2012年07月29日

上り坂 下り坂 続き

ロードリィオベロン1.jpg

昨日は順風満帆な生徒さんの話でした。
今日は下り坂というか、ほぼ活動停滞中の生徒さんの話です。

この生徒さんは骨盤の前傾後傾が出来るとでご紹介した、ナレーターさんですが、
家業が多忙を極めていて、現在週1だったレッスンが月1になっているのです。

とにかく熱心に食い下がり、最低一つは何かを掴んで帰るというような
生徒の見本のような人なので、レッスンを始めてもうお互いに何年経っているか
忘れるほどのおつきあいです。
だから今は音楽から離れるのが、とてもつらそうですね。

来るたびに疲労が増しているようで、目の色が冴えません。
昨日も大丈夫かなあとちょっと心配でした。
そりゃこれまでは自分の好きなことをして、ストレスもなかったのが
180度違う環境を余儀なくされているわけですから。

しかし、長年培ってきた勘のようなものは衰えていません。
それが現在この生徒さんを支えている感があります。
仕事で疲れた脳を、レッスンすることで他の脳を鍛えることになり、
リフレッシュできる良いチャンスでしょうと私は言っています。

ほぼ一日パソコン作業の連続で、身体は相当お疲れのようです。
首を突き出すことで、「ぼんの窪」=目のツボを閉じてしまい、
それで元々ドライアイだったのが、益々ひどくなっているようでした。
頭を揉み解すことで、少しは軽減されるのでお教えしておきました。

それと同時に、かつて経験したことのなかった肩こりになってしまって、
とてもつらいとか・・・
首を突き出すと、姿勢筋が崩れてしまうという見本のような状態です。

レッスンを始めてみると、練習不足がたたっているのがよくわかります。
それはこれまでの「貯金」でどうにでもなりますが、
姿勢筋の崩れは完全に声を衰えさせていました。
上部僧帽筋の凝りは、その裏側である大胸筋を縮ませます。
肩先が開かないので、肺が広がりません。
いつもなら楽々出来ている、24秒ロングトーンが苦しそうです。
そこに加えて首を突き出すので(肩こりから来ている)益々胸が下がる・・・
悪循環の始まりですね。

歌っている最中も、あご先と首を仲良くする事が出来ないので
フレーズが続かないし、高音部で声が後ろに引っ込みます。
そのたびに、肩先を開けとか、胸を上げろとか。私の指令が飛びます。

あまりうるさく言うと、せっかくの月1の気分転換が台無しになるので、
ある程度抑えてはおきました。私には残念としか思えませんが、
これもこの方にとっては、一生のうちの試練の時期なのでしょう。
いつこの生徒さんのお家の事情が変わるのかはわかりませんが、
当分この生徒さんの「貯金」を取り崩すしかなさそうです。
posted by キミコ at 22:42| Comment(2) | TrackBack(0) | レッスン風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月28日

上り坂 下り坂

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今日は古くからの生徒さん二人のレッスン日でした。
どちらの方も、全くの初歩からです。

Aさんは只今肉体改造に燃えています。
会社員なので、大変だろうと思いますが、毎日のように
何かをトレーニングしているとか。
最近は太もも裏を特にターゲットにしているそうです。

Aさんは身体が硬くて、特に前屈が出来ません。
前屈をしようとすると膝が曲がり、太もも裏に隙間が出来ます。
まだ40代なのに、これでは大変と思ったのでしょうか。
パソコン作業が仕事の大半だそうで、ひどい肩こりと目の疲れと
腕の筋肉疲労が半端ではありませんでした。
そのために頭痛がして、何年も頭痛薬を手放せなかったそうです。

私がこのブログを始めた頃とAさんの入会がリンクしています。
私が筋トレに習熟していくに連れて、Aさんも進歩が著しくて、
昨年から薬とはおさらばしたとかで、頭痛なんてそんなの
あったのか?と思う最近だそうです。

太もも裏の筋トレは素晴らしい結果をもたらしました。
前屈は相当足先に手が伸びてくるようになって、それとともに
立位での踏ん張りが利くようになって、子音の響きが変わりました。
私自身もまさか子音の発音まで変わるのかと驚いています。

そして昨年は1センチ、今年は6ミリ背が伸びたとか!
Aさんは初めの頃はO脚気味でした。それが補正されてなのか、
姿勢が正しくなったので、効果が出たのかは私にはわかりませんが、
まあ本人が喜んで報告してくれたから、よかったのでしょうね。

長くなりそうなので、明日に続きます。


posted by キミコ at 22:17| Comment(3) | TrackBack(0) | レッスン風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月16日

「I」の母音についての追記

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3日間の連休で、すっかり心も身体もリフレッシュされました。

もうこのブログを始めて、7年近く経っているわけです。
ずっと書き散らしてきている訳で、時間もちょっとあったので
初期の頃の文章を読んでみました。

まだ何も知らない時期なので、危うそうな所もあるのですが、
今のところ大筋で、自分の軸がぶれていないことに安心しています。
今より良いことを言っているなと感心したり・・・汗

母音の発音の個所で加筆をしなければと思って新しく書きます。

コップの工夫で、「U」の発音に触れています。
詳しくは再読していただくとして、「U」の発音で
「奥歯の高さとコップに口をつけたときの目の表情が
高音部に活かせるのではないかと思ったのです。」

と書きましたが、奥歯の高さと目の表情をキープしたまま、
そっと唇を横に引くようにして「I」に替えてみてください。
「I」の発音についてはこちら

舌の先は「U」時点で下の歯に軽くついているはずですが、
「I」の発音で舌の先は下の歯にしっかりついているはずです。
ただし、当然ではありますが舌先に力を込めないように。

目力は「I」の方が強くなっていますか?母音体操のポーズをして頂くと
目力が必要なことは自ずと理解されることでしょう。

「U」も「I」も声を使う人には悩ませられる発音ですよね。
他にも色々な方法があるでしょうが、どうぞお試しください。
もしお役に立てれば、これほど嬉しいことはありません。
posted by キミコ at 17:31| Comment(4) | TrackBack(0) | 発音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月13日

恥骨は便利!

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先日書いた知らなかったことの活用です。

前回のコメント欄で、「恥骨を引っ張り出す」という表現が伝わりにくかった事は
ちょっと反省しています。
恥骨は骨盤が反り気味の人には、骨盤前傾のポジションでは骨盤が反りすぎて、
その裏にある(表かも)恥骨は逆に奥に埋もれてしまうのです。
普段はそんなことには無意識なので、改めて意識してみると
「引っ張り出す」という表現法が本当にそのとおりなのです。
それで「引っ張り出して」みようとすると、相当に腹横筋とお尻を使わないと
これが動かないのですよ!

生徒さんと実際に同じ動きをして確かめてみたら、
みんなの声の通り方が普段と違うのです。
恥骨に意識が行くと腹横筋とお尻が同時に使えるから
声の通りが良くなったのですね。
つまり、恥骨!と号令を掛けるだけで、その2つの筋肉が
一緒に動いてくれるのですから、私にとっては他のことを
ごちゃごちゃ言わなくても済むのですよ。

しかもその2つの筋肉と同時に、勝手に肩甲骨も下がってくれるのです。
まさかこの一つの言葉でこんなに楽をさせてもらえるとは!

骨盤後傾気味の人はその逆で、ちょっと奥に送り込んで見てください。
同じように他の2つの筋肉も動くはずです。
恥骨のどの角度で、腰の部分の筋肉が効率よく動くかは
確かめて頂かないと有効活用は出来ません。
自分に適切な角度を是非探してくださいね。
posted by キミコ at 22:08| Comment(7) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月11日

知らなかったこと

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ほぼ毎週ジムのスタジオに出ています。
何か仕事で役立つことはないかと探すためです。
個人でトレーナーに着くのもいいのですが、それでは
他の人の様子を見ることができません。

自分以外の人がトレーナーさんの言われた事に対して、
どう動いているかは、私自身が上達するより、
私にはもっと重要な事ですから。

スタジオでは当然1対多数です。
だから特定個人の動きに対してあてはまる言葉は期待できません。
でも、このスタジオのトレーナーさんは本当に熱心で、
出来るだけ一人一人を見て回って、アドバイスはされるのです。

いわゆる「腹筋」をしている時に、トレーナーさんに
初めて指摘されました。
「みぞおちとおへその間をもっと縮めて!」
この言葉で思い出したのが、この前の記事です。 →表もあれば裏もある

この記事を書く時に疑問に思ったのが、
スクワットの時には恥骨の位置はどうなるのか?でした。
だって、骨盤前傾であることがスクワットの第一条件ですもの。
だから腰がそり気味の私はどうすればよいのかと思ったのです。

腹筋をしている時は骨盤後傾ですから、奥に引っ込んでいる恥骨を
引っ張り出さないと条件は満たされません。
私はずっとトレーナーさんの言われる「みぞおちとおへその間を縮める」
というキーワードを信じて疑っていませんでした。
でもそれは多数に対する声かけだと、瞬間に悟ったのです。

それで今度はみぞおちとおへその間を縮めて、一番最後に恥骨を
引っ張り出すようにしてみました。


正解を身体で感じましたよ!

恥骨を引っ張り出すために、腹直筋にすごい圧力を感じ、同時に
腰の反りの部分にはぐっと飛び出している感じを掴めました。


その3日後、図書館から借りた本でそれを確かめられました。
やはり私の感覚が正解でした。

つまり腹直筋は肋骨の一番下の骨周辺から恥骨まで伸びている筋肉だと。

腹筋をする時には、一連の動作の最後に恥骨と腰の部分を
注目する必要があるのです。
やはり漫然と動作をするだけでは、本当の筋トレにはなりません。
ラベル:腹筋 腹直筋 恥骨
posted by キミコ at 23:46| Comment(4) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月10日

玄関口で

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最近立ち方に関して、ものすごく気になっています。
なかなか足元から身体が組みあがらないのですね。
特に足の裏の重心の位置については、無意識に陥りやすいので
それはそれはやかましく注意しています。

単に立つだけの事ですが、どれだけ難しいかは皆様もよくご存知。
だるま落としのだるまがきちんと積み上がるようになるには
膨大な時間が必要です。

ある日、玄関の上がり口でふとひらめきました。
足の指部分を上がり口の縁に引っ掛けて立ちます。
そうすると足の甲部分の骨がよく見えるようになります。
この骨が浮き上がって見えるには、足の裏部分が相当に
縮まないとだめなのです。
つまりしっかり力が入らないといけないのですね。

生徒さんたちに説明するのに、ちょっと困っていたので
丁度のタイミングでした。
早速生徒さんたちと一緒に玄関先で立ちます。
なんだかフシギな図でしたけれどね。笑

思ったとおりに生徒さんたちの足には骨が浮き上がりません。
そして、しっかり力をいれて指を引っ掛けて、それを文字通り
足がかりにして、足首から上を引き上げて立ってもらいました。

全員が納得です!
「これだけしっかり踏ん張らないとだめなのですね」

その後平らな床面で同じ力で立ってもらいます。
(もちろんこの時点では足の甲に骨は見えませんよ
しっかり指先に力が入る事で指先が縮みました。
これを生徒さんたちに言いたかったのですが、
言葉が伝わりにくて困っていたのです。

そうなると、腹横筋にその力が伝達されて、
それが他のインナーマッスルに伝わります。
もちろん腹横筋とお尻は仲良しなので、お尻と共に
太もも裏にもしっかりと力が入るのです。

一度皆さんもお試しくださいね。
ああ・・・最近は上がり口もなくフラットな床面のお宅も
沢山あるんですよね。
では本を積み上げてでもお試しくださいな。

posted by キミコ at 21:50| Comment(4) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする