2009年08月30日

セロトニンを増やしましょう

スキャボロ・フェアー1.jpg


最近よく聞く言葉なのですが、「セロトニン」ってご存じですか?
詳しくは検索をお願いすることとして、なぜ私がここに書くのか
しばらくおつきあい下さい。

人のこころを司る主な神経には3つ、すなわち「ドーパミン神経」
「ノルアドレナリン神経」「セロトニン神経」があって、それぞれ
脳内の「情報伝達物質」として「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「セロトニン」を
放出しています。

「ドーパミン」は快感物質として、「ノルアドレナリン」は生命の危機や
不快な状態と戦うための脳内物質として、知られています。

「セロトニン神経」は脳全体へ向けて指令を送る神経で、「セロトニン」は
「ドーパミン神経」「ノルアドレナリン神経」の暴走を抑制し、
様々な精神疾患を防いでいます。

セロトニンは自律神経のバランスも整えていて、強化されることで
自律神経の不調による症状を抑制予防することができます。

セロトニンは重力に逆らって動く筋肉(抗重力筋)にも働きかけています。
立つ姿勢、背筋をのばす姿勢、笑ったとき口角が上がる、頬が上がる
などの筋肉です


ここまで来ると私が何を言いたいのかおわかりですね。


NHKの「仕事の流儀」という番組で以前に聞いたことなのですが、
自分をポジティブに持って行くには 口角を上げて生活しろというのは
つまりはこういう事だったのですね。

脳が顔をコントロールしてる訳ですが、 脳も顔にコントロールを
されてるという事だそうです。
作り笑いでもいいからこの表情で過ごすと効果があるのだそうです。

セロトニンが不足していると歌うことも難しくなる訳ですね。


さて、私は常々日常生活と切り離して歌を考えてはいけないと書いてきました。
これも確証を得ることが出来て嬉しい限りなのですが。

セロトニンは、太陽光の刺激と単純なリズム運動の繰り返しで
その分泌量が増えるのです

夜型の生活で日光を浴びず、運動不足の生活習慣はセロトニン欠乏をもたらします。
セロトニンは睡眠物質のメラトニンの材料ですので、夜よく眠るためにも
朝日を浴びる生活は大切です。

 また、セロトニン神経を鍛えるのに、筋肉の収縮と弛緩を周期的に繰り返す
各種のリズム運動が効果的です


歩行(話しながらは効果なし、ひたすら歩く)、咀嚼(ガムは有害なので
スルメ、真昆布、ドライフルーツなどを噛む)、
哺乳、腹式呼吸(腹式呼吸しながらアイウエオを繰り返す発声が効果的)、
大笑い、笑顔を作る、号泣、ハイハイ、ラジオ体操、エアロビクス、ジャズダンス、
ゴルフのスイング、バッティングの素振り、スクワット、水泳、自転車、
テニス、フラフープ、貧乏揺すり、階段をトントン上る下る、
ほうきで床掃除、草むしり、草刈り、雑巾がけ、洗濯物干し、
カラオケ、打楽器、音読法、読経、座禅、太極拳、ヨガ、フラダンス、
サルサ、阿波踊り、盆踊り、
グルーミング(なでる、トントンタッチ、肩たたき)などです。

沢山書きましたが皆さんはどれかを経験されたことがありますか?笑


また「幸福遺伝子」なるものも存在するのだそうで、
幸福感をどの程度持つかは遺伝的要素が強く、遺伝子として
セロトニンの働きが活発なものが存在するだろうという話です。
さしずめ私など豊富な遺伝子を持っていると自分で思っています。笑

「したたかな脳」 澤口俊之 日本文芸社

脳科学ってどんどん研究が進んでいて興味をそそられます。


日常の中で一番大事なことは食事です。
セロトニンを増やす食事として参考に書いてみました。
何のことはない、昔からの和食に豊富に含まれているようです。
つまり昔ながらの生活さえしていれば良いということなのですね。

体内でのセロトニンの合成の原料であるトリプトファンを含む食材を
バランスよく食べている限り、不足することはありません

食物として自然に摂取されたトリプトファンは脳内に運ばれて、
ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムの助けを借りて
セロトニンに合成されます。

セロトニンの医薬品的投与は過剰投与による副作用があって危険です。
またトリプトファンをサプリメントとして安易に摂取するのは、
セロトニン症候群というトラブルが起こることがあるのでやめましょう。

 

どうぞ質の高い生活から質の高い歌を生み出して下さいね。

参照記事

口角の持つ別の意味



posted by キミコ at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月26日

指の重さ 加筆しました

ジ・インジーニアスMrフェアチャイルド.jpg

相変わらず聴く耳を作っておくで書いた、あの生徒さんとのレッスンが続いています。

大体ピアノ初心者は全ての指を鍵盤上に置いておくことが出来ません。
大抵親指が浮いてしまったり、ひどい時には小指も引きつったように
鍵盤のはるかかなたに浮き上がったりするものです。
それを指摘すると多分事態は益々悪い方に向かいます。
ある程度鍵盤に指が慣れるまでは言わない方が良いかも知れません。

