2012年12月08日

歌う時に息を保っていられない人に

ラバグルート.jpg

こんばんわ。
先日書いた肋骨を広げるトレーニングはいかがでしたか?
多分すぐにはできません。
というのも、息を吸い込めばそれで良しと思う人が大多数だからです。
そんな人の殆どは肋骨を広げる感覚を持ち合わせていません。
脳内でそんな回路を作ってしまっているから、その回路を作るために
相当の時間を要するからです。

この肋骨を広げるトレーニングが、私の中で回路が出来上がって来た時に
どれだけこれが大事な事かを痛感しました。
私は自分の先生たちに言われたことがありませんでした。
また、多分言われていたにせよ、具体的にどうするかは聞いたことはありません。
ずっと息が短いままでフレーズが作れませんでした。
クラシックのジャンルで息が短いのは致命的な事です。
どれほどそのために悔しい思い、みじめな思いをしたことか・・・

いつも書いていますが、肋骨が広がるためには、肩甲骨の意識が必要です。
なぜかと言えばその二つは裏表を成しているからです。
そのどちらの感覚も持ち合わせず、自由に動かせなければ、歌を歌う要素の一つが
欠落しているという事ですから、あなたの悩みは尽きない事でしょう。

生徒さんたちの実際のレッスンで、どう助言をすればよいか困っていたことが
この「息の短い事をどうすればよいか」です。
他の教室に通っていた生徒さんの話では、それを解消するために
思いっきりおなか一杯に息を吸い込めばよいと言われたのだそうです。
でもそれが間違いだということは、その人たちの悩みは全く解消されていない事で
はっきりしています。

「吸う」事が大事と脳に刷り込まれている間は、絶対と言っていいほど
この悩みは解消されないのです。
また、私がここに解決法を書くにしても、この回路を脳に持たない人には
単に理屈だけしか伝わらないので、解決にはなりません。

吸うことを考えずに、単に肋骨を横に広げてください。それも瞬間的に!


と、こう書いてもすぱっとそれができる人は少ないでしょう。
なぜなら肋骨を広げるスピードと、声を出すタイミングが合いにくいからです。

どうすればよいか、息の続かない生徒さんを目の前にして、考え続けました。
自分も何十年もこれで悩んだので、その深刻さは身に染みていますから。
そして昨日ですが、多分正解かと思われるヒントが見つかりました。

1、立位で一歩を踏み出すために片足を踏み出した瞬間に、
肋骨を横に広げ、なおかつ 「あー」と声を出します。

このタイミングが大事なのです。
吸ってはいけません!足を踏み出したら肋骨を横に広げる事だけに集中します。
何度かそれだけを練習します。
特に気を付けなければいけない人は、口を使って息を吸う習慣のある人です。
この習慣は本当に根深くて、どう注意しても吸い込もうとします。

2、1が十分にできたら、声を出しっぱなしでそのまま歩きます。
もちろん肋骨は横に広げたままです。
でも横に広げ続けるのは多分大変だとわかるでしょう。
なぜならどんどん身体が固まって行って、苦しくなるからです。
下手をすると、のどが詰まりそうになる人も出てくるでしょう。
だから筋トレが必要なのです。

そして、横に広げたままではなく、こちらの青字の3にあるように、引っ張り上げます。
脳内回路が出来ていないと、これはとても大変だろうと思われます。
そしてこちらに書いたように、下腹の肉を必ず引き上げます。

3、1,2を実行したとして、この状態を保てて、声が途切れるまでに
あなたは何歩歩けますか?
何度も言いますが、筋肉が出来上がっていないと難しいです。
簡単にできるなら嬉しいのですが、それならとっくに
誰にでもできている事でしょう。
簡単に出来ないからこそあなたは悩んでいたのではないですか?
1歩だけでも前日より声が続いたら良しとしましょう。
根気とやる気だけがあなたを悩みから救い出す道です。

ちなみに昨日の生徒さんはうまく行って10秒、だめで8秒でした。
それまでは5秒も持ちませんでした。
この人はそれまでは肋骨を広げるものの、ご丁寧に息を吸い込んでいました。
もちろん無意識なのですが、歩行動作を加えることで、吸わない事を
意識化できたと言っていました。

昨日始めた事なので、今後どうなるかは経過観察が必要ですが、
大きな進歩だったと私は思っています。








ラベル:呼気の持続
posted by キミコ at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 発声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする