2011年03月23日

何度も言うしかないか・・・

プリティ・ジェシカ.jpg


震災の被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。


前回マニュアルはないで書いた、新人さんのレッスンでした。

前回の記事で最後に触れた、「ほお骨を上げる」方法は
やはり難しかったようでした。
やはり日本人はシャイなのでしょうか。
真面目な表情はお得意なのですが・・・・

軟口蓋が上がらないと音域の拡張は無理ですから、
初めからそれに取り組んでもらえたらと思ったのですが。
やはり言い続けないとだめなのでしょうね。

同じように初めに出来なかった人でも、ある程度のことがこなせて
身体の緊張もほぐれた頃にこの課題を持ち出したら
かなりスムーズに出来るようになりました。

マニュアルが存在しないレッスンなので、こちらも手を替え品を替え
色々な方法でアプローチをかけなければいけません。
どこで持ち出すかがこちらの腕の見せ所でしょうか。


それにしても顔の筋トレは実に滑稽ですね。
私は特にオーバーアクションをつけなければいけませんから
きっと鏡で顔を見たら吹き出すでしょうね。
我ながら頬の筋肉が良くついているし、眉毛も良く上がるなと
四苦八苦している新人さんの涙ぐましい筋トレの様子を見て
そう思います。

新人さん 頑張れ!!




posted by キミコ at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | レッスン風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月10日

マニュアルはない

コサージュ」と「ライラックローズ」.jpg

昨日の続きで新しい生徒さんの事を書きます。

「大ベテラン」と「超新人」が奇しくも並んだ日でした。
なぜかレッスン第一日目って、生徒さんは早めに来られますね。
昨日も30分早くお見えでした。
遅れてはいけないと意気込んで来られたのでしょうねえ。
大ベテランさんは気を利かせてくれなくても良いのに、
さっさと自主的にレッスンを放棄してくれました。


私はピアノに関しては割にマニュアル通りにレッスンを進めています。
ところがボイストレーニングでは、私の場合はマニュアルがないのです。
そりゃ大まかに呼吸練習とか、母音練習とかは決めていますが、
細かくマニュアルで進めたりはしません。
というか存在してないようなものです。
一対多数のレッスンじゃないから、一人の相手だけを見ることが出来ますので。

生徒さんとまずする事は、分離唱です。
これだけはマニュアル通りです。笑
3つの同時に鳴らされた音からある1音を抽出する。
よっぽど神経を注がないと聞こえるものではありません。
まして、第一日目なのですんなり出来る人の方が少ないです。
これを1番にする事で、集中力が生まれますからね。

その後ドレミ程度で音符を見ながら歌ったり、メトロノームを鳴らして
拍を取ったり分割する練習をします。
どれも耳を養うためにも良い練習ですから。

第一日目なので、オリエンテーションの意味も兼ねて、
声を出している時に身体の中では何が起こってるかを
ビデオで見てもらいました。

その後気分転換のようにストレッチや筋トレをします。
これで生徒さんの動きのクセや身体の柔軟性を見ることが出来ます。
昨日の生徒さんは、身体を動かすのが好きだということで、
色々な器具でちょっとした筋トレが出来ました。

一緒に身体を動かしながら、歌うためには柔軟な身体が必要な事、
自分の身体が楽器だという事、楽器なのだからメンテが必要な事など
基本的な話をします。
それに動きながら筋肉の名前を少しだけ覚えてもらいました。
名前が付くと親しみも沸きますからね。

メインはビデオで見た横隔膜の動きの復習をした事です。
横隔膜が下がっても、自分の意識ではまるで上がっているように
感じますからね。


ここで私も初めてのことを提案してみました。
動きながら考えての提案でしたが、成功したようです。

正坐をして背骨から頭のてっぺんに冷たい空気を吸い込みます。
もちろんイメージですが。
感覚が掴めた所で、目を見開き、眉毛も上げた状態で吸い込みます。
どう違うかを比較します。

顔の筋肉を使うことがどれだけ意味を持つかを理解してもらいます。

立って同じ動作をしても良いのですが、正坐すると骨盤がしっかり前傾するし
腹圧も掛けやすいので理解が容易です。

もう一つの提案もしてみました。
せっかく顔の筋肉の話になったので、目だけでなくて口元についても
話を進めたのです。

両頬のほお骨のてっぺんから、すぐ下の骨のくぼみに人差し指を当てます。
口の端を上げて少し口を開きながら指を少し上に持ち上げます。
頬骨が持ち上がったところでそっと指を離します。


これまで新人の生徒さんに、単にほお骨を上げてと言っても、
成功したことがありません。
直接ほお骨に指を当てても無駄だったので、どうしたらよいかと
ずっと考えての結論でした。
つまり顔の筋トレですね。
ほお骨を持ち上げる筋肉が育ってないということに、やっと気がついたのです。
笑えと言えば笑えるのに、声を出す時になると絶対出来ません。
日本人って真面目ですからねえ。

さあ、どれだけ次回までに吸収して下さるやら・・・

posted by キミコ at 22:21| Comment(2) | TrackBack(0) | レッスン風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月09日

今日のレッスンで・・・

天の川.jpg

私の教室には色んなジャンルの生徒さんが来ています。
ずっと10年以上続いている生徒さんが、この日曜日に
カラオケの発表会に出て、そのテープを今日聴かせてくれました。

この人は初めてのレッスンの日に、全く音を取ることが出来ず
非常に私を慌てさせた人なのです。
つまりひどい「音痴」(と言ってはいけないそうで、「調子外れ」と
言わなくてはいけないとか)で、分離唱の習得に
何年もかかったツワモノです。

その人は4年ほどはボイストレーニングを続けましたが、
段々つらくなってきたようで、その後ピアノに転向しました。
(教師は私がそのまま引き継いで現在に至っています)
でもそれがこの人の音を取る練習に功を奏したようで、その他に
楽譜も読めて、コードネームもある程度習得出来たこともあるからか、
その後何年かして、自分の家の近所のカラオケ教室に
入会してつい最近までそこで練習していました。

でもその先生は、全く怒ることも褒めることもしない人だそうで、
すっかり嫌気が差したのと全然上達出来ないのが不満で、
再び私にピアノと並行してボイストレーニングに
再挑戦すると宣言して2年ほどになります。

そんな経緯の人で、音が取れるようにはなっても、
問題は山積みでした。
前回の発表会では音程はふらつく、声は伸びない、
もちろん一本調子で聴けたものではありませんでした。

それでも再挑戦で筋トレが功を奏して、今回の録音では
レコーダーを客席のかばんの中に入れたと聞きましたが、
出だしも上々、声のふらつきも音程の不安定もなくなって
とても同一人物とは思えない出来でした。
もちろん歌詞が不明瞭なのは、まだ子音の練習に届いて居ない事や
カバンの中での録音ということで割り引きましたが。

この録音はフクロウの声、オオカミの声の練習が
どれだけ効果を持つかまざまざと証明してくれました。
筋トレ効果と共に、教授法を替えてよかったと思ったことです。


この日、新しい生徒さんが来ました。
また次に書きます。



タグ:カラオケ
posted by キミコ at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | レッスン風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月08日

チューブを使う

エンジェルフェイス.jpg

ようやくチューブを使った筋トレについて書けます。
チューブトレーニングもジムにスタジオがあるのですが、
このスタジオの種目がやたらにあって、私が習得するヒマもありません。
なんとかそれらしく自分で考えられるようになったのは、つい最近です。

ジムでは多くのマシンがありますが、チューブを使いこなせるようになると
マシンより使い勝手が良いかも知れません。
マシンには重さの目盛りがありますが、チューブは引っ張る力、
それ自体が目盛りになります。
自分が加減する事が出来て、目盛りの調整も不要です。

表層筋肉を鍛えることも深層筋肉を鍛えることも出来ます。
要は慣れるだけのことと、意識の持って行きようです。
歌うための筋肉は表層筋肉はあまり必要がないので、
私が使うのは主に深層筋肉だけです。


私は以前腕、肩、首が非常に弱っていて、チューブを
使いたくても痛みで使えませんでした。
引っ張ることで今もまだ日によって、腕に痛みが走ることがあります。
それでも使う事自体が筋トレにもなるので、
その辺りは自分の身体と相談して使ってみて下さい。

腕にトラブルを抱える生徒さんが多いので、
苦痛を感じるメニューは他のメニューに替えて
筋トレ効果を出すことを最近やっと考えられるようになりました。
これからもっとうまく考え出せるようになると思いますので、
考えついたらまた徐々にここに書こうと思っています。

続く
posted by キミコ at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月06日

小さなボールを使って 7 肩甲骨 

 クライスラー・インペリアル.jpg

生徒さん達の身体を見ていると、本当に皆さん肩甲骨が固い!

せっかく骨盤と肩甲骨の連動について、理解も深まっているのに
肝心の部位が動かせないと何にもなりません。
全くため息が出てしまいます。

肩甲骨を繋ぐ深層筋の菱形筋が使えないので、みぞおちが上がりません。
みぞおちを上げるためには、大胸筋とその深層筋の小胸筋の助けも必要ですが、
それも固いとなれば、声の質向上や歌の上達は望めません。

ジムのスタジオでこんなトレーニングを教えられました。

肩甲骨を使いやすくするためのトレーニングです。

うつぶせに寝ます。
片手は顔の下に、片手はボールを持って腰にあてがいます。
必ず肘を曲げて腰をボールでとんとんと打ちます。
もちろん手を換えても行います。

やってみるとわかりますが、肩甲骨の動きが悪いと
肘が持ち上がりません。非常につらい動きだろうと思われます。

丁度肘の内側の骨から上の部位を使います。
ここはある程度の年齢を過ぎると、例外なく痛む箇所のようです。
腕の内側と外側の使われ方の頻度が違いすぎると、正坐の状態から
前に手をつかえてみると、肘が曲がったままになるのです。
これでは日常生活にも差し障りが出来ますね。
しかもそれに気がつかないのが怖いことです。

昨日は丁度整体に予約を取っていました。
自分がうつぶせにさせられた所で、この動きについて
整体士さんに聞いてみました。
非常に肩甲骨の動きを良くする良い運動であるとの
お墨付きを頂きました!

初めは腰を打つ。動きに慣れるに従い、そこから段々上に上げていって
肩甲骨の下辺りまで手が上がるようになる頃には、
もう十分に肩甲骨が使えるようになっているでしょう。

これはすなわち菱形筋の筋トレにもなるわけですね。
腕の内側の痛みも相当楽になるはずです。


posted by キミコ at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする