2010年12月02日

小さなボールを使って 3 姿勢を覚える

かがり火.jpg

少し間が開きました。
姿勢をきちんと正すという事はとても難しいのです。
私自身が非常に苦労したし、生徒さんにそれを伝えるのは
もっと苦労しましたからね。
人にフィットする言葉を掛けるほど大変な事はありません。
しかもどんなに口を酸っぱくして言っても、ある一定の時間経過がないと
それを自分の物に出来ないので、忍耐がまず必要です。


ジムでこんなレッスンを受けたのでご紹介します。


いずれも仰向けに寝ころんで、足は膝を曲げて立てておきます。
ボールは半分位凹ませて置いて下さい。


1 後頭部の一番出張った所にボールを当てて枕にします。
手はお尻の側に手のひらを下にします。

こうすると丁度寝ころんで本を読んでいる姿になりますね。
あごと首は仲良くしているし、頭はてっぺんの後ろ側が高いはずです。
しかもその「てっぺんの後ろ側」が天を指していますね。
立った時に頭部はこんな風が理想的という事です。

あごを突きだして歌う人が殆どというか、あごを引くというのは
どういう状態を指すのかわかっていない人が殆どでしょう。
実際にこんな風にしてみると確実にわかりますね。

自分に言い聞かせてくださいね。 頭はこんな風がいいんだって!


2 首のところにボールを当てます。
手の位置は1と同じくです。

1の状態でない事を確かめます。
いくらやってもあごと首が仲良くなりません。
頭部の状態だって後頭部を高くすることが出来ません。

あごを突き出した時がこうなんだという自己反省の意味も込めて
この状態を頭に入れましょう。

大事なことがあります。
肩が下げられていますか?
多分意識にないから浮き上がっているかもしれません。
今置いている手の位置を少し下に下げましょう。
肩の位置が下がりましたか?
少し肩と腋に力が入りましたね。覚えましょう。



3 あなたが肩が凝ったと肩に手をやる位置にボールを当てます。
つまり首の後ろの大きな骨から少しだけ下がった上部僧帽筋です。

こうなると首が後ろに落ちてしまって疲れますね。
ボールがあるから肩が浮いているでしょう?
もう一度肩を下げましょう。 そうしてから手の位置を変えて
頭の高さ、大きく横に広げます。手のひらは上です。
肩先が床に着きましたか?

この体勢で少し胸のストレッチをしましょう。
意識を大胸筋に置きます。つまり鎖骨の下から腋までを
引き伸ばす感覚です。
日本人はここがとても固いのだそうです。
これが肩こりの原因にもなりますしね。
気持ちよく伸ばしましょう。

ボールがあるので首も左右に振って、あごも緩めましょう。

ここで気がつきませんか?
肩甲骨が少し中央に寄っていませんか?
そうです!
胸を広げるには肩甲骨を寄せる事ができないと
不可能なのですね。
肩甲骨を寄せる筋肉が菱形筋だって事も
以前に書いています。 読んで下さいね。


肩甲骨が中央に寄ると骨盤はどうなるんでしたっけ?

そうです!
骨盤は前傾するんでしたね。
腰に隙間が空きましたか?


腰にS字カーブが描けない人はこれをよく味わう必要があります。
肩甲骨の寄り具合と腰の反り具合を味わいましょう。


4 最後に肩甲骨の間にボールを挟みます

手の位置は3と同じくです。


この体勢は非常に苦痛ですが我慢して下さいね。
でも絶対味わって欲しいのはみぞおちが上がるとは
どういう状態かという事です。

肩甲骨は最大限に寄りましたね!
腰もこれ以上反れない程になっています。
もはや大胸筋を伸ばすどころではありません。
肩先が床から浮き上がりますからね。
でも出来るだけみぞおちを突き上げて肩先を
床に着けることを心がけましょう。

唯一楽だと思えることは呼吸がしやすい事です。

みぞおちが上がるとこの位呼吸がしやすい
ということを
よく味わって欲しいのです。


肩甲骨の固い人にはよい筋トレとなるでしょう。
色んな筋トレと共に正しい姿勢を覚えるためにも
是非この4種は実践して頂きたいと思います。



posted by キミコ at 23:36| Comment(9) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先生 こんばんは
先日、次の舞台の爲の衣装合わせをみてもらっている時
「背中が倒れてお腹でている!」といわれました。
内心腹筋も付いてきたし、私が一番姿勢が良いと、少し自慢げに立っていましたら、こう言われて、ビックリしました。
いつも発声勉強を皆であ〜でもないこ〜でもないと言い合っている仲間から、
もう少しお尻を後ろにして、お腹引っ込めたら・・そして、背中をもう少し前と言われ
それから、鏡の前を通る度に、お尻突き出し
背中前、散歩の時も、姿勢姿勢と意識して
あるいています。
ここも前に読んだ時、難しいな〜
でも私昔から姿勢良い方だから・・と
油断してしまいました。
人に見てもらうことって大事ですね、
そして、やはり肩甲骨が硬いので、意識しているのが、背中を倒してしまっていた、
ということでしょうか?
先生のここの書いてある通りにやってみたいのですが、
ボールの大きさが分かりません。
すみませんが、教えて頂けますでしょうか、
宜しくお願いします。
Posted by 笑美 at 2011年10月26日 20:40
笑美さん、こんばんは。
それは残念でしたね。つまり骨盤後傾っていう事でしょうか?
肩甲骨を寄せるようにして、肋骨を出すようにします。
腹横筋は常に引っ込めるようにしますよ。
それと内側上方に引き上げるようにします。

多分肩こりの後遺症を引きずっていると思うのですよ。
大胸筋を縮めるくせが残っているから、肩甲骨が開いているのでしょう。

でもそうして自分を観察しようとする笑美さんはすてきな方だと思います。

「フィットネスボール」とか「ピラティスボール」とか
名前は違っていても、各社色々な製品があるようです。
大体直径20センチほどですね。
千円前後で買えます。
検索を掛けてみて下さい。
Posted by キミコ at 2011年10月26日 21:09
ありがとうございます。
20センチでしたら、持っていますので、早速やって、体に覚えてもらいます。
S字カーブというのが、まだどう理解してよいのかわかりませんが、
とりあえず、今の課題「え」の肩甲骨体操と姿勢・・繋がっていますね。
ガッカリしては、褒められてまた、目標ができて、歌は、楽しいですね!
いつもありがとうございます。
(嬉しい報告・・今日の発声で、高音Dまで
でました!)
Posted by 笑美 at 2011年10月26日 21:45
今このボールは流行しているようですね。
ジムでもあちこちのスタジオでこれを使っていますよ。

S字カーブというのは横向きに立った時
腰の一番細いところがくびれているので
まるでSのような形に見えるからこう言うのですよ。
「え」の時もやはり胸を引き上げるようにするとやりやすいようです。

高音Dって中央のドからオクターブ上がったところですか?
なんにせよ音域が広がってよかったですね。
紆余曲折があって辿り着きにくいのが楽しいかもしれませんね。笑
Posted by キミコ at 2011年10月26日 22:07
先生 おはようございます。
こんなに先生を独占してしまって・・・。
ありがとうございます。
S字カーブ  では、むか〜し高校生の頃
コーラス部の先生が言っていた
鳩胸・出っ尻・・・と言う事でしょうか?
え〜とか言って大笑いして終わってしまいましたが、
もし本当でしたら、おしい事しました・・・。
沢山考えたり観察したり呆ける暇なしです。
いつもありがとうございます。
Posted by 笑美 at 2011年10月27日 08:10
おはようございます。
独占されているキミコです。笑
鳩胸、出っ尻というか膨らみ部分の方ではなく、
腰のくびれを中心に考えた言葉です。
胸やお尻がいくら立派でも、くびれがないと目立ちませんものね。

最近ここに書いていませんねえ。汗
色々気付きは多いのですが、まとめる時間がありません。
その内また書くとは思いますが。

でも笑美さんのご質問は私には大事なものです。
読者様から見たご意見や視線が役に立つのです。
どうぞどんどん書いてくださいますように。

Posted by キミコ at 2011年10月27日 10:32
先生 ありがとうございます。
話し始めたら止まらない私・・・・。
ウエストのくびれの方って言うことは、ウエストを、細くする様な感覚でしょうか?
確かに姿勢良くなり、背筋にも胸にも意識がいきますね・・・?
また、鏡の前を通る時の仕事ができました!
腹筋運動を毎日(少し軽い方)していたら?音域が広がってhight Cの上迄いってしまって!
声の通る道は、まだ正しく無いそうですが、行きは、行っても、帰りが別の道できてしまうそうで、それは自分ではわかりません。
(ドレミファソラシド シドシラソファミレド)ソプラノの人達はhight Fまで、キーキーとやってます。
コーラスでは、こんなに高いところまではありませんが、パート音域を余裕で歌えるようにと、訓練されています。
一日中の丹田の意識も教えて頂いて私こっそりよくなっているみたいです(よろしいがでます)
今日はヨガの日でまた体の観察できてうれしいです。
いつもいつもありがとうございます。

Posted by 笑美 at 2011年10月27日 11:17
笑美さん、こんばんわ。
コメントのラリーが楽しいですね。
このブログでは誰も何も言ってくれなくて、淋しいったらありませんから。
だから大歓迎なのですよ。

多分ずらりと全部読んでくださったら
S字カーブに何度も遭遇すると思います。

自分で腰を細くすることではなくて、
人間の背中の形の本来として腰にS字がないとまずいのです。
体幹部の筋肉が鍛えられた結果として
S字のくびれが出来るのです。
ヨガの先生もきれいな腰の線が描けてらっしゃるはずですよ。

ああ、失礼致しました。ハイCの上の音なんですね。
それは素晴らしい事ではありませんか!
体が柔軟になると割に楽に出るでしょう?

コーラスの先生の言われることはその通りです。
音域を広くしておくと楽に何でも歌えますものね。
先生を信頼して一層励んでくださいますように。
Posted by キミコ at 2011年10月27日 22:14
先生 おはようございます。
S字カーブ、やはり体幹部の筋肉が出来たていどに・・・ですね?
鏡の前でウエスト細くしても、お腹が引っ込むだけで・・・・
鏡を見てうすうすきずき始めましたが(苦笑い)
先日のヨガでは、三角座りに20センチボールを挟んでそれを挟んだまま、前後に伸ばしたり縮めたりが後ろに倒れることなくできました。
先生の一日中丹田に意識と毎日の腹筋が効きました。
腹筋が無くて友達から笑われていた私とは、信じられません。
先生の新しい記事が載らなくても、まだまだ勉強場所が沢山あって、私としてはゆっくりお願いしたい所ですが、
他の読者の方は、待ち遠しいでしょうね〜
いつもいつもありがとうございます。

Posted by 笑美 at 2011年10月29日 09:00
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