この人は何とか指が浮くことを阻止出来るようになりました。
次は音のムラに注意する事を指摘してみました。
親指は強い指なので小指に比べると音が強くなるのは
ピアノに触ったことのない人にも容易に想像がつくと思います。

鍵盤は押すと凹むように出来ています。
慣れない人は鍵盤を押すものだと思いこんでいるのです。
実はここに大きな落とし穴があるのですね。
押すためには下に落とそうという力が働いてしまいます。

膝の上に指を置きます。どの指でも構いません。
「押して!」というと押した力をそのまま膝に感じていませんか?
膝に触れた瞬間に一応押しますが、次の瞬間に指を浮かせます。

それをリニアモーターカーのように、膝に触れているかどうかまで
微妙な浮かせ具合をキープ出来ますか?
それを腕だけでやろうとするととてもつらくないでしょうか?

浮かせるための力は歌う時のように身体の胴体部分の力が
参加してくれないととてもつらいことになってしまうのです。

加筆します

脇の下に文庫本程度のものを挟んで脇腹に圧迫させます。
丁度肘の内側に力が籠もるのが意識出来るはずです。
その状態で上記の事柄をもう一度実行してみて下さい。
勿論肩はあがってはいけません。肩胛骨の位置に気を配って下さい。

脇を開けて弾くというスタイルの人も大勢いらっしゃいますが
それでも肘を内側にという意識は捨てていないはずです。
音量を減少させるために肘を開いて逃すという事はあるようですが
全く無意識に演奏する事はないと思っています。


膝の上で出来るようになっても凹んでくれる鍵盤の上では
またその感覚を忘れるかもしれませんね。

こんな想像をして下さい。
指先に糊を塗りつけ、そっと鍵盤に触れます。
その指先を押しつけないで鍵盤を糊の力で持ち上げます。

一瞬鍵盤を押す力はどうしても必要ですが、後は糊の力で浮かせます。
そんな感覚でピアノの鍵盤に触れます。
もちろん胴体の力は必要ですよ。
骨盤底の力で腕をキープする感覚です。

もっとはっきりわかるたとえをしてみましょうか。
豆腐を指の型が付かないように触ります。
少しでも力を加えるとたちまち豆腐に凹みが出ますね。

親指は上にも書いていますが、強い指なので音が出すぎないように
耳も動員して力具合を決定して下さい。
それがピアノ練習というものなのです。




タグ:ピアノ奏法
posted by キミコ at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月25日

時々記事を更新しています

ロザリンデ.jpg

いつも読んで下さって有り難うございます。
最近はアクセス数も随分上がって嬉しい限りです。

昨夜カテゴリー「バランスボール」に関しての記事に
補足をつけました。
以前よく使っていた単語を最近使わなくなっていますので
新しく読んで下さっている方にはわかりにくい所も
多いのではないかと思いました。

最近は私が筋肉の名称を沢山覚えましたので、
正確に伝わるだろうと筋肉名で書くことが増えています。
以前はよく「ソヘ」や「丹田」と書いていましたが、
ソヘは「仙骨」とか「脊柱起立筋」とか「多裂筋」など
その周辺全体をさした言葉なので、出来るだけピンポイントで
表記した方が良いと思いました。

「丹田」も実にあいまいとした部分ですものね。
たまには「丹田」と書く時もありますが、出来るだけ
筋肉名で書いています。

「骨盤を前に回す」「骨盤を後ろに回す」も私が若い時に
野口体操で聞いてきた言葉です。
スポーツ医学などの分野ではまるで逆なので書き加えたり
訂正したりしています。

ちなみに「骨盤前傾」=「骨盤を後ろに回す」、
「骨盤後傾」=「骨盤を前に回す」
です。
最近は私も「骨盤の前傾後傾」という言い方をしています。

今までは画像を余所から借りてきて掲載していましたが、
やはり著作権の問題もありますので、色々検索することで
皆様の知識も増えますし各自検索をお願い致します。


たまにこうして補足、加筆している時がありますので、
よろしく見直して下されば幸いです。

posted by キミコ at 13:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月16日

コードネームのすすめ

ブルームーン2.jpg


お久しぶりです。
思い浮かぶと一日の内にいくらでも更新したくなりますが、
何も出ないとずっと書くことがない私です。

今ある歌手の歌を聴いていてちょっとネタが浮かびました。

私のようにクラシックではコードネームの付いた楽譜は
まあ殆どありません。
しかしボイストレーナーを始めて色々なジャンルの生徒さんが
増えるに従い、どうしても覚える必要が出てきました。
今でこそ色んなジャンルの曲の伴奏をしますので困ることも
なくなりましたが、当初は簡単なスリーコードさえ
おぼつかないほどひどいものでした。
でもちゃんと獲得出来て良かったと思いました。

何が一番便利かというと和音の色合いを頭に描ける事でしょう。
例えば赤だって血のような赤とか、くすんだ赤とか、
夕焼けの赤とか、一言では正確に言い表せませんね。

和音にも色合いや彩度、明度があります。
晴れた空のような長三和音(メジャーコード)、曇った短三和音や
(マイナーコード)など和音の数が増えるに従い、どんどん深みを増し
色合いも複雑になっていきます。
まあそれぞれについてはここは書く場所ではないので調べて頂くとして。

つまり、たとえクラシックのジャンルでコードネームが書かれて
いないとしてもその知識は絶対に必要なのです。

なぜなら、作曲家や作詞家は自分の曲で一番聞かせたい箇所には
複雑なコードや、その周辺を周りとは違う流れにしているからなのです

それが見える、または聞こえてくる程度までは勉強をする必要がありますね。

その色合いを覚えることで自分なりの歌詞の解釈がつくからなのです。
その色合いを考えずに歌っている歌手もとても多いのです。
せっかく関わった歌にアプローチしないなんて勿体ないではありませんか。

今日私をこうして書かせた歌手はそれは素晴らしい色合いの声で
聞かせてくれましたよ。
歌う人生を選び、生活の糧を得ているのならば、こうであってほしいなと
思わせてくれた歌でした。

ステキな色合いで聞く人の心を彩って欲しいです。
posted by キミコ at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌 関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月06日

ロコモってご存じですか?

L・D・ブレスウェイト.jpg

この1週間で何度か見聞きした言葉です。
初めは何のことかさっぱりわかりませんでした。
検診を受けるために内科と整形外科を兼ねた近所の医院に行くと
ポスターが貼ってあって「運動器症候群」と書いてあったのです。
なんだか不思議な聞き慣れない日本語なので印象に残っていました。

元の言葉はロコモティブシンドロームというそうです。 
骨、関節、筋肉などの障害のために、要介護になる危険が高かったり、要介護になっていたりする状態がロコモティブシンドローム、
略してロコモです。
転倒・骨折などを起こしやすく、寝たきりになってしまうこともある
怖い状態です。

参照 生活ほっとモーニング

http://www.nhk.or.jp/hot/2009/08/05.html

平均寿命が延びたことで高齢者医療や介護医療も進歩して、新しい言葉も
増えてきた訳ですね。
やはり生徒さんに中高年の方が多いので、いやでも気にかかります。

いつも書いている通りですが、普通に生活出来る身体が無いと歌えません。
そのコンセプトを元にしてストレッチや筋トレをボイトレメニューとして
実施しているのですから。

これを読んで下さっている40代以前の方も人ごとではないのです。
生きていればいつかは「老人」となるわけですし、今から正しい知識を持って
自分の身体と向き合うことがこの症候群にかからない為の
第一番の大事なことでしょう。

上のURLを参照されるとわかることですが、いつも私が書いて
居るような事が並んでいます。
そしてそれは生活する上で最低限の事であり、歌うための最低条件でも
あるわけです。

私の最高齢の生徒さん達もレッスンから正しい知識を得て、
筋トレをとても意欲的に、かつ積極的に楽しんで居られます。
とてもロコモになれる身体ではありません。笑

放送を見てつくづくと思ったことは
寝起きも一人では出来ない、移動どころか排便も便器に座れないので
人の手を借りるという生活では人間としての尊厳さえ損ないますもの。
自由に動けるということは、楽しめるチャンスが一杯あるということですね。
歌う以外にも、旅行だってお出かけだってお友達と遊ぶのだって、
まずは自由に動けることが大前提ですもの。

確かにボイトレでは歌う技術だけをお教えしても十分ではあるでしょうが、
身体から作ることをしてこそが私の教室の存在意義だという考えは
間違っては居ない事が認識出来て満足でした。



posted by キミコ at 12:17| Comment(6) | TrackBack(0) | 身体のメンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月04日

積み上げるということではなくて

パットオースチン3.jpg

こうして仕事をしていると毎日積み上げる作業をしている自分を
改めて感じます。
ここに書くことによって新しいことを知り、再確認し、反省したり
意欲を感じたり、常に意識は一定ではありません。

積み上げて良い形になったと喜んでいて、何日か経って改めて見たら
とんでもない形だったり・・・
積み上げては壊し、積み上げては壊され、・・・
時々ため息が出るのですよ。
まさに「賽の河原の石積み」そのものですもの。

私ももう人生の折り返し点もとっくに過ぎて、落ちついても
良さそうな年なのに、未だに停まる所がありません。
教える内容も自分の声や歌についてもですよ。

どうやら積み上げたものが「良い形」とかではなくって、
何度積み上げ直したかが重要らしいことが
わかってきました。

促成栽培のように練習して大歌手になれるものではありません。
CDやDVDの売り上げで決まるものでもありません。
全ては自分の中にあります。
もうこれでいいやと思ったら成長が止まってしまいます。

声は永遠に同じではありません

「あの人は今」と言われるような人が昔の声で歌っていますが
大変ザンネンな事になってるのを見聞きされる事がありませんか。

反面確実に声も音楽もその頃より成長している歌手を見ると
本当にその日儲けたような気がしたりもしますね。
その歌手が積み上げたものを壊して積み上げ直した結果なのでしょう。



posted by キミコ at 12:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする