2008年02月23日

財産を作ろう  足底筋

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最近入られたばかりの方と筋トレをしています。
この方は運動大嫌いで40代まで過ぎてこられたそうですが、
思う所があってそこから積極的に体操教室に通われて、
そのまま今も継続中だとか・・・・
私もお年を伺うのが気が引けてまだお訊ねをしていないのですが
まあ私よりは遙かに年上である事は間違いないのです。 笑

私の教室に来られる方は、まあ殆ど体を動かしたくない人で
成り立っています。
歌う人がランニングや運動に勤しむのが不似合いな時代に
生まれついた方ばかりですからね。
また運動が苦手だからこそ歌う方に興味が向いたとも
言えるかも知れません。
音楽の分野にも体を作る事を取り入れる事が言われ出したのは
本当につい最近の事ですから。

その方は運動のお陰でしっかりした筋肉を持っておられるので、
ストレッチも軽く済みますし、動く事に慣れているので
筋トレもスムーズに進める事が出来て、効率的に声を出すレッスンに
シフト出来るのです。
お互いにとても楽に気持ちよくレッスンが進んでいます。

さすがに足底筋だけは鍛えるチャンスも聞いた事もなかったのか
バランスボールに乗るとよれよれとしておられます。
それだけがウィークポイントと言えるでしょう。

足の裏はつい見逃しがちになるのですが、自分と地面を
接着する重要な役を担っているのです。
加齢に従ってどんどん筋肉が痩せていくのだそうです。
積極的に踏みしめて、体重を掛ける事によって防止する事が
大事な事です。
歌う事で圧力のかかった上体を支えるのに足の裏がなければ
歌う事は不可能なのです。

村田英雄という歌手を覚えておられますか?
がっしりとした下半身から見事に声を出しておられましたが、
晩年車いすで歌うようになって、余りの変わりように
驚いたのを覚えています。
踏ん張る事が出来ないから声を出す事が出来ないのは
ここを読んで下さる皆様には既に熟知されている事でしょう。
心中如何ばかりであったかを今考えると歌う事を愛する私には
胸迫る物があります。

先日ピラティスのスタジオで聞いた話ですが、立った状態で
足の指5本を地面に突き刺すように踏ん張ってみたり、
親指だけを立ててみたり、残る4本を立ててみたりというように
動かすだけでもかなりの効果があるそうです。
それに加えて、親指小指を意識してつま先立ち状態を
しばらくキープする事も大事な事だとか。

丁度その生徒さんは外反母趾だそうで、以前テレビでお医者様が
そのトレーニングとして指4本を立てる事で親指の根本の骨を
元の位置に改善する効果があるというような話を
聞いた事を思い出しました。
ちょっとこの方専用の筋トレとして取り入れようと思います。


「財産を作ろう」などとタイトルを付けましたが、
金銭的な財産でなくつまりは『筋肉』という財産を
作って
おいて頂きたいのです。
何も歌う事だけに役立つと思わずに積極的に体を作って
何事にもアプローチして頂きたいのです。
しっかりした体は自信を生みだすからです。



参照 姿勢について

だから姿勢は正しくないと!

足の裏のこと

 足の裏から体を建てる



ラベル:足底筋 筋トレ
posted by キミコ at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月27日

今更ながらに・・・内転筋

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以前にも何度もため息をついてきた事ですが、
今回も今更ながらに思い知りました。

昨日も生徒さんの声を聞きながら足りない所を助言していたのですが、
クレッシェンド(段々声を大きくしていく事)の練習でどうも
もう一つの出来でこう助言したのです。

肋骨が広がらないので背中が広がらない

それを私がやって見せて触ってもらって確認です。
生徒さんはそれに対して何とかしようと脇の下に手を当てて困惑。
なんとかしようとバランスボールを使わせる事にしました。
色々ポーズを工夫してみましたが何だか今ひとつです。

観察していると下半身との協調が出来ていない様子が見えます。
私は自分もやってみて何とか生徒さんに何が不足してるのか探ります。

もうちょっとお尻を引き締めて
その様子はこちらにも見えますが大して声は変わりません。
もう一度自分でやってみてああこうだ!と思いました。

生徒さんには仰向けに寝ころんでもらって膝の間にバランスボールを
挟んでもらい胸の方にボールを近づけながら同時にお尻を持ち上げ、
膝の間を締めてもらいつつ声を出してもらいました。
(書いてみたら難しそうですね!)

案の定の正解でした!

つまり私の言葉の使い方の誤りだったのです。
私には「お尻を使う事=内転筋を使う事を含む」だったわけです。
生徒さんに聞くと案の定必死でお尻だけを締めていて、
内転筋に関しては何も働かさなかったようでした。
私にはその方が難しいのですが・・・

はてさて・・・
言葉の使用法は私を相変わらず悩ませています・・・

つまり声の増大のためには内転筋の働きは不可欠だという事。
肋骨の間を広げるにも内転筋が働かないと出来ない訳です。

「声の増大」にちゃんとこの記事を付加してきました。
ここからお入り下さい。





ラベル:内転筋
posted by キミコ at 14:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月19日

この前足裏 今日は顔・・・

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いつも張り切ってレッスンに来られる方が居ます。
レッスン中はまるで勝負をしてる気分でぴりぴりして
レッスンを受けて下さいます。

いつも言っている事ですが、隙のない顔よりも隙間だらけの
どちらかというと間抜け顔や薄ら笑いくらいの
ゆとりを持った顔が声を出すには良いのですが・・・
何度話をしても本人がゆったりとレッスンを受けて
下さらない限りどうしようもないのです。

さて、最近それでも随分しっかりとした声が出るようになって
面白くなったようで、この方はレッスン時間を増やしました。
初めは中央の「ラ」の音以上になるととまどっていたのが
ウソのように2点「ファ」まで音域も伸ばしています。

ここで困った問題が出てきました。
ゆとりのない表情からは高音部は出しにくいのです。
案の定気合いだ!とばかりに出すから何とか出るものの
表情は明らかに歪んでいます。
額を中央に筋肉を寄せるような顔で声を出します。

何度も書いていますが、弦楽器を考えて頂くとおわかりでしょうが
弦が緩んでいると緩んだ音しか出てきません。
張りを持たせないと良い響きはしませんね。
顔の表情も体と同じで縮ませると良い響きにはなりません。
強ばった顔から美しい音は出ないのも考えれば当然でしょう。

しかも緊張する所為でまばたきが出てしまうのです。
まばたくということは一瞬筋肉が緩んでしまう事なのです。
普通は歌手はまばたきはしません。
一度歌ってる人を観察して下さいね。

この方には「秘密のあっこちゃん」のように鏡を見て下さいと
お願いしました。今週の宿題です。
とにかく目と眉毛の間を十分に離します。
それとともに「まばたき禁止令」も発令しました。

来週がとても楽しみです。


posted by キミコ at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月17日

足の裏の事

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バランスボールをやり出すとさすがにバランスが取りにくいので
足元がおぼつかなくなります。

大腰筋の筋トレの中に
立って片足を股関節から高く上げてその足の下で手を叩く
というメニューがありますが
その時に大抵の人は足を上げる方にしか注意が行きません。

実は足の裏のバランスをとる方が大事なのですが。
歌う時に絶対に頭から離してはならないのは足の裏に
注意をやる事なのです


今日も生徒さんとバランスボールをやっていてその話題になりました。
この人も足の親指、小指、かかとの3点着地に注意が行きません。
その為に体がふらついてバランスボールのポーズがとれないのです。
(事実今日この人は何度もボールから転げ落ちました。)

この人の場合は小指の方と共に足裏の外側の横に重心が
かかるのだそうです。

その事で色々思い当たる事があって考えてみました。
実は私も体調が悪い時にずっとそうだったからなのです。
歌っていても気が付いたら外側に体重がかかっていました。
その頃は考えも至らなかったのですが・・・

と言う事で早速二人で実践です。

小指側にだけ体重を掛けるとあら不思議!

内転筋に力が入らず、膝も外側にしか力が行きません。
骨盤も後傾してそへがお腹側に圧迫されます。
腹圧はかかるけれど腰が疲れます。
骨盤の位置が後ろにずれる事で背骨も前に傾いて
(オカシイと思います?)
お腹が前に突き出て肩胛骨を操作出来なくなりました。

今度は親指側に体重を載せてみます。

今度はもっとつらい事になりました。
親指に体重が載ると腹圧がかかりすぎて呼吸がしにくいのです。
内転筋に力が入るのはいいのですが、まるでゴリラになったような
気分です。
前屈みで肩胛骨が上がってしまって首が前に突き出ます。

かかとに体重を・・・
これはまず直立出来ませんから論外として・・・笑

つまり三脚の原理なのですね。
一番バランスが取りやすい姿勢になる訳です。

歌う時には上半身のバランスを自分で取ってから親指にほんの少し
体重を載せる感じでしょうか。

参照 財産を作ろう 足底筋

姿勢について

だから姿勢は正しくないと

足の裏から体を建てる




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2007年10月08日

歌唱時の表情について

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公私ともに少し多忙で書き込みが出来なくて失礼致しました。
やはり書くにはそれなりのエネルギーが必要ですもの。

前回に書いた合唱コンクールの小学生と高校生の決勝を見ました。
やはり東京は強いですね。
指導者の技術と熱心さと受け取る生徒達とのコンビネーションの
成果でしょう。
私の予想通りで優勝校が決まりました。
ちょっと嬉しかったりしています。笑

高校生ともなるともう既に身体も一人前ですから、これが全国に散らばって
合唱の水準を上げるんだなあと思うと頼もしい限りです。

ちょっと気になることがあったので書くことにします。

大体決勝ともなるとどの学校も表情に気をつけています。
口角を上げてほお骨を高くということは及第です。
それは結構ですが、やりすぎて居る人もかなり多かったです。
過ぎたるは及ばざるがごとし・・・

余りに張りつめた弦ではきんきんした音しか出ません。
表情にも丁度良い緩みが欲しいものです。
必要な筋肉は張って不必要なところは緩ませる・・・
目の見はりすぎと唇の不必要な力を取って欲しいです。


若い人たちばかりだからきっとそれでも平気なのでしょうが
熟年ともなるととてもつらい筋肉の使い方になってしまいます。
第一見ていてとてもおかしいですから、これがクセになるのは
避けて頂いた方が後々良いですね。

みんなで注意し合って美しい表情で歌って頂きたいです。
柔らかい表情だからこそ美しいハーモニーが出来ることを
忘れないで下さいね。


ラベル:歌唱時の表情
posted by キミコ at 21:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月04日

悪い姿勢は肺活量を抑制してしまう

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呼吸に関することで肺の邪魔をしないということを以前に私は何度も触れています。
覚えておられるでしょうか。 胸筋についてを参照。

何しろ肺は自力では動けません
肋骨と腹腔の周辺筋肉の運動量が大きいほど
息を多く吸い込める訳でしたね。
つまり歌うためには空気量が多くないと歌いにくい訳です。

こうなると姿勢の悪さが肺活量を抑えることはすぐにご理解頂けるはずです。
余計な筋肉を使って姿勢を保つと、身体の拡張に必要な弛緩が無理になるという訳です。

話自体は簡単ですけれど、長年悪い姿勢を保ってきたとするなら
身体は緊張していないと気が済まなくなるし、良い姿勢を獲得するのには
大変な努力が必要でしょう。
身体の機能を混乱させてきた年月を取り戻すのにはそれなりの時間が必要です。
ゆっくりと気持ちよさを覚えながら戻していって頂きたいと思います。

骨盤の位置参照して下さい。

姿勢を正すことが出来ましたか?

緊張や抑制を感じる筋肉はありませんか?
もし筋肉が体重を支えているように感じたならば、その感じが無くなるまで調整します。
良い姿勢はまるで「浮いている」ような感じさえするものです

試しにぴしっと軍人のような姿勢と老人のように胸を落とし込んだ姿勢を
取ってみて下さい。
猛烈に直したい欲求に駆られませんか?
良い姿勢と悪い姿勢を交互に取ってみて自分にとって心地よい姿勢を
作り上げていきましょう。

ラベル:姿勢
posted by キミコ at 22:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月03日

だから姿勢は正しくないと!

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喉頭は重い物を持ち上げたり押すときに、圧力バルブとして働くことは
この前述べました。喉頭の役割を参照して下さい。


また異物が肺に入るのを防ぐ防御ドアの役目もするし、
発声器官としての役目は後回しになることも述べましたね。

体内での圧力調整法は空気の抑制で、これは上体を硬直させます。
筋肉を収縮させると、喉頭内の襞(ひだ)は閉じ、安定させるために圧力を生み、
力を加えるほどに安定性が必要になるのです。
上体は堅くなると、重い物を持ち上げたり押す力が備わるのです。

このようにして、喉頭は筋肉の動きを監視して、余分なサポート、
つまり呼吸の抑制が必要かどうかを決定するのです。
しかしあなたが歌っていようとどうだろうと喉頭にとっての
最優先事項は圧力バルブとしての役目
なのです。

これがどれほど歌うときに迷惑行為になるか!

あなたは声帯の振動に適した空気圧を維持するために
大変な努力を要しなければならないという時に、
あなたが極度に緊張した悪い姿勢だと、喉頭はピッチを作ることより
周囲の環境の方に気が行ってしまうわけですね。


その為には姿勢を直さなくてはいけないことがこれでおわかりでしょう。

参照 姿勢について


財産を作ろう 足底筋

 足の裏から体を建てる

足の裏のこと

ラベル:姿勢  喉頭
posted by キミコ at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

姿勢について

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また話があっちこっちに飛ぶことになってきました。 汗
前回の圧力バルブの役目をすることについて書いて気がつきました!
初心に帰れと言いますでしょ?
まさしくここに帰結するのです。・・・・

あなたの声を邪魔をする物は案外姿勢から来ることが多いと書いて
おかないと話は進みませんから、寄り道をしますね。

姿勢とは身体が重心に対してバランスを保てるポジションの事なのです。
骨格はほぼ自力でこれが出来るようにデザインされているのです。
筋肉が適所で骨を支えて、運動出来るようにテコの働きをしています。

両者が互いに反撥しあって機能するので、あなたは動くことが可能なのです。
姿勢が悪いと筋肉が緊張し、筋力、呼吸量、柔軟性が低下するのは
既にあなたも体験しておられることでしょう。

支えることを目的とする筋肉もあれば、運動に使われる筋肉もあります。
適切な筋肉を使えばその筋肉は楽に仕事をこなします。
筋肉が緊張するという事は、その筋肉が弱くなっているか、
行っている仕事に適していないということになりますね。

たとえば、腹筋は背骨のバランスを保つために一日中働いています。
前屈みになると緩み、後ろに反ると緊張しますね。
腹筋運動でもしない限り普段の生活で腹筋を意識しないというのは
その仕事に適した筋肉だからですね。

でもこれに対して物を持ち上げようとして脚を伸ばしたまま
前にかがむと背中の下部が腹筋の代役をすることになってしまいます。
つまり背筋はこの仕事には適していないということになりますね。
このお陰であなたは身体を痛めてしまうことになります。
正しくは脚を曲げなければこの場合はいけないのですもの。

骨格がバランスを崩すと、運動用にデザインされた筋肉が
姿勢を直すために使われます

ある筋肉が仕事をこなすのに無理が生じると、他の筋肉が助けに回ります。
余分な力が必要になると、喉頭は肺から上がってくる空気を抑制し、
ここでトラブルが始まる
のです。

参照財産を作ろう 足底筋

 足の裏から体を建てる

足の裏のこと

だから姿勢は正しくないと!
posted by キミコ at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月02日

喉頭の役割

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少し喉頭の役割について書きましょう。
とにかく声の源は喉頭なのです。
この場所で空気は抵抗を受けて振動が起きます。
つまり音が生まれる訳ですね。その振動は様々な場所に波及して
二次振動を起こします。これが共鳴ですね。
その共鳴が起きるために声はどこか余所で出来ているような気さえするのです。

喉頭の中の細かい筋肉がピッチ、声量、声区や声の質を調整します。
喉頭の図を参照してください。

なぜ喉頭が存在する必要があるのでしょうか?

1 圧力バルブとしての機能
山登りをしたり、重い物を持ち上げたり押したりするときに
身体を安定させます。
なぜかというと、力を入れると声帯が気管を閉じ、肺の中の空気は圧縮され、
身体は堅くなってテコとして動く
からです。

空気と共に入ってきた異物から肺を保護する
つまりフィルターの役目を果たしているのです。

話すためにある
喉頭内の筋肉は随意にも不随意にも働くことが出来ますが、
1,2は不随意なので、歌うために大きな変化を求めてはいけないのは
理に適っている訳です。

声帯の端に繋がる末梢神経は、非常に精度が高くて一瞬にして
声帯の厚さと張りを変えます
。そして肺の中の空気圧を
一定に保たせるのです。

喉頭、横隔膜、腹筋、肋骨筋は全て互いに反射的に反応します。
どれか一つが作用すれば必ず他の筋肉が反応します。




ラベル:喉頭 共鳴
posted by キミコ at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コントロールと言っても

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今までずっと「コントロール」という言葉を使って書いてきています。
でも実際は自分が意図的に出来るものではないのです。
目でも見えないし、触れないものだからです。
ピアノを教えるように手を添えることも、ましてやまさか喉に手を突っ込んで
こうよ!とは行きません。

ではどうすればよいのでしょう・・・・

つまりその働きをしているものに任せれば良いのです。
コントロールしようとして力むのが一番方法としてマズイのです。
その為に力を緩めるということを書いてきました。
頑張らないでを参照してください。

力で制することが出来ると思ってしまいがちなのですが、その働きを
しているものの邪魔をしないこと、周辺環境を整えてやること
この方が近道なのです。

書いたらとても簡単でしょう?
歌うこと=反射運動 なんですもの・・・

あなたはいつも喉頭、横隔膜、舌、唇を意識せずに使っているのですから・・・
余計な筋肉を関わらせないようにさえしてやればよいのです。
posted by キミコ at 15:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月28日

声区について

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発声しながら音の高さを次第に上げていくと、それまでの発声方法では
ある高さのところまでしか出せない所があり、発声法を変えないと
そこから上は出せません。
その発声法の変換点を境にして声の質も変わります。
このように一定の発声法による同じ音質の一連の音程の区域を一つの声区といいます

日本ではよく地声と裏声という区別をしていますが、皆さんはご存じですね。
地声で発声しながら音程を上げていくと、ある高さから地声の発声法では出せなくなります。
そこで裏声に切り替えてそこから上の高さの声を出していきます。
この場合、地声と裏声の区分がそれぞれの声区であるという言い方をします。

一つの声区が成立するためには、必ず声の高さの変化の声区と
一定の音質の区域という二つの因子の共存が必要です。

日本では2つの声区ですが、ヨーロッパでは、胸、頭、中声区。
アメリカでは重い声区、軽い声区の二声区に分けられています。
でもどんな分け方をするということはそれぞれですから気にすることはありません。

このギアーチェンジ即ち声区の変換を円滑に行い、聞く人に転換を気付かせないのが理想なのです。
どの高さの音で行うのがいいのかで無く、いかにスムーズに声区を変換するかが大切なのです。

一口に書いてしまいましたが、この難しいこと!
初心者のお悩みナンバーワンであることはいつの時代にも変わりません。

前回までこれを邪魔する物について書きましたが、くれぐれも
自分の身体に苦痛を伴わないかをよく聞いてみることです。
歌うということは労働でも苦痛を伴うものでもありません。
身体と相談することで自分を操作する事の上手下手を乗り切って頂きたいものです。


ラベル:声区
posted by キミコ at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月25日

声区をコントロールしよう その4

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相変わらずの遅い更新で申し訳ありません。
今書いている事柄は図解がないとわかりにくいので
とても検索に時間がかかってしまうからなのです。

なぜ私が図解に拘るのかはつまりは自分の身体で起こっていることを
目で見ておけばおおよその見当がつくし自覚も深まると思うからです。
本来ならレッスンで一声聞けばおおよその見当がつくのですが・・・

文字でこれを読んで下さっている皆さん全てに伝えるのには
既に限界ですから図解を入れなければ伝わらないと思うからでもあるのです。
著作権の問題があるのでとても憚られていましたが
もし関係の方が見ておられましたらどうぞお許し頂きたいと思います。

なぜレッスンで私が生徒さんを解剖する訳でもないのに
的確に指示を与えられるというのは、表情や仕草、立ち方などから
見えてくるものがあるからです。
ちょっとしたことがあなたの声の可能性を狭めているのが見えてくるのです。
例えば顔の表情や仕草からでも・・・・
 無表情、表情の強ばり、首を突き出す、喉を上げる、頬が上がらない・・・
全ては身体の中のこんな筋肉の働きから起きているのですから・・・

咽頭の解剖図 呼吸と嚥下の働きの説明のための図ではありますが。

2つ目の図で3つの収縮筋があるのを見て下さい。
物を呑み込むときにこれらの筋肉があなたの咽頭の幅を狭めます。
その為に狭まるほどに声は小さくなっていきます。
前回にも書きましたが、筋肉には目がないので歌っているのか
呑み込んでいるかなんて知ったことではないのです。
つまり咽頭が上がれば音域を狭めてしまうことになるのです。

あくびの時に喉はどんな状態になるか観察したことはありますか?
のど仏に手を当てるとよく観察が出来ますね。
呑み込むときには咽頭が跳ね上がります。あくびのマネをすると
咽頭は下がるのがおわかりですね?
喉が緩んでいると咽頭は喉の真ん中に位置します。
これを乱さずに歌えば良い訳なのです。
posted by キミコ at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月19日

声区をコントロールしよう その3

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まずは何よりもこれを見て頂きたいのです。舌の解剖図

少し気持ち悪い図ですが 軟口蓋も硬口蓋もよくわかりますね。
いわゆる舌といわれる部分が上縦舌筋、横舌筋 下縦舌筋から成っていること 
舌の裏にある筋状のオトガイ舌筋で出来ていることがわかります。
これらがこの大きさから見ても、緊張すると喉の中が大混乱を起こすことは
想像に難くありません。

私も散々悩まされたのがこの舌です。本当に頑固で矯正するのは大変なのです。

皆さんは一度喉元にぐっと力を入れてその苦しさを味わってみて下さい。
あごの下に手をやって触ってみると、その堅くなっている様子が観察出来るでしょう。
緊張しやすい性格の人は特に舌が堅くなっている人が多いのです。
でも極端にいえば普段は堅くしてるのがくせだと言っても、歌ってるときだけは
柔らかくも出来るようになって頂かねばなりません。

舌が発声をぶちこわしにする方法を2つご紹介します。

1、息の流れを抑制する場合
これは舌が下方に押しつけられたり、後ろに落ち込んだり、分厚くなったときに生じます。
一度実演して頂いて、そのまま口を開けてみて下さい。
とてもではないけれど開けづらいし、喉の上部がしっかり塞がってしまって
ヘタをすると舌の裏筋が引きつれて痛みを伴っては居ませんか?
そのまま前回に書いたのど仏をいくら下げたって舌は益々落ち込むでしょう。
こうなると声帯がすっかり腫れて使い物にならなくなってしまいます。

2,生まれたばかりの音を形を変えることで妨害する場合
形を変える名人のなせる業といえる、いかにもの行為ですね。
出した声を怖がったり、自信がなくて声を出すと陥りやすいようです。
余りにナーバスに発声を捉えず、少し位おかしくても
「初心者なんだから大目に見てよ」的におおらかに考えるように
発想転換する事でしょう。

私がやって成功した方法はこうでした。

ぐっと喉元に舌を押しつけ、どの部分が痛いかを観察します。
次に舌にかかった力を抜く。この交互を何度もやって力を抜くとは
どんなものなのかを覚えていくのです。

次に力の抜けた舌を、下の歯を越えて下唇も飛び越えて口の外に出します。
つまりべーをした状態ですね。
よく鏡を見て舌の形が変形しないように状態を保持出来るようにします。

舌の形が変わらなくなったらまたそっと元の位置に、つまり口の中に戻します。

何度も3を繰り返し確実に出来たら今度はべーをした状態で
「あ」の発音をします。
声を出したまま口の中に戻して舌の先を下の歯の裏に置きます。
その時の舌の感覚を覚えます。

これは根気が要るし、自分でも落ち込みやすいのです。
何となく自分がミジメな気がしたりするのですがここで負けては元も子もありません。
舌を征服したときの喜びはまるでダイエットの成功を喜ぶ感覚や、
好タイムを出したアスリートの気分だったりします。
是非この嬉しさを味わって頂きたいと思います。
posted by キミコ at 01:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月14日

声区をコントロールしよう その2

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声区をコントロールするためにまずは自分の邪魔をしている物を見直しましょう。
何日かそれについて書いていきますね。


前回から初めて出てきた言葉が「喉頭」です。
気管の一番上にあって男性では「のど仏」がその前部にあります。
内部に膜が2つあって空気が通ると閉じて振動します。喉頭の図解をご覧下さい。

私は女ですから自分のレッスン時に「のど仏」に関していわれることも
説明を受けることも無かったので、自分の中では通り過ぎていましたが、
こうしてブログを書いているとそういうわけにも行きません。
一応あちこちから文章を借りて書いておきます。

喉頭は操作されると動きが抑制され、上がると喉の内壁は
咽頭の幅を自動的に狭め閉じるようになっています。
そうしないと食物が食道に流れ込まないからです。

筋肉には脳みそはないので、あなたが歌っているかどうかは判断出来ません。
本来の大事な役目を果たしているに過ぎないのです。
呑み込む動作をして観察すると男性の方は良くおわかり頂けると思います。
つまりのど仏は下げたままでないと歌いづらくなる訳です。

喉を閉じているという感覚はおわかりですね?
ゴックンをすると喉が狭まって痛いような感覚が伴っていますね。

この感覚を持ったまま歌うと歌いづらいのもおわかりだと思います。
音域がすごく狭くなるでしょう?特に高い音なんて出ませんよね
音域は喉頭をどれだけ高く持ち上げられるかではなく、声帯の弾力性で決まります。
高い音を出したいあなた、音域を広げたいあなた。
喉頭はまず下げることを覚えましょう。
喉を詰めないことと 暖かい息を参照して下さい。
ラベル:喉頭
posted by キミコ at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月13日

声区をコントロールしよう

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声区のことを書くとさっそく反応が返ってきました。
とにかくこれは永遠の課題であることは確かです。

昨日も書いたように若い人は喉頭と喉が柔軟だから大した問題にはなりません。
4〜5才の幼児がまるで笛のような声を上げてる場面に
遭遇されることがあるでしょうが、その口元は力も何も入っていません。
横に「イーダ」をしたような口元で叫んでいませんか?
耳を塞ぎたくなるような鋭い声はもう大人になると訓練をしないと
再び得ることは不可能です。

つまり喉頭も喉もすっかり開けきる訓練が必要なのです。
自由に放たれた状態が全てを仕切ることになるからです。

声量を上げると確かにどの声区でも声域は広がりますが、
圧力が増すためにパワーで圧倒してしまうことになり、柔軟性は失われます。
カラオケで大音量で歌う人を想像して頂ければおわかりですね。
耳を塞ぎたくなりませんか?

また、よく見かけるタイプは低音は大きな声で歌えるが、
高音になると途端に声が弱って痛々しい歌を歌うというもの。
ピッチ(音の高さ)と音量の関係は決まってしまって、
強弱の調整がなされないから歌詞の説得力が弱まってしまいますね。

他には高い声を出そうとするとひっくり返る・・・
これは自分で喉頭を動かさないように固定しているためですから・・・
ピッチが下がるとか高いところが歌えないのも同じ理由です。

一番の目標は声量を変えることなくピッチを上げるということに尽きます。
まずは高い音から低い音に移る練習をして下さい。
音を下げると筋肉が緩むので心理的にも好都合でしょう。

初めは隣同士の音から、それも自分が今出しやすい音の高さから
隣の下の音に移ります。
それが「レ」だったら隣の下の「ド」という風にします。
それを2つ一組で レード→ミーレ→ファーミ→ソーファ
という風に上げていきます。これは2度と言います。

但し これが大事なのですがいつレからドに移ったのかわからない
丁度平行線上に音を感じられるようにします。
どちらが高いか低いかわからないほどに段差を無くします
段差を感じると滑らかさが損なわれますからね。

もっと言い方を変えるならビールのCMでコップにビールを注ぐ時
初めは低い音でビールが縁に近くなると音が上がりますね。
丁度あんな風に段差無く声を出せということです。
段差が無いという事は喉頭にとってはとても自然なのですから。

隣同士がうまく出来るようになったらミード→ファーレ・・・と
一つ置いた隣を歌います。これは3度ですね。

どんどん4度、5度と上げて行きますが、とにかく段差が無いことが
第一番です。
移るスピードは全くいそぐ必要がありません。
慎重に喉を開けた感覚を覚え込んでいきます。
上の歯と下の歯の間は最低でも縦に指2本を並べた広さにします。
キープ出来ないなら下あごを手で固定して練習しましょう。


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2007年08月08日

儀式の効果

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前回までシリーズで書いた「儀式」ですが、試してみられましたか?
どれもさりげない動作ですが、書いて有る意味をくみ取れれば、
これほど意味深い練習はありません。
意味がわからずに何度やっても何の効果もありませんが、
噛みしめて実行するなら確実に歌は上達します。

これは私が実感したことなのですから確かなのです。
私は呼吸が浅くて楽譜上で考えたフレーズが長すぎて、
考え直さざるを得なかったことが何度もあって悔しい思いをしました。
それがこの練習で容易くできることに驚きましたよ。
特に2)の練習で初めは胸郭が広がることを実感出来て、
段々と背中も広げることが出来るようになりました。
感覚が深まっていくのがとても嬉しいですよ。
まだ進行形ですからもっと広がるのではないでしょうか。

どの練習も無意識でやっていることを意識化させてもらえるようになって
歌に伴う呼吸がこんなに楽なものであったとはと改めて驚いています。


ラベル:呼吸練習
posted by キミコ at 23:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月04日

「呼吸練習をしましょう」その5

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4 a) 普通に鼻で吸い、鼻で吐く。
b)普通に口で吸い、鼻で吐く。
 c)静かに鼻で吸い、普通に口で吐く。
d)早く鼻で吸い、静かに口で吐く。
  e) 早く鼻で吸い、息を止め、早く口で吐く。
  f)ゆっくり鼻で吸い、息を止め、ゆっくり口で吐く。
  g)深く鼻で吸い、口からゆっくりA-の発音。Sーの発音。
h)深く口で吸い、ゆっくり鼻からNーと口を閉めて声を出す。


生徒さん達を見ていると、鼻を使わずに口を開けて吸い込もう
としてしまって、何度レッスンをしても出来ない人が多いです。
普段口呼吸をしてる人が多いのかも知れません。
口呼吸がなぜ悪いかはあちこちで見聞きしておられるでしょうし
敢えて触れませんが、歌においては何よりも口が渇いてしまって
歌いづらくなることだけは確かです。

鼻腔周辺はとても大きい空間になっていて、そこに響きを当てないと
どんなに美声だとしても声を活かすことが出来ません。
その為にも鼻と口の使用法を覚えておくのは大事なことです。

次に「静かに」とか「普通に」とか書いてあることに注目です。
息の量を調節出来ないと歌えないという事はこれまでにも
何度も書いてきました。
一本調子の歌なんて面白くも何とも有りませんからね。

くれぐれも音を立てて吸い込まないことだけは気をつけてください。
息づかいのヘタな歌手が時々居ますが、歌い方だと言われたらそれまでですが、
一旦気になり出すと歌を聴くどころではなくなります。
そんな事に個性を出す必要はないと私自身は思います。

基本はブレスマークのついているところや、フレーズの切れ目では
鼻だけを補助として使います。口から息を吸い込むことはありません。
何度も言っていますが、横隔膜を下げて肋骨周辺を開けて、肺を開くです。
いくら吸い込んでも肺には既に空気が入っていますから全く必要はなく、
それどころか勢いよく吸ったものは勢いよく吐くように出来ています。
勢いよく吐いたらどうなるかはもうご存じでしょう。

さて具体的に書きますが、何の予備知識もなくこの4を実践しても
意味がありません。
身体を緩ませたときに補助的に鼻を使って空気を取り入れます。

その時に身体を使わずに鼻に頼っていないか意識をします。
口から、また鼻から吐くときは身体が膨らんだままになっているか
も意識する練習なのです。
身体を使わないで鼻と口を表面的に使えたとしても、
肺が広がらなければ歌は歌えないのです。

鼻だけを単独に使えますか?
確かめるには鼻の側に人差し指を持っていきます。
鼻だけの息で人差し指が温かくなっていますか?

それを確かめたら次に口を開けて、もう一度人差し指を持っていきます。
鼻だけの息で口からは息を吐いていませんか?
意外に出来ない人が多いのです。

次に口だけで息を吐けますか?
今度は同じように鼻に人差し指を当てて、口からだけの息で
人差し指が温かくならなければよいのです。

次に口と鼻を両方使えますか?
ここの練習ではどれも単独で出来ないと困ります。

このように必ず使い分けが出来るようになってください。
実際発声練習になると両方が使えないと豊かな響きは得られないのです。






ラベル:呼吸の方法
posted by キミコ at 23:47| Comment(8) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月03日

「呼吸練習をしましょう」その4

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3 a)10秒吸う。5秒止める。10秒吐く。
b)a)の方法で15秒吸う。5秒止める。40秒吐くを目標に。
初めに吸う前に軽く何度か息を吐いておくこと
吐き出して苦しくなってきたら体の緊張をほぐすことを考えること


この練習は吸った「息の濃度」を一定にする為のものです。
呼気の初めと終わりを比べると、初めはたっぷりと吐いて
終わりになると呼気が足りなくなって、濃度どころか
真っ白かまだらになっているのではないでしょうか。
初めから呼気を節約して最後まで同じ濃度にしなければ
歌として聞き苦しく、聞いていても不安になりますね。

どんなに肺活量があったとしても濃度を一定にするということが
ちゃんと出来なければ、声量の大小も実現出来ないことになってしまいます。
また反対に肺活量が少ないと嘆いてる人も全く心配はありません。
極端に肺が小さいとするなら日常生活に差し支えが来ているはずです。
でも普通に生活出来ているのならば、あなたの吸気呼気の方法に
問題があると思った方が確かでしょう。

かつての私も歌う時にそれがネックで、自分の思ったフレージングが出来ず
何度悔しい思いをしたことか・・・・

この3番を何も予備知識がなくやってみたら、大抵の人がギブアップするはずです。

横隔膜を下げて肋骨周辺を開けて、肺を開く

全ての鍵がここにあります。
肺の容量をまず確保しなければなりません。
息も吸わなくても身体を開けることが出来るなら、
大げさに息を吸い込むことは全く必要ないことは
もう皆様はご存じですわね。

途中で「止める」という動作が入りますが、つまり筋肉を張っていたら
それも難しいことではありません。
それと共に、文字通り止めてはならないのです。
たかが5秒ですがその間息を詰めていると、身体が硬直してしまいます。

その時に鼻から本当にかすかに息を漏らします。それと共に自分の身体を見張って
硬直しないか確かめます。
「息を吐く」という程の量ではなくて、硬直を防ぐための空気穴のようなものです。

次に吐き始めますが、最後まで身体は開けたままにします。
しっかり筋肉を保持してください。
先ほどの「息の漏らし」から続けて今度は息を吐きます。
吐き始めが勝負ですから慎重に始めて下さい。

意識としては口から絹糸を吐き出しているような感覚です。
それを最後までその濃度で吐き続けます。
身体から力が抜けているかどうかに注意をしつつ、
筋肉を保持することに集中します。

それでも苦しくなってきたら肩をゆらしたり、身体を振り子
のように振ってみたりして硬直することを防ぎます。
始めに息を何度か吐き出すのは硬直を防ぐためです。

息を吐き出すときに小さな声を伴った方が、より鮮明に練習が出来ますね。

但し この練習は5分以上続けると過換気症候群に陥るかもしれません。
ムキになるのは程々にして、ゲーム感覚で楽しんで下さい。




ラベル:声を伸ばす
posted by キミコ at 00:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月31日

「呼吸練習をしましょう」その3

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2 b)両腕をゆっくり前からあげながら十分吸う。下ろしながらハハハと
軽く息に段をつけて吐く。
  
  c) b)のスピードを早く。一回の呼気でハハハの回数を多くしていく。


昨日の動きと同じ事を手も使っての練習です。
便宜上「吸う」と書いてありますが、昨日通りに肺を開く為の
筋肉運動をするのです。
口や鼻から吸う訳ではありませんので気をつけてください。

a)では単に口から吐くだけでしたが、ここでは呼気を小出しに使って
手が両脇に着くまでの間を分割するように吐きます。
もちろん1回の呼気を使うのであって、途中で吸うことはありません。
間違って慌ただしく吸ったり吐いたりしないようにしてください。

その間胸が落ちないようにする事が大事です。
歌うという行為の代わりに呼気を使っているので、もし胸が落ちてしまうと
歌が歌えなくなってしまいます。

c)では一度の呼気で分割する数を増やします。
例えばb)では一息で10に分割したとしたら、
c)では20に分割するようにします。
分割する数が多ければ当然スピードは上がります。
その間の自分の身体をよく観察してください。
ごく普通にどこにも力みがなく出来なければなりません。

posted by キミコ at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月30日

「呼吸練習をしましょう」その2

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2 a)両手を腰に。息をゆっくり吸い(肺を広げて)早く吐く。
吸気は5,4,3,秒と色々な組み合わせで。


息をゆっくり吸うという行動は鼻や口から吸い込むことを指している訳ではない
ということはここを読んで下さっている方には既に理解済みですね。

横隔膜を下げて肋骨周辺を開けて、肺を開く
ということをして下さいね。

つまり
肋骨の一番飛び出ている骨が左右に広がるようにする。
その為には広背筋を使う。その力を得るために丹田を使う。
丹田を助けるために臀筋を使う。・・・
その結果横隔膜が下がって肺の面積が広がるのでしたね。

その流れを掴むためにゆっくりと身体を意識するのが2a)の目的なのです。
十分身体を広げてこれ以上広がらないことを確認したら、身体を広げたままで
口からごく短時間でふっと息を吐きます。

これを忘れるとこの練習の意味はどこにもなくなるのです。

その際もっと注意することは
身体に余分な力が入っていないかという確認作業をする事です。
常に自分を見ていること、観察することが出来なければこれから歌う為に
沢山の他の作業も出来なくなります。

いつも書いていますが、歌うという行為には偶然はありません。
何もかも計算しつくして緻密に歌を織り上げていくのが歌うという行為です。
もちろん鼻歌には必要がありませんが、人に聞かせようと思うのなら不可欠の作業なのです。
自分の行動の確認が歌うという行為への第一歩なのです。

それはともかく

これ以上身体が広がらないという感覚をまず記憶します。
身体の突っ張り具合や皮膚の感覚や緊張の度合いをとにかく記憶します。
次に5秒かけてまた徐々に身体を広げていき、その感覚を再現させます。
また息を吐きます。
次に4秒かけて感覚を再現させます。又、息を吐きます・・・
というように1秒ずつ時間を減らしていき、最後に1秒間でその感覚を再現します。

これがいわゆる歌に置ける「吸う」という感覚を作り上げていくのです。
身体が無意識に歌い出し、及び楽譜の「ブレスマーク」つまり「∨」マークを見るたびに
この吸うという作業が出来なければならないのです。


posted by キミコ at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体と声作り基礎編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする