2010年03月26日

背中を意識して弾いていますか?

チャールズダーウィン1.jpg

ピアニストの姿勢を見つつ演奏を聴いていますか?
肩甲骨と骨盤との関連を理解する事が出来たので
最近はピアノ演奏にもそれが当てはまるのがわかって、
興味深く見ています。

僧帽筋下部を引き上げるようにしていると
腕の力だけでピアノ演奏しないで済む事がわかります。

ただ単に僧帽筋下部だけを引き上げるだけでなく、更に
肩甲骨を寄せるようにするとみぞおちが引き上がって
腹横筋が作用して足先にもぐっと力が入ります。

まるで立ち上がる時のように足の付け根を引き込んで
大腰筋を作用させて演奏すると音量もぐっと上がり、
速いパッセージも楽に弾きこなせます。

ピアノに覆い被さるようにして肩甲骨を広げきって
演奏しているような時にも腹横筋を作用させている人は
苦しそうには見えません。
腹横筋の力を抜いてしまうとたちまち足の力が無くなります。
そうなると腕の力だけで弾くことになってしまって、
自分の思う音色を出すのが困難になるでしょう。

何人もの先生に師事しましたが、そんなことには一切触れられることもなく
単に手の運動会に止まっていました。
ほんの少しの口添えで演奏が変わるのに・・・

演奏を聴く側としては真横からピアニストを見ているので、
足の付け根の引き込みや腰の反り、上体の引き上げ具合に
演奏を加味して聴くと一層楽しめるでしょう。

posted by キミコ at 12:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月21日

多分当然の事でしょうが・・・2

パットオースチン2.jpg

多分当然のことでしょうが・・・に関連してあごを突き出すことについて書きます。
初心者はまず100%高音部になるに連れてあごを突き出すという
行動に出ますね。
このクセはなかなか頑固に尾を引くことがあったりもします。

以前あごを突き出してはいけない理由を書いたことがあります。
あごで左右される背骨それとも関連するのですが、
昨日も書いたように、みぞおちを上げ続けていないと
肩甲骨を寄せる事を維持することが出来ません。

一度この体勢を真似して下さるとおわかりでしょうが、肩甲骨を
寄せてしかもあごを突きだしてみて下さい。

苦しくてあごを引っ込めるか、肩甲骨を寄せるのを止めるかの
どちらかを止めないと身体が悲鳴を上げるでしょう。
多分歌っている時にあごを突き出すのですから、肩甲骨を離す方を
選ぶに違いないのですが。
しかもこの状態であごを突き出すと舌骨付近、つまり下あごに
余計な力がかかってあごも痛くなるはずです。

そうなると単にあごを突き出すという行為一つだけで
肺がしぼんで長いフレーズを歌い続けることは不可能になるし、
舌骨に力がかかることで声域も限られることになるし、
何よりも喉も痛くなることでしょう。
全くどれも良いことはないのです。

なぜあごを突き出してはいけないのか、理由をしっかりと理解すると
自分の姿勢にも注意が行くというものでしょう。
そのためにはしてはいけないことをやってみるのも、大変良い事と
いえるのではないでしょうか。
posted by キミコ at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

多分当然の事でしょうが・・・ 加筆

ミッシェル・メイアン.jpg

きっと笑われるでしょうね・・・・

ついこの前まで肩甲骨と骨盤の関連性について
理解も知識も意識も皆無でした。
体育学や医学関連の知識をお持ちの方は大笑いでしょうね。

つまり

肩甲骨を寄せると骨盤前傾に

肩甲骨を離すと骨盤後傾に


この位の事も私はしらなかったのです。
今はスポーツにも音楽にもそういうものは常識でしょうが、
私の時代には全く知識も必要もありませんでした。

しかし自分の身体を通してそれを発見出来たのはすごいなあと
自画自賛しています。

このブログをずっと読んで下さっている方には、なぜそれが
大事な事なのかおわかりですね。

肩甲骨を寄せるとみぞおちが上がるのです。
それによって横隔膜は下がって肺の容量が大きくなります。

息を吐き続けるとみぞおちは落ちて行きますが、それでは
声の保持は出来ません。
吐き終わるまで肩甲骨を維持出来ないと歌えないフレーズがあります。

但し上半身は肩甲骨を寄せ続けて、骨盤は後傾させていきます。
丁度重量挙げのように、僧帽筋下部を持ち上げる意識で後傾させて
声を保持させます。内転筋を引き込むことも忘れないで下さいね。
これが発声の技法の一つなのです。


そして肩甲骨を寄せ続ける為には菱形筋が縮むことが必要です。
同時に体幹部の筋肉がそれを支えられないと不可能だということも。

私はそんな関連づけも知らなかったのですね。
でも自分の身体を通して得た知識は決して浅くはありません。
一つずつ身につけていったからこそ、それぞれのパーツを
つなぎ合わせる事の重要性と意義を、体現出来たのだと思っています。

タグ:骨盤 肩甲骨
posted by キミコ at 00:10| Comment(4) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月10日

「身体技法」という言葉

コロラマ.jpg

最近冒頭にも書いた「身体技法」という言葉が
私を捉えて放しません。
それで読む本はことごとくこれに関しての本ばかりです。
どうしてもそれに吸い寄せられてるような気さえします。

今読んでいる本は

「美しい日本の身体」 矢田部英正(ちくま新書)
です。

少し引用をさせて頂きます。

まず「身体技法」の定義について

ある社会の中で、伝統的な流儀に従って、身体を扱うその仕方のことを
「身体技法」という。


しかも個々の「身体技法」の特徴は、社会生活全体の中で組織的に
機能している。
人間の姿勢や歩行、食事の作法や挨拶の仕方といった「身体の扱い」
についてもその文化に特有の、体系的なスタイルが認められている。


まさしく「歌う人」にも特有の生活スタイルがありますものね。
例えば風邪を引くのは「歌う人」にとっては致命傷なのですから。
その為にそれを防御する事を優先にする暮らし方をしているはずです。

姿勢だって「悪い姿勢」では歌うのに効率的ではないので、それを追求し、
やがて24時間その姿勢が身に付くのですから。

一定の秩序で保たれた習慣の中で生きていると、その社会に特有の
文化の「型」は人の「たたずまい」に反映される。


私はただ単に即席に歌の技術を身につける為だけのブログは、
初めから目指しては居ませんでした。
それは若い頃から無意識に「歌う人」としての生き方や暮らし方って
何だろうとずっと探ってきていたからだと思います。

ただそれを表す言葉を私は知らなかったのです。
自分の身体をきちんと使いこなす技術をこれからも探っていくでしょう。
タグ:身体技法
posted by キミコ at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月02日

歌の実践練習をする生徒が増えてきた・・・

スノーグース.jpg

ちょっと間が空いてましたね。
足かけ4年ほど書いていると書くことも減ってきます。
余り同じ事の繰り返しも蒸し返しのようで好きじゃないのです。

生徒さん達もそれぞれ差はありますが、それでも歌の実践練習に
行き着く人が段々増えてきて、レッスン時間が長引いて来ています。
私も楽しいのでつい時計を見忘れてしまうのですが。

単に「発声練習」だけでは上達しないのです。
パーツをいくら集めてもつなぎが出来なければ歌にはなりません。
曲が要求していることには「発声練習」だけでは追いつかないのです。

歌の実践練習を始める目安としては、声が前に集まりだして
子音練習もある程度出来て、声の強弱がつけられる、音域もまあ
そこそこ広がったという辺りでしょうか。

私としては何の歌でも別に良いのです。
それぞれのジャンルで見繕って持ってきて頂ければ
それで良いのですが。
でもあまり長い曲だとか言葉数が異常に多いのは困りますよね。
なので出来るだけ短く、言葉も限られている方が練習にはなりますか。

しかし、どれほど短い曲だとしても不思議と難しい箇所が存在しますね。
だからこそ実践練習が必要なのですが。

今日も一人「今度から歌の練習もしましょう。」と私が言いますと
「発声練習しかしないと思っていたのですごく嬉しいです。」と
本当に嬉しそうな顔をして帰られました。

今日の気持ちをずっと持ち続けて頂きたいです。
posted by キミコ at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | レッスン風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする