2010年01月31日

腹斜筋も使ってみよう その2

グレイパール2.jpg

これまでに私が自分の身体を通して少しずつ積み上げてきたことを
生徒さん達と共有してきました。
一緒に育ってきている感覚があります。

それ以降に新しく入った生徒さんに、この腹斜筋を使ったトレーニングを
試みてみました。
まだきちんとした身体感覚を持ち合わせていないと、どうなるのかと
少し心配ではありましたが、一応筋トレついでに声を出して頂きました。

よーいどん!のように両手を握り拳にして脇腹につけます。
それで腹斜筋の感覚を頼りに左右交互に身体の前に突きだしてみます。

丁度ボクシングをしているのと感覚が似ているのか、しっかりと声が出ます。
但し、力の入れ具合に関しては、先に何も注意を言っていなかったので
一緒に試してみると声が力みます。

これがクセになると後々困るので、もう一度声を出さずにやり直しです。
アクションを徐々に小さくしていって、最後には手も下ろして
腹斜筋の感覚だけを頼りにして頂きました。
改めて声を使ってみます。

やはりあくまで腹横筋の感覚にプラスして ということを考えないと
単に喉に力が入ってしまいそうです。

筋肉をしっかり使える人は腹斜筋を使うと、ついつい楽に声が出るので、
これに頼りがちになるのかも知れません。

力んだ声しか出ない人は、案外無意識にこの腹斜筋を、使ってしまっているかも知れませんね。

自分の身体の感覚をもう一度確かめた方が良いかも知れません。
posted by キミコ at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月30日

腹斜筋も使ってみよう その1

ロードリィオベロン1.jpg

私はなぜか殆ど腹斜筋について多くを書いていませんでした。
発声を補助するための色々な筋群について考察してきて、
ようやく一巡してきた感じです。

腹斜筋の画像についてはあれこれ検索をお願い致します。
(私はかなり不親切ですね。)

腹斜筋は肋骨から骨盤にかけて伸びている筋肉で、
腰をねじったり上体を傾けるときに、腹筋や背筋を補助する
役割をになっています。
脊柱を曲げたり、骨盤を引き上げ、深い呼吸をすることで
横隔膜が動き、それと連動して腹斜筋も大きく動くのです。

腹斜筋は、外腹斜筋と内腹斜筋で構成されていて、
それらを鍛えることによって腰椎への負担を緩和し、
腰痛防止の効果があります。

また腹斜筋は腹部に集中するリンパの流れを促す
ポンプとしての役割も担っていて、腹斜筋が衰えると
リンパの流れが滞って代謝が悪くなり、「むくみ」の症状が発生します。

ちなみに腹斜筋の筋力が低下する原因は
猫背姿勢による肋骨の歪みで、それが衰えることで
丁度ヨロイとしての機能がが果たせなくなり、その代替として
身体を防御するために脂肪を蓄積していきます。

ただし、その脂肪を減らそうと思っていくら鍛えたとしても、
引き締まることはあっても脂肪自体は減ることは無いのだそうです。
しかし上記のように鍛えるメリットは多いですね。

鍛える事で、腹横筋、腹直筋にも働きかけることができ、
声のパワーを生み出す原動力の役目があるので、これを無視することは
出来ません。


posted by キミコ at 00:07| Comment(3) | TrackBack(0) | 身体・筋肉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月24日

いわゆる発声練習 その3

アブラハム・ダービー1.jpg

発声練習といえば大体決まり切っては居るのですが・・・

今はどんな発声練習が多用されているかはわかりません。
でも声にムラがあってはならないのです。
これほど聞く側にとって聞きづらい物はありませんから。

同じ音で同じ音色で、母音が変わっても音質が変わっては
あなたの実力が問われます。
もちろん歌詞で音色は変わるのは仕方なくても
出すたびに七色の音が出ては困るのです。

音高が変わっても発音や音色にムラがあってもいけません。
歌自体を損ねてしまうことにもなってしまいますからね。



同じ音で3回同じ音色、音質で歌えるようになったら
今度はまた発声練習を変えましょう。

例えば

ドーシーラーソーファ、ミ、ファ

ドーレーミーファーソ、ラ、ソ

初めの4音は続けてみましょうか。

つまり最後の3回が同じではなくなっています。

真ん中の音を隣同士で変えました。

ではこれは?

ドーシーラーソーファ、ソ、ファ

ドーレーミーファーソ、ファ、ソ

最後の3回の2つ目の音を高くしました。
大丈夫ですか?
音質を変えずに声を出せていますか?


そうそう!
今の段階では音は続けません。
1音ずつ身体の筋肉を使って音を切っています。


それも楽勝ならば
これはどうでしょうか?

ドーシーラーソーファ、ミ、レ

ドーレーミーファーソ、ラ、シ

ほぼ1オクターブになりました。
口の開け方を変えていますか?

低くなる時は瓶の底に息を吹き込むように
丁寧に声を出していますか?

それも出来たなら

ドーシーラーソーファーミーレー
ドーレーミーファーソーラーシー

初めの4音は潤滑剤なのでみぞおちを上げることに
専念しても良いのですが後の3音は息が足りなくなるかも
知れません。
身体の筋肉はちゃんと使えていますか?

まだ大丈夫と言うのなら

最後の3音をクレッシェンド、またはディミヌエンドしましょう。
つまり大きくしていったり、小さくしていったりします。

この段階までは確実に出来ておくと実際の歌でかなりの実力を
つけることが出来ます。

もちろん難しいですよ。
毎週やっている人でもきれいに形を整えることが困難なようです。
タグ:発声練習
posted by キミコ at 21:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月23日

いわゆる発声練習 その2

マリア・カラス.jpg

昨日書いた声帯筋をきちんと閉めるというコントロールが出来たとして
次の練習をしてみます。

同じ音の高さの音を丁寧に3つ出してみます。
Aの母音でもNAにして発音しても構いません。
単に3つ出すよりも前置きとして音を2つ並べて続いた音を作ります。

例えば

ド、レ、ミ、ミ、ミ

または

ド、シ、ラ、ラ、ラ

という感じで声を出します。

もちろんドから始めるだけという訳ではありません。
色んな音の高さで出してくださいね。

前置きの音はあくまで同じ音を3つ出すための潤滑剤のような役目です。

同じ3つの音は声帯がきちんと閉められているか慎重に確かめながら発音します。
同じトーンで同じ大きさでなければいけません。
かなり自分の声を聞かないと均等に歌うのは難しいのです。

この形に慣れて同じ音を出せるようになったら音の数を増やします。

例えば

ド、レ、ミ、ファ、ソ、ソ、ソ

または

ド、シ、ラ、ソ、ファ、ファ、ファ

声のムラを無くすのはとても大事な練習です。
タグ:発声練習
posted by キミコ at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月22日

いわゆる発声練習 その1

赤胆紅心.jpg

ずっと身体についてばかり書いてきたので、検索に掛けると私の記事は
筋トレとか筋肉とか・・・
一体何のブログだと思われているかも知れませんね。
もちろんレッスンでは「発声練習」もしていますが、ここに書いていないだけです。

息の漏れた声って自覚していない人が殆どですね。
声門をきちんと締めるという感覚が掴めないから当然出来ないわけですが。

でもよっぽど病気の人で無い限り、普段の会話できちんと発声して
話をしているのに気が付いていますか?
わからなければ息をは〜っと吐きながら話をしてみて下さい。
苦しいし言葉も不明瞭でとても会話にならないでしょう?

それなのに歌い出すとなぜ息漏れ声になるのでしょうか。
「話すように歌え」とはこの事なのですね。
息を漏らさずくっきりと声を出す。とても大事なことです。

以下の事はきちんと身体の操作が出来ている事が前提です。
発音発声するための身体の筋肉が整えてられてなければ意味を成しません。

声帯筋は開いたり閉じたりします。
開いている時は空気の流通路ですし、閉じられれば肺に
食べ物の流入を防ぐし、声を出すことも出来るのです。

つまり声を出す一瞬前には既に閉じられているわけで、
閉じられるという事をイメージしてその時の喉の状態を覚えます。
声の出る一瞬前には吸うことでも吐くことでも無い静寂がありますね。
その感覚を1音ずつの発音に使うのです。

嬉しい!を参考にして下さい。

続きます。



タグ:発声練習
posted by キミコ at 19:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月13日

ご縁があったのですねえ

316111586_133.jpg

こうしてここに書いていると、自分のやっているレッスンが
果たして歌うためのレッスンなのかといぶかしく思うことが多々あります。
今までも何度も書いていますけれど、歌うのに近道は無いわけで、
まずは自分を楽器という事実をしっかり認識して、楽器作りに
全身全霊を傾けなくては声は作れません。

その為に筋トレなりストレッチなりを進めている訳なのですが、
ここに書いてあることを読み返していると、一体何のブログなのかと
我ながら笑えてくるわけです。

順序立てて書いてある親切なブログをあちこちで見せて頂く度に
私のものは何と不親切なブログだなと自分でも嫌になるわけですが。
お見捨て無く拾い読みでも何でもして良いとこ取りをして下さいますように。

・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜


今日は今年70才になったという生徒さんと、レッスンそっちのけで
色々おしゃべりをしていました。
その生徒さんはとても美声で、その声に追っかけが付くほどの人なのですが。

先週NHKのFM放送で連続放送されていた日本最高齢の歌手(90才)
について話をしていたのですが、なんとその方はワンレッスンでは
あったけれどその歌手のレッスンを受けた事がありました!
と言われて、そしてその先生がまだ生きておられたことに
びっくりされ、重ねて未だに歌い続けておられることに驚いてられました。
私も連日放送を聞いていたので、その縁にびっくりした訳ですが。
世間は狭いですね。
ちなみに生徒さんはその歌手の方に歌の勉強をしませんか
と言われたのだそうです。

メゾソプラノのその歌手は話しぶりは確かに年齢を重ねた声でしたが
しわがれたわけでもなく、隅々まで言葉がクリアに聞こえていました。
そしてその歌声は年を知らなかったら多分50代位にしか思えない
素晴らしい伸びのある声と深い詩の解釈にただただ聞き惚れておりました。

きちんと自分の楽器である身体をコントロールする術に熟達したら
健康さえ問題なければ、これほど歌えるものだと思い知りました。

その歌手の名前は「栗本尊子」(くりもとたかこ)さんです。

私はもちろんその生徒さんに言いましたよ。
「80になるまで歌い続けようなんてそんなこと言わないで、健康に注意して
90才になっても歌える身体を作って歌い続けて下さいね。」

posted by キミコ at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | レッスン風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月09日

今日から仕事始めです

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今年はうっかりと年末年始の疲れを引きずってしまったのか
久しぶりに喉の痛みから年が始まりました。
夜中に気が付いたら喉が痛い!
時々後を引きずらなくても一時的に痛みを感じることがあります。
私の場合は疲れが度を超すと必ず喉の痛みから病気に至るので、
とにかく安静を心がけることにしています。

翌朝も痛みが増すばかりで、これは困ったなと思いつつ
とにかく眠りました。
何とか3日安静を保って喉の痛みも消えましたが、さすがに声だけは
戻すことは出来ませんでした。
咳も時々突発的に出ます。

お陰で年始めだというのに、生徒さん達のお手本になれずに
悪いことをしてしまいました。
もどかしい思いをしつつも第一日目は終了しました。

冬は空気中の湿度も低下します。
喉の乾燥からウィルスも侵入しやすくなります。
湿度計をチェックしながら最低でも45%は保つようにしましょう。
30%以下になると要注意です。
そうなると濡れたタオルやハンカチで、時々口や鼻を覆って下さい。
出来れば吸入器でミストを吸入するのが望ましいです。

加湿器も有効ですが、ある程度の室温も必要です。
室温が上がっても湿度が低ければ濡れたタオルを室内に置くなど、
有効な手段を心がけましょう。
何しろあなた自身が楽器なのですから。管理を徹底して下さいね。

今年もあなたの素晴らしい音色を奏でられますように。
posted by キミコ at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | レッスン風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月03日

あけましておめでとうございます

711763480_194.jpg

正月も3日ともなりますと、さすがに新鮮みが失われますね。
昨年からの疲れを引きずることもなく、お正月を満喫されましたか。

さて、いよいよこのブログも足かけ4年目に入ります。

何の脈絡もなく、うだうだと書いているだけですが、
それでもあちこちの検索には良く引っかかってくれているようです。
少しはこのブログもお役に立てれば嬉しいと思います。

病気になれば医者に診てもらう。
ごく当たり前のことですけれど、自分の身体を医者任せにする人の多いこと!
(医者の言うことを聞くなという意味ではありません。念のため)

整体でも鍼灸でもマッサージでも同じ事で、その場はマッサージで逃れても
また同じ箇所が痛み出す。というのは良く聞く事ですね。
それで痛いからまた行く!
それでは永遠にその痛みから逃れることは出来ません。

ボイストレーニングも同じです。
トレーナーに任せないと声一つ出せない、自己管理出来ない。
自分が楽器ですから自己管理こそがボイストレーニングの一環だと
理解している人は少ないようです。

挙げ句の果てはあのトレーナーは腕が悪い!
まあ、常に自己管理が大事だと言わないトレーナーも、トレーナーですが。

でもどうぞ目覚めてくださいな。
自分の身体は自分のものであって、最終的には自己責任ですから、
いとおしんで、いつくしんで、愛してやってください。

今年も自分の身体と向き合って、人任せでない、唯一無二の
自分の声を作って行きたいと思っています。
posted by キミコ at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする