが、
それではせっかくの筋トレも活かすことが出来ません。
タオルを持って頂いて同じフォームをしながら声を出して頂きました。

結果はもちろん驚きの結果ですよ!
自分の声の変わりようにかなり満足して深く頷いておられました。

高音部はもちろん、音が跳躍する時や、音量を上げていく時
などには大変役に立ちます。
また小さい声を持続して緊張感を保つ時にも、胸の果たす役目は
大きいのです。

勿論骨盤の回転もそれと同時に考えなくてはなりません。
歌うことは意外と考えることが多いものです。
フィギュアスケートそこのけに歌うことはある意味
スポーツの一面を持ちます。
posted by キミコ at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月07日

どうやら決まったようです

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最近管理人室からアクセス解析を見ていますと、1時間毎の来場者?数が
24時間ほぼゼロだったことがありません。
検索から来られる方も多いみたいで喜ばしい限りです。
情報はどんどん共有したいと思っていますので遠慮無く見て帰って
頂きたいと思います。


それはさておき・・・
6月からの「歌声喫茶」ですが一時は途方に暮れました。
でも有り難いことに生徒さんからのお申し出でお宅を解放して
頂けることになったのです。

場所はJR駅前でまさに一等地でこれ以上の場所はきっとないでしょう。

貸してくださる生徒さんは音楽が大好きな方で、最近お連れ合いを
亡くして一人暮らしをされています。
「私が楽しんで生きてるのを見たら主人も喜ぶと思うんですよ」
って言っておられました。

「歌声喫茶」のような一応営利を伴う物は市の広報にも載せてもらえないし
ミニコミ誌にも宣伝を掛ける場はありません。
なんとも中途半端なものだとつくづく思います。

お店を借りてやっていたらふらりと立ち寄って下さる方も居られて
私も楽しみでしたが、今度は閉じた場所での「歌声喫茶」です。
京都の御茶屋さんのように「一見(いちげん)さんお断り」になります。
ちょっとクラブのような雰囲気になりますが贅沢は言えません。
閉じられた場所にはそれ相当のメリットもありますもの。

さあこれからどうなるでしょうか・・・・・
posted by キミコ at 22:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 「歌声喫茶」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする