2009年06月30日

書いている喜び

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明日から7月ですね。
今日も関西は気温はそうでもないのですが、湿度が高くて
洗濯物に困っています。

この6月はリアルの生徒さん以外にここを読んで下さっている
色々な方とコンタクトを持つことが出来ました。

私がこのブログを書き出して2年半ほどでしょうか。
殆ど私が発信するだけでずっと過ぎてきた感がありますが、
こうして1月の中で実際にお会いしたりも出来て、書いている実感
みたいなものをありありと持てたのは初めてかも知れません。

書きだした頃とは比べ物にならないほどの、知識と経験を持つことが
出来ました。
私の声も現在進行形で成長を続けています。

それと共にいつも書いていますが、声はその人の存在そのものです。
あなた自身が高まれば声もそれに連れて高まっていきます。
そして生活も同じように高まって行くものでしょう。
より良い自分を目指して共に生きていきましょう。


仕事の醍醐味は人に喜ばれて感謝されることです。
自分が築き上げてきた物が実際に人の役に立てているって
なんて素晴らしいことなのでしょう。

しかも文章で人に伝えることの難しさは、これを書き始めてから
嫌と言うほどぶち当たりましたから、こんなつたないものが
理解されてその人の活動にお役に立っているって感動です。

歌唱に関しては私も経験したことなので、伝えることに多少は自信もありますが
内的感覚を確かめるお役に立てたり、聞く人に話す内容が確実に伝わらないと
重大事さえ引き起こしかねない人のお役にも立ってるなんて考えたこともなかったので、
きちんともっとわかりやすく書かなければと再度強く思ったことでした。

これからも書いている事への疑問はもちろん、ご意見ご教授など頂ければ
それがどれだけ私の励みになることでしょう。
これからも勉強、吸収したことを共有していきたいと思っています。

posted by キミコ at 12:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月21日

梅雨時の注意事項

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今日も再び米山先生の御本からの引用です。

梅雨時での歌う人への注意事項です
多分歌う皆さんは色々ご存じとは思いますが書いておきますね。

コンサートホールや劇場の音響効果についての事ですが、
リハの時は客席に人が居ませんが、お客様が8割入ると
残響時間による音響効果は約1割減少するそうです。
それが梅雨や雨天の時は湿気の影響で(客の衣類や雨具などで)
音が吸収されてそこから更に1割残響時間が減るのだそうです。

歌う側としては湿度がある方が有り難いですが、
共鳴効果が悪いとなればこれも良し悪しでしょう。
適正湿度は50〜60%だそうです。

梅雨時と乾燥した季節、例えば冬などは湿度に留意しなければなりません。
歌手は自分の出す声が壁に反射して戻ってくる時間が短くなって
音も客席に吸収されます。
その為いつもの自分の感覚とずれが生じて力んでしまう事もありえます。


空調についても空気の乾燥と外気温との差に、十分注意する必要があります。
空調によって乾燥した空気の中で声を使うと、滞在時間が長くなるほどに
気道の粘膜が乾燥してきます。

しかも呼吸に必要な空気使用量は、声を使わない時に約250cc
だったものが、話し声で約3倍、歌う声では5〜7倍にもなるのです。

気道の粘膜が乾燥すると声帯表面はカサカサになって、その内
ひりひり感も伴うようになります。
声も左右の声帯粘膜のすりあわせが粘着性を失うためにしゃがれ声になります。

私は15年ほど前にプラシド・ドミンゴが京都でリサイタルをするのに
券を入手しました。
まさに真夏でしたが、どうせホールは寒い位だろうと少し着込んでいったら、
時間になると空調が切られて、まあ暑かったこと!
つまり上に書いた理由からなのですね。

温度の調節には敏感なそれらの施設は案外湿度まで配慮されていない
場合があるようです。
歌う人は十分に気をつける必要があります。

水分をいつもより多く摂っても、声帯から気管には直接回りません。
それより有効なのは蒸しタオルのようなもので鼻と口を覆って、
湿った暖かい空気を気管内に送り込むのが良いそうです。
ハンカチやマスクでも十分に自分の吐く息で湿度を補充出来ます。

次に配慮すべきは空気の温度差です。
一般に、鼻や口から気道に入ってくる空気の温度変化が
7〜8度以上になると、冷暖房の場所への出入りの時に、
鼻、口、喉の気道粘膜が赤くなったり、腫れたり、鼻水や
痰が出たり、突然声が出なくなったりします。
このためにもハンカチは大変有効です。
余りにひどい場合は突然失声状態を起こすこともあるそうです。
十分注意をして、少しでも快適な演奏をしましょう。


posted by キミコ at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体のメンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月15日

ペンギン歩き

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舞台でカッコ悪いだけでは済みません・・・で書いたあの生徒さんにこんな事をしながら
レッスンしました。

この前も書いたように内転筋が弱い所為で声がふらつくし、
また音の跳躍に失敗するのです。
腿の内側が引き締められないと、胸の引き上げも出来ないし、
お腹を内側に引き込む為の腹横筋も満足に使えないので、
歌うには致命傷なのです。

胸を引き上げられないと肺が広がらないし、腹横筋が使えないと
息のキープが出来ません。
いくら応急処置をするようなレッスンをしても根本解決にならないですね。


まずは体育座りをして足の間にバランスボールを挟んでもらいます。
(バランスボールが無ければクッション2〜3個を挟むのも可)

バランスボールを両膝を閉じることで形が変わるほど締め付けます。
その時に尿意を我慢する感覚を必ず伴うように指示します。

これで骨盤底筋群も引き上げることが出来るので一石二鳥!
普通の運動としても尿漏れもかなり改善されますし 腰回りも細くなるのです。



次に床に仰向けに寝ころんで、膝の間を20センチほど開けて
膝を曲げます。
両手はお尻の横に置いてお尻に力を入れて持ち上げます。
お尻に力を入れた状態で上げたままで膝の間を閉じます。 
また尿意を我慢するようにします。

10秒ほど息を吐きながらそれをキープして、息を吸いながら
膝の間を開けて少し休む・・・
それを3回ほど繰り返します。


この感覚を覚えている間に立ってみます。
それによってさっきの尿意を我慢する感覚を伴って内転筋を
引き上げる感覚を掴んでもらいます。


最後にクッションを膝の間に挟んで両膝でクッションを
落とさないように「ペンギン歩き」をしてもらいます。
ペンギンが自分の足の上に子供を乗せてよちよち歩くあの恰好です。
二人でよちよち歩く恰好はかなり恥ずかしいのですが、
笑うどころではありません。

これに慣れた所で実際に発声をしてもらいます。
腹横筋を引き上げる感覚ときちんとお尻を締めることが
理解されたようで楽に声が出たと喜んで頂けました。
posted by キミコ at 00:00| Comment(5) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月13日

効率の良さを求めない

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どう言えばいいのかずっと考えていますをここに書いてから順次生徒さん達に
試しています。
言い方が良かったのか、かなり良い感じで理解されているようです。

良い香りがすると仮定して嗅いでみて下さい。
一層身体が緩みませんか?


と書いたので、今日は仮定ではなく実践してみました。
丁度ピアノの上に「ラベンダー」のミストを置いてあったのを発見しました。
ピアノの上にはつい色々な物を積み上げているので、偶々掘り出していたら
これを運良く見つけたのです。
ラベンダーはリラックス効果があると言われているので、空気の籠もった時に
部屋に振りまくのに置いてあるのです。

大体何でも実践してみるのが私の良い所なのですよ。
実際に香りを振りまくと香りが鼻の中に広がって、嫌でも香りを嗅いでしまいます。
積極的に息を吸い込もうとせずに緩ませる
が良く納得されたようでとても歌いやすいと好評でした。

この以前に他の生徒さんに
「この言い方をわかっていればもっと早く言えば良かったですね。」と私が言いますと、
「吸う意味がわからない段階でこれを言われても、果たして出来てたか
どうかは疑問です。今だからわかることだと思いますよ。」
と言われました。

これも多分十人十色なのでしょうね。
やはり時間の積み重ねは大きいのかも知れません。
効率よく物を進めようとしてもそう簡単には行きませんね。



ラベル:呼吸法
posted by キミコ at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 呼吸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月10日

しっかり休もう

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歌った後はちゃんと休養を取っていますか?

昨日の記事でわかって頂けたと思いますが、30分程度で一度は
休憩を入れて欲しいと思います。
何しろ相手は2センチほどの器官ですからね。
歌は全身を使うという事もご存じですから、益々疲労回復の時間は
必要なのです。

リリー・レーマンというかつての大歌手は生徒にこう言ったそうです。
「声の調子が良くなってきた、と思った時に止めなさい。」
そうしないと翌日に疲れを残すからです。

練習量は多いほど上達するものではありません。
多すぎれば筋肉は疲れてしまうので、疲れるまで練習すれば無理が来ます。
無理をした結果、不自然な方法や自己流に陥ってそれが習慣になります。
悪い癖は身に付きやすく、緊張した場面で無意識に現れるのです。
歌うことが勉強でなく、休むことも大事な勉強です

と米山先生は書かれています。

年齢や経験、歌の種類、場所、体調・・・
色々な要素が絡み合うので一概に休む時間も決まりません。

いずれにしても自分の現在の体力、体調にふさわしい使用量と、それに見合う
回復するまでに要する休憩時間を、経験を積み重ねて習得していくことが
一番大事な勉強だと思います。
カラオケに行っても一人で長時間続けて歌うのは禁物です。


休憩はいいですが、その時間をおしゃべりに当てるのは最もおろかです。
日本語は非常に声帯を疲れさせますから、その時間は無言を貫いて下さいね。
飲み物はアルコールは論外!声帯を乾燥させてしまうからです。
お茶類もカフェインが同じく乾燥させてしまうので、生ぬるいお水か
果汁がふさわしいでしょう。
posted by キミコ at 16:30| Comment(4) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月09日

どれ位喉を使うと声を傷めるか

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再び米山先生の御本からの引用です。

私はどうやら喉が弱い方らしいです。
子供の頃から疲れると必ず喉に来ました。
ひどい時は声が全く出ないという経験を幾度かしています。
そうなると当然耳鼻咽喉科のお世話になって
「声を出してはいけません」と先生に言われて、炎症止めと
トローチを頂いて帰ったものです。
しかし無言の行というのは大変な苦労でした。
つい声を使いたくなりますからね。 

米山先生は何の疑いもなくそう言われることに対して
疑念を持たれたそうで「喉の使いすぎ」とはどの程度をさすのか
アンケートを取られたそうです。

対象者は東京都内の音大生、教官、プロの合唱団員、
オペラ団体のソリストなど400名です。

1回の喉の使用時間、休憩時間、一日の合計使用時間を
演奏会やテストの前と通常時に分けて書いてもらいました。
さらに一日の使用で疲労を感じた時間数と、音声障害経験者には
その時の使用時間を聞き、男女別、声種別に統計処理されたそうです。

その調査の翌年、今度は実際に歌う前と一定時間歌った後の声帯が
どのように変化するかという実態調査もされたそうです。

結果 一般に平常時1回の使用時間としては平均20〜30分、
一日では1〜1時間半。
一日に2時間以上使用すると疲労を感じ、3時間以上使用すると
過半数が翌日声がかすれたり、高音がうまく出なかったり、中音が
不安定だったりと音声の異常を訴えることがわかったのだそうです。


全く関係ないですが、ここに掲載している画像は別に私が撮影したものではありません。
全てあちこちから頂戴しました。笑



ラベル:音声障害
posted by キミコ at 22:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

どう言えばいいのかずっと考えています

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自分が常に持っている感覚を人に伝えるのは
本当に難しいものです。
これで何度思い知らされていることか・・・
ため息が出るほどです。

特に呼吸については個々人によって
どうやら持っている感覚が全員違うようで、
うっかり十把一絡げな言い方にすると
ひどく誤解をされることがあるようです。
一番慎重に言葉を選ばなくてはなりません。

「腹一杯空気を吸いなさい!」
と言われたとかでそれこそ鼻を鳴らして吸う人が居たり、
どう言っても口からしか吸えなかったり・・・
全くどう言い聞かせばいいのか頭を抱えることばかりです。

今日はちょっと良い言葉がするりと出てきたので、
参考になるかと書いてみる気になりました。


久しぶりに自分の身体を使っての人体実験をして頂きたいのです。


1 息を吐ききった後それこそ胸にも腹にも一杯に
 吸い込んで下さい。
 必ず身体は膨れるはずですが、その時の感じを掴んで下さい。

2 息を吐ききった後普通の状態で吸いたくなる自分を
観察します。
 やはり必ず身体は膨れるはずですが、その時の
感じを掴んで下さい。


いつも言ってるし書いているのですけれど、
1,2のどちらが自分に自然な状態なのでしょうか。


元気な頑張り屋さんは1を選びますか?
自然派がお好みの方は2を?


1の場合は吸った空気で身体がパンパンに膨れます。
身体がすっかりそのお陰で硬くなっていませんか

2は普段通りに吸ったことで、身体の外壁が緩んだのが
わかりますか?

息を吐けば次は吸わないと人間は生きていられません。



無理に吸うのでなく身体を緩ませる方が横隔膜も
楽に下げられるというものです。



吸うために身体を硬くしてもその固まった状態では
喉も硬くなるのは既に知識として理解出来ているはずです。
それをなぜ今更吸うのやら・・・・

「わかってるわい!」でしょうが・・・
(これはバランスボールのトレーナーさんの口癖)
でも出来ないんですよねえ。

でも頭では理解して頂けたでしょう?

その次にもう一つ続けましょう。

2をもう一度実験して頂くとして、普通の状態で息を吸う時に
良い香りがすると仮定して嗅いでみて下さい。
一層身体が緩みませんか?
その状態を逃さずに腹横筋で一度留めます。
そこからちょびちょびと息を吐いて声を載せていく・・・


理解出来たら物は試しに1呼吸分歌って見てください。
普段より楽だったとしたらここを読んで頂いた甲斐があったって
いうもんです!

ラベル:呼吸の感覚
posted by キミコ at 00:17| Comment(5) | TrackBack(0) | 呼吸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月08日

大声を出せば声は通る?

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日本語って疲れませんかを書きながら考えていましたが、
プロでありながら口を開けられなかったり、喉だけで発声するアナウンサーや
滑舌の悪い俳優さん、タレントさん達を見るたびに大丈夫かと気になります。
皆さんもそんな事をお感じではないでしょうか。

プロの養成所ではそんな基礎の基礎みたいなことは
自分でやればよいと多分思っているのでしょうね。

特に気になるのが子音の発音の悪さです。
日本人はあごを殆ど動かすことがないので、母音さえ薄っぺらなのに
腹筋その他の筋肉が必要な子音など、うまく発音出来ないのは当然でしょう。

こうなると発音の不明瞭や不正確を何とかしようと、大声を出せば
それで補えるだろうと思うプロの人が居ても仕方ないかもしれません。
喉が開けられない事、腹筋その他の筋肉が使えないで大声を出せば
音声障害という怖いことが待っているのです。

しかも音声障害を起こすほど大声を出しているのにも拘わらず
その効果が全くないとしたらこれほどばかげたこともありません。
発音や共鳴の技術がないと声は通らないのです。



posted by キミコ at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 発音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月06日

ただいま!

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どうやら決まったようですでも触れていた通り、今日は第一回目の会がありました。

「歌声喫茶」改め「うたごえの会」と名付けられる事になりました。

前のお店では突然の閉店宣言で一時はどうなるか心配しましたが、
ご厚意で個人のお宅を借りてでの会となりましたので、
それも回避出来ることになって一安心しました。
でもお店と違って閉じた空間となりますので、どの位お客様を
迎えられるかが今度は懸案事項でしたが、8名も集まって下さって
まずまずのスタートを切ることが出来ました。

今日はマンドリンやオカリナも加わり、そこに貸し主の方もピアニカで
合奏に加わって頂いてそれは賑やかな会になりました。
マンドリンの弾き手は何と3名も居たので、後半はずっとピアノ以外の
音が加わって、私はコードネームでのアドリブを堪能させてもらえました。

私もこんな会を始めて3年前は真っ青で練習していましたが、
今や余裕で楽しむことが出来て自分でも始めて良かったなあと思っています。

これからしばらくはこの会場を借りての会が続く訳ですが、
日常生活を離れて思い出に浸ったり、交流を楽しんでおしゃべりに
耽ったりと楽しい時間を過ごして頂けたらと思っています

ラベル:「歌声喫茶」
posted by キミコ at 21:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 「歌声喫茶」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月05日

日本語って疲れませんか?

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生徒さん達と日本語の歌と外国語の歌を並行して練習することがあります。
どちらを先に練習すると思いますか?
どちらでも良さそうなものなんですけどそれが順番を逆にすると
ものすごく喉の疲労度が違うのですよ。

答えは日本語の歌からです。

疲れる方から先にやっつけないと最後まで保ちませんからね。

さてここでまた、今日も米山先生の御本から引用させて頂きます。

外国暮らしの日本人歌手が久しぶりの帰国で何日かすると
声の調子が悪いと先生に訴えられて来るそうなのです。
主な理由は日本語会話が増えたからだということだそうです。

理由は2つ。

@ 日本語の子音のほぼ全てに母音が付加されているため。
母音は喉頭原音として声帯で作られるから、日本語は必然的に
声帯を酷使するような言語だと言えます。
外国語は殆どの子音が声帯を使わずに発音出来ますから
話をしていても楽なのです。

A 日本語の発音教育が全くされていないこと
つまり日本で生まれたら子供は発音に関して野放し状態で成長する訳です。
喉に負担を掛けるような発音をしていても誰からも矯正されません。
例えばフランスではかなり厳しく親からも教師からも
発音を直されるのが普通です。

これは私の経験ですが、生徒さんに芸能プロダクションに
所属している人が居るのですが、発声練習なんてせいぜい1月ぐらいで
マスター出来ますよね、と非常に軽い気持ちで習いに来られました。
私はなぜプロの養成所があるのに私の所に来たのかと疑問に思いました。
ところが内容を聞くと驚いたことに、全く基礎教育を受けていないのです。
表現方法については詳細に授業があるそうなのですが、基礎は勝手に
しなさいと放置されている様子です。
その人の滑舌の悪さは実に目を見張るものがありました!

つまりこのようにプロの養成所でさえ発声方法については何も教えません。
只でさえ声帯を酷使する言語なのに、運の悪い人に至っては放置された結果
音声障害を起こすこともある訳です。
無知は怖いと思いますが、教育機関自体がこれでは、絶望的だと思います。
読んで頂いている皆さんはどうお考えでしょうか・・・


私が日本語の歌を先に練習させる理由がおわかり頂けましたか?
posted by キミコ at 15:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 発音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月04日

更年期女性へのアンケート結果

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私がアンケートを採った訳ではないですよ。
もちろんこれは引用ですからお間違えないようお願い致します。

更年期を中心として現れた声の変化を、その前後の年齢時期と
比較して答えてもらいました。


調査対象  アマチュア合唱団員 1679人


平均年齢は51才。更年期経験者は569人だそうです。



自覚症状として

@ 声が出にくくなった 
喉の異物感、乾燥感、首、肩が重い  43%

A 音域が低い方に移行した 
高音が出しにくい          42%

B 呼吸がしにくくなった
深く息が吸えない 息が続かない   36%

C 声の音色が変わった
艶がない、暗くなる、かさかさする  30%

D 音程が下がり気味        30%

E 声が割れる            5%




私見を述べさせて頂きますと

@に関しては私ももう40代から喉の乾燥感が続いています。
ホルモンの影響が大きいのではないかと思われます。
ヒアルロン酸が有効らしいですが試したことはありません。


A確かに音域は低い方に広がっています。
どちらかというと私としては若い頃は歌いにくい音域だったので
これは大歓迎です。


私の高音域は今のところキープされています。
声帯付近の筋肉は伸展させる方がむしろ楽ですし、身体の各部の
筋肉を使うことに習熟していればそう問題は無いでしょう。

身体全体の筋肉の柔軟性が保持されていれば、かなり高齢になるまで
高音域はキープされると私自身は思っています。


Bは呼吸に関する筋肉を再び鍛えれば問題はないでしょう。
但し呼吸に関する疾病があれば話は別です。
息継ぎの上手下手は若い時でもきっとうまく行っていなかったのでしょうね。


Cは@と関連があります。加齢によって身体各部の筋肉が硬化して
声もそれに伴ってどうしても変化します。
私もどちらかというとこの10年ほど乾燥のお陰でハスキーです。
でも喉のストレッチや首回り肩回りのケア次第では軽減されるはずです。


Dはインナーマッスルを鍛えればほぼ解消されるのでは無いでしょうか。
音の高さをキープする呼気と、自分が出している音の高さを自分の周りの音
に合わせることを十分注意すれば心配はなくなるはずです。


Eは呼気量が大き過ぎるのが主な原因です。声がひっくり返ることも
これが原因ですね。


平均年齢も延びてきているし、栄養状態も良くなって
「老後」は長くなってきています。
単に長生き出来るだけでは「生活の質」としては
物足りなくないでしょうか。

自らの努力次第で充実した人生を楽しめる世の中です。

歌うことは質の良い呼吸をする事と結びついています。
いつまでも健康に機嫌良く生き続けて頂きたいと思います。
posted by キミコ at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | アンチエイジング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月03日

女性も声が変わります

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最近このブログを読んで下さっている方がぐっと増えています。
知っているようで知らないことに興味を向けて頂いているのが
よくわかる結果です。

昨日の続きです。

「昔習得した発声の方法のままでやろうとしているので
うまく出ないと頑張ってしまい、それで声帯を壊してしまうのです。」


ではどうしたらよいのでしょうか・・・

以下ほぼ引用です。

昔習得したことだから時間は経過しても身体は覚えています。
しかし加齢によって身体の状態は喉も含めてホルモンの影響で
様変わりをしているのです。


「楽器そのものが以前の状態とは変わっているのに、
前と同じ方法でやっても通用しないのと同じように
やはり以前の発声方法を修正し、再調整して対応する必要が
あるのです
。」


まずは話し声の調整から始めたら良いのです。

日常会話時の話声位を(成人女性の平均はピアノの鍵盤中央の
ドかレの音)を1〜2音上下させて自分の一番出しやすい音に
会話で使う声の中心を合わせます。(大抵は低くなるでしょう)

そこを出発点にして、一音ずつ高くしていったり低くしていったりして
声域を上下に広げていきます

加齢による会話の声と声域全体は、少し低い方にずれることが多いので、
一般に高い声は出しにくくなりますが、低い声の幅は広がる傾向にあります。

また高い音は訓練次第で再び出すことは出来ますが、
以前と同じ方法で出そうとするのではなく、
新しく高い音を開拓するつもりで訓練をした方が良いでしょう。


若い頃に美声歌手としてならした人は、どうしてもそれに拘りますが
若さをそのまま維持することは細胞単位で考えても不可能です。
年と共に声の使い方の技術と、歌の内容を深めて高めることしか
進歩の道はないでしょう。


私自身は今の私の声が好きです。
表現だって若い時には逆立ちしても出来なかった事を
易々とこなせるし、声の質だって落ちついていると思っています。
声のポジションだって同じ筋肉だけを使わないで色々工夫も出来ますからね。
参照 ポジションについての留意点

若さをうらやむのでなく、若い人には出来ない事を目指せばよいのです。

posted by キミコ at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | アンチエイジング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月02日

女性の声変わり?

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今日も米山先生の御本からの拝借です。
私自身の抱える問題でもありましたので
とても興味深く思えました。

しかし最近はこうしてネットでの検索が
出来るようにはなってきて情報が入るのは喜ばしいのですが、
それにしても声に関しての情報は知るチャンスが殆どありませんね。

引用は余り良くないと言われますが、そうでもしない限り
こうした知識として持つことも出来ません。
どうぞお許し頂きたいと思います。


思春期の女性の声変わりは男性のそれほど著しい訳ではないのは
皆様ご存じの通りです。
しかし多くの女性がホルモンに左右されるようで、
生理の1〜2日前からピークに掛けて音色が暗くなり、
かすれたり低い声になったりします。
そして生理後半から徐々に戻るのだそうです。
もちろん個人差があって余程気をつけない限りそれとはわかりませんが。

これは私にも経験があります。生徒さんの中で明らかに音色が変わる人があって
訊ねた所そうだと言われたことがあります。
やや金属的な音色になったような覚えがありますね。

次に大きな変化があるのは妊娠、分娩という女性ホルモンの
分泌周期の一時的な中断、再開という変化です。
まさに身体はホルモン漬けの状態ですから無理はありませんね。

最後にはいわゆる更年期、つまり閉経の辺りで大きく声が変化します。
個人差は勿論ありますが、徐々に声域が低くなってくるのが特徴です。
私の場合は普段から何オクターブも出しているので
高音が出にくいということはまだありません。
どちらかというと低音域が開発されて、音域が広がってるようです。

しかし最後には声の男女差が幼少期の頃のようにほぼ無くなります。
でもそれをある程度遅らせることは十分可能ではあります。

最近は歌うことを楽しむ女性が増えていますね。
カラオケ、コーラス、民謡、詩吟など取り上げるときりがないほどです。

米山先生の診療室には歌を楽しむ中高年の女性の、高い声が出ない、
とか声のかすれ、途切れなどの喉の訴えをする人が多いそうです。

声帯に器質的な病気はないのに、ある音程でうまく声が出せない人も
多いそうで、その多くは若い頃に声楽やコーラス経験があって
最近再開した人たちだそうで、診察しても声帯に異常はなくても、
発声すると高音や中音でうまくいかない所が出るのだそうです。

このような人たちは昔習得した発声の方法のままでやろうとしているので
うまく出ないと頑張ってしまい、それで声帯を壊してしまうのです。


程度は軽くても少年の声変わりの時期と似た現象ですね。・・・

続きます
posted by キミコ at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | アンチエイジング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

舞台でカッコ悪いだけではすみません・・・

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私はノンジャンルで生徒さんを見ていますが
最近はあちこちで発表会があるらしくて生徒さんの顔が
引き締まっていますよ。

金曜日もそんな生徒さんが来ていました。


さて、何度も書いていますが、歌う時の立ち方は膝を軽く曲げますね。
なぜかというと、歌うために上半身にすごく圧力がかかっているので
膝を伸ばしたままでは支えられないからです。
何しろ腰にも負担が来ますので大事なことなのです。

で、もちろん生徒さんは膝を曲げて立っているのですけれど、
O脚ではないのにわざわざO脚で歌ってくれるのです。

それを指摘すると「え?私が?」って顔をされるのです。
歌に夢中で立ち姿を考えられないのでしょうね。
丁度声を段々大きくしたい時だったからなのですが
O脚になれと言った覚えはもちろん私にはありません。

私はバランスボールをレッスンで使っていますが、加齢と共に
ボールに腰を掛けて足を閉じて両腕を上げるというポーズが
取りづらいのが普通なのです。

なぜかというと加齢によって筋繊維が堅くなって、
両腕を挙げるのに背中のあらゆる筋肉が必要だし
まず何よりそれに気を取られてしまうからです。
そして足を閉じるには内転筋の助けが必要だし、腹横筋が弱いと
膝の間は空いたままになってしまうからなのです。
(もちろん他にも要因はありますが)

なぜこのポーズが必要なのかと言うと、どちらの筋肉にも
助けられないと歌うための姿勢が保持されないからなのです。

最近O脚の女性が増えてますね。

つまり内転筋が弱くて股関節の骨の向きが外を向いてしまうからです。
それに膝を閉じないで座っても恥ずかしくない世の中になったことも
一因だと思うのです。
歩く姿を見ていても膝をすりあわせないで歩いている人の多いこと!
これでは全く内転筋を使う場がないですねえ。

話を戻してこの生徒さんも同じで、膝を閉じて座っても
いつの間にかぱかっと膝が空いてしまうのです。
まだ筋トレを始めて間がないので仕方がないこともありますが・・・

仕方ないので膝の間に分厚い本を挟ませて落とさないようにして
歌って頂きました。
もちろんそれなりに効果はあって、声が息混じりなのを
少し解消出来ましたが・・・(骨盤底筋群が引き上がるので
腹横筋がしっかり使えるからですね。

でもこれはあくまで応急処置であってほころびを繕った程度の
事でしかありません。
根本的に筋肉をつけることが一番大事なことだと私は思っています。

なぜなら歌う以前に日常生活に困難を来してしまいますから。
ずっとこれも言い続けていますが、
歌うために生活があるのではないのです。
生活と共に歌があるのです。
生活とかけ離れた歌は作り物の歌だと私は思います。
普通に生活の出来る健康な身心が歌を歌わせるのですもの。


内転筋が弱ることで骨盤底筋群にたちまち影響が来て
尿漏れとか内臓がずり落ちてきたりしますから。
生活の質がこれでは落ちてしまいますね。
その状態で歌が楽しめるはずがありません。

これから当分この生徒さんのレッスンは内転筋の筋トレ中心だな
と決めました。



お心当たりの方 普段足の間を意識して閉じて生活して下さいね。
ただし背中をしゃんとして鼠徑部を引き込まないと効果はありません。





posted by キミコ at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | レッスン風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする