2012年04月28日

表があれば裏もある・・・

光華.jpg

大変ご無沙汰しております。
相変わらず元気にレッスンを続けていますよ。
どうすれば自然に声を出せるかと、そればかり考えています。
声は絞り出すものではなく、身体から勝手に湧き出てくるものです。
そのための身体作りを工夫する手立てを、このブログを書くことで
意識化している次第です。

最近自分自身の骨盤の位置が前傾していることが、すごく気になっています。
以前はこれがまあ普通だろうと思っていたのですが、腹横筋の意識が
明確になるにつれて、ちょっと違うだろうと・・・・・。
鏡を見ては腰の反りが気になって、その反っている感覚がどういうものか
意識しては、これは違うなと骨盤の位置を変えています。
だって、変えてみると確かに腰が楽という感覚が来ますから、
私が間違っているのは明らかです。

恥骨周辺部への意識という項にも書いていますが、
骨盤前傾は確かに下腹ポッコリの原因だというのは明確です。
内臓が下がってくるのを防ぐために存在する腹横筋を
わざわざ突き出させるのはこの骨盤前傾の仕業です。

それが証拠に骨盤後傾させてから、太ももの付け根をお腹から
太ももの前に手を滑らせてみると、何の障害もなく手が落ちていきます。
そのときの腹横筋は相当奥に突っ込まれた感覚があります。
もちろんお腹はぺったんこ!
若い頃はよほどの肥満でない限りお腹はぺったんこですものね。
それがいつのまにか前にせり出すこの哀しさ!
スタイルを維持するだけでなく、内臓下垂はこの先生きていくには
絶対不利ですから、わかった以上は直さなくちゃと思っています。

ただしこの状態をずっと保つのが大変です。
これがニュートラルポジションで、前でも後ろでもない骨盤の位置です。
どうしたら常にこれを保ち続けられるかと、只今必死なのです。

昨日ジムのスタジオで身体を動かしながらふと気付きました。
そう・・・別に腰の反りばかり見張っている必要はないのです。
表があれば裏がある・・・
つまり恥骨が腰の反りの裏側というか表側というか、丁度そういう関係ですね。
この両方を考えればよいのだと思いつきました。
両方からの意識を持つほうがなんだか簡単ですし。

骨盤前傾ということは恥骨側を考えたら常に地面を向いているわけです。
じゃあうなだれている恥骨をほんの少々上を向かせてやればいいのです。
その上で太ももの「まっすぐ落ちる」感触を目安にすればいいのですから。

腰の反りだけを考えているよりは遥かに効率がいいですよね。
簡単に骨盤前傾が直るわけではないですが、ちょっと心強くなりました。
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2010年10月19日

お久しぶりですね!

ほぼ1月ほど空いてしまいました。
相変わらず自己検証も、体内探検も、筋トレも
持続して居ますよ。

ここに書けない企業秘密のような方法も
色々出来つつあります。
これまではノート代わりにこのブログを書いてきましたが、
そろそろ書くのは惜しいと思えるようになってきました。笑
それだけ私も成長出来たのでしょう。
生徒さんのレッスン内容もかなり変化してきています。


これまでに「引き上げる」感覚に関して色々書いてきました。
その感覚にプラスして地球から乗せてもらっている事に
留意するのも大事な事だと思います。

多分引き上げる感覚が獲得出来ないと、地球からもらっている
感覚を確実に実感出来ないかも知れません。
瞬間にわかったとしても、身体がそれを持続出来ないと
それはきっと泡のように消えてしまうと思うからです。


バランスボールに座って垂直に飛び上がることで、
少しは理解して頂けるかも??

それを感じることの出来る最低条件としては、
みぞおちとおへその間を空け続ける事が出来るのが前提です。


バランスボールに基本位置で座ります。
骨盤を前傾させてみぞおちとおへその距離を開けます。
肩甲骨がやや近寄って、みぞおちが上がった感覚を覚えます。

そのままをずっとキープしてボールの上で弾みます。
弾んでいるどの瞬間にも身体の状態を変えてはいけません。
ずっと上を感じ続けて、地球に出来るだけ体重を掛けないようにします。

呼吸も変わるし、身体を引き上げていないとたちまち
地球に体重が落ちてしまいますよ。
もし出来るなら上に上がった瞬間に骨盤底筋群の感覚も
働かしてみましょう。
すなわち股間から何かを吸い上げるような感覚でしょうか。

それと共に「中心軸」も思い出してみましょう。
宇宙と地面を繋ぐ無数の線に沿って飛んでいる感覚でしょうか。

それらの条件を満たした上で何でも良いので声を出してみます。
気持ちよく発声出来たらそれを歌に活かしてみましょう。

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2010年02月07日

体内地図?の感覚

ティプシー・インペリアル・コンキュバイン1.jpg

私は元々骨が細い上筋肉が無くて、鍼治療に行っても「こんな筋肉じゃ
細い鍼しか打てませんな。」
と言われるほどのか細い身体でした。

それが今はかなりの筋肉量になっています。(脂肪もですけど)
振り返ると何事も積み重ねるしかないのだとつくづく感じます。

ずっと書き続けていますが、結局声量や声の技術は筋肉量に左右されます。
もちろん熟達もあるでしょうが、楽器が貧弱では良い音色が出るか
どうかは考える余地もないでしょう。
でも筋肉量がかなりあるのに声が出ないというのは、多分何か他に
原因があるのでしょう。


ただ表面の筋肉がいくら多くても深層筋肉が少なくてはだめだ
ということも、自分の身体が変わって行くに連れて理解出来るようになってきました。

何も考えず表面的に身体を使っていても深層筋肉は増えません。
とにかく自分の身体の中をイメージ出来ないとだめなのです。


いくら年を取っても元気な人は深層筋肉が太い人なのだそうです。
チャンスは今しかないのですね!
お互いしっかり身体と財産を残しましょう!笑

これまでに大腰筋、骨盤底筋群、横隔膜、腹横筋などと
単一に書いてきました。
でもそのパーツが全部揃っても歌には活かせません。

後はそれを連結出来ないと声は作れません。

やっと色々と勉強しているうちにそれがわかってきました。
いくら材料があっても調理しないと食事にはなりません。
自分が知識を持っていても関連づけられないと道具は活かせないのです。

最近は「検索」という結構な手段があります。
それを活かして自分の身体を通してそれを咀嚼し、
自分の財産、つまり声と身体を作りませんか?
引いては自分の遠い将来(老年)を左右する事にもなるのです。



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2009年03月25日

横隔膜の感覚

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このブログは検索から来てくださる方も多数いらっしゃいます。
私も管理人室からその検索を辿ってあちこちのサイトやブログを訪れて
大いに参考にさせて頂いていますよ。
勉強会をしているようで楽しいです。

読んで頂いているページは何だろうとこれも毎日のように覗いています。
ダントツに多いのが昨日の「ためしてガッテン」見られましたか?でした。
ほぼ毎日どなたかが読んで下さっています。
日本人は自分の声に対する意識が低いので、大いに気にして頂ければ
この仕事をしていてこんなに嬉しいことはありません。
声はその人の存在そのものだというのが私の持論ですから。

もう一つ多いのが横隔膜を下げるです。
これは自分の身体の中に対する知識が必要でしょう。
次に下がっているイメージを持つことでしょうか。
何しろバランスボールに腰掛けて両手を高く上げる、という動作をして
まず感じることは胸から上が持ち上がってるという感じでしょうか。
どう考えてもこれがなぜ横隔膜を下げるに繋がるのか不思議です。
だからこそ正しい知識とイメージを持つことが必要なのです。

横隔膜が下がると肺が広がること、またお腹の一番底の骨盤底筋群も
下がることも覚えておいて下さい。
骨盤底筋群を感じ取ることも歌うという行為に必要なことだということは
これまでにこのブログに何度も書いています。

歌は口先だけで歌えるものではありません。
自分の身体を感じ取りつつ正しい内的感覚を養って歌を楽しんで下さい。
もちろんナレーションについても全く同じ事が言えます。
タグ:横隔膜
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2009年02月06日

歌う事は身体と向き合う事

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毎度毎度これがボイストレーニングのブログとも思えない様相を呈しています。
自分でもおかしいとも思いますがやはり気持ちは身体になびいてしまいます。

だって!声はその人の存在の一部なのであって、身体と切り離せないから・・・
声は身体を通して初めて外に流れ出るものだからです。

それはずっと読んで下さっている方にはよくおわかりの事ですね。


どんなに喉の調子が絶好調でもそれだけで良い声が出るものではありません。
またどんなに身体が絶好調でもそれだけで良い声が出るものでもありません。
密接な関係なくして納得のいく声は出るものでは無いからです。
喉と身体の協調がどうやら大事なのだと悟る事が出来て来たのです。

私の教室ではまさにそんな感じでレッスンが展開されています。

運動が嫌いだと身体を動かす事を嫌がっていた人が
熱心に自分の身体を探るようになっています。
年だからと体調の不調を当然と思っていた熟年世代の人が
以前の不定愁訴の状態を不服とするようになっています。
誰もが身体と親しむ事で声が出るようになって喜んでいます。

そして誰よりも私自身が自分の身体の変化を楽しんでいます。
この1週間の間で開脚前屈が出来るようになりました!

最初の出産で座骨神経痛になって30年です。
お陰で柔軟だった身体を失ってしまいました。
開脚だって前屈だって全く問題なくできていたのが
全くだめという状態が既に自分の中で普通の事になっていました。
ジムで他の人たちが開脚前屈をやっているのをうらやましく思っていましたが
余りの苦痛にあきらめていて7年です。

いつのまにかS字カーブが腰に出現して動かし方も理解出来ました。
バランスボールで得た感覚を再現しつつ床の上でやってみました。
もちろん初めのうちはぎくしゃくしていましたが背中の感覚を
キープしながら前屈の角度を少しずつ深めていきます。
床が自分の目の前に迫ってくるのが懐かしかったです!
ああ!この感じだったっけ!と!!


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2009年01月16日

身体のパーツの感覚を磨こう

シャリファ・アスマ1.jpg

相変わらず骨盤底筋群の筋トレをやっています。
骨盤底筋群の筋トレ
1番目の筋トレをする時にですが、やりつつちょっと意識を仙骨周辺ー
すなわち腰の中央の一番窪んでいる箇所からお尻の割れ目の始まる上
辺りまでの一帯ーに持っていきます。
丁度そへと被る辺りですね。

この箇所を形を変えないようにして床から腰を離します。
下ろす時にもその形をキープして下ろします。

この感覚はとても大事だなと思いました。
ソヘは歌う時に最も意識されるべき場所だからです。
普段から感覚を磨いて置かないと歌う時に正確に動かすことが
出来ません。

こうすることによって骨盤を意識することも自ずと出来る
ようにもなりますね。

寝ころんだ姿勢は常に背中が床に着いている訳で、
この意識をおろそかにしていると
背中を歌う時に使う事が出来ません。

今書いたソヘの周辺はしっかり鍛えておかないと
寝ころんだ姿勢ではすっかり床から浮き上がってしまうのです。
特に痩せた人は大変努力が要ると思いますね。

なぜそうなるべきかというと、ずっと読んで下さっている方は
正解をわかっておられるのでにやりとされると思います。
骨盤が後傾しないと骨盤底筋群が使えず、腹横筋も多裂筋も使えない
つまり筋トレ不能で苦しいだけとなってしまいますから。

寝ころんだ時には肩胛骨とお尻の膨らみの頂点の長方形を
頭に想像しないと、きちんと床に背中を着けていることに
ならないのです。

寝ころんだ姿勢がきちんと出来ないと起きあがった姿勢は
取れるはずがありませんよね。

きちんとソヘが床に着かないあなた!
頑張って骨盤底筋群をまずは鍛えて下さいね!





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2008年07月16日

同じ事をやっていても・・・

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毎回レッスンでは違うことをやってはいますが、別に飛び抜けて
違うことはしていません。
必ず関連性のあることを前回に引き続いてやっているのです。
でも突然何かに意識が行ってしまっていつもと同じ事が
全く違う意味を持つことがあります。
実は私はそれを狙っているのですが、気づかない人は気づかず
レッスンが過ぎていくのです。
(それは私にとっても同じですけれど)

昨日来た生徒さんにはバランスボールを使いながら
色んな筋トレをして腹横筋に対する意識を持ってもらうことに
重点を置きました。
前にも書きましたが、有るポーズを取ったとして、それを
沈黙のうちにするのと声を出しながらするのでは
筋肉の存在感が全く違うのです。

特に腹横筋は声を出すとどれだけ自分の存在を主張し出すことか!

たっぷりと感覚を掴んでもらってからいわゆる
「発声練習」をするのですが、突然この人は
「先生!おへそが出ないんですねえ」といわれたのです。

それこそ1年以上同じ事をやっていて何で今更!と思いましたが、
この人にとってはそれが大発見だったのですね。

ちなみに皆さんもポーズを取って頂いたらわかりますが、
おへそを突き出すようにしていてはお尻を使う事を併用してでの
腹横筋の効率的な動きは出来ません。
いや、不可能ではないのですがものすごく苦痛ですよ。

やはり身体を使って実際に動いてみてでないと
理解出来ることは少ないのです。
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2008年05月09日

体の操作なんですけれど・・・

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最近なかなか更新出来ません。
気持ちがそうさせないのです。無理に書くほど疲れるものはありません。
気持ちに忠実にゆっくり更新致します。
まことに愛想の悪い事で申し訳ありませんが、よろしくおつきあい願います。

今日もレッスンで気づいたことを書いてみます。

レッスンでは軽いストレッチから各自に応じた筋トレをしてから、
いや、最近はしながら声を出すことが圧倒的に多くなっています。

生徒さん達は毎回皆熱心に自分の声を追求しています。
それは良いのですが、元々筋トレというものは決して気持ちよく
出来るというものではありません。
かなり苦痛な体勢で声を出すことになります。
それを堪え忍ぶのが発声練習だと思ってる節があるようなのです。

今日もじっと生徒さんの様子を観察していますと声なら声、
筋トレなら筋トレに気が向く余りに2つのことを同時に出来ません。
何のために声を出しながら筋トレをしているのか
さっぱり理解されていないのです。

黙って筋トレをするのと声を出しながらするのとでは明らかに
声を出した方が使っている筋肉を意識出来ます。
声を出してどこを使っているのか理解して頂くための
筋トレなのですけれど・・・

声を出しながらその苦痛な体勢の中でもどうすれば
苦痛を和らげられるか探して見て欲しいのです。
つまり体を操作するのが目的でもあるのです。

体のどこを意識するかでふっと余分な力が抜けたりするから不思議です。
例えばバランスボールに腰掛けて片足を床から離す動作だって
黙ってやれば足元がヨロヨロするのですが、声を出してすれば
途端に腹横筋が意識出来て足が決まることがあるのです。

そこにお尻の力でボールを後ろにキープする事を覚えれば
もっと体は揺れなくて済むのです。

もっと熟達してくるとお尻とボールの関係について気づくのです。
ボールに対するお尻の位置を動かさなければもっと安定するし
自分を「コマ」の芯だと自覚出来たら地面に垂直に立てているのを
理解出来るのです。

その時のお尻の感覚のままそっと立ってみると地面に対して
しっかり垂直に立てるようになるのです。
自分のしていることに対して「哲学」する事・・・
これは「野口体操」の分野ですけれど、発声練習にも
十分通用することでもあるのですね。

今日の生徒さんは見事にそれを見つけてくれました。


タグ:発声練習
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2008年02月17日

喉も筋トレを

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さて この人の声には全く焦点がないのです。
息と共に声が出るので丁度息にコーティングされた状態、
つまり「ハ行」の発音になってしまって母音がないのです。

こんな発声の仕方をする人は実は意外に多いのです。
大抵は筋トレをしていって強化される内にそれも解消されて
いくのですが、この人の場合はどうしても残ってしまっています。

胸骨甲状筋を強化する筋トレを今度はした方が良さそうです。
胸骨甲状筋は喉頭を引き下げてくれる筋肉なのです。
画像 図の一番下部から2つ目に書いてあります。

この声門閉鎖に関わる筋肉を働かせる事によって咽頭が
下方に固定されるので開かれて明るい音色になるという訳です。

このためにはまずは声門の開閉感覚を養う方が先だと思います。
暖かい息でも述べましたが、
「ナイショの暖かい息」で声を出すのですが、自分の体の中で
何が起きているかという感覚を是非持って欲しいのです。
正しい「内的感覚」を持ち続ける事はつまりはあなたの声を助ける事です。

今この人と感覚を養おうと頑張っています!

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2008年01月22日

ずっと待っていた・・・

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いつも自分のレッスンを録音して帰る生徒さんが居ます。
同じMDに重ねて録音してるのかと思ったら毎回新しいものを
持ってきて録音してるんだそうです。
もう7〜8年毎週熱心に通って来ているので、大変な数になっているでしょう。
いつも録音を聞きながらああでもないこうでもないと
試行錯誤してるのがレッスンから垣間見えます。
さすがにこれだけ声を出していると耳も肥えてきますから
聴き方も鋭く本質を突くことを言う事もあります。

殆どの大事なポイントをクリア出来るようにはなっても
歌になると途端にあちこちと響きがおかしい箇所が
誰にでも出てくるものです。
それがすんなり出来るのならば歌手デビューだって
してるのでしょうがまさかそううまくいく訳もなく
みんなが苦労している訳なのですが。

今日もぽつんと言う事には
先生の声は歌のどの箇所になっても同じ音色で
きちんと響いているのに、私の声はあちこちで響きが変わるのに
先週初めて気がつきました
。」

私には思わず転んでしまいそうな一言だったのですが、
どうやらそれは普通なのかもしれません。
それほどにまだ聴く力も何を聴くべきなのかもわからないのでしょう。

今日はこの生徒さんに対して全く新しい形でレッスンをしたので
非常に手間取って2時間半を費やしてしまいました。
この一言があったから余計にそうなってしまったのですが、
響きが変わる所を全て指摘して、楽譜を追わないで耳だけで
違いを理解させたのです。

楽譜上で音が2つしかないとしても実はこの中に
色んな動きのパターンがあって、その2つの中に
ぎっしりと音が詰まっている事は目だけでは
理解してもしきれるものではないからです。
家に帰ってその様子を聴くと絶対納得出来るという所まで
練習させました。

これは余程基本が出来ていないと誰にでも出来る事ではないので
何年もずっと我慢してこの時が来るのを待っていたのですが。
この生徒さんにはこれから新しい展開が始まるでしょう。


帰り際に
「私が思ってる感覚と全く違っていた事がわかりました。」と
頼もしい言葉をもらいました。

さて、来週どんな声を聴かせてもらえるか楽しみにしておきましょう。

タグ:耳を肥やす
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2007年11月12日

同じやるなら!

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生徒さん達のレッスンをしていて数々の気づきがあります。
今日はそんな話を書いてみますね。

負けず嫌いのAさん
普通に話をしている時は絶えずにこにこと頬の筋肉が緩んでいて
歌うには最適の表情が出ています。
口角もしっかり上がっていて、明るい性格がそのまま出ているのです。
ところが!
一度レッスンとなると何事も聞き漏らすまいと、さっきの表情は
まるでウソのようになって目は血走り頬は引きつります。
こんな人にいくら注意を与えても余計にナーバスな状態になるだけ
なので
出来るだけそれについては触れないようにして、冗談を言うようにします。
うまく冗談がヒットすると笑顔が戻るので、その瞬間をついて
今度は「今の顔がステキ!その時の奥歯の位置を覚えて!」と
すかさず声を掛けます。
頬が上がった時と下がった時の口の中の違いを感じてもらいます。

Aさんの場合の「同じやるなら!」は持っている力を全部出し切れ!
とイコールらしいのです。
意気込みの分余裕が無くなってコワい声になるのですが、
全く自分の出している声を聞くゆとりがありません。

柔らかな表情がゆとりのある声と、それを聞こうという行為に繋がるのですが。
これを悟って頂くまでにどの位掛かるのかわかりません。

Bさんは熱心な余りに自信がありません。
気持ちは前向きなのに、レッスンの初めから今日はうまくいくのだろうかと
殆ど自分を信頼していません。
そうなるとどんな声になるか、容易に想像がつくでしょう。
間違った声を出したら大変と胸を固めます。すると声は堅く震え出します。

この人の「同じやるなら!」はパーフェクトで行こう!なのです。
お陰で調子に乗ればかなりな声の持ち主なのに、自分を殺してしまって
かなり以前に解決したはずの事を再びやってみたり、胸の力を抜く
トレーニングを挟む事になってしまって遠回りになります。
いや、レッスンに遠回りも近道もないのですが、今日はこれで行こうと思っていた事を
私がすっかり忘れてしまう結果になるのです。

つまり二人とも欲張りな訳なのですね。
狙いすぎるために余裕が無くなってしまうのです。
余裕が無くなると身体は正直に身構えてしまう事になります。
身構えて固めた身体では思う声が出ないのはもうここを
読んで下さっている皆様にはよくおわかりですね。

「同じやるなら!」の正解はちゃらんぽらんで行こう!です。

リラックス!リラックス!これに尽きるのです。
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2007年10月25日

こんばんわ

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ちょっとまた間が空いています。
気になりつつも仕事で考えることがあって更新なしが続いているのです。
こうして自分が気がついたことや発見したこと、記録のために書いていますが
公開にしている以上読んで下さる方に不親切なような気がしています。
私はどこに何を書いているかは当然把握していますが、
あちこち話を飛ばしているから読み逃しされておられるでしょうねえ。

あちこちのボイストレーニングのブログも勿論読んでいます。
とてもわかりやすく目的の所に飛ばす仕掛けを作っておられる所もあって
もう尊敬の眼で見つめてしまいます。 汗

でもなぜかこんな風にわかりやすくしたくない気がしています。
読んで下さるのを拒否するつもりは無いのですが、何か違うのですねえ。
今はただひたすら書いていって自分なりの分類が出来るまでに
記事を増やします。
やがて何かが見えてくるような気がするのですね。

事実私のレッスンはここで書くことによってある形を成しつつあります。
発声練習の音型と身体の中の動きとの関連性がおぼろげに見えつつあるのです。
今はそれが面白くてそれを追い掛けています。

昨日も生徒さんの一人と話をしていました。
まだレッスンを始めて1年とちょっとではありますが、
自分の身体の中を覗くのが楽しくて仕方がないそうです。
それは私自身も若い頃に感じた感覚ですから良く理解出来ます。

身体を使って操作する楽しさとまだまだ未知の方法が潜んでいるのではと
常に模索する楽しみがそれから30年以上経っても、まだ続いているのですから
如何に深いものであるかはおわかり頂けるでしょう。

多分どんなにここを読んで下さったとしてもわからない事の方が多いでしょう。
身体の中の感覚を言葉で表すことは絶対に不可能なのですから。
もどかしさを感じつつもお許し頂く他はないでしょう。


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2007年09月26日

声区を広げる練習の続き

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9/23の記事の続きです。

「う〜あ〜あ〜」を注意深く練習するとどうしてもゆっくりとしか
出来ないはずです。
そりゃああれだけ私が色々な注意を書いていたら仕方がないですね。
でも練習している側にとっては呼吸がつらいことと思います。
その速度で大体出来るようになったらスピードを上げて練習して下さい。
ゆっくりな曲ばかりとは限らないので、色々な早さで出来るようにします。

大体に於いて年齢が高くなるに従ってせっかちになるようで、
速い速度で練習したがる傾向があります。
もちろん脳は初めてのことでとまどっているのに、本人は
知らん顔で一人前!に実行したがります。
ところがどっこい!不慣れなことがうまく出来る訳はありません。
それで落ち込んだりする人がとても多いのです。
何より大事なのは身体で何が起こっているかを確かめるべきなのに
これでは練習しない方がましでしょう。

練習の方法を工夫出来る出来ないで成功に至るスピードが変わります。
いつまでも出来ない場合は今やってる方法がマズイのです。
初めに立ち返って何が成功を阻んでいるか考え直す必要があるでしょう。

またそれが出来ないでイライラが募るなら一旦練習を止めましょう。
完全に頭をそこから遠ざけて練習を新鮮に感じられる時間を空けます。
つまり冷却期間を設ける訳です。
私は意外とそれでうまく行くことが多かったですよ。
練習は新鮮で喜びが持てる事が一番です。

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2007年09月05日

喉頭に任せよう

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レッスンの時に生徒さん達を見ているといつも感じるのは
色んな問題が複合的に絡み合っていて、一体どこからどう手をつけたら良いのかと
内心びくびくな時があります。
まあ私はポーカーフェイスなので、誰もそんな事を私が思っているとは
わからないでしょうけれど。

今書いていることにしたって元々「声区」について書こうとしているのに
これだけあちこちに飛ばないと話が進まないんですよねえ。
どれもお互いが密接に絡み合って書かずには居られないということは
読んで下さればおわかりだと思います。
どうぞ本筋を見失わず、あちこち行きつ戻りつで読んで頂ければ嬉しいです。

そろそろ話を戻すことが出来そうですが、喉頭の役割を納得して頂いたら
それを阻む姿勢について私が再度触れたこともご理解頂けたと思います。
姿勢も正せたとして元に戻りましょうか。

喉頭と喉を阻む物がなくなるとあっさりと声区という問題を乗り越えられますね。
どちらか一方が堅かったらある声区の守備範囲を超えてしまって、
どうしようもなくなってからようやく切り替えると声はひっくり返ってしまいます。

喉頭が全ての器官にどうするべきかを命令出来ないといけないのです。
意識してのどの筋肉と腹筋をコントロールしようとすれば、喉頭の持つ
反射能力を捨てることになってしまいます。
まずは喉頭を自由に動きやすくさせるためにあなたがする事はただ一つ!
邪魔をしないことだけでしょう。

高音を出すために筋肉を緊張させると声帯は伸びなくなり音は外れます。
声量を上げるために空気を強く押すと喉は反応し、緊張して音を吸収します。
とにかくオカシイと思ったら身体が自然に機能するように
あなた自身が調整しなくてはならないのです。
タグ:声区 喉頭
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2007年07月21日

ジムはネタの宝庫

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昨日も書いたのですが、ジムは本当にレッスンの材料が至る所に
ごろごろと転がっているところです。
常に頭の中にアンテナを張ってキャッチしようと目を皿のように、
耳をダンボのようにして自分の動きを考えて動いてきています。

今考えていることは、というより常に考え続けていることですけれど、
誰にでもわかりやすく、自分の身体をどう動かしたらどんな声が出るのか
を伝えたいという事です。


この仕事を始めてから現在のやり方以上にもっと簡単に、もっと早く
理解してもらえる動きはないかと模索してきました。
方法をマニュアル化の出来る分野ではないので、十年一日のような伝え方も
大衆薬品のように万人に合うものもあるわけではありません。

だからこそ燃えるのですね。

生徒さんに理解して頂いて思う声が出て、ご本人がその声に驚いた瞬間が
私の生き甲斐だというわけです。

私が楽しいから生徒さんも楽しくなる、というのが本来のレッスンのあり方でしょう。

野口体操の創始者である野口三千三氏がこんな事を書いておられます。
「意識でとらえることのできる事柄は、きわめてかぎられた一部の現象だけであって、
意識にのぼらないままの、永久にその主人にさえ認められないままの
働きこそ、むしろ、生きることにとっての基本的能力ではないかと思われてならない」


これを読んで納得したんですよ。
意識に登らないほどの働きってどんなものか知らないで死にたくはない!
なんて大げさですけれど、くやしいじゃありませんか?
やはり知らないままに漫然と生きていくなんて・・・・

ずっと追い求めてきたことと共通する感覚があるんですね。
一事が万事ですもの。きっとこれからも満足することなく
追い求めていくような気がします。

今やっていること、私が得たこと以上にもっと良い方法があるに違いない!
常にそれを書き換えていきたい私です。





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2007年07月20日

身体は自らを守る

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私が週に3日もジムに行っている話をご存じですわね。
自分の筋肉の開発保全と共に、筋肉についての情報やトレーニング方法、
またレッスンのネタを卸しに行っています。
ここは本当に色々なことを教えてくれるし考えさせてもらえる貴重な場所です。

様々なトレーニングやスタジオ参加が出来て、ここに通ってくるお客さん達が
自分の思うように時間を過ごしています。
何年も通っているとそれなりに顔見知りも出来て、人がやっていることも気になってきます。

余り顔なじみのない60代とおぼしき男性が最近気になって仕方がありません。
え?イケメンだからですって?
残念ながらその逆さまでいかにも血圧が高くて、物事の結果を重視しそうな人です。
しかも自分の思うこと以外は受け入れたくないというようなオーラが漂っているのです。

「物事の結果重視」と言いましたが、トレーニングは経過する過程が何より大事で
それを経てきたからそれにふさわしい肉体と精神が与えられるものであると思うのですが、
経過は全て無視をして性急に結果だけを、つまりいかにも素晴らしい身体を欲しがってるタイプの人なのです。

そのトレーニング?たるや傍目をしてみんなをヒカせるに十分な恐ろしさです。
一番大きなダンベルを両手に持って腰の位置も定めずにいきなり振り回すのです。
いかにもやってますよ!というのがありありでそれを鏡の前でやる訳です。
他にも色んなマシーンがあるのですが、全て力任せに息を詰めつつやっておられます。 大汗

その話を夫に(毎回一緒にジムに通っています)すると、やはり夫もマークしていたようで
ああ!あの人だね!と即座に答えが返ってきました。
周りの人たちも見るとも無しに見ていて、みんながハラハラしているようです。

あれでは腰を痛めて次は肩がおかしくなるに違いない、と二人の結論は
簡単に一致を見ました。

そこでふと思ったのですが、
「身体」はひょっとして自分自身を痛みを発することで
守っている
のではないかと稲妻のように閃いたのです。
苦痛を感じたらやはり意欲は鈍りますからね。

そう考えるとやはり自分をよく観察、また対話する必要があって、
身体の発する信号を無視しない日常の過ごし方や生き方をしないといけないなと
思ったのです。
つい自分を取り巻く周辺に意識が向いてしまいますが、
それに対する身体の声を無視しないという習慣はやはり必要なのですね。

あの男性はこれからどうなるのか、かなり気にしています。


posted by キミコ at 21:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 内的感覚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月27日

声に責任を持とう

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今日は二週間前にレッスンされた生徒さんの日でした。
やっぱり!相変わらずの硬い表情で声を出されます。

今日は発声の方法に触れずに言い方を変えてみることにしました。
2つだけの音での練習にして2音目に
自分でこんな声を出したいなと思ういわば理想の声を思い描いてそれを出してください
とお願いしました。

初心者の方はあれこれと発声のための条件をクリアすることしか考えないから
まるでコントロールの効かない暴れ玉を投げつけるようにしか声を出しません。
皆さんも経験がおありでしょうが、ちょうど下手なカラオケを聴かされた
時と同じ状態な訳ですね。

当然初めは全くうまく行かなかったのですが、段々落ちついて考える余裕が出来てきました。
考えてコントロールされた声は実に丸みが出て、人間くさい声というか
温かい声というかそういう感じがします。
それを考える余裕が出たということで、表情も考える余裕が出てきたのでしょう。
前回には出せなかった声を引き出すことが出来ました。
 
その方はレッスンの最後にこういわれました。
「ただ頑張って声を出すのでなく声や身体をコントロールする事が大事だと思いました。」
つまり身体を緩めるという考え方を初めて持たれたと思うのです。
頭の中では私が何度も繰り返して言うので、認識は持っておられたと思うのですが、
それを初めて体得された訳ですね。

ボイストレーニングではいくら頭で理解出来ても何にもならないのです。
それを身体を通して外に出すことが出来なければ出来ないのと同じ事なのです。
この方もこれで自分の声を知るということに一歩近づいたと言えるでしょう。

タグ:発声
posted by キミコ at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 内的感覚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする