2014年04月26日

ピアノ演奏での腕の痛みについて

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前記事から3か月以上ご無沙汰をしておりました。
でも、ちゃんと毎日覗きに来ていますよ。

先日、私にとっては長年の疑問が解決したので、
ここに記そうと思います。

お困りの方の手助けになれば嬉しいです。

現在ピアノを始めて2年の、声楽志望の生徒さんが来ています。
この人はある健康体操のインストラクターさんなので、
すっかり身体は出来上がっていて、感覚も鋭敏で熱心です。
レッスンの度に、身体の使い方の研究発表会のようになっていて、
お互いに磨き合って、非常に有益な時間を持てているのです。

普通、ピアノの初心者は、腕と指だけで弾こうとしますが、
この人は身体の使い方を、横からちょっと言葉を添えるだけで
きちんと弾けるのです。(もちろん初心者なりですが)
私は身体からアプローチする教え方を始めてからまだ日が浅いので、
非常に興味のあるレッスンとなっています。

先日もどう声を掛けようかと、弾いている様子をじっと観察していました。
身体全体は動かせても、手首の動きは慣れないので
やはりぎこちないですからね。

以下、興味のない方は読み飛ばしてくださっても、差し支えありません。

八分の六拍子で四分音符、八分休符の連続パターンが
左手に出てくるのですが、手首を動かせないので、
丁度棒でピアノに触っている状態になっているのです。
そのために音に伸びがないので、音が切れる瞬間が直線的です。

初めの四分音符で手首を落として、鍵盤を押さえている間に手首が上がって行き、
八分休符で指先を集めて、その指先から水がぽとりと落ちるような形にして
鍵盤から手を上方に離すのですが、その次の動作であっと思いました。

その人は指先を下に落としたまま、鍵盤に戻すはずの所を、
わざわざ指先を上に向けながら、鍵盤に落としていきました。
その次の動作は、初めに戻って手首が落ちるのですが、
もう空中で既に手首が落ちてしまっているのです。

こうなると完全に手首が落ちたまま、次の鍵盤を押さえる事になり
ずっと堅い音の連続になってしまいます。
それを指摘すると、この人は言いました。


「だから二の腕が痛かったんですね。」

これは私には思いもかけぬ言葉でした。
というのは、大人の生徒さん達がよくこう言っていましたから。
大人は身体も硬いし、単に弾きだして日が浅いから、
そんな風に言うのだと思い込んでいました。
だって子供の生徒たちから、こんな言葉を聞いた事がなかったですからね。
それは子供は筋肉が柔らかいし、何しろ物まねの天才なので、
あっという間にそんな段階は脱していましたから。

腕が痛いという訴えをこれまでずっと見過ごしてきて、
本当に迂闊な事だなと、深く反省した次第です。

私もそれを真似してみました。
ピアノを弾く時のように、肘を曲げた状態で前方に突き出して、
手首を上方に反らせます。
なるほど!二の腕の外側のつらい事!胸の前や肩甲骨にも負担が来ます。
つまり腕にとってはこれは不自然なのですね。

この人とも話し合いました。
初めはこんな状態で腕が痛いので、その内にその痛みを回避しようと
身体が勝手に自ら正しい状態に持って行くのではないだろうかと。
まさか腕が痛いままで、何年も練習を続けられるものでもありませんしね。
私も大人の生徒さんが時間の経過につれて、腕の痛みに関しての訴えを
全く聞いた事がありませんから。
第一その不自然な状態では、美しい音は生み出せないですからね。


私が昔習った範囲では、先生は筋肉からのアプローチで教える事は
ありませんでした。
まして、身体を使うなんて聞いた事もなかったのです。
有難い事に私は発声のために身体を使う事を覚えて、
筋肉がしっかりついたら、ピアノの音も変わるんだ、
という発見をしましたから、ピアノの教え方もすっかり変わったのです。


この腕の使い方の発見は、一体生徒さんに対して、
どの段階で話せばすんなりと伝わるのか、という疑問が起こりました。
早すぎたら多分理解されないのではとも思うのです。
何しろピアノに対して何一つ情報の蓄積がありませんから、
あらゆる事に関して、その人なりに問題点が山積しているはずですから。


posted by キミコ at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月10日

40日振りですか?

シャリファ・アスマ1.jpg

前回の記事が元旦だったのですね。
すっかり間が空いてしまいました。
寒さが厳しくて冷える冬ですねえ。
雪の降る地域の方は今年は一段と降雪量がすごいようで、
さぞ毎日が大変だろうとお察しいたします。
私の住んでいる地域は全く積もることもなく、
なんだか後ろめたい気分にさえなりますが・・・

「歌以外の楽器」カテゴリもすごく間が空いてしまっています。
思う事は色々あるのですが、書くまでには至っていませんでした。
今現在何よりも確実に言えることは、歌以外の楽器でも体の筋肉量が
演奏を左右するものだという事です。
特にスピードや、音量を必要とする演奏には欠かせないものだと。

つい何年か前の私はうすうす感じてはいたけれど、ピアノ演奏に関して
手だけでは弾けない事に実感が伴っていませんでした。
今は自分の身体にしっかり筋肉がついた事で、全くスピードも音量も
変化した事を実感します。
とは言っても、元々私は反射神経が鈍いですからねえ。
こんな風に偉そうに書いたら、笑われるかもしれませんが。

さすがに自分がこうなった現在、目は肥えてきているので、
ピアノ演奏に関しても、少しは体という目線から助言することが
可能になってきました。

小さなボールを使ってに書いてある、「両太ももの間に挟んで」
という感覚がこんなに必要だったとは、思いませんでした。
太ももの間にボールを挟むとおわかりでしょうが、腹横筋に力が入ります。
それと共に、太もも裏にも力が入って、体が引きあがります。
その力を利用すると、驚くほど音色もスピードも上がるのです。

ちょっと助言するだけでその場で変わりますから、本当に驚きますよ。
でも、筋肉のない人にはちょっと疲れるかもしれませんね。
身体だけは鍛えておいて、損はありません。
音が変わることがわかったら、是非身体を作ってください。
posted by キミコ at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月21日

寄せて!上げて!

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なんて題をつけたら、まるでどこかの下着メーカーのCMみたいですか?笑

久しぶりにピアノの弾き方について気になったので書いてみました。

大腰筋の意識が出来るようになるとで書いたあの生徒さんのその後です。

あれから半年ほど経つのですね。
すっかり音色も弾くスピードも変化があります。

出来るだけ毎週レッスンをと思っていても、仕事が忙しいようで
とても不定期なレッスンになってしまうのです。
今日のピアノ練習も落ちついて出来たのは1月ぶりです。

この人は律儀というか、ピアノの課題の前に必ず5音音階で
オクターブ昇る練習曲を弾きます。
私が求めている訳ではないのですが、弾かないと気が収まらないらしい・・・・。

やはり一番初めに弾く物は勇気が必要ですね。
鍵盤に手を置くのをかなりためらった後に弾き始めます。
音色が変わってきたとはいえ、まさか文句なしとは言えません。

左右同じ練習曲なのですがどうしても左右差が出ます。
右手は5本の指を完全に鍵盤上に置いて弾けますが、左手は
親指が浮いてしまいます。
余りしつこく言うとそればかりに気が囚われるので、わざと見逃していました。
今日は少し気になるので左手だけで弾いて頂きました。

誰でもでしょうけれど、利き手でない方で弾くと
力が抜けずに音も籠もって、たどたどしくなってしまいます。
腕の内側に筋が立って居る位力が入ります。
そして肩が上がってくる!案の定の弾き方なのです。
普段は右手が寄り添うので弾けるのですが、片手となると力の配分が
おかしくなるのでしょう。

身体を引き上げることは常に言い続けているので、それに関しては十分です。
ところが脇が開いて、肘の外側から力が抜けてしまっている・・・。

肘を内側に寄せるようにと言うと、ばらついていた音がややまとまるようです。
左手小指から順に親指に移行するパッセージは、肘を寄せる形になるので
とてもやりやすいですが、やはり親指から小指に向かうパッセージは
肘から外に力が抜けてしまうようです。

いくら身体を引き上げられても、その力が外に抜けてしまっては
全く意味がありません。
私にとっては、今更ながらなるほどなあと感心するばかり!
「寄せて引き上げる」事が同時に出来ないといけないのですね。

この人はピアノを練習する時間が殆ど取れない人ですから
ある程度の時間はかかるのは承知です。
それにお互いに「身体から入るピアノレッスン」を
実験していることは了解済みなので今後どんな展開になるかわかりません。

私も新しい指導法でアプローチが出来ることを、この人に感謝しています。



posted by キミコ at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月20日

大腰筋の意識を出来るようになると

フィレモンコシェ.jpg

ぶれない身体を作ろう 1に書いた事は他の楽器にも有効なのです。

私が歌もピアノも教えている生徒さんに早速試してみることにしました。
この人はまだピアノの音に関してはどれが良い音なのかが
理解出来ていません。
そんな人にこう言うことにしました。

「大腰筋を上に引き上げるようにしてピアノを弾いて下さい。」

ピアノの生徒さん達には以前からも「みぞおちとおへその距離を開けて」
ということはずっと言い続けています。
でもその頃は骨盤の位置については私自身が無自覚でした。

「みぞおちとおへその距離を開ける」という事から、まだ更に
大腰筋を引き上げるのは、相当に筋力も身体感覚も持ち合わせていないと
とても大変な事なのです。

幸いなことにこの生徒さんにはその感覚も筋力も持ち合わせています。
すぐに音色が変わりました。
すなわち芯のある音が聞こえてきました。
以前には出せなかった音色に生徒さん自身が驚いていました。

大腰筋を引き上げることで、腕の余分な力が抜けます。
腕だけで演奏するのは不可能な状態になるからでしょうね。
試しに腕に力を籠めてみましたが、とても弾けたものではありません。

骨盤が前傾する事で肩甲骨も寄ります。
肩甲骨を寄せると広背筋の働きで二の腕の内側から脇にかけて
しっかり引き込むことが出来ます。

足振りをして大腰筋の意識を高めてから試して頂きたいと思います。

posted by キミコ at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月26日

背中を意識して弾いていますか?

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ピアニストの姿勢を見つつ演奏を聴いていますか?
肩甲骨と骨盤との関連を理解する事が出来たので
最近はピアノ演奏にもそれが当てはまるのがわかって、
興味深く見ています。

僧帽筋下部を引き上げるようにしていると
腕の力だけでピアノ演奏しないで済む事がわかります。

ただ単に僧帽筋下部だけを引き上げるだけでなく、更に
肩甲骨を寄せるようにするとみぞおちが引き上がって
腹横筋が作用して足先にもぐっと力が入ります。

まるで立ち上がる時のように足の付け根を引き込んで
大腰筋を作用させて演奏すると音量もぐっと上がり、
速いパッセージも楽に弾きこなせます。

ピアノに覆い被さるようにして肩甲骨を広げきって
演奏しているような時にも腹横筋を作用させている人は
苦しそうには見えません。
腹横筋の力を抜いてしまうとたちまち足の力が無くなります。
そうなると腕の力だけで弾くことになってしまって、
自分の思う音色を出すのが困難になるでしょう。

何人もの先生に師事しましたが、そんなことには一切触れられることもなく
単に手の運動会に止まっていました。
ほんの少しの口添えで演奏が変わるのに・・・

演奏を聴く側としては真横からピアニストを見ているので、
足の付け根の引き込みや腰の反り、上体の引き上げ具合に
演奏を加味して聴くと一層楽しめるでしょう。

posted by キミコ at 12:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月06日

親指を暴れさせない

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骨盤の前傾後傾が出来ると・・・で書いた生徒さんのその後です。
この方はお仕事をされているので見た目にそんなに進歩はないのですが、
それでも10ヶ月も経ったのですね。
毎週継続出来ているからそれなりの感があります。

ピアノ初心者の人たちが一番困るのが手や指先の力が抜けない
ということではないでしょうか。

この人も右手は全く問題がないのですが、左手の親指の力が抜けず
他の指が鍵盤上にあると必ず空中に浮いてしまいます。
それを気にすると益々出来ないのですね。

教授法というのはこの人に有効でも、あの人にも同じで良い
というものではありません。
一言言ってそれで済むものなら良いのですが、大抵複合的な
問題があって一律の伝え方では解決されないのです。

子供なら彼らはマネの天才なので、一緒に弾いている内に
いつのまにか問題が解決されるのですが、大人は知恵があるので、
余計なことを一緒に考えてしまうからなのか益々問題を
拡大させたりする事があって、伝えるのが大変なのです。


今回はこんな伝え方をしてみました。

順に並ぶ白鍵に左手の指5本を置くパターンに於いてです。
気をつけることは腕や指のどこにも余分な力を掛けません。
指自体の重みを鍵盤に掛けて下さい。

脇から両肘を離さないようにして鍵盤と同じ高さに、鍵盤上に
手を置きます。
当然親指が触れる鍵盤は一番自分に近い位置ですね。
左手親指、人差し指と1本ずつ鍵盤を押していき、中指にさしかかった時に
人差し指より鍵盤の奥に中指を置きます。
つまり黒鍵に近くなるわけですね。
そうなると手首の高さは鍵盤と同じ高さではなく、かなり浮いたことになります。
その辺で親指がちゃんと鍵盤に触れていますか?親指が進行方向と
逆方向に反り返ったりしていませんか?
中指が無事に済んだら薬指もやや中指より黒鍵に近い位置に置きます。
つまり手首はいよいよ鍵盤上から浮き上がりますね。

そろそろ肘が脇から離れようとしていませんか?
支点である肘を動かさないようにしなければいけません。

最後に小指ですが、小指は薬指より短いので実際は薬指より
自分に近い位置に指を置くことになるのですが、意識はあくまで
薬指より奥を触ります
これでよく言われる「玉子を握った形」が出来上がった事になります。

これで初めの親指の時の手首の高さより小指の手首の高さの方が
高くなりましたか?
肘を離さない事と変に力んだりしなければ、親指はちゃんと
鍵盤上に触ったままになっているはずですね。

初心者の人が陥りやすい感覚が5本の指を一直線に置かなくてはならないということなのですが、とにかく指の進行方向に鍵盤を斜めに上げていく(奥に突っ込んでいく)
ということを守れば余計な力も要らないし、指の動きもスムーズになります。

親指が暴れなくなったら骨盤の動きも意識してみましょう。
ラベル:ピアノ教授法
posted by キミコ at 18:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月26日

バランスボールはやはり効果を発揮!

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楽器演奏の時に呼吸をしていますか その1で書いた生徒さんのレッスン日でした。

この方のご姉妹がボイトレをしてみたいということで、
一緒に筋トレをして下さいと開始されてから1月半経ちました。
もちろんバランスボールも使ってですよ。
非常に運動不足な状態だったので動きが定着するのに時間がかかりますが。

先週まで骨盤の前傾後傾がわからないのと、ピアノを弾く動作とが
一致しないでまごまごしておられたのですが、今日はかなり意識して
身体の動きを考えながら練習されたとかでこの方の段階にしては
驚くほどの上達ぶりでした。

この方は現在舞曲を練習しているのですが、1拍目毎に骨盤を
動かす事が出来るようになって、いかにもダンス曲らしく
メリハリのついた演奏が出来るようになったのです。

今までは手を動かす事と音符と鍵盤の位置との3つの連動が
出来なかったので、いくら1拍目を強くと言っても不可能だったのです。
1小節ごとに規則正しく骨盤を動かす事が出来るようになって、
その為に吐く息が1拍目に来るようになるので、曲が生き生きとしてきました。

それに骨盤を動かすことにある速度を必要とするという事も
曲を見違えるようにした原因でしょう。

つまり骨盤を動かすのに余りに速い動きも遅い動きも出来ません。
なぜなら呼吸の速さと骨盤を動かす速度は常に一致するのですから。

有る程度曲として仕上げておいて骨盤の事を持ち出したので
骨盤を動かす速度と手の動きが連動出来たのでしょうね。

熟年の方なので確かに新しいことを吸収するのに時間を要しますが、
思い切ってバランスボールを取り入れてよかったと思いました。
posted by キミコ at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月20日

楽器演奏の時に呼吸をしていますか? その3

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前回の話を進めていきましょう。

ピアノは初めから音も調律されていて、鍵盤を押さえれば鳴る楽器です。
その為に、ピアノを弾くために歌うように筋肉を使うということを
すっかり忘れてしまうのです。
歌でさえ喉以外の筋肉を使うことを知らない位ですものね。
「手の運動会」さえ出来れば良いと思いこみがちになります。

その為早いパッセージが弾けないのは自分の手が悪いからだ
と思ってしまう人の多いこと!
手だってひどい迷惑を蒙っているのですが・・・

後傾させた状態で鍵盤に軽く指を触れておきます。
息を吐いて鍵盤が落ちて音が鳴った時点で骨盤を前傾させます。


この時に一番大事なことは音を出す前に鍵盤に手が触れていることです。
中には息を吸って骨盤後傾から前傾に移る時に「ピアノを叩く」人が
少なからずいますから、敢えて書いておきます。
八分音符は短いからとぴしゃりと虫でも叩くように鍵盤を
叩かないようにしてくださいね。

八分休止符と八分音符が1つずつ規則的に並ぶ曲になると
初心者の人が漏れなくやるのは、休符で必ず息を吸ってしまうことです。
つまりはぁはぁと犬のように弾くのです。大汗
指摘すると大笑いをされるのですけど、それをやってられるのですよね。
手首もぺこぺこと忙しく動いてしまって、これではすっかり疲れてしまいます。

初めの休止符で吸ったら次の八分音符以降、休符も吐き続けます。
どこまで吐くかというと、フレーズが終わる所まで。
または適切なフレーズが切れてもおかしくない所までです。

吐き続ける事はつまり骨盤前傾を続けることです。

しっかり大腰筋を引き込んで腰の骨を寄せることで腹筋と臀筋を
引いては骨盤底筋群も連動して身体全体を椅子から浮かせるように
上げ続けるのです。
弾けばわかることですが、もちろん手首は落とせません。
同じ高さをキープしないで前の音より次の音というように
少しずつ手首を上げていきます。

弾きやすさと力強さと容易にスピードが上がることに
きっと驚かれると思います。

勿論八分音符以外の長さでも有効ですし、途中に八分休符を挟まなくても
フレーズが続く時はこの弾き方をされると楽に弾くことが出来ます。
posted by キミコ at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月18日

楽器演奏の時に呼吸をしていますか?その2

デェインティーベス.jpg

この生徒さんには割と前になるのですが、足の付け根を引き込みながら
弾くことは伝えてあるのです。
但し背筋を鍛える事はしていないので、背筋は立ち上がらないのですが。
その為に胸が持ち上がらず、そこから腕が持ち上がらない
という問題が派生してくるのですが、今はそのままで放置されています。

まあその事実は伝えなければいけないと思っていましたが、
幸いなことにこの方のご姉妹が今度ボイトレをしてみたいということで
一緒に筋トレをして下さいと先週からやり始めました。

案の定腰が痛い、肩が凝ると典型的な運動不足状態です。
どこまで症状が改善されるかは今後を待たねばなりません。

ともかくも前回に書いたように呼吸を意識できたところで、一歩
話を進めてみました。

骨盤の位置から見たピアノ奏法
に触れているように
息を吐いて鍵盤が落ちて音が鳴った時点で骨盤を前傾させます。
(前傾させるスピードが音の大小を決めます)
つまり大腰筋が軽く引き込まれた状態になることで手首も
鍵盤面から高く引き上げられます。
吐いた状態から骨盤前傾のままで次は息を吸う事になるので
その吸った息の最後辺りで骨盤を後傾させます。
一つの音についてその動作を繰り返すのが基本となります。


この生徒さんが現在練習している曲は、スタッカートの八分音符の前に
八分休止符がつくという音型で成り立っています。

歌でもそうなのですが、この音型は本当に難しいのです。
初めの休止符を初心者の人は必ず息を詰めてしまうか、呑み込むか
のどちらかになってしまいます。
従って次の八分音符は必ず息の塊に覆われてしまう事になって
それに続く音符の群が次の息継ぎまでにため息混じりの歌になってしまうのです。
こうなると筋群を使うゆとりは全くなくなってしまって、ついには
曲全体がため息に包まれてしまう次第です。

ピアノではこうなります。

初めの休止符を呑み込むから次の音は吐く息で鍵盤を叩くことになってしまうか、
無呼吸だったら呼吸の出来ない苦しさで身体全体を固めることで
リズムが乱れてしまうのです。
歌と同じで筋群を使うゆとりなどあるはずもないのです。

更に八分休止符と八分音符が1つずつ規則的に並ぶ曲になると弾けなくなるのは
つまりこういう理由からなのです。

絡んだ糸をほどく手段は徹底的に初めの休止符で吸う事を
マスターするだけでしょう。

ところがこれが非常に難しい・・・・

続きます

posted by キミコ at 22:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月17日

楽器演奏の時に呼吸をしていますか?

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もう5年ほどレッスンに来られている熟年のピアノの生徒さんです。

とても練習熱心で毎日1〜2時間は練習しておられるそうです。
熟年になって始めた音楽なので、まさに茨の道なのですが、
確かに毎回努力の跡が見られて、教える側からすると模範生は有り難いのです。

今までのピアノ教師歴から言いますと、人は40代になると反射能力が
落ちてくるようです。
もちろん若い頃から継続していらっしゃる方は別ですけれど。

ピアノというものは本当に反射神経を要する楽器だと思います。
楽器も大きいし、鍵盤も沢山あるし、楽譜だって加線が多くて
読みこなすのも大変ですからね。
だから大人の生徒は子供の生徒より数倍1曲を仕上げる時間が
必要なものなのです。

この生徒さんも最近時間はかかるにしても、仕上がり具合が
良い感じになって演奏スピードも上がってきました。


こうなると次の段階に移らなくてはいけません。


単にピアノの鍵盤と楽譜が一致するという段階から中身を充実させる事を
加味しての演奏を目指して欲しいと思ったのです。

この方は間違いのない演奏を心がける余りに、息を詰めて弾くのです。
そろそろ呼吸する事も考えて頂かなくては。

人は手を上げたり前方や後方、横に手を突き出すと、自然に息を吸います。
その逆をすると息を吐くように出来ています。
ところが演奏に夢中になると正確さを意識する余りに無呼吸になるのです。

丁度スタッカートの多い曲を練習中で、すっかり楽譜が理解出来たので
呼吸を意識することを心がけて頂くことにしました。

鍵盤に指を落とすと息を吐き、次に指が鍵盤から離れて上がり、再び
落ちる動作になると吸っている事に注意を向けて頂きます。
(とてもゆっくりな動きに於いての場合です)
声を出しながら、または歌いながらなら容易なのですが、弾くことにだけ
意識が向くのでこの方の場合は声が伴いません。

膝の上を鍵盤に見立てて歌いながら膝に指を置いたり離したりします。
四苦八苦の末になんとか膝鍵盤がうまくいったら実際の鍵盤上で弾いてみます。

もちろん手だけではなく身体も使うという事は当たり前ですが・・・

続きます・・・

posted by キミコ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月26日

指の重さ 加筆しました

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相変わらず聴く耳を作っておくで書いた、あの生徒さんとのレッスンが続いています。

大体ピアノ初心者は全ての指を鍵盤上に置いておくことが出来ません。
大抵親指が浮いてしまったり、ひどい時には小指も引きつったように
鍵盤のはるかかなたに浮き上がったりするものです。
それを指摘すると多分事態は益々悪い方に向かいます。
ある程度鍵盤に指が慣れるまでは言わない方が良いかも知れません。

この人は何とか指が浮くことを阻止出来るようになりました。
次は音のムラに注意する事を指摘してみました。
親指は強い指なので小指に比べると音が強くなるのは
ピアノに触ったことのない人にも容易に想像がつくと思います。

鍵盤は押すと凹むように出来ています。
慣れない人は鍵盤を押すものだと思いこんでいるのです。
実はここに大きな落とし穴があるのですね。
押すためには下に落とそうという力が働いてしまいます。

膝の上に指を置きます。どの指でも構いません。
「押して!」というと押した力をそのまま膝に感じていませんか?
膝に触れた瞬間に一応押しますが、次の瞬間に指を浮かせます。

それをリニアモーターカーのように、膝に触れているかどうかまで
微妙な浮かせ具合をキープ出来ますか?
それを腕だけでやろうとするととてもつらくないでしょうか?

浮かせるための力は歌う時のように身体の胴体部分の力が
参加してくれないととてもつらいことになってしまうのです。

加筆します

脇の下に文庫本程度のものを挟んで脇腹に圧迫させます。
丁度肘の内側に力が籠もるのが意識出来るはずです。
その状態で上記の事柄をもう一度実行してみて下さい。
勿論肩はあがってはいけません。肩胛骨の位置に気を配って下さい。

脇を開けて弾くというスタイルの人も大勢いらっしゃいますが
それでも肘を内側にという意識は捨てていないはずです。
音量を減少させるために肘を開いて逃すという事はあるようですが
全く無意識に演奏する事はないと思っています。


膝の上で出来るようになっても凹んでくれる鍵盤の上では
またその感覚を忘れるかもしれませんね。

こんな想像をして下さい。
指先に糊を塗りつけ、そっと鍵盤に触れます。
その指先を押しつけないで鍵盤を糊の力で持ち上げます。

一瞬鍵盤を押す力はどうしても必要ですが、後は糊の力で浮かせます。
そんな感覚でピアノの鍵盤に触れます。
もちろん胴体の力は必要ですよ。
骨盤底の力で腕をキープする感覚です。

もっとはっきりわかるたとえをしてみましょうか。
豆腐を指の型が付かないように触ります。
少しでも力を加えるとたちまち豆腐に凹みが出ますね。

親指は上にも書いていますが、強い指なので音が出すぎないように
耳も動員して力具合を決定して下さい。
それがピアノ練習というものなのです。




ラベル:ピアノ奏法
posted by キミコ at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月26日

聴く耳を作っておく

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しばらく間が空きました。
それにも拘わらず覗きに来て下さる方が増えて嬉しい限りです。
やはり書き続けた成果が現れてくるのですね。

さて、ピアノ奏法に関して時々書いていますが歌では使わない要素で書いた
あの生徒さんも大分ピアノに向かうことに慣れてこられました。

別にピアノ専門に練習するわけではないので、全くピアノに触れないで
レッスンに来られる日の方が多いのです。
レッスンを進める気がお互いにないので、思いっきり拘りのレッスンが出来ます。

5指全てを順に動かす5音音階の練習をしていますが、今までは敢えて
指に関して触れていませんでしたので、今回は指に関する注意をしてみました。
大体右利きの方は両手ユニゾンで弾くと左手がもつれて右手に比べて
遅れてしまう傾向があります。

そんな人の手は決まって親指が鍵盤から離れて小指が外側に傾いてしまい、
平板で汚い音しか出ないのです。
親指と小指で2,3,4指に当たる鍵盤を両側から挟んでつまみ上げるという
感覚が必要なのです。

小指の先で自分の鼻の頭を鼻の形が変わらないように押してみます。
その時の小指の鼻に当たる位置が鍵盤に当たれば良いのです。
鼻が押しつぶされる時の小指の鼻に当たる位置との相違がわかれば
それですっかり音色が変わるのです。

それでもやはり親指は鍵盤から離れようとするのですが、鍵盤を小指、親指で掴んで
単に鍵盤上に置いておくのではありません。
掴んで自分の方に引き寄せるようにするのです。

良く生徒さんにこんな説明をするのですが・・・
犬の散歩をする時に犬に繋いだ紐を引っ張るようにしないと、犬は好きな方に動くので
自分が犬に散歩させられてしまいます。


暴れる指をコントロールするのは実は自分の身体なのです。
手を単に鍵盤上に置いておくのは指の運動会にしか過ぎません。
骨盤底筋群や腹筋群が働いていないと紐を引っ張ることが出来ないのです。

この説明とちょっとした練習でこの生徒さんは弾けるようになりました。

いわゆる「卵を手のひらで包んだ形」になったわけですが、もし指先を伸ばしたままでも
弾くことが出来るという実験もしてみました。
指の腹でうんと自分の方に引き寄せるとちゃんと音が出ます。
この場合は卵の手とは違って厚みのないスタッカート気味の音になります。
その為には腹筋の関与をかなり感じると思います。

でも耳が肥えていないと自分のイメージした音を出すことは出来ません。
イメージそのものが出来ないのですから無理のないことですね。
有り難いことにこの生徒さんは発声練習で遠回りしたお陰で、
私が今のように知識もテクニックも持たず一緒に苦労しました
きちんと耳を肥やすことが出来たからこそ、通り一遍とも思える説明でも
理解して頂いて思った音を出すことが出来ました。

歌でもピアノでも他のことでも同じですね。
聴く耳、見る目をまずは持たないと目標が明確になりません。
固定概念に囚われない音を出したいのならまずは感覚を研ぐことを覚えなくてはと
強く思ったことでした。






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2009年05月24日

歌では使わない要素

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骨盤の位置や回転という観点から見たピアノ奏法を
ピアノ初心者の生徒さんと共に考えています。
ピアノ教師を40年もやってきてこんな観点から考えられる自分が
楽しくて仕方ありません。
物事はアプローチの方法を替えるとこうも新鮮な喜びが持てるのですね。

椅子に腰掛けて目の前に手を置くというポジションなら
骨盤の前傾後傾だけを考えていれば事足ります。
ところが鍵盤の端から端まで動くような音型になると
骨盤の位置を固定して弾くことが出来ない事に気づかされます。
固定すれば肘が身体の脇から外れてしまって指先の位置だって
思うようにならないからです。

肘を脇から外すことでフレーズの求めている物を満たす事もありますが
それでは表現出来ない事もあるので常に脇から肘を離す奏法は
とても弾きにくいものだと私は思っています。
全力疾走している時に肘を脇から離すと思うように走れないのは
経験されているのではないでしょうか。
第一肘を離すと骨盤底筋群を活かすことが難しくなりますからね。

こうなると骨盤を傾けながら左右に骨盤の位置を移動する必要があります。
つまり座骨を軸として骨盤を旋回する身体の動きをマスターすれば
良いと思いました。
特に左右に関しては必須の事柄ですね。
ここでやはりバランスボールで回転させることを覚えれば
かなり簡単にマスター出来るなあと考えました。

いつか検証しなくちゃ・・・笑
posted by キミコ at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月09日

骨盤の位置から見たピアノ奏法

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このブログでは必要ないかもで書いたピアノ奏法の話を少し書いてみます。

普通ピアノを習いに行くとまず意識は手の方にしか集中しませんね。
私も40年ほどピアノの生徒さん達に教える事はそんな所からでした。
確かに大きな問題ではありますからごく当然だろうと思います。
でもそれに集中する余りに他の全ての問題がおろそかになることで
この40年その解決に非常に悩んできたのです。

ナレーション志望の生徒さんと長いことのおつきあいになりましたが、
初めの3年ほど発声と母音練習に終始するだけで
音楽の「お」の字もなかったのです。
それが音の高さを考えるようになったり、リズム練習と韻の踏み方
との関連について考えたりで徐々に音楽の色合いも濃くなってきました。
そしてついに病膏肓にいたってピアノにまで手を出すようになられたので、
従ってこの方は譜読みに関して全く問題ない所からの
ピアノ入門となったのです。
ちょっと珍しい形だと思いますね。
裏を返せばこんな形でのピアノへのアプローチも可能な訳で
事情さえ許せばこの方がピアノの音色にも注意が行き届くようです。

またピアノに伸び悩んでいる方も骨盤からのアプローチを試みられたら
音色の変化にはきっとびっくりされるだろうと思いますよ。

ピアノの椅子に腰掛けて骨盤をまずは軽く後傾させます。
(ああ その前にピアノの椅子の高さは鍵盤に手を置いて
肘が鍵盤面より下がりすぎず上がりすぎずという所でしょう。)
とにかく後傾させた状態で鍵盤に軽く指を触れておきます。

息を吐いて鍵盤が落ちて音が鳴った時点で骨盤を前傾させます。
(前傾させるスピードが音の大小を決めます)
つまり大腰筋が軽く引き込まれた状態になることで手首も
鍵盤面から高く引き上げられます。

まだ指先は鍵盤を押している状態のままです。
但し力は鍵盤を下げるだけで指の重さ以外はかかってはいません。
ここで力が入るのが初心者ですが手首を上げることで力が入るのを
防いでいる訳です。

吐いた状態から骨盤前傾のままで次は息を吸う事になるので
その吸った息の最後辺りで骨盤を後傾させます。
一つの音についてその動作を繰り返すのが基本となります。
それは丁度頑張っておられますか?早口言葉!で触れたように
一つの音に骨盤を1度動かすのと同じです。

慣れてきたら骨盤の動き1つに対して音が2つ・・・というように
段々増やしていきます。
1つの音に対してなら短い息で済みますが、音の数が増えるに従って
長い息が必要になります。
その保持の仕方は歌う時と全く同じ事なのです。
つまりピアノは指先で歌っているのと同じと言えるでしょうね。

骨盤前傾のために手首が高くなることで指先を調節する事が
出来ますね。
鍵盤への接着面が少ないほど音は繊細になっていきます。
息の濃さと手首の高さ調節で色々な音が楽しめる訳です。

やはり何よりもまずはどれが良い音なのか判断出来る耳を
育てることが先でしょうね。






ラベル:ピアノ奏法 骨盤
posted by キミコ at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月26日

このブログでは必要ないかも?

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先週書いた記事骨盤の前傾後傾が出来るとで書いた生徒さんのレッスンを実施しました。
今日は前回に言った通りにしっかりと骨盤を使って弾いてくれました。
本当に熱心な人ですから言われたことの要件は全て満たされています。

ピアノから入門した全くの初心者ならたった3回のレッスンでは
せいぜいCのコードに右手が乗せられる程度で、弾く音はきっと
耳を覆いたいようなひどい音の羅列だろう頃です。

この生徒さんは私が弾いた音を再現しようとそちらを優先します。
身体はすっかり出来上がっているので指摘するのを前回止めた
手の構え方や指の置き方まで完全に問題がありませんでした。
というよりその音を再現するにはその手の構え方や指の置き方をしなければ
不可能だと言っておられました。

ある意味私は呆然としたのです。
40年ピアノを教えていてこんなアプローチも可能だったんだって!

但しその場合初心者の人には相当の説明が必要だし、ピアノを習いに来て
なぜ筋トレや骨盤の動かし方をマスターするのかという事に
非常に疑問を抱くでしょうね。
その説得の方が余程私には心配です。

今回はレガート奏法に加えてスタッカート奏法について
練習することが出来ました。

歌と違って楽器のマスターには膨大な時間を要しなければなりません。
この方は残念ながらお仕事をお持ちですのでそこまで突っ込んで
練習するまでは至らないでしょう。
でも自分が聞いた音を再現出来る能力をマスター出来るというのは
何とも素晴らしい財産ではありませんか!
ラベル:ピアノ奏法
posted by キミコ at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月17日

骨盤の前傾後傾が出来ると・・・

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私がそそのかしてピアノまでやってみる気になった生徒さん。
初めはコードネームを覚えるためにぽつぽつと始めたのですが、
最近はピアノ奏法のための練習教本まで持ち込んで来るようになりました。
別に長時間のレッスンをする訳でもなく、私も気楽に構えているので
いわばピアノレッスンはオプション状態なのです。

この方はもうボイストレーニングは長期間やっているし
声も十分に出る状態になっているので身体の動きは問題がありません。
ピアノは全く初めてではないのですが、入門程度に囓っただけで
すっかり忘却の彼方なのです。

コードネームの和音を弾く程度なら何とか出来ても、さすがに
練習曲集ともなると音色の問題やテクニックの問題を孕んできます。
適当に弾ければよいかとのんきに見ていましたが、もうちょっとこうしたら
とか、ここをこうしてとか私が言い出すと完ぺき主義者のこの人は
ものすごい食い下がり方をします。
これじゃ見事にピアノレッスンじゃないですか!状態になってしまいました。

弾ける人ならおわかりでしょうが、ピアノの鍵盤は押して音を鳴らす
というものではないのですね。
力を籠めて鍵盤を押す訳ではなくて、どちらかというと指先にのりを付けて
鍵盤を上にめくる・・・という感覚になるのです。
めくるために手首が上がるのですがそれを保持するのに、骨盤底筋群の
出番がやはり必要なのです。

先週はそんな話をして終わりましたが、今日はまた弾き方は確かに
良くなりましたが何か物足りない・・・
じっと観察していてふと気づいたのが骨盤を動かしたらどうかと・・・
早速やってもらったら勝手に手首がそれについてくるようになって
確かにピアニストのあの手の状態を作ることが出来ました!

私自身がちゃんと弾いているくせに意識をしてないのですよね。
ピアノの先生に何人もつきましたが、勿論誰にもそんな話は教わっていません。
ピアノ科の人たちはどんな風に教わったのかわかりませんが、
少なくとも私は全く身体の動きに関しては無知でした。

ごく最近でこそピアノを志す人たちも筋トレや身体の動きに関して
意識が持てるようになってきているのは知っていますが、
一体どんなボディワークをしているのでしょうか。

私が自分のピアノの音がまたまた変わったのに気づいたのは
骨盤の動きを意識しだしてからです。
割と最近にも確か書いていたと思うのですが。

歌うことも楽器演奏も司るのは結局骨盤の動きなのだと
改めて感じることが出来た記念すべき一日でした。







posted by キミコ at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月26日

歌だけじゃなくって

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今日は久しぶりに音楽会におよばれして楽しんできました。
ギターやマンドリン、リコーダーにハーモニカなどの
コミュニティセンター主催の各アンサンブルの発表会だったのです。
結成間もない所も、もう長い間続いている所もあったりで
実力は様々でしたがそれぞれに楽しませて頂きました。

私はピアノ以外の楽器は全くだめなのですが、ボイストレーナーとして
ちょっとこうしたらもっとうまくなるだろうと思える事があったので
書いてみようと思います。


以前ピアノの奏法にも大腰筋を使うと見違える音になると書きましたが、
今回もつまりはそういう事なのです。

ギターやマンドリンなど座った姿勢で演奏する時は
バランスボールに座るようにしっかりと大腰筋を内側に引き込みます。
するとお尻に力が入って上半身が立ち上がって腕の力も抜けて
丹田からの音もしっかりと出ます。

リコーダーやハーモニカも、これは歌う時と全く同じ事です。
同じように息を使うので胸の筋肉を使わなくてはなりません。
リコーダーの人はなかなか達者な演奏でしたが、いかんせん
レガートに(なめらかに)吹けなかったりクレッシェンド
(音を段々大きくする)が効かない演奏でとても残念でした。
どうしても音符に追われてしまうので上っ面を追ってしまうのでしょうが
指導の方が少し留意されたら音が見違えるようになるのにと
思いながらそれでも楽しく聞かせて頂けました。

大勢のお客さん達も聞きに来られて、音楽の裾野が広がっている事に
嬉しい思いが致しました。

ラベル:大腰筋
posted by キミコ at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月25日

大腰筋使用法の応用として

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今日はもう何年も教えているピアノの生徒さんに、この大腰筋を使う
レッスンをして頂きました。
予想通りにきちんと出来て嬉しかったです。

この人はシルバー世代で、ゆっくりとしたペースでしか進めませんが、
音色もちゃんと考えられる良い生徒さんです。
毎日きちんと練習をしておられていかにも勤勉実直なお人柄
そのものなのです。
でもそれならもうちょっと進歩があっても良いのになと
かねがね考えていました。

ピアノ教師としては私はもう38年の実績があります。
一律な教え方はしません。その人のペースに合わせてその時間内に
何か確実に掴むものを持って帰って頂きます。
奏法を一日にして変えられるいわばビッグプレゼントを
今日は差し上げることが出来て嬉しいです。

自分から押しつけてもプレゼントがプレゼントでなくなります。
常にチャンスをうかがってここぞという日にどんと差し出します。
丁度今日がその日でした。

弾き方もある程度マスターし、何が本に書いてあるかもわかる今です!
椅子に座っていますから大腰筋の使い方を覚えるのも楽です。
意外とすんなりと腰を引くことが出来たから、さっそくそれを
弾きながら実践して頂きます。
彼女がずっと悩んでいた長3度の連続を弾く練習曲があっさりと弾けて
びっくりしていました。
以前は1音ずつ途切れて繋がらなかったのです。

手の動きだけは教えてありましたが、一遍に何もかもする事の
出来ない人ですから詰めのチャンスをうかがっていたのです。

丹田を使うことだけは他の生徒さん達にも教えていましたが
大腰筋からのアプローチは私も初めてでした。
やはり予想通りに事が運んでとても私にも勉強になったことでした。

大事なのはスポーツだろうがダンスだろうが楽器だろうが
とにかく腰なんです!


何かがうまく出来ないあなた!

一度やっていることから離れて大腰筋からアプローチしてみて下さい!

posted by キミコ at 17:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌以外の楽器に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする