2009年10月31日

タオル体操で導き出したこと2

ポールズヒマラヤンムスク.jpg

昨日のタオル体操で導き出したことについての続きです。

この筋トレについては単に胸に関して意識をして頂こうとそれだけの
意図でしかありませんでした。
でも、続いて次の生徒さんのレッスンに入った時にまさかそれが
役に立つとは思いも掛けなかったのです。

既に骨盤底筋群に対する意識も出来て、僧帽筋下部を使うことも
十分承知している生徒さんです。
声も申し分なく出ているし聞いていても安心なのですが、なぜか
物足りないと思いました。

どうして今回に限ってそう思うのか自分でも不思議に思いましたが
何かが足りない。
身体の動きを観察していてわかりました!

先ほどの生徒さんの肩胛骨を下げた状態の胸の形が頭に残っていたのですね。

それで頭の中に再び気がついたことや、戻りましょう、みぞおち胸の上部を上げる等で
散々私を悩ませて来たことが、タオルを持っただけで出来上がっていた事が
1時間も経ってわかったのですね。
早速その生徒さんにもタオルを使ってその動作をしてもらったことは
おわかりでしょう。

先日書いた双方向に引っ張るをもう一度思い出して頂きたいのです。
双方向に引っ張ることが効率よく筋肉を伸ばすのですね。

歌うために横隔膜は下がり、骨盤底筋群は上がり、僧帽筋下部も上がります。
引き上げる筋肉群が優勢では双方向の力は望めません。
ここに肩胛骨を下げる動作が加わるとうまくバランスが取れるのです!


みぞおちを上げるために肩胛骨を下げるって不思議ですか?
まあ一度試してみて下さい。
頭の中だけで処理するとおかしな事になっても気がつかないでしょう。

僧帽筋下部と肩胛骨の拮抗を感じることによって、どんなに楽で
しかも声に艶が生まれることか!

ただし、僧帽筋下部と肩胛骨の間に力の差があると声は揺れますので
自分の背面に注意を怠らないようにして下さい。


これでまた一段ステージが上がったような気がします。
何も知らないからこその発見の喜びです。









posted by キミコ at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体・筋肉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月30日

タオル体操から導き出した事

セプタードアイル.jpg

もう10月も終わりに近くなりました。
今月から新しい生徒さんを迎えて、また一からの始まりです。

一からではありますが、こちらは既に一ではなくなっているので、
どうすれば一番効率的に動けるかと以前より考え込んでしまうのです。
元々マニュアルなど存在する職種じゃありませんので、情報が多いと
余計に迷ってしまいます。

以前にも書いていた通りに、とにかく足の裏からということで、
それを重視しつつ色々な筋トレやストレッチを混ぜています。

いきなりのバランスボールでは馴染みもなく、負担も大きいだろうと、
タオル体操も今回は取り入れてみることにしました。
タオルをぴんと張って動きを取り入れると、胸が良く広がるだろうと
そう思ったわけです。

初心者の人はとにかく胸が広がりません。
足の裏を強化する事と共にまずはそれも使えるようにしなくてはなりません。
菱形筋の筋トレはなかなかきついので、まずは肩胛骨に対する意識を
持って頂こうと思いました。

人は緊張すると肩胛骨がそのために上がります。
四つ足の動物の警戒している様子を思い描いて頂くと、よく理解して
頂けるでしょうが。
また疲れてくると胸がしぼんで背中が丸くなることも、経験されているでしょう。
初めからしっかり肩胛骨を下げている人に殆どお会いしたことがありません。

初めからつらい動きも負担が大きいので、種目は4種類だけです。
それでもかなりやりづらかったとは思うのですが。

1 タオルを頭の上に上げてぴんと張ります。
  少し後方に反るようにして胸を広げます。
  その時に肩胛骨を寄せるという意識を持ちます。

2 背中を洗う動作 背中に細長くしたタオルを肩の上と腰に
  斜めに掛けてごしごしします。
  肩胛骨が動いている意識を持って頂きます。
  背骨に沿って縦に動かす動作で腕もしっかり使って頂きます。

3 両手を肩の高さ、前方に伸ばしてタオルをぴんと張ります。
  腕と肩の位置を変えないで、肩胛骨だけを寄せる動作をします。

4 タオルを頭の上に上げてぴんと張ります。
  その体形を保って、首をすくめて肩胛骨を下げます。

4の動作の前にタオルを離して予備練習をします。
立位で手をだらんと下げて首をすくめてすとんと肩を落とす動作を
何度か繰り返します。
肩から力が抜けてすっかり肩が落ちるようになったら、肩を落とした所で
首を長くします。
こうすることで胸の位置が上がり、みぞおちが斜め前に突き出ます。
それと同時に肩胛骨が下方に落ちる事を理解します。


3、4は動作としても難しくつらいですが、肩胛骨が広がらない限り
胸が開くことはありません。



posted by キミコ at 22:30| Comment(5) | TrackBack(0) | 身体・筋肉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月28日

双方向に引っ張る

ザ・ダークレディ.jpg

このブログを書き出してそろそろ丸3年になるのです。
初めは自分の持ってる知識だけで書いていましたが、こうして
書き続けることで検索することを覚え、多くを吸収する事が出来て
お陰で自分が何倍にも膨らんだようで嬉しく思っています。

もうこれ以上考えることはないだろうと思っていたら、
どんどん先が続いてきっと死ぬまで同じ事をいうのでしょうね。
今は喉元ではなく、身体全体に目が向いていますけれど、
それだってどうなる事やら・・・

さて、というわけで生徒さんと一緒に身体を動かしているのですが、
ストレッチというものは本当に奥が深いものだと感心しています。
形だけをマネする事で納得してはいけないのですね。
頭で理解するのでなく、自分の身体にしっかりと聞いてやることが
大事だと思います。

一つの動作だって引っ張るちょっとした角度や方向によって、
受ける感覚が全く違うことにまずびっくりです。
前の自分は一体何を感じていたのかと悔やまれますね。

何気なく人のマネをしているといつまでも悟ることは出来ません。
身体は正解を知っています。
すとんと気持ちの良さに収まって、ああこれが正解だと自ずと納得出来ますから。

手を頭上高く上げて背伸びをする動作をするにしても、単に上に
手を上げてるだけではだめなのです。
手は天に向かい、体幹部は地を意識するのです。
そうしないと伸びないということを完全に理解出来るようになりました。
「双方向に引っ張る」というキーワードを常に考えていると、
勝手に正解が導き出せます。

例えば頭の上に両手を置いて下を見るという動作。
首の後ろの頸椎をストレッチする動作なのですが、何気なくやっていると
単に首がだるいだけという動作でした。
これだって骨盤をしっかり立てて肋骨全体をしっかり下げて、
首は斜め上に引き上げるようにすると気持ちよさが理解出来ます。
単に頸椎だけでなくそれに続く脊椎にまで感覚が広がるのです。

これだって私自身が何気なくやっているようでは、生徒さんは何も
感じないで済んでしまうことでしょう。
ちゃんと動作を味わうという習慣がついていてよかったと思いました。

同じように、この前から書いている僧帽筋下部を引き上げる事だって
肋骨全体を引き上げて骨盤を下げるという双方向を意識出来なければ
真の意味で筋肉を引き上げることは出来ません。
それを保持出来る事は筋トレをしていなければ出来ません。

たった一つの事をするのだって、その条件を満たしてやれるようになるまで
出来るようになるまでが遠い道のりなのですね。
ただ歌いたいだけで始めたのにと思わないで、あなたの身体を
健やかに保つためでもあるのですから、どうぞ試して下さいね。
posted by キミコ at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体のメンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月24日

再び僧帽筋下部の意識を

クイーンオブスエーデン.jpg


レッスンでの骨盤底筋群のトレーニングをどんどん進めています。
歌っている間に膝の間が開いて声を出すのに困難だった生徒さんも
最近はバランスボールに膝を閉じて座っても、膝に意識を持って
行けるようになって、膝を閉じ続けることが出来出しました。
それと同時にへなへなとしていた声が、しっかり芯を感じられるように
変化してきたことです。

やはりきちんとした説明をして納得してもらえると、人間はそれに向かって
努力をするようになるのですね。
後は吐く息の量を計算していないので声の粒が揃わない事が課題です。


こんな風に順調なレッスンが続いているのですが、そろそろ骨盤底筋群への意識も
筋トレの成果も出てきた所で、意識の統合をしなければなりません。

知識と意識と・・・で述べている
僧帽筋下部を引き上げることも
同時に意識出来ると声の迫力はかなり違ってくることに私も気がつきました。

「胸の上部が引き上がれば腰のS字カーブが生まれます。」

これを逆手にとって、胸を引き上げるために僧帽筋下部を意識出来るようにします。
こうすることにより、横隔膜がしっかり下がって肺の容量が益々増えます。
また、その増えた容量を経済的に長持ちさせる為にも、背中というつっかい棒が
何よりも必要なのです。

行動の意味を知るにも書いてあるのですが、とても地味な筋トレです。
(筋トレというより筋肉の知覚でしょうか)

バランスボールの上に腹這いになって、両足の指は床に着けて
足の間は少し開きます。
片手はボールの前面を持ち、まっすぐ前を見たまま親指を上にした体勢で
目線より上に片手を揚げていきます。


上げた手の側のそへの横が上がる感覚を覚えます。
とても微細な感覚なのでよく注意して感じて下さい。

感じることが出来るようになったら、立って上に上げる側の
僧帽筋下部にもう片方の手を当てて動くのを観察します。
知覚が出来たら手を離して自分で僧帽筋下部を動かします。

出来るようになったら骨盤底筋群を引き上げる事と連動させて下さい。
鏡を見て胸が引き上がる様子を観察しましょう。

身体を硬直させないように注意します。
やりにくければ引き上げる事と共に肩胛骨と脇の下を広げる感覚を
持つようにしてみて下さい。

参照 行動の意味を知る2 足の裏から身体を建てる 途中で声が詰まりませんか 
筋肉の協調が大事


posted by キミコ at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月20日

楽器演奏の時に呼吸をしていますか? その3

マダムジョセフシュバルツ.jpg

前回の話を進めていきましょう。

ピアノは初めから音も調律されていて、鍵盤を押さえれば鳴る楽器です。
その為に、ピアノを弾くために歌うように筋肉を使うということを
すっかり忘れてしまうのです。
歌でさえ喉以外の筋肉を使うことを知らない位ですものね。
「手の運動会」さえ出来れば良いと思いこみがちになります。

その為早いパッセージが弾けないのは自分の手が悪いからだ
と思ってしまう人の多いこと!
手だってひどい迷惑を蒙っているのですが・・・

後傾させた状態で鍵盤に軽く指を触れておきます。
息を吐いて鍵盤が落ちて音が鳴った時点で骨盤を前傾させます。


この時に一番大事なことは音を出す前に鍵盤に手が触れていることです。
中には息を吸って骨盤後傾から前傾に移る時に「ピアノを叩く」人が
少なからずいますから、敢えて書いておきます。
八分音符は短いからとぴしゃりと虫でも叩くように鍵盤を
叩かないようにしてくださいね。

八分休止符と八分音符が1つずつ規則的に並ぶ曲になると
初心者の人が漏れなくやるのは、休符で必ず息を吸ってしまうことです。
つまりはぁはぁと犬のように弾くのです。大汗
指摘すると大笑いをされるのですけど、それをやってられるのですよね。
手首もぺこぺこと忙しく動いてしまって、これではすっかり疲れてしまいます。

初めの休止符で吸ったら次の八分音符以降、休符も吐き続けます。
どこまで吐くかというと、フレーズが終わる所まで。
または適切なフレーズが切れてもおかしくない所までです。

吐き続ける事はつまり骨盤前傾を続けることです。

しっかり大腰筋を引き込んで腰の骨を寄せることで腹筋と臀筋を
引いては骨盤底筋群も連動して身体全体を椅子から浮かせるように
上げ続けるのです。
弾けばわかることですが、もちろん手首は落とせません。
同じ高さをキープしないで前の音より次の音というように
少しずつ手首を上げていきます。

弾きやすさと力強さと容易にスピードが上がることに
きっと驚かれると思います。

勿論八分音符以外の長さでも有効ですし、途中に八分休符を挟まなくても
フレーズが続く時はこの弾き方をされると楽に弾くことが出来ます。
posted by キミコ at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月18日

楽器演奏の時に呼吸をしていますか?その2

デェインティーベス.jpg

この生徒さんには割と前になるのですが、足の付け根を引き込みながら
弾くことは伝えてあるのです。
但し背筋を鍛える事はしていないので、背筋は立ち上がらないのですが。
その為に胸が持ち上がらず、そこから腕が持ち上がらない
という問題が派生してくるのですが、今はそのままで放置されています。

まあその事実は伝えなければいけないと思っていましたが、
幸いなことにこの方のご姉妹が今度ボイトレをしてみたいということで
一緒に筋トレをして下さいと先週からやり始めました。

案の定腰が痛い、肩が凝ると典型的な運動不足状態です。
どこまで症状が改善されるかは今後を待たねばなりません。

ともかくも前回に書いたように呼吸を意識できたところで、一歩
話を進めてみました。

骨盤の位置から見たピアノ奏法
に触れているように
息を吐いて鍵盤が落ちて音が鳴った時点で骨盤を前傾させます。
(前傾させるスピードが音の大小を決めます)
つまり大腰筋が軽く引き込まれた状態になることで手首も
鍵盤面から高く引き上げられます。
吐いた状態から骨盤前傾のままで次は息を吸う事になるので
その吸った息の最後辺りで骨盤を後傾させます。
一つの音についてその動作を繰り返すのが基本となります。


この生徒さんが現在練習している曲は、スタッカートの八分音符の前に
八分休止符がつくという音型で成り立っています。

歌でもそうなのですが、この音型は本当に難しいのです。
初めの休止符を初心者の人は必ず息を詰めてしまうか、呑み込むか
のどちらかになってしまいます。
従って次の八分音符は必ず息の塊に覆われてしまう事になって
それに続く音符の群が次の息継ぎまでにため息混じりの歌になってしまうのです。
こうなると筋群を使うゆとりは全くなくなってしまって、ついには
曲全体がため息に包まれてしまう次第です。

ピアノではこうなります。

初めの休止符を呑み込むから次の音は吐く息で鍵盤を叩くことになってしまうか、
無呼吸だったら呼吸の出来ない苦しさで身体全体を固めることで
リズムが乱れてしまうのです。
歌と同じで筋群を使うゆとりなどあるはずもないのです。

更に八分休止符と八分音符が1つずつ規則的に並ぶ曲になると弾けなくなるのは
つまりこういう理由からなのです。

絡んだ糸をほどく手段は徹底的に初めの休止符で吸う事を
マスターするだけでしょう。

ところがこれが非常に難しい・・・・

続きます

posted by キミコ at 22:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月17日

楽器演奏の時に呼吸をしていますか?

バレンシア.jpg

もう5年ほどレッスンに来られている熟年のピアノの生徒さんです。

とても練習熱心で毎日1〜2時間は練習しておられるそうです。
熟年になって始めた音楽なので、まさに茨の道なのですが、
確かに毎回努力の跡が見られて、教える側からすると模範生は有り難いのです。

今までのピアノ教師歴から言いますと、人は40代になると反射能力が
落ちてくるようです。
もちろん若い頃から継続していらっしゃる方は別ですけれど。

ピアノというものは本当に反射神経を要する楽器だと思います。
楽器も大きいし、鍵盤も沢山あるし、楽譜だって加線が多くて
読みこなすのも大変ですからね。
だから大人の生徒は子供の生徒より数倍1曲を仕上げる時間が
必要なものなのです。

この生徒さんも最近時間はかかるにしても、仕上がり具合が
良い感じになって演奏スピードも上がってきました。


こうなると次の段階に移らなくてはいけません。


単にピアノの鍵盤と楽譜が一致するという段階から中身を充実させる事を
加味しての演奏を目指して欲しいと思ったのです。

この方は間違いのない演奏を心がける余りに、息を詰めて弾くのです。
そろそろ呼吸する事も考えて頂かなくては。

人は手を上げたり前方や後方、横に手を突き出すと、自然に息を吸います。
その逆をすると息を吐くように出来ています。
ところが演奏に夢中になると正確さを意識する余りに無呼吸になるのです。

丁度スタッカートの多い曲を練習中で、すっかり楽譜が理解出来たので
呼吸を意識することを心がけて頂くことにしました。

鍵盤に指を落とすと息を吐き、次に指が鍵盤から離れて上がり、再び
落ちる動作になると吸っている事に注意を向けて頂きます。
(とてもゆっくりな動きに於いての場合です)
声を出しながら、または歌いながらなら容易なのですが、弾くことにだけ
意識が向くのでこの方の場合は声が伴いません。

膝の上を鍵盤に見立てて歌いながら膝に指を置いたり離したりします。
四苦八苦の末になんとか膝鍵盤がうまくいったら実際の鍵盤上で弾いてみます。

もちろん手だけではなく身体も使うという事は当たり前ですが・・・

続きます・・・

posted by キミコ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月10日

筋肉の協調が大事

251135651_209.jpg


生徒さんたちと私の骨盤底筋群のトレーニングは、相変わらず続いています。
昨日の話で考え込んでしまいましたで書いたように、インストラクターさんの話は私には衝撃でした。
私には年上の生徒さんたちが多いので、誰彼なしに捕まえて
インストラクターさんの話をしては、ご自身のことを聞いています。
やはり中には「私もそうでしたよ」とおっしゃる生徒さんも居られて
それでもその事と発声についての関連に、改めて驚かれていました。

最近は男性の生徒さんが居ないので、男性にとってどうなのかということを
聞くことは出来ないのが残念ですが、男性は元々筋肉が太いし、
骨盤の形も女性とは違って閉じている形の方が多いようで、
肛門を締めるという感覚だけでも大丈夫なようです。

女性の生徒さんたちはさすがに私の話を興味本位には取る事もなく、
実に真剣に話を受け止めてくださいました。
若い生徒さんたちもこれから自分に起こる事でもあるので、
いよいよ認識を新たに筋トレに取り組んでくださっていました。

私は骨盤底筋群のトレーニングを始めて、そろそろ1年近く経って居ます。
感覚をはっきり捉えることが出来てきて、歌っていても観察をする
ゆとりがあります。

知識と意識と・・・で書いたことなのですが、改めてここにまた補足するべきだ
と思ってこの文章を書いています。

もし着物を着て生活しているなら易々と出来ることかも知れないのですが。
女性は特に幅の広い帯を結ぶので、いやでもみぞおちとおへその
距離は開きますね。同時に腰の骨も寄り加減になっていることでしょう。
男性にしてもやはり腰の位置に帯が来るので同じ状態なわけですね。
現代の日本人はほぼ誰もが洋服を着ているので、みぞおちとおへその
距離が近くなりやすいです。

生徒さんたちを観察していると、バランスボールのトレーニングのおかげで
とにかくみぞおちとおへその距離は確実に開いています。
そこに骨盤底への意識も芽生え始めているので、体の前面に関しては
ほぼ満点に近いでしょう。
しかしそれでも私の耳は何か満足が行かないのです。
もっとのびやかに声が出てもいいのに何かが違う・・・

じっと見ていると背中が動きません。

そへの上、僧帽筋下部の辺りに手をやって、骨盤底筋の力を借りて
みぞおちとおへその距離を開けながら、上に持ち上げるようにしつつ
声を出してください
。」

これを読んでくださっている皆さんもぜひお試しくださいね。

posted by キミコ at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月06日

昨日の話で考え込んでしまいました・・・

アリスター・ステラ・グレイ.jpg

昨日はジムでバランスボールのスタジオがありました。
会員さんは丁度全て女性ばかりだったので、丁度良いとばかりに
インストラクターさんはこんな話をされました。

今は何でも便利なものが出回って、どんどんこれまでに人間が獲得してきた
身体能力が落ちてきています。特に最近は優秀な補正下着が出来て
それに頼ることだけで自らの筋肉を使わなくなってしまい、
それなくしては身体を保持出来ない人も多いのだそうです。

現在の市販の生理用品が出来たのが昭和40年代を迎える前でした
それまでの特に明治や大正の女性は今のような生理用品を使わずに
経血を便所で処理していたのだそうです 
どれだけ骨盤底筋群が強かったかわかるでしょう。
トイレも段々和式トイレではなくなって、骨盤底筋群を鍛える事も出来ません。
その為なのか広告でもよく見かけますが、尿漏れに関する商品が
増えてきていると思うのです。


と。

ここからはそれに関連して私が思うことなのですが・・・

明治や大正期の人たちは着物を着て生活していました。
着物を身体に巻き付けているので脚さばきが自由にならないし
今のように脚を外に広げることが出来ません。

また履き物も鼻緒があるお陰で拇指球に力が集まり
いやが上にも内側に力を集める身体動作が出来上がったと思えるのです。
つまり内転筋がいやでも発達した暮らし方だったのです。

例えばですが、「小股の切れ上がった女」という言葉を
聞いたことがありますか?
立ち居振る舞いがいかにも粋な女性を指した言葉です。

つまり骨盤底筋群がしっかりしているので立ち姿も美しくなるのは当たり前。
骨盤底筋群を引き上げようと思ったら崩れた姿勢では不可能ですからね。

装いが生活様式や身体性、引いては思考を、文化を独自のものとしていったのですね。

斎藤孝氏が日本を「腰肚文化」と位置づけたのは十分頷けるものだ
と思いました。

欧米文化圏の生活は当然彼らには利便性があったと思うのです。
日本人にそれら全てが合うかというと、上の観点からすると
少し疑問ですね。
捨てて忘れたものが数多かったのではと私には思えるのです。
常々「生活の中から歌が生まれる」と書いている私には
とても刺激的なインストラクターさんのお話でした。


現代の生活様式の中で暮らすことで、本来持っていた筋肉を
使うことが無くなっていよいよ人間の身体としては
良い状態ではなくなっていると思います。

そこでボイストレーナーとしてそこから生まれる
現代の日本人の歌声は一体何なのだ??と。
posted by キミコ at 11:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする