2009年07月28日

ムキムキマンでなくて良いんです

ピエールドロンサール3.jpg

こうしてまるで筋トレ道場のような事をよく書いていますが、
それは今までに私自身全く筋肉作りをしたことがなく、知識も持っていなかったので
あれこれ書いているという単純な理由からなのです。
有り難いことにその気になって検索で探せばいくらでも知ることが
出来る結構な世の中になりました。

でもムキムキでなくても歌は歌えるんです。
そうでないと歌手=レスラーか相撲取りになってしまいますからね。
使用目的に合う身体作りが出来ていればよいのです

スポーツマンがその競技に見合った体型であるように
歌手には歌手の体型があります


喉周りに脂肪を付けすぎない程度に細すぎないとか、
しなやかな鞭のような身体とか、しっかりと身体が立てられて、
内側がしっかり作られて居れば良いのです。


要するに歌うための筋肉を確保すること、もっと大事なのは
どの筋肉を自分が使っているかという感覚を持つことです。
あなたは演奏者であり同時に楽器管理者です。

歌うことや歌詞だけについ頭が行きがちですが、
あなた自身の身体は楽器なのです。
頭はメロディや歌詞に行っても身体の感覚も持たなくてはなりません。
そういう意味で考えると楽器演奏の方が楽は楽ですね。
音色を選ぶのは大変な作業ですけれど、音自体を作らなくても良いのですから。
posted by キミコ at 12:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月26日

聴く耳を作っておく

マダム・ヴィオレ.jpg

しばらく間が空きました。
それにも拘わらず覗きに来て下さる方が増えて嬉しい限りです。
やはり書き続けた成果が現れてくるのですね。

さて、ピアノ奏法に関して時々書いていますが歌では使わない要素で書いた
あの生徒さんも大分ピアノに向かうことに慣れてこられました。

別にピアノ専門に練習するわけではないので、全くピアノに触れないで
レッスンに来られる日の方が多いのです。
レッスンを進める気がお互いにないので、思いっきり拘りのレッスンが出来ます。

5指全てを順に動かす5音音階の練習をしていますが、今までは敢えて
指に関して触れていませんでしたので、今回は指に関する注意をしてみました。
大体右利きの方は両手ユニゾンで弾くと左手がもつれて右手に比べて
遅れてしまう傾向があります。

そんな人の手は決まって親指が鍵盤から離れて小指が外側に傾いてしまい、
平板で汚い音しか出ないのです。
親指と小指で2,3,4指に当たる鍵盤を両側から挟んでつまみ上げるという
感覚が必要なのです。

小指の先で自分の鼻の頭を鼻の形が変わらないように押してみます。
その時の小指の鼻に当たる位置が鍵盤に当たれば良いのです。
鼻が押しつぶされる時の小指の鼻に当たる位置との相違がわかれば
それですっかり音色が変わるのです。

それでもやはり親指は鍵盤から離れようとするのですが、鍵盤を小指、親指で掴んで
単に鍵盤上に置いておくのではありません。
掴んで自分の方に引き寄せるようにするのです。

良く生徒さんにこんな説明をするのですが・・・
犬の散歩をする時に犬に繋いだ紐を引っ張るようにしないと、犬は好きな方に動くので
自分が犬に散歩させられてしまいます。


暴れる指をコントロールするのは実は自分の身体なのです。
手を単に鍵盤上に置いておくのは指の運動会にしか過ぎません。
骨盤底筋群や腹筋群が働いていないと紐を引っ張ることが出来ないのです。

この説明とちょっとした練習でこの生徒さんは弾けるようになりました。

いわゆる「卵を手のひらで包んだ形」になったわけですが、もし指先を伸ばしたままでも
弾くことが出来るという実験もしてみました。
指の腹でうんと自分の方に引き寄せるとちゃんと音が出ます。
この場合は卵の手とは違って厚みのないスタッカート気味の音になります。
その為には腹筋の関与をかなり感じると思います。

でも耳が肥えていないと自分のイメージした音を出すことは出来ません。
イメージそのものが出来ないのですから無理のないことですね。
有り難いことにこの生徒さんは発声練習で遠回りしたお陰で、
私が今のように知識もテクニックも持たず一緒に苦労しました
きちんと耳を肥やすことが出来たからこそ、通り一遍とも思える説明でも
理解して頂いて思った音を出すことが出来ました。

歌でもピアノでも他のことでも同じですね。
聴く耳、見る目をまずは持たないと目標が明確になりません。
固定概念に囚われない音を出したいのならまずは感覚を研ぐことを覚えなくてはと
強く思ったことでした。






posted by キミコ at 22:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月13日

カテゴリを書き換えています

今朝からカテゴリの書き換えをしています。
書いていることが複数のカテゴリになることもあって
なかなか決めづらい時があって困ります。

ボイトレ初心者の方のものを作り、私の中で発展してきた事もあり
古い記事になってしまった物は過去ログに入れました。

最近気になっているのがメンテナンスやアンチエイジングの項目です。
大事な事ですのでたまに目を通してくださると役に立つと思います。
posted by キミコ at 13:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月12日

言葉の伝え方が難しい

イモータルジュノー2003.jpg

いつも教えながら思うことなのですが、

出来れば生徒さんに乗り移りたいと・・・

オカルトな発言をこんな風にする位その人にフィットする言葉を
掛けて上げたいといつも思っています。

例えば「常に腹横筋を引き締めて」と私が言うと、
「どの位の強さで引き締めたら良いのですか」と聞き返され、
返事に困りました。

各人の感覚があるのです。
私が乗り移りたくなるのがおわかりでしょうか。
まあこの場合の答えは歌う以外は生活に差し障りがない程度
という事ですが。

目の前に居る生徒さんにでさえこうなのですから、書いてあることを
どう捉えられるかまではもうどうしようもありません。
もどかしい!の一語に尽きます。

いつも何か気の利いたフレーズはないかと探しています。
出来るだけ言い方を変えようとしています。
出来るだけ身近なたとえ話が出来るように考えています。

先日ある読者の方からメールを頂戴しました。
その方のご主人様がこのブログを利用されての感想だそうです。
抜粋して書いてみます。


「非常に声が低いことと、仕事で必要なのに声の通りが悪くて
悩んでいたのが体調管理と、体を鍛える等し始めましたら
気が付いた時には、夫の声が大変異を起こしていました。」

「元々喘息持ちで、息が満足に吸えないという話でしたが
『人並みに呼吸が出来る様になった』と大喜びした頃から、
声が高くなりはじめて骨格でここまで変わるか?と
必死になって居た時に、ボイトレという方法からの体への働きかけを
キミコさんのページで知って色々と試して見ているそうです。」

「夫の声なのに、慣れなくて時々電話を通すと悩む時があります。
誰だろう?という感じです。常にレコーダーに自分の声を録音していて自分の声の通りと、違和感が消えた事に驚いているそうです。」

「胸骨と胸膜を振るわせる様に話したら良いのかと、
ブログを拝見して思ったようです。
イメージとしては、スピーカーの上に紙を敷いて
砂を置くとビィビィと震えるけれどそのイメージで
声帯を使いすぎず奥から声を発するを気をつけ始めたとかで。」


「夫曰く『今までのトレーニング、体の意識が無ければ
ああいった風に書かれても絶対に分からなかった』」


有り難いことだと思います。
やはり楽器作りが先決だということはこの文章を読まれても
おわかり頂けるでしょうか。
楽器として響く条件を作らないと何にも出来ないということです。

この方は後は構音とか少し声のピッチを高く設定するとか、発音練習で
何とかクリア出来ると思われます。

歌だけではなく、仕事上絶対に声を道具として使わなければ
ならない職種の方にも有益な情報を差し上げられた事は
私の勲章でしょう。



posted by キミコ at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

何のために私は書いている?


アンブリッジ1.jpg

このブログを書いていることで色々出会いのあった6月だったことを
前回書きました。書いている喜び
「野口体操」に若い頃に出会ったことで、身体の動きに対する感覚という物が
とても面白いものであることに気がついて、ずっといまだに
模索を続けています。
カテゴリ「野口体操」をご参照下さい

それが今私がこうして書いているブログに反映されています。
多分全く「身体感覚」について意識を持たずにこれを読まれても
わからないのが私のブログなのかもしれません。

言い換えれば私は自分の身体感覚を深めるために書き続けているのでしょう。
これは今初めてそうかも知れないなと思いましたが・・・ 笑


身体感覚は人それぞれなので、誰に対しても当てはまるものでもないでしょう。
私が言い足りないこともあるし、私の言ったことを読者様に当てはめても
ぴんと来ないことも多いかも知れません。

何しろずっとレッスンで言い続けてきたことが、全くその生徒さんにとっては
見当はずれであることにお互いに気がつかずに、がっかりしたことも
何度かありましたからね

私もいけないのですが、身体の動きよりも声にそれが出てくると思っていましたし
それが少々まずいのは生徒さん達がまだ熟達していないから
と思っていたことも原因なのですが。

つまり私のブログは非常にクセの強いものなのでしょう。
多分通り一遍で読まれても成果は出にくいかも知れない
ということを承知の上読んで頂きたいと思います。


今上に書いたことを裏返していえば やはり声を出すことに関して
絶対に言えることは
「身体は楽器である」という一語に尽きるでしょう。

「楽器としての身体」は生まれたそのままの物を使うことは出来ません。
持っている声帯をたとえばその人の顔とすると、まさか顔を洗わないでは済まないし
洗えば最低限化粧水くらいはつけておきたい所でしょう。
つまり顔のメンテナンスは絶対必要な訳ですね。

おまけに声を出すのは喉からだけではない事もよくご存じでしょう。
ピアノだって鍵盤だけで出来ているものではありませんね。
大きな全体があっての「ピアノ」という楽器なのですから、
身体だって声帯だけが楽器ではなくて、あなたの身体全体があって
初めて成り立つものであるのです。

身体の筋肉も年齢と共に硬くなったり衰えていきます。
楽器を古びるまま放置するのは声を出すことを拒否していることに近いのです。
正しいメンテナンスの方法と楽器を維持する心構えを持って頂くために
このブログがあるのです。
これも今書いていて初めて気がつきました。大汗

posted by キミコ at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月08日

子音練習を続けて

ヘリテージ1.jpg

これまでの発声練習といえば、音階練習に重点が置かれていました。
特に声楽の練習では発声練習といえば、私の時代ではこれに尽きていたような気がします。
私に限ればそれも母音のみ、「A」だけでしか行われませんでした。
他の先生が他の母音で発声練習をしていると聞くと
いいなあと思ったりするほどだったのです。

発声練習はどうしても自分の先生の方法を引きずってしまう
傾向があると思います。
自分がそれで上達したから頼るのも当然なのですが。

私も例に漏れずずっとそれを引き継いでやってきましたが、
最近は随分変わってきたのは過去のブログ記事でおわかりだと思います。

私の方法は以下の通りです。

初歩の段階では母音練習はかなりの時間を割いて定着を計ります。
各母音の響きの統一が確実に出来るようになってから段々と
子音の数を増やしていっています。
それも「発音」のカテゴリーでおわかり頂けると思います。

初めはナレーター志望の人のために始めた事でしたが、歌のための
生徒さん達にも子音練習にかなりの時間を割くようにしました。
同時に早口言葉も併用した結果、かなりの効用がありました。

考えてみればボカリーズばかりの歌の方が探すのも困難ですものね。
母音だけ練習した所で、歌には歌詞がついて回るのですから
片手落ちも良い所でしょう。
歌専門の先生なら子音練習なんてそんな悠長な!ということで
発声練習で取り上げる方も少ないと思います。

発声法に関する本を何冊も読みましたが、子音練習に関しては殆ど
通り一遍の記述しかされていません。
読者にすれば通り一遍なら通り過ぎてしまうのは当たり前でしょう。

で、肝心の歌を歌う段になって歌詞が全く聞こえてこないという
結果になってしまうのです。
いくら大声で歌おうと子音は通りません。
必死で大声で歌った結果喉を痛めてしまう悲劇が起きることになります。

子音が美しく通ってこそ次の瞬間の母音が活かされるのです。
それは歌の時だけ練習しても何の役にも立ちません。
普段から子音練習をする事でしか身に付くことはないのです。

私の「発声練習」は同じ事を毎回やっています。
結果を急ぎたい人にはマンネリとしか思われないのかも知れません。
でもじっくり取り組んだ人には大きな財産が作れるのです。

一度正しく身に付いたことは崩れることがありません。
身に付いた証拠に普段の会話がはっきり人に聞こえるようになります。
そんな自分に気がついて歌にも大きな自信が出るのです。

早く歌がうまくなりたいと結果を急いでいませんか?
貯金がある日突然出来るのではないように、練習も突然結果は出ません。
こつこつと貯めたものだけが歌に活かされるのです。

posted by キミコ at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 発音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